偕楽園の梅まつりが終わった。私の住むホームタウン茨城県水戸市が1年で1番活気を見せ、県外からの来客で賑わう期間である。
例年なら梅まつりが終わり、街が少し落ち着きを取り戻してから桜が咲き始めるのだが、今年の桜の開花は早い。街のあちらこちらで満開に近い桜が観てとれる。

3月22日。
前回の釣行後、次の大きなバチ抜けは3月24日の大潮後２日目の中潮にあると予測し、釣行する予定であったが、23日から暫く天候が崩れる予報となり、期待は薄いが釣行することに。
日の入り前に満潮を迎える新月潮回り。
満潮前に前回と同じポイントに入る。
前回と打って変わってハクと思われる沢山のベイトがザワついているのが確認できる。そして時折りボイルも確認できる。これはベイトパターンなのではないかと、小型ミノー、シンキングペンシル、バイブレーションを通してみるが反応なし。
日の入り間際にやはりバチパターンなのかと思い、スライ95Fの2連結を投入。
すると1投目でヒット！
45㌢の元気なシーバス。
しかしその後何を投げても反応無く、１匹のみで終了。
しかしながら、まだバチを意識している個体がいる事が分かり、明日へと繋がる貴重な1匹。


3月24日。
本命の日、なんと天気予報が変わり雨は夜まで降らない模様。
こうなったら突撃あるのみ。
日の入り30分前に現地到着、満潮時刻はほぼ日の入りと同じ時刻。
時合はやはり、辺りが暗闇に包まれ、光と影の世界になってから突如としてやってきた。
それまで得意のスライ95F2連結、マニック115、スタッガリングスイマー125等を投げるもまるで反応なし。
初心に帰るつもりでエリア10に変えての1投目。
最初の1匹は今日も65㌢はあるであろうマルタウグイが歓迎してくれた。ありがとうさようなら。
すると続け様にヒット！
52㌢本命シーバス。
エリテン丸呑み。
やはりエラ洗いのあるファイトは面白い。
存分に魚とのやり取りを楽しみ優しくリリース。

再会後また続け様にヒット！
今度は55㌢。

楽しい、実に楽しい。釣り人に取ってかけがえの無い時間。水面には今日も15㌢程のバチがちらほら流れ始めている。
この時合の時間の駆け引きが堪らなく愛おしいのである。

そしてここから雨がポツポツと降り始めた。
と同時にアタリが遠退き始める。
ならばとスライ2連結にルアーチェンジ。
数投目にヒット！
44㌢。
その後バチが沈み何を投げても無反応となり、雨足も強くなってきたところでストップフィッシング。

バチ抜けパターンを同じポイントに通う事で見えてきた事。
・満月でも新月でも同じポイントで同じようにバチは抜ける。
・バチ抜け後のゴカイ類は物理的な刺激ですぐに破裂してしまうが、水面を激しく叩くような雨じゃなければ　雨の日でもバチ抜けする。
・時合は30分。日の入り後に満潮が来る方がバチが多く抜ける。
・下げの潮が効き始める瞬間から時合が終了するまでに20cm程一気に潮位が下がる。

本当に不思議な時間。古代からの生命の営み。
今日も魚達の宇宙に入れてもらえた。


しかしながらこのポイントはアベレージサイズが50㌢程、果たして鱸サイズも居るのだろうか？
今年はこのポイントを重点的に打ってみるつもりである。

涸沼本湖ではランカーサイズの釣果も聞こえて来ており、今年は桜宜しく開幕が早い年らしい。