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【中二病】反省に基づく上達への近道~読み編~

さて、中二病シリーズ「上達への近道」も最終回

読み編

となりました。

「おいおい、ガリさんや。上達への近道が読みだって?読みなんてぇもんは、長年の経験がないと成り立たないんじゃあねえのかい?」
というご意見


喝ッ!

(あ、すみません、すみません、言ってみたかっただけで、怒らないでください。
え?あ、いや、ちょっと…。
ぎゃあ!)

読みを「経験の蓄積による予測」と解釈すれば、確かにそうなんですが、僕が思う読みは


観察と仮説

です。
経験の蓄積に裏付けられれば確かに精度は上がるのですが、経験がなくても観察と仮説は実行できます。そして、その後の蓄積がかなり分厚いものになります。

まずは「観察」についてですが、その対象は


地形と流れとベイト

です。

フィールドに到着したら、自分が入りたいポイントに行く前に、周りの地形を眺めてください。
天然の地形、人工建造物、照明などを頭にいれます。

そして次に流れを見ます。
流れは、流れがあるかないかというだけでなく、強いのか弱いのか、強い部分と弱い部分は生じているか、反転流や淀みはあるか、水面が鏡のように波が立っていない状態になっているところがあるか、潮目があるか、そこまでを見てください。
さらに、潮汐やダムなどの放水が絡むエリアは、時間軸での流れの変化も観察すると発見があります。

最後にベイトですが、ベイトは、観察できればラッキー、ぐらいの感覚で構いません。観察できないことのほうが多いです。
「え?でも、プロアングラーは、ベイトが一番重要って言ってるよ?」
そうです、その通りなんですが、人間が五感を使って感じ取れるベイトの存在はたかが知れています。跳ねていたり水面がボイルしているのを目で見るか、「ピチャ」という跳ねる音を耳で聞くか、リトリーブしているルアーやラインに当たる感触ぐらいでしょう。例えば、水中を泳ぐイワシの群れを、真っ暗闇で感じ取ることはかなり難しい。ですからベイトは、「情報」でカバーすることが多いでしょう。
とはいえ、観察できたのなら当然、頭に入れておくべき重要な要素になります。

ところで、この「観察」ですが、もう一つメリットがあります。
それは「ポイントを荒らさないこと」です。

最近、YouTubeでのプロアングラーのウェーディング動画や、SNSでの釣果報告により、釣れるポイントとアプローチ方法が簡単に入手できるようになったせいか、ポイントに着くなり、ライトをつけながらザブザブと深みにはまっていくアングラーを多数見かけるようになりました。
でも、実は、深みの手前のシャロー帯が、大型シーバスのフィーディングポイントだったりするのです。
観察している間に、シャロー帯でデカい捕食音がしたら、さすがにそこをザブサブと入水していくこともなくなるでしょう。
ついでに言うと、僕は、月明かりや街路灯があるポイントでは、エントリーの際にライトをつけません。観察している間に目が慣れてきて、薄明りでも十分に安全に歩けるようになるからです。
真っ暗闇でどうしてもライトをつける必要がある場合は、ライトを手で覆って、必要な光だけが当たるようにして歩いています。

さて、「観察」が終わったら、「仮説」を組み立てましょう。
自分なりで構いませんので組み立ててみてください。
この仮説を組み立てるのが、シーバスフィッシングの、いや、釣りの楽しさの一部でもありますね。

仮説の例として、昨年に落ち鮎パターンを確立するために初めて入ったポイントでの釣行を例にあげます。

まず、必ず明るいうちに「ベイト」である落ち鮎の存在を確かめに行きます。つまり、鮎の死骸や群れを目で確かめに行きます。落ち鮎パターンは、ベイトありきと考えているので、この場合はベイト優先で考えます。
落ち鮎がいるエリアは、事前に「鮎釣り師」から「情報」を得ています。この情報は「面」を決める重要な手がかりです。
その日は二つの川で落ち鮎の群れを確認することができました。一方の川では落ち鮎の死骸も確認できました。「超ラッキー」です(笑)。

次に、エントリーポイントを決めるために「地形」を探ります。
二つの川を観察する限り、一方の川は渇水により水深が浅くなっており、しかも深みといえる部分がほとんどないため、ここにはシーバスは付きづらいと判断しました。
もう一方の川は、他の川との合流点に水深2m程度の深みがあり、また、そことは別の場所にも深みがあることが分かり、そこにシーバスが付く可能性があるため、そこをエントリーポイントにすることにしました。入るのは、浅い水深を考えて、完全に日が暗くならないとシーバスが入ってこないと考えましたので、日没後30分たった夜18時以降に決めました。

次に「流れ」です。
合流点の流れは、渇水のため弱弱しい流れしかありません。本当は、太い流れがあるといいのですが、それは期待できませんでした。
その弱弱しい流れでできる、さらに弱弱しい反転流も確認できました。その反転流が、確認できている深みの上を流れていることも確認できました。

この情報を基に
仮説1:合流点の深みで流れてくる落ち鮎を待っているシーバスを狙う
仮説2:反転流がさしかかる深みに付いて楽に死に鮎を食おうとしているシーバスを狙う
仮説3:流れの一番強い所で、流れてくる落ち鮎を真っ先に食おうとしているシーバスを狙う

この3つの仮説を立ててエントリーしました。

ポイントに立ってみると、仮説3を実行しようとすると、仮説1・2のポイントを荒らしてしまうことが分かりました。
残る仮説1と2のどちらを先に実行するかですが、
仮説1でシーバスをかけて揚げるときに仮説2のポイントもスレる可能性がある
と考えて
仮説2→仮説1→仮説3の順で実行することにしました。

使う「ルアー」ですが、鮎の大きさに近い12~14cmクラスのルアーを使うことにしました。
使う順番は、レンジ0~30cmの「カゲロウ124F」、レンジ30~60cmの「アーダがるる132F」、レンジ60~80cmの「サスケ裂波140」の順で用意します。いずれも真水域でテストして深度を確認しています。

結果は、仮説2でカゲロウを用い67cmを獲ることができました。
ただ、ファイトする際にかなり暴れられましたので、結果的に仮説1のポイントも荒れてしまい、仮説3のポイントは荒れてはいませんでしたが、ちっちゃいセイゴしかおらず、1本だけの釣果となりました。

以上、これらの過程を「読み」と呼んでいます。

さらに、釣行の後にその日に釣れた、または、釣れなかったことを「分析」すると、どんどんノウハウが蓄積されて、読みの精度も上がります。

お試しあれ!

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