風吹く夜。

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長潮。
上流域のサイズの出なさ加減に納得いかないが、今夜は一番想い入れのある潮周りなので潮の効くとあるポイントへ。

流れは弱く潮位変動もほとんど無い、、。
それでもベイトは多く入る。

メインベイトはボラ。

僅かな月明かりの中水面が波立つ程の風が吹きボラの動向が確認しずらいが、ここはホーム川内川、そんなの知ったこっちゃない。

ボラが居れば鱸も居る、。

先ずは50チョイを1つ。
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懐かしのR50。
 
今夜はR50を投げた押すと決めていた
一番想い入れのある潮に一番想い入れのあるルアー、これでデカイのが取りたいだけなのだが、、。

ちなみにこのR50、ロストする事無く十数年。
もともとはレッドヘッドだったがカラーは剥げ落ち何度も自塗りを繰り返した年期者。
愛着、、そんな言葉では到底足りない。
ランカー捕獲は100を軽く越え、無くてはならない存在だったが最近は出番が減り川の水を浴びる事無く帰宅する事が多かった、そんなこいつで、、初心に帰ろうと、ミノープラグだけ2~3個だけ持ち闇雲に投げては巻いてを繰り返していた頃を想い出すべく今夜こいつを投げたかった、。

デカイのが取りたかったと言ったが当時は50クラスでも大喜びだった、それを思い出し素直に嬉しく思えた、。

撮影しリリースを終え、またR50を泳がせる。
そこへtegetege さんが立ち寄ってくれた、言葉を交わし近況を交換し、それだけでも嬉しかったが、どうしても使って欲しいとルアーを頂いた。

ありがとう、大事に使わせてもらいます、。

別れを告げまた川へ降りる、竿を振りながら色々思い返し、自分の大好きな釣り人が言っていた「魚を釣るだけが釣りじゃない」と言う言葉が浮かんだ。
魚や釣りを通じての人との出会い、釣り場に関する様々な事。そうゆう全てを大切にしていかなきゃなと改めて感じた、。

そして、2匹目が掛かった、。
こんな心境次いでに、引きを堪能することにした、ドラグを少しゆるめ魚を怒らせないように軽くいなしながら寄せてくる、走ろうとすれば糸を出し、ながら。
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68㎝。。。
お世辞にも立派なサイズとは言えないが。
嬉しい一匹。

そして風が弱まってきた、水面が鏡となりつつあり潮止まりを迎えようとしている。

あと1匹、そう思い竿を振る。

この川内川はそうゆう時にこそ期待に応えてくれる、。

デカ、、、くはないか、。
しかし元気のイイ鱸、今夜最後の魚だと思いこちらも全力で迎え撃つ。

ドラグを締め、竿をフル近く曲げ、体を使いガンガン寄せ一気にランディング。

お前さんじゃまだまだ俺には敵わないよ、と言わんばかりに鱸の体をポンポンと叩いた、、。
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77㎝、。まだまだ小さいがコイツはデカくなりそうな奴。

ありがとな、と泳ぎ出すのを待つ。
もう行くよ、そう鱸からの合図とともに手を離し見送った、。


竿を置き、タバコに火を着け階段に座り込み川を眺めた。

仕事により週の頭からまるまる3週間は川へはこれない、。

仕事だからしかたねーけどまた来るよ、としばしの別れを川へ告げ帰路についた、。


と言う話。





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