new ロッド

  • ジャンル:釣り具インプレ


 私はチルヨシ釣り道場の道場長としてこれまで数々の弟子をフィールドに輩出してきた。彼らは多方面に渡り活躍しているようで嬉しい限りである。(会費の振り込みがまだの方はお早めに)
最近はフィッシングショー(おっぱい)とやらがあるとかないとかで皆賑わっているようだが、最新タックル(おっぱい)にあまり興味のない私は、日本におけるルアーフィッシング業界の行く末について日々思考を巡らせていた。
しかしまあ道場長と言う立場上、最新タックルに疎くなるのも良くないのでコー○ン(恐らくタカ○ヤ系列の問屋直営店?)とか言う釣具屋にロッドを物色しに行く事にした。
店に入ると目新しい釣り道具が所狭しと並んでいる。近年のアウトドアブームで店にも活気がみなぎっているといった所か。
 店内を物色していると一本のロッドが目に止まった。木製のグリップにしっかりとしたバット、最近のカーボンを薄く巻いた軽量ロッドとは真逆を行く重量感。年々小さくなってゆくガイド、実用性のない飾りや過剰な広告宣伝に嫌気が差していた私にとっては衝撃的であり感動的な出会いであった。
「まだまだこう言う道具を作る気概のあるメーカーが残ってたんだな。」
心の中でそう呟くやいなや、気がつくと会計を済ませていた。なるほどこれが釣具屋が魔界と言われる所以か。
 家にロッドを持ち帰ると妻が驚いたような顔をしている。私は買ったロッドを妻にバレないようコソコソと竿立てにしまうような小心アングラーではない。ドンと食卓に立て掛けて夕食をとった。今日の夕食はコストコで買った牛タン焼肉だ。最強の食い方を開発したが話が長くなるのでまた別の記事に書こう。
 夕食を終えた私はロッドを道場の竿立てに仕舞う。厳選された私のロッドコレクションのなかでも一際異質な気を纏っている。果たしてこれからコイツは私にどんなドラマを見せてくれるのか。キセルでぷかぷか一服しながら想いを馳せるのであった。







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