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山田ビッグヘッド秀樹

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鮎釣りのライジャケ問題を考える

皆さん、おはようございます
某メーカーの動画撮影のガイドを大笑いのウチに終え、全国誌の原稿をヒーヒー言いながら書き終え、やっとブログを書く時間が取れました



さて前回「鮎釣り用の手動膨張式のライジャケ」が流行るのは厳しいと書きましたが、、、それにはいくつか複数のコト考えられるからです
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(画像はブルーストームのBSJ-AY01)



まず1つ目は、、、伝統的な問題
そもそも鮎釣りの起源は1832年の文献にも出ているので、彼此200年近く前のコトである。
そんな前から続いている“鮎釣りの当たり前”を急に変えると言うのも土台無理な話なのである。
ましてや年配の人が多い釣りほど厳しいのである。


今から20数年前、僕が熊本に来た頃でも“河口のシーバスウェーディングですら”ライジャケを着ていない人が多かったコトを考えれば、まぁ〜致し方無しと言う感じでしょうか


そして、、、未だにトラウトに関してもライジャケを着て釣りをする人が少ないコトを考えると、より歴史のある釣りの方が“変える”と言うコトが如何に難しいコトか


2つ目は、、、同じ水中の釣りでも延べ竿とリール付きの根本的な違い
コレは思う以上に大きいコトで、片や水中で長尺竿、、、さらに大きいのは延べ竿と言うコト。
リールが付いて無いから人間の挙動範囲が広くなるし、魚を追うのに川を下らなきゃあ〜ならない。
川を泳ぐ時もあるのに、膨張式ライジャケは膨らませたら邪魔で着れない。ヒラスズキの時に実際流れのある場所を泳いでみると分かるのだが、浮くコトに特化した磯用ライジャケでさえ、泳ぎを阻害するのだ。(特に激流派は嫌う)



そして3つ目、、、コレが1番大事なのだが、実際に川で死ぬ目にあうのは、鮎釣りの場合、大体が流れの早い浅い場所が多いのだ。
(案外ドン深の所は泳げるモノなのです)

川で鮎釣り師が溺れるパターンをシュミレーションしてみると、足が滑って流される時に、流れに対して足が先に行く時は、仰向けでもうつ伏せでも死ぬ確率はかなり低い。
逆に流れに対して頭から先に行く場合は、仰向けなら大丈夫だが、うつ伏せだと死ぬ確率がかなり高くなる。実はこの状態だと腕の長さ以上の深さが有ると人間は仰向けになるコトが出来ない。
何故なら鮎釣り師はウェットタイツを着ているコトが多く、このネオプレーン素材の浮力が両足を持ち上げ、“犬神家状態”(古い?)になってしまうのだ。
実は僕もこの状態で危なくあの世に行きかけた
他の諸先輩方に聞いてみても、この状態で死にかけた人が多かった。

その状態でこの手動膨張式ライジャケのレバーを引けるか?というコトを諸先輩方に聞いてみたが、ほとんどの方が「パニックになって鼻から口から水が入って来ている時にレバーなんて引けないだろうなぁ〜」と言う答えだった。

それと釣り人は溺れそうになっても、中々竿を離さないコトも要因の一つだと考えられる。
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そりゃあ〜大体10万円以上する竿は、ちょこっと足が滑ったくらいで手放せませんモノねぇ〜

しかしそれが命に関わって来るのです


それならば、どうすれば手動膨張式のライジャケを使う様になるのか?


もう少し、何か手で引くレバーでは無い方式で、首周りが涼しくなる形になれば、、、そして現行の定価3万以上の価格がせめて1万円台になれば、使う人が増えると思うのですが


僕自身、安全面を考慮すればライジャケは有った方が良いと思っております。
しかし、今のままではライジャケを着ける気にはなれません


ほんの少し良い歯車が噛み合ったなら、鮎釣り師達も着ると思うのですが、、、今の所、どうしても様子見してしまう自分が居ます。



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鮎釣りはとても楽しいです。
皆様も機会が有れば、是非ともやってみて下さい。





それとは別に、、、新作動画

が昨日公開されました。
良かったら観てやってください


それでは、、、また。


アディオス


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