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▼ 夏はまだ終わらない、渓流釣行〜渡良瀬水系編。
【はじめに】
今回は長文の割に釣果はショボショボです。
興味のない方には退屈な内容です。
渓流ビギナーな自分が初めて単独で行なった渓流釣行の様子を記します。
これから渓流釣りをはじめてみたい方の参考になればと思います。
それでは。
【パワーワード】
新たな釣り物にチャレンジした令和、最初の夏。
自分にとってトラウト元年となったワケで、忘れられない夏となった。
渓流と言うフィールドは各漁業協同組合の管理の下、禁漁期間が設けられ一年中、釣りが出来る訳ではなく、その多くは9月中旬を以て、来春まで禁漁期間となることがおもです。
つまるところ期・間・限・定
「限定」のふた文字にはげしく心を揺さぶられる。
行かなくちゃ、終わっちゃう。
限定という言葉の持つチカラたるや・・・。
【顛末】
渓流、トラウト。
ボクにとっては憧れそのものでした。
いつかこの手に。
そう想うようになるものの憧れにとどまるだけで燻る日々が続いていたのには二つの理由がありました。
トラウティストといえば崇高でいて、格調高い存在であり、おいそれと足を踏み入れてはいけない雰囲気で敷居が高い、そんなイメージを抱いていた。
それともうひとつ。
幼少期、祖父母に連れられ旅行に出かけたある日、青木ヶ原の遊歩道を散歩していた際に、はぐれてしまった過去がある。
青木ヶ原と言えば言わずとしれた樹海と呼ばれる場所。
震える声で祖父母の名を叫び、泣きじゃくる。時間にして僅かだが少年の心に影を落とすには充分な出来事だった。以来、鬱蒼とした山木に囲まれた空間にひとり身をおくことを恐れていた。
あれほど、渓流に行こうと思いながらも二の足を踏んでいたのに。
何というか。
前回、友人の手助けを盛大に借りて経験出来た渓流釣行を機に
↓↓↓↓
憧憬の魚を、この手に

以来、
補助輪をはずした自転車少年のように。

泳ぎに自信のない少年が沖に浮かぶ海上休憩所まで自力で泳破したように。
(産まれ故郷である西伊豆、堂ヶ島)
視界が拓けた感覚であり、トラウマと言う足枷がはずれフットワークがすこぶる軽い。
とは言え、前回とは違い、頼れる友人は居ないので経験の乏しい自分ひとりでの釣行、無理はしないで無事に帰宅することと魚を釣ることを目標に臨んだ。
加えて、もう一点。

バッド部分のピースを継ぎ足すことで4㌅長さを変えられる、ありそうでなかった可変レングスのロッドを新調した。
鱒レンジャーよりハリのあるティップを活かしたミノーによる釣果を期待している。
【過信は禁物】
さて、釣行場所はどこにしようか?
入退渓口は?、魚は居るのか?、釣れるのか?
世に数ある趣味の中でも、とりわけ「釣」は、毎日が楽しくて仕方なかった、あの頃の気持ちを思い出させてくれる。
忘れ物は無いかな?、アレも持っていこうかな?、コレも持っていこう、どこのポイントに入ろうか?・・・、悩ましいくも楽しい時間。
ドキドキして眠れない遠足前夜の気分のまま目的地である北関東を目指し、キュルルとバイクのエンジンをかけた。
ちょっとしたツーリングが楽しめる、お得な気分だな。
早めに出て、高速は使わずのんびり行こう、考えごとをしながら。
ブーーン。
目星をつけていた川は二本、川それぞれが近い距離に位置する、そのうちのどちらかに行こうと考えていた。
ブーーン。
そのうち一本の川は釣行予定日にヤマメ成魚の追加放流を行なう情報を組合のHPより得ていた。漁業協同組合に連絡をして粗方の放流場所を教えてもらっていた。
ネイティブ?、そんな余裕は無く。
ビギナーな自分は兎に角、魚を釣りたいのだ。
ブーーン。
禁漁間近での追加放流、混雑は必至だろう。
そこに経験不足な自分が行って他の釣り人に対し、知らずに迷惑をかけやしないかと懸念していた。
かと言って。
追加放流に立ち会える機会はそうそう無いのかも知れない。何事も経験はしておくべきか。
そもそも、放流日って釣れるの?
頭の中でグルグルと思考が巡る。
そーいえば、さっきから。
グーグルのナビってば。
○分早い。とかなんとかで、地域密着な感じの住宅街とか農道とか案内してくれる、農道でもメインの農道でなく、だいぶ枝道の農道ねw
すぐ近くにわかり易い国道、県道があるのに。
これ車は通れるの?みたいな道をバイクで抜けた場面もあった。
キキィィーー。
行く手を塞ぐように幅3m道路の真中に立ち憚るネイティブな鹿と対峙した時だった、
動物園ではあんなに可愛らしく見えたのに同じ生物とは思えない感じ。しかも民家のすぐそば。酔っ払っても、おちおち玄関前で寝ていらんないすねw
思いの外早く着いたので朝食がてら立ち寄ったコンビニで釣り券を購入した。
期待と不安が入り混じる高揚した気分を落ち着かせるようにムシャムシャとパンを頬張った。
煙草に火を付け熱い珈琲をズズズっと啜る。
よし、決めた!
【藪漕ぎキラー】
空が白みはじめ、暗闇に浮かんでいた稜線が色彩を放つ頃、目当てのポイントへ向かう。
悩んだ挙げ句、放流予定の場所へ行くことにした。だって、だって釣りたいんだもの。
新聞を運ぶバイクが忙しなくブレーキランプを灯らせていた。
山を流れる川は自然味が溢れ野生的だが、暮らしの中を流れる川での渓魚釣りもまたアンバランスな趣が一興であり、足枷はないものの、そこに安心感も得られる。
車は10台ぐらい、5〜10m間隔で場所取りを意味する竿受けがズラズラと並んでいた。
放流時間までは時間があるので車周りで顔馴染み同士?、談笑する太公望達の輪の中へ飛び込んだ。
挨拶もそこそこに渓流ビギナーであることを伝え、是が非でも釣りたいと意気込みを伝えた・・・つもりはなかったが、釣りたい気持ちが滲み出ていたのか、気さくに放流までの一連の流れや、付近のポイント、入退口等など教えてくれた。
口々揃えて言うのはヒルが多いと。
血吸生物で吸われても痛みは無く、言わばサイレントアサシンである。
茂みの葉の裏に潜んでいるらしく、躊躇なく藪漕ぎ派の自分としては鳥肌ものだ。
ここへ来る前、ちょっとした落ち込みのポイントで竿を出したのだが、いつもの感覚で藪に突入したばかりだったのだ。
ううむ、気をつけねば。
【念願、初めての山女】
場所取りをかねつつルアーを投げ時間を待った。電線を伝い歩く猿の姿に驚きつつも、いよいよお待ちかねの放流の予定時刻を過ぎた頃、トラックと軽自動車が到着した。
今回は全体でヤマメ成魚100kgを放流する、何箇所かある放流場所で順次、釣り人それぞれの前で6匹ほどの魚が入ったバケツから魚を放流をする。
いよいよ自分の番がやってきた、赤い帽子の職員の方からバケツを受け取り、横向きにしたバケツをゆっくり川に沈めると魚は川へ泳ぎだした。
放流した魚は流れの淀むところから動こうとしせず元気のないように見えた。
30分ほど経った頃、流れに向かって泳ぎだすものの流されて再び淀むに戻ってくるを繰り返していた魚もいれば、ルアーを元気に追いかける魚もいた。
ほどなく初めての山女を釣る。

自分の手で放流した魚を釣ることとなった、20cmほどの山女。ルアーはリュウキ45s。
思い描いていた光景とは違った。
橋の上あたりから散水的なホースでダーっと放流して元気な魚が果敢にルアーを追いかける。
そんな光景を想像していたが実際は自分で放流し、魚の半分以上は元気無く淀みに留まっている。
うーん、複雑な心境だ。
まわりは餌釣りなのですが空っぽの魚籠がポツんと虚しく置かれていた。
放流日だからと言ってウハウハに釣れる訳ではないのかもしれない、時間が経てば魚達は元気になるのかもしれないが。
ひとまず目標を達成する、ミノーで釣ることが出来たので上流へ移動することした。
【そして、上流へ】
しばらくバイクを走らせると降りられそうな場所を見つけたのでここから入渓することにした。
下に降り、先程までいた道路を仰ぐと2階建ての屋根ほどの高さに相当している。
蜘蛛の巣がアチコチにある事から今日は誰も入っていないようである。
遡上開始。
岩と石、砂利から成る、勾配10°〜20°ほどの川床、幅5m弱の「ザ・渓流」の雰囲気。

落ち込み、岩裏の深みや左右に蛇行する箇所を重点的に撃つが反応はない。普段のシーバス釣りは季節毎に釣り場、釣り方が異なる。
渓流魚にも同じように季節毎に付き場や釣り方があるのかもしれない、おそらくネットを漁ればある程度、知れるのかしれないが、あえてそれはしない。
何の釣りでも、アレコレ試し手探りで思考錯誤が出来ることは贅沢な楽しみ方であり、最も愉しい時間のひとつであると思う。
開高健さんの言葉に「知の悲しみ」というものがある。釣りを経験すればするほど、知識や知恵が身につく。
それは、釣り人にとって幸せなことなのかと聞かれればどうだろうか?
ビギナーにはビギナーの、ベテランにはベテランの。それぞれに釣りの愉しみ方は異なる。
だだ、何でもかんでもネットを漁って知識をつけるのは、勿体無い気がしてならない。

5〜7mのキャストを繰り返すが反応がなく、15mほどルアーを飛ばすとヒットする。
そうか、近づき過ぎていたのか?
が、バレる。
前回同様、バレるのだ。
悔しいな。

以後、ルアーを追いかける姿を幾度となく見るがヒットまでは至らないものの、放流場所で張り付き1ヶ所に留まるより反応はあるし楽しい。歩いてナンボです。
2時間半ほど遡上したあたりで退渓出来そうなところがあった、グーグルの航空写真では高低差まではわからない。ここを逃すと次どこで上がれる場所に差し掛かるか不明の為、上がることにした。
道路をテクテクとバイクまで戻る、結構釣り歩いたよな。シンドイな。
あれ、意外と近いぞ?
もっと上まで来たと思ったのにな。
雨雲が接近し今にも降り出しそうなのでタックルを仕舞い、着替えて帰路に付く。
【遠出の楽しみ】
市街地まで戻ると天気はもちそうなので、R50号沿いにある黄色いお店をハシゴした。
普段行かないエリアのお店は気になりますよね。食に頓着があまりないので釣具屋巡りです。
まずは一軒目、個性的な引き戸扉を二つ開け店内にはいる。
品揃え、メインはバス用品で人気があるのがうかがえた、トラウト用品も、ままある。ソルトルアーも一応ある。
でも管釣り用品が多く、期待と違っていた。
シンキングミノーが欲しかったけどエリア用しかないので次の店舗へ。
こちらは店内が広く、新しい印象だ。

意外にもソルトルアー(中古)が充実していた、地元の店舗よりソルト用品が売っているw、海のない県なんだけど需要はあるのかな?
やはりメインはバス用品、次いでトラウトだけど管釣り中心で渓流ルアーは少ないが一応、買い物をして店をでた。

午前1時前に家を出て、午後8時に無事、帰宅。
ケガなく終われた。
道中の半分程まではシーバス釣りでよく行くエリアだったので案外近いものだと感じた。
体力に余裕があれば二刀流もいけるかw
ともわれ、目標であるミノーで結果が出せたのは良かったが依然としてバラしが多く、悔しい思いをした。
【今回の教訓】
・夜道は野生動物に注意。
・グーグルナビは過信せず。
・藪漕ぎ、ヒルに注意。
・人が居れば挨拶してみよう、親切な人は助けてくれる。
・放流日は釣れるのかも知れないが、混雑はする。身動き取れないのでルアー釣りは退屈である。
・山の天気は変わりやすく、谷を歩いていると天気の様子は把握し難い、スマホで雨雲レーダーを確認しつつ(電波が入れば)時間と気持ちに余裕を持った行動を心掛けるべし。
禁漁まで、あと2週間わずか。
これでシーズン終了か?、もう1回どうかなww?
では!
今回は長文の割に釣果はショボショボです。
興味のない方には退屈な内容です。
渓流ビギナーな自分が初めて単独で行なった渓流釣行の様子を記します。
これから渓流釣りをはじめてみたい方の参考になればと思います。
それでは。
【パワーワード】
新たな釣り物にチャレンジした令和、最初の夏。
自分にとってトラウト元年となったワケで、忘れられない夏となった。
渓流と言うフィールドは各漁業協同組合の管理の下、禁漁期間が設けられ一年中、釣りが出来る訳ではなく、その多くは9月中旬を以て、来春まで禁漁期間となることがおもです。
つまるところ期・間・限・定
「限定」のふた文字にはげしく心を揺さぶられる。
行かなくちゃ、終わっちゃう。
限定という言葉の持つチカラたるや・・・。
【顛末】
渓流、トラウト。
ボクにとっては憧れそのものでした。
いつかこの手に。
そう想うようになるものの憧れにとどまるだけで燻る日々が続いていたのには二つの理由がありました。
トラウティストといえば崇高でいて、格調高い存在であり、おいそれと足を踏み入れてはいけない雰囲気で敷居が高い、そんなイメージを抱いていた。
それともうひとつ。
幼少期、祖父母に連れられ旅行に出かけたある日、青木ヶ原の遊歩道を散歩していた際に、はぐれてしまった過去がある。
青木ヶ原と言えば言わずとしれた樹海と呼ばれる場所。
震える声で祖父母の名を叫び、泣きじゃくる。時間にして僅かだが少年の心に影を落とすには充分な出来事だった。以来、鬱蒼とした山木に囲まれた空間にひとり身をおくことを恐れていた。
あれほど、渓流に行こうと思いながらも二の足を踏んでいたのに。
何というか。
前回、友人の手助けを盛大に借りて経験出来た渓流釣行を機に
↓↓↓↓
憧憬の魚を、この手に

以来、
補助輪をはずした自転車少年のように。

泳ぎに自信のない少年が沖に浮かぶ海上休憩所まで自力で泳破したように。
(産まれ故郷である西伊豆、堂ヶ島)
視界が拓けた感覚であり、トラウマと言う足枷がはずれフットワークがすこぶる軽い。
とは言え、前回とは違い、頼れる友人は居ないので経験の乏しい自分ひとりでの釣行、無理はしないで無事に帰宅することと魚を釣ることを目標に臨んだ。
加えて、もう一点。

バッド部分のピースを継ぎ足すことで4㌅長さを変えられる、ありそうでなかった可変レングスのロッドを新調した。
鱒レンジャーよりハリのあるティップを活かしたミノーによる釣果を期待している。
【過信は禁物】
さて、釣行場所はどこにしようか?
入退渓口は?、魚は居るのか?、釣れるのか?
世に数ある趣味の中でも、とりわけ「釣」は、毎日が楽しくて仕方なかった、あの頃の気持ちを思い出させてくれる。
忘れ物は無いかな?、アレも持っていこうかな?、コレも持っていこう、どこのポイントに入ろうか?・・・、悩ましいくも楽しい時間。
ドキドキして眠れない遠足前夜の気分のまま目的地である北関東を目指し、キュルルとバイクのエンジンをかけた。
ちょっとしたツーリングが楽しめる、お得な気分だな。
早めに出て、高速は使わずのんびり行こう、考えごとをしながら。
ブーーン。
目星をつけていた川は二本、川それぞれが近い距離に位置する、そのうちのどちらかに行こうと考えていた。
ブーーン。
そのうち一本の川は釣行予定日にヤマメ成魚の追加放流を行なう情報を組合のHPより得ていた。漁業協同組合に連絡をして粗方の放流場所を教えてもらっていた。
ネイティブ?、そんな余裕は無く。
ビギナーな自分は兎に角、魚を釣りたいのだ。
ブーーン。
禁漁間近での追加放流、混雑は必至だろう。
そこに経験不足な自分が行って他の釣り人に対し、知らずに迷惑をかけやしないかと懸念していた。
かと言って。
追加放流に立ち会える機会はそうそう無いのかも知れない。何事も経験はしておくべきか。
そもそも、放流日って釣れるの?
頭の中でグルグルと思考が巡る。
そーいえば、さっきから。
グーグルのナビってば。
○分早い。とかなんとかで、地域密着な感じの住宅街とか農道とか案内してくれる、農道でもメインの農道でなく、だいぶ枝道の農道ねw
すぐ近くにわかり易い国道、県道があるのに。
これ車は通れるの?みたいな道をバイクで抜けた場面もあった。
キキィィーー。
行く手を塞ぐように幅3m道路の真中に立ち憚るネイティブな鹿と対峙した時だった、
動物園ではあんなに可愛らしく見えたのに同じ生物とは思えない感じ。しかも民家のすぐそば。酔っ払っても、おちおち玄関前で寝ていらんないすねw
思いの外早く着いたので朝食がてら立ち寄ったコンビニで釣り券を購入した。
期待と不安が入り混じる高揚した気分を落ち着かせるようにムシャムシャとパンを頬張った。
煙草に火を付け熱い珈琲をズズズっと啜る。
よし、決めた!
【藪漕ぎキラー】
空が白みはじめ、暗闇に浮かんでいた稜線が色彩を放つ頃、目当てのポイントへ向かう。
悩んだ挙げ句、放流予定の場所へ行くことにした。だって、だって釣りたいんだもの。
新聞を運ぶバイクが忙しなくブレーキランプを灯らせていた。
山を流れる川は自然味が溢れ野生的だが、暮らしの中を流れる川での渓魚釣りもまたアンバランスな趣が一興であり、足枷はないものの、そこに安心感も得られる。
車は10台ぐらい、5〜10m間隔で場所取りを意味する竿受けがズラズラと並んでいた。
放流時間までは時間があるので車周りで顔馴染み同士?、談笑する太公望達の輪の中へ飛び込んだ。
挨拶もそこそこに渓流ビギナーであることを伝え、是が非でも釣りたいと意気込みを伝えた・・・つもりはなかったが、釣りたい気持ちが滲み出ていたのか、気さくに放流までの一連の流れや、付近のポイント、入退口等など教えてくれた。
口々揃えて言うのはヒルが多いと。
血吸生物で吸われても痛みは無く、言わばサイレントアサシンである。
茂みの葉の裏に潜んでいるらしく、躊躇なく藪漕ぎ派の自分としては鳥肌ものだ。
ここへ来る前、ちょっとした落ち込みのポイントで竿を出したのだが、いつもの感覚で藪に突入したばかりだったのだ。
ううむ、気をつけねば。
【念願、初めての山女】
場所取りをかねつつルアーを投げ時間を待った。電線を伝い歩く猿の姿に驚きつつも、いよいよお待ちかねの放流の予定時刻を過ぎた頃、トラックと軽自動車が到着した。
今回は全体でヤマメ成魚100kgを放流する、何箇所かある放流場所で順次、釣り人それぞれの前で6匹ほどの魚が入ったバケツから魚を放流をする。
いよいよ自分の番がやってきた、赤い帽子の職員の方からバケツを受け取り、横向きにしたバケツをゆっくり川に沈めると魚は川へ泳ぎだした。
放流した魚は流れの淀むところから動こうとしせず元気のないように見えた。
30分ほど経った頃、流れに向かって泳ぎだすものの流されて再び淀むに戻ってくるを繰り返していた魚もいれば、ルアーを元気に追いかける魚もいた。
ほどなく初めての山女を釣る。

自分の手で放流した魚を釣ることとなった、20cmほどの山女。ルアーはリュウキ45s。
思い描いていた光景とは違った。
橋の上あたりから散水的なホースでダーっと放流して元気な魚が果敢にルアーを追いかける。
そんな光景を想像していたが実際は自分で放流し、魚の半分以上は元気無く淀みに留まっている。
うーん、複雑な心境だ。
まわりは餌釣りなのですが空っぽの魚籠がポツんと虚しく置かれていた。
放流日だからと言ってウハウハに釣れる訳ではないのかもしれない、時間が経てば魚達は元気になるのかもしれないが。
ひとまず目標を達成する、ミノーで釣ることが出来たので上流へ移動することした。
【そして、上流へ】
しばらくバイクを走らせると降りられそうな場所を見つけたのでここから入渓することにした。
下に降り、先程までいた道路を仰ぐと2階建ての屋根ほどの高さに相当している。
蜘蛛の巣がアチコチにある事から今日は誰も入っていないようである。
遡上開始。
岩と石、砂利から成る、勾配10°〜20°ほどの川床、幅5m弱の「ザ・渓流」の雰囲気。

落ち込み、岩裏の深みや左右に蛇行する箇所を重点的に撃つが反応はない。普段のシーバス釣りは季節毎に釣り場、釣り方が異なる。
渓流魚にも同じように季節毎に付き場や釣り方があるのかもしれない、おそらくネットを漁ればある程度、知れるのかしれないが、あえてそれはしない。
何の釣りでも、アレコレ試し手探りで思考錯誤が出来ることは贅沢な楽しみ方であり、最も愉しい時間のひとつであると思う。
開高健さんの言葉に「知の悲しみ」というものがある。釣りを経験すればするほど、知識や知恵が身につく。
それは、釣り人にとって幸せなことなのかと聞かれればどうだろうか?
ビギナーにはビギナーの、ベテランにはベテランの。それぞれに釣りの愉しみ方は異なる。
だだ、何でもかんでもネットを漁って知識をつけるのは、勿体無い気がしてならない。

5〜7mのキャストを繰り返すが反応がなく、15mほどルアーを飛ばすとヒットする。
そうか、近づき過ぎていたのか?
が、バレる。
前回同様、バレるのだ。
悔しいな。

以後、ルアーを追いかける姿を幾度となく見るがヒットまでは至らないものの、放流場所で張り付き1ヶ所に留まるより反応はあるし楽しい。歩いてナンボです。
2時間半ほど遡上したあたりで退渓出来そうなところがあった、グーグルの航空写真では高低差まではわからない。ここを逃すと次どこで上がれる場所に差し掛かるか不明の為、上がることにした。
道路をテクテクとバイクまで戻る、結構釣り歩いたよな。シンドイな。
あれ、意外と近いぞ?
もっと上まで来たと思ったのにな。
雨雲が接近し今にも降り出しそうなのでタックルを仕舞い、着替えて帰路に付く。
【遠出の楽しみ】
市街地まで戻ると天気はもちそうなので、R50号沿いにある黄色いお店をハシゴした。
普段行かないエリアのお店は気になりますよね。食に頓着があまりないので釣具屋巡りです。
まずは一軒目、個性的な引き戸扉を二つ開け店内にはいる。
品揃え、メインはバス用品で人気があるのがうかがえた、トラウト用品も、ままある。ソルトルアーも一応ある。
でも管釣り用品が多く、期待と違っていた。
シンキングミノーが欲しかったけどエリア用しかないので次の店舗へ。
こちらは店内が広く、新しい印象だ。

意外にもソルトルアー(中古)が充実していた、地元の店舗よりソルト用品が売っているw、海のない県なんだけど需要はあるのかな?
やはりメインはバス用品、次いでトラウトだけど管釣り中心で渓流ルアーは少ないが一応、買い物をして店をでた。

午前1時前に家を出て、午後8時に無事、帰宅。
ケガなく終われた。
道中の半分程まではシーバス釣りでよく行くエリアだったので案外近いものだと感じた。
体力に余裕があれば二刀流もいけるかw
ともわれ、目標であるミノーで結果が出せたのは良かったが依然としてバラしが多く、悔しい思いをした。
【今回の教訓】
・夜道は野生動物に注意。
・グーグルナビは過信せず。
・藪漕ぎ、ヒルに注意。
・人が居れば挨拶してみよう、親切な人は助けてくれる。
・放流日は釣れるのかも知れないが、混雑はする。身動き取れないのでルアー釣りは退屈である。
・山の天気は変わりやすく、谷を歩いていると天気の様子は把握し難い、スマホで雨雲レーダーを確認しつつ(電波が入れば)時間と気持ちに余裕を持った行動を心掛けるべし。
禁漁まで、あと2週間わずか。
これでシーズン終了か?、もう1回どうかなww?
では!
- 2019年9月9日
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