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  • ジャンル:釣行記
GW釣行第三弾
 
 
東北ライジングサンプロジェクトを通じてご縁があり
『遊び』嗜好が似通っていることに気付いたおっちーさん。
 
思わずガイドをお願いしてしまいました。
 
これまたベクトルが同じ浅川大先生と共に。

 
都心から1時間ほどのドライブで
『え、こんなところ!?』な秘境へ到着。
 
あんなトラウトが潜んでいるとは思えない、本当に小さな川。
 
 
おっちーさんが前回来た時よりも水量が減り
かなり濁りも入っている様子。
 
どうやら連休中に田植えが行われているようで
状況的には芳しくないけれど、この小さな恐るべき秘境には
とても豊かに、命が息づいていました。
 
 
狭い分、少々テクニカルなポイントは
そういうトコロこそ燃えちゃう大先生にお任せ。
 
へっぽこな私は、おっちーさんの至れり尽くせりガイドで
流しやすいところのみをテンポ良くランガン。
 
 
白馬釣行では、私に絶好ポイントを譲って下さったせいか
『チェイスは見えるんだけど』GET率イマイチだった先生。
 
今回はおっちーさんと私と別れて、どんどん釣り上がり、
小さいながらも元気なヤマメさんを続々とGET。

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(これは最小記録らしい・・・)
 
マルチっぷりを遺憾なく発揮。
 
干潟でも渓流でも、果ては山菜採りの山の斜面でも
ひょいひょい身軽に動き回る先生。
 
今回も、おサルさんの如き(失礼w)敏捷さを見せてくれました。
 
 
オチビちゃんばかりなので、少々大物を、と
私より少し上流のプチプールを狙ってみた先生。
 
チェイスはあるのに、フッキングに至らない中
粘りの攻めを見せて、ついにHIT!
 
さすが~と感心していたら
サカナが下流へ走っているらしく
先生がすごい勢いでこちらへ向ってくる。
 
Run & GunじゃなくてHit & Runですか!?
 
僅かな立ち位置なので避けようもなく
あわあわと立ち尽くしているところを
先生が背中側を走り抜けてようとして
 
・・・あろうことか、私のルアーが先生のネットをGETw
 
慌ててリリースしようとしていたら
背中を強く引張られてよろける。
 
何事!?と思うと、先生が自分のネットを放り投げ
私の背中のネットを奪って走り去っていく姿が。
 
さすがの機転でぶりぶりのレインボーさんを無事GET
 
が、先生、勢い余ってネットをベロクロからではなく
スプリットリングから引きちぎっておりました。
 
こういうの、火事場の馬鹿力って言うの!?
 
執念のGETで満面の笑顔。
 
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鮮やかな色合いに、見事な体高に、立派なヒレ。
 
狭いスペースで縄張り争いも激しいでしょうに
こんなに見事に、綺麗に成長しているってスゴイこと。
 
トラウトの逞しさに感心するばかり。
 
 
逞しさと言えば、こんな画を見つけました。

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1mのタイメンを飲み込んで、窒息死した
1.5mのタイメン・・・
 
何とか飲み込めるって思っちゃったのかな??

(先生が釣ったチビヤマメちゃんとルアーの比率も
このタイメン対決と近いものがありますが・・・)

 
強欲タイメンには遠く及ばないでしょうけれど、
この川のトラウトたちの生命力も相当なもの。
 
水量が乏しく、生活排水が流れ込み(おかげで川虫は豊富なようだけど)
良好な付き場の競争率は、相当激しいはず。
 
繊細で美しいイメージがあるトラウトだけれど
過酷な環境を生き抜く強さは、港湾部のシーバスにも劣らない。
 
そんな命の輝きを、こんな身近な川で見られるなんて。
 
 
と、胸打たれている間に時間は流れ
私は一匹もGET出来ないままランチタイム
 
おっちーさん曰く
『田舎のおばあちゃんちの畳』風という
ちょっと変わったうどん屋さんへ。
 
名ガイド・おっちーさんのお勧めに従い
きんぴら肉うどんをチョイス。
 
・・・ナルホド!
おばあちゃんちの畳!
 
味噌味のお出汁も、コシのあるぶつ切りのうどんも
とっても懐かしい感じで、癒される。
 
コレはクセになるかも。
 

 
エネルギーリチャージ完了!
 
意気揚々と、再び川へ。
 
おっちーさんがマンツーマンで張り付いて
細かくガイドして下さるおかげで
次第に流し方、攻め方が見えてくる。
 
流れの渦を乗り越えた先の小さな淵へ
上手くルアーを誘導したいのだけれど
これがなかなか難しい。
 
うーん、フライをドリフトさせたいっ!
 
おっちーさんも、よくフライで楽しんでいるフィールド。
 
川幅が狭く、ゴミなどの障害物も多くて
おまけに流れの強い、こんなフィールドには
流れに乗せて表層を漂わせることが出来るフライは最適。
 
私の腕では、フライでも上手に流せないかもしれないけれど
ちょっと挑戦してみたいなぁ・・・
 
でもまずは、先生を見習ってルアーで頑張るのだ!

 
と、良さげなポイントを次々に打っていくと
既にお昼寝タイムに突入していたにも関わらず
急流によろけたルアーをひったくるような激しいバイト。
 
ようやく、ようやくです!
 
バスロッドがぐいんと曲がるでっぷりレインボーさん。
 
こんなに限られたスペースで、こんなに太れるんだねぇ。

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清流=「豊かな水」ではない、水の世界の複雑さがこんなところにも。
 
 
この後先生もさらにレインボーさんを追加。
 
小さいながらも、立派なプロポーションのこんなコも。

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この川で、60オーバーが育つのも頷けるような。
 
 
ガイドに徹して下さっていたおっちーさんも、ようやく釣り開始。
 
で、早速こんなの出しちゃいました。
 
どーんっ!!
 
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でっぷりしすぎて、小顔・・・

長年地道に通って、ポイント開拓したパイオニアならではの
鮮やかな腕前を見せて頂きました。
 
 
私も何とか無事に2本追加して(やっぱりヤマメさんは釣れない)
夕方にはライズが見られるという、おっちーさん一押しポイントへ
 
昼間に様子を見に来た時よりも、濁りが少し取れて良い感じ。
 
先行者もいないし、これでライズが起きてくれれば期待大!
 
日が暮れて、その時が来るのを気長に待つ先生とおっちーさん。
 
おしゃべりしたり、寝落ちしてみたり(先生のみ)。
 
待つのが大の苦手な私は、黙々とキャスト練習。
 
でも落ち着き無く動いていたのは正解だったようで
気の毒な先生は寝落ちしている間に、ぶよ?に刺され
後日、手がグローブのように腫れ上がるという憂き目に・・・。
 
虫除けをつけていてもこれだから、この季節は本当に要注意です。
 
 
さて、虫は大量に流下しているというのに、
肝心のイブニングライズはなかなか起きず。
 
とっぷりと暮れ、今日はムリなのかな・・・と思い始めた頃
 
何がきっかけなのか分からないけれど、
突如として、出るわ出るわ!
 
ライズなんてカワイイものではなく、ボコボコボイル!
 
非常に小さい虫なのに、何とも激しい食いっぷり。
 
釣り人たちのテンションは当然MAX
 
アレコレルアーを投入してみるも、本当に小さなアタリが出るのみで
どうしても乗せきれない・・・
 
これはフライに持ち替えたおっちーさんに任せるしかない
 
と思っていたら、案の定!
 
やってくれました~☆

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これまた見事なおでぶさんっぷりなレインボー。
 
あの勢いで毎日捕食していれば、そりゃ肥えるよねぇ。
 
 
辛抱強く狙い打ちしていたおっちーさんの粘り勝ち
 
どうですか、このドヤ笑顔。
 
お見事でしたっ!!
 
 
 
早朝から、日が暮れて真っ暗になるまで、
12時間にも及んだ釣行ながら、本当にあっという間。
 
釣りを終えてのゴハンタイムにも、
一日のあれこれを振り返って、また大笑い。
 
連休最後の釣行を、こんな風に締めくくれてラッキー。

同じ方を向いて、同じもので笑い合える
気のおけない仲間との時間は、キラキラした宝物。

楽しい時間を、ありがとう。
 
 

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