• ジャンル:釣行記
3日深夜、浅川先生のガイドで新潟へ。
 
再度ホタルイカ掬いにチャレンジ!
 
が、どうもイカにはご縁が無いのか・・・
 
暖かな車内で、寝袋にくるまってゴロゴロしながら
富山と同様、キャンプ用具を広げる人々の動きを見て
ホタルイカの接岸を明け方まで待ってみたものの
ネオンブルーの光は見られず。
 
光に寄せられてきた小魚を掬い上げてみると
愛らしいゴンズイさん。
 
見た目は可愛くてもキケンなので、丁重にお帰り頂く。
 
ホタルイカとの出会いは翌晩に望みを繋ぎ
新潟から長野は白馬へ移動。
 
さすがウィンタースポーツのメッカ。
 
所によっては雪も少し残り、初春の様相。
 
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しかしながら、雪代と雨の影響で、目指す川は濁々。
 
比較的状況の良いポイントで入水してみることに。
 
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元々はこういう釣りの為に購入したウェーダー。
 
最近はソルトのウェーディングばかりだったので
数年ぶりの原点回帰。
 
強い流れを感じながら、冷たい水に浸かるのは
独特の感覚で、心地良い。
 
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山奥のこじんまりした渓相も良いけれど
人里から程近い場所にも、こんな流れがあるなんて
豊かな土地だなぁ、としみじみ。
 
釣りだけじゃなく、こんな楽しみ方もしたくなるというもの。
 
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以前白馬で暮らしていた先生のガイドは、釣りに留まらず。
 
川沿いに芽吹く山菜を、器用に見つけるのはさすが。
 
釣りをしては山菜を取り、次のポイントへ移動、を繰り返すうちに
少しずつ緑のご馳走が溜まっていく。
 
 
日が高くなり、渓魚のお昼寝タイムに差し掛かったので
旧友さんを訪ね、釣り談義に花を咲かせる。
 
遊びの達人の先生のお友達だけあって
コアな趣味人さんが多いのが印象的。
 
ソルトでのカヤックフィッシングを始めたという方や
スキーインストラクターの傍ら、毎日のようにフライを楽しみ
ロッドまで製作されているというエキスパートさんも。
 
渓流釣りでは、中だるみの退屈な時間になりがちな
昼間の数時間があっという間に過ぎてしまい、
気付けばそろそろ夕マズメ。
 
 
再びウェーダーを着込んで、流れに浸かる。
 
雪が残る土地でも、日は既に長くなっていて
18時を回っても、まだ釣りが出来る。
 
長い夕マズメのおかげで、ようやく待望のアタリが。
 
力強い引きを見せてくれた、イワナさん。
 
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トラウトから釣りを始めたせいか、渓魚って何だか特別で
何度見ても、ドキドキする。
 
壊れやすい宝物のように、そっと大切にリリース。
 
生憎、先生にはアタリなし。

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翌日に希望を託し、温泉に疲れを溶かした後、再び新潟へ。

 
先生の釣友さんたちと合流し、様子を伺うも
やっぱりイカとはご縁がないのか・・・
どこにも芳しい反応はなし。
 
ホタルイカ、来ると良いねぇ~と言いながら
漁港で珈琲を淹れて、のんびり釣り談義。
 
色々な釣りをディープにこなすエキスパートさんたちなれど
こういうのんびりした楽しみ方も知っている。
 
余裕のあるオトナって、やっぱりステキ。
 
いつの間にか、珈琲を麦ジュースにすり替えていた先生は
強行軍の影響が出て、早々に沈没。

 
車窓から満天の星空を仰ぎつつ、寝袋にくるまり
時折ロッドの風切音が響く漁港で眠るって、なかなかオツ。
 
アウトドア満喫術に長けた先生のガイドならでは。
 
 
結局ホタルイカさんには出会えずじまいだったけれど
一味違う旅気分を味わって、夜明けと共に白馬へ戻る。
 
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今日はどっぷり釣り三昧!と意気込んでいたのに
突然猛烈な吐き気と頭痛に襲われ、ポイントへ赴く先生を見送る。
 
鎮痛剤と吐き気止めを注入し、泣く泣く車中で一人休憩。

 
睡眠不足が続いた為か、爽やかな風に誘われたのか
すーっと眠りに落ちて、気付けば2時間経過。
 
渓を吹き渡る風の、あまりの心地よさに
目覚めてからも暫しゴロゴロ。
 
快晴の中、日陰で涼しい風に吹かれるのって
どうしてこんなに気持ち良いのだろう。
 
 
数年前のこと。
 
検査をしても異常なし、な胃痛と発熱が1ヶ月続いて
これはストレスに違いない、と強引に休暇を取って出かけたギリシャ。
 
フライトの合間にも強力な鎮痛剤を使い、現地到着後3日間は
ビーチにも出かけられず、青い壁に囲まれた部屋で
白い窓から吹き込む乾いた風に吹かれ、寝たきり暮らし。
 
でも4日目に、突如回復。
 
コンクリートジャングルでは、いくら薬を使っても
ストレスからは開放されない、と実感したのを思い出す。
 
 
都心では、こんな風にはお目にかかれない。
 
そして勿論、美しい渓魚にも。
 
 
私が風に癒されている間に、先生は2匹のヤマメちゃんをGET。
 
それを聞いて、一気に覚醒、テンションUP。
 
 
前日よりも、大分澄んできた流れに立ち、
教えてもらったばかりでぎこちないトゥイッチを続けていると
強い流れの渦を通り抜けたところで、果敢なアタック。
 
むっちりボディにヒレピンのイワナさん。

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やっぱり綺麗・・・
 
思わずうっとり。
 
この時、既に10時半。
 
既にお昼寝タイムが近づいているのだけれど
朝の遅れを取り戻したくて、無心にキャストを続けていたら…
 
人間様がお昼寝してました。
 
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水の音
 
温かな日差し
 
涼やかな風
 
お昼寝好条件揃いまくり、ですものね。

 
お疲れの先生にも、暫し惰眠を貪って頂いた後、
山を眺めながら、美味しいお蕎麦を頂いて、
食後の運動にと、スキー場の斜面で山菜捕り。

 
釣り旅行となると、本当に釣りばかりで
旅先なのにコンビニゴハン、なんてことも多かっただけに
まるで観光旅行のような贅沢が新鮮。
 
釣行だって、視野を広げれば、楽しみ方は無限大。
 
大切なことをまた一つ、教わった気がする。
 
 
いよいよ白馬での釣りもラストスパート。
 
良さ気な渓相のポイントを、いくつかランガン。

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なかなか反応が得られない中、岩陰から飛び出してきたのは
パーマークが美しい、可愛らしいレインボーさん。

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小さいながらも、ヒレは立派。
 
この調子で大きくなってね、とリリース。
 
夕方の時合だったのか、30分後に再び同じ岩陰から。
 
今度はイワナさん。

ヒレの白いラインがくっきり。
 
胸鰭を広げて立つ姿は愛嬌があって、カワイイ。

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渓魚って、水を纏う姿が本当に似合うから
どうしても水の中の姿を撮りたくなる。
 
この美しさ、伝わるかな?
 
 
渓流の女王・ヤマメさんには出会えなかったけれど
山と川の美しさ、豊かさに再び触れられて、大満足。
 
先生曰く、ヤマメさんには『シャープなトゥイッチ』だそうなので
いつかあの宝石みたいな姿を拝めるように、しっかり練習しなくちゃ。
 
ヤマメさん、待っててね。



緑のご馳走を頂きながら、次の釣行に思いを馳せる。

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なんて贅沢な休日。
 
 

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