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▼ あまり話したくない、色の話し
- ジャンル:style-攻略法
今度、タピオスの限定カラーを出すことになったので少しカラーについて。
もともと、ルアーでシーバスを狙うにあたり、絶対的にカラーで差が出る事というのは少ないというのが私の考え方。
その最も大きな理由は、基本的に「巻きの釣り」が多い事にある。
絶えずルアーを動かしている為に、じっくり見せて視覚と嗅覚に頼るバイトはかなり少ない。
基本的にシーバスのバイトは、側線に与える振動(音も含む)で気づかせ、吸い込める距離まできて視覚によって判断しバイトしている。(と、言われているし、私もそう思う経験はけっこうある)
最終的な視覚でのバイトの時に、基準となるのは形状(シルエット)と色となる。
さて、ここで、やっと色か・・・となる。
明るい昼間と、暗い夜では、目に映る物は異なるのは当たり前だけど、そもそもシーバスを釣るにあたりはルアーは100%ベイトに近い方が良いのか?という問題もある。
例えばイワシカラーの110mmのミノーが、アクションも見た目も、本当にイワシと思って食っているのか・・・と言う疑問があるのだ。
イワシではなく、「何か捕食できる物」として、バイトしていると考えた方が、確率的には高いと思っている。
だから、ルアーアクションは人から見て良い悪いではなく、魚が反応するアクションを探すのだけど、色ばかりは魚からどう見えているのか・・・は解明がしにくい。
ただ、「その日その時に、他よりも食う色」があるのは間違いなく有るけど、逆に厄介なネタとしては「絶対に釣れない色もないのではないか」という問題もある。
では、フィールドではどんなのか。
バイトを取る要素の一番ではないけど、現場でほんの少しの調整はけっこうやっている。
東京港湾で日中に100バイトぐらい取れる時に、カラーチェンジで「見切りの速度」が変わるのを何回もやった結果、間違いなく差が出る。
が、毎回いい色も決まってない。
若干傾向はあるが、日替わりや時間でかなり変わることがあり、水色(透明度)と明暗度に対して「気が付かせたい」なのか「見切らせたくない」なのかで、経験からカラーチェンジは確かにやっている。
ここまでが私の中での、色の力の考え方。
では、実際に魚は色を認識しているのか?の疑問には、最近はかなり科学的に研究が進んでいる。
めんどくさい理屈抜きで結論、人間よりも色を認識するセンサーの数は多い事が解っている。
センサーが多いというのは、人間が三色の組み合わせ(赤・緑・青)でしか認識していないところを、紫外線も目視で認識している事を言う。
ただ、水のフィルターが掛かっているので、水中では色は正しく魚の目のレンズには届かない。
こ難しい話をすると、色というのは光があって意味を成す。
波長や粒子の話をすると難しいのでしないけど、簡単に言うと「暗闇では色は見えない」と言うのは人間は誰もが知っている。
ようは、明るい場所でこそ、色は意味を成すとなる。
(ただ、感度が高いので、黒く何かを認識する能力は人間の目は高い)
では、明るいと暗いの境目ではどうなのか・・・となると、今度は「見えやすい色と、見えにくい色」があるのは人は経験的に知っている。
これは、「馴染む」という感覚に近く、魚も同じようなことが起きている。
ただ、色覚が優れているので、ひょっとしたら人間よりももっと見えている可能性はある。
よく、「夜は色は関係ない」という話しも出るが、これも地方の真っ暗闇と月明りと街明かりでも、単に夜の明るさとは決まったものがない。
仮に同じ夜でも、お台場の水面では相当に明るい可能性があるし、爪木崎の磯では本当の闇が支配しているだろう。
また、魚は眼球の下側と上側ではセンサーが異なることも判っている。
常に明りを背負う水面側のセンサーでとらえる色の情報と、光が消される海底側の色の情報に合わせてセンサーが別になっている。
水が色を消す話では、よく深海には赤の波長は届かない事が知られている。
僅かに青の波長のみが届くので、赤は発色しないのでただの黒になってしまい、青のみが居ろとして存在するという。
ただしこれは、海の深い場所の話しであり、実際に濁りのある浅い海では、青が真っ先に消え、赤の波長が残ると言われる。
ただしこれも、淡水と海水でも異なる。
細かい話をすると眠くなるのでまとめておくと、アングラーとしてこの「色に関してどう合わせるか」を考えた場合、私が大事だと思うのは3つ。
1 その色は、今の水色に対し、リアクション(目立つ)なのか、ナチュラル(目立たない)なのか。
2 そのエリアのベイトに対し、寄せていくのか(目立たない)、外したい(目立つ)のか。
3 使っているルアーのアクションに対し、強く(目立つ)したいのか、弱く(目立たない)したいのか。
基本的に、カラーの思考はこの三つでしか考えない。
これらを下の三つに照らし合わせ、今投げているルアー、もしくは使おうとするルアーのカラーを、「どっちに振れているか」を認識しておく。
1水の色
2明るさ
3ベイトの種類
あとは魚の反応で「ルアーはあってるから、もう少し気付かせたい」とか、「ルアーが強いからカラーで落とす」なんて風に選んで行く。
ただ、色とは別の概念で、メッキやアルミ、ホロやアワビ等の反射も忘れてはならない。
特に朝マズメのゴールドという鉄板的カラーに代表されるように、驚くほどの効果をもたらすときもある。
個人的にはメッキはレンジによって効果が著しく変わると思っているし、ローライト(深いを含む)でこそ美しい反射を出すシェル系も、ひとつ面白い効果を生み出すと思う。
いかん。
また細かい話になってきた。
これだから、色の話しはあんまりしたくないのが本音。
キリがないんだ。
さて、今回の色の話をすることになった本題に話を戻し、タピオスの限定カラーの話しをして終わりにする。
基本クリアのホロ。
ヘッド部分を透過の強い暗めのパープル。
このパープルはある色別表で番号指定をさせてもらった、ちょっとこだわりがある色でもある。
前出した「消えていく色」にヒントがあり、夜の明るい海で存在(シルエット)を限りなく消す。
だけど、認識はしてもらう必要があり、横のゴールドのスポットと、ベリーアイの部分にワンポイントでグローを入れた。
魚の視線上、また、タピオス特有の「浮き上がりは良いけど水から離れない」というアクションから、下から水面を見た時には、定番カラーに比べ最も視覚から消す方向のカラーにした。
ナチュラルなのではなく、弱い方向。
私としては、夜光虫始まってからの港湾です!
スローでスローで、だけど澄潮で見られちゃうようなとき、あのメバルのように寸前で見切るやつを、どうやって口使わせるか。
要するに、端っこを狙ったわけだから、このカラーは万能カラーではない。
ただ、この手のカラーは、一つ持っておくとベタ嵌りする事があるので、限定カラーという形でリリースされると。
まぁ、色は色々なんで、皆さんも色々と試してみてください。
ぶっちゃけ、売れるカラーではないので、絶対に定番カラーにはなりません。
今回売ったら、次いつ売るかもわからんし。
あ、発売日は良く判りません。
なんせHALなので。
ただ、春には出すと言っていました。
もう春だけど。
お手数ですが、ご利用の販売店様へお問い合わせください。
もともと、ルアーでシーバスを狙うにあたり、絶対的にカラーで差が出る事というのは少ないというのが私の考え方。
その最も大きな理由は、基本的に「巻きの釣り」が多い事にある。
絶えずルアーを動かしている為に、じっくり見せて視覚と嗅覚に頼るバイトはかなり少ない。
基本的にシーバスのバイトは、側線に与える振動(音も含む)で気づかせ、吸い込める距離まできて視覚によって判断しバイトしている。(と、言われているし、私もそう思う経験はけっこうある)
最終的な視覚でのバイトの時に、基準となるのは形状(シルエット)と色となる。
さて、ここで、やっと色か・・・となる。
明るい昼間と、暗い夜では、目に映る物は異なるのは当たり前だけど、そもそもシーバスを釣るにあたりはルアーは100%ベイトに近い方が良いのか?という問題もある。
例えばイワシカラーの110mmのミノーが、アクションも見た目も、本当にイワシと思って食っているのか・・・と言う疑問があるのだ。
イワシではなく、「何か捕食できる物」として、バイトしていると考えた方が、確率的には高いと思っている。
だから、ルアーアクションは人から見て良い悪いではなく、魚が反応するアクションを探すのだけど、色ばかりは魚からどう見えているのか・・・は解明がしにくい。
ただ、「その日その時に、他よりも食う色」があるのは間違いなく有るけど、逆に厄介なネタとしては「絶対に釣れない色もないのではないか」という問題もある。
では、フィールドではどんなのか。
バイトを取る要素の一番ではないけど、現場でほんの少しの調整はけっこうやっている。
東京港湾で日中に100バイトぐらい取れる時に、カラーチェンジで「見切りの速度」が変わるのを何回もやった結果、間違いなく差が出る。
が、毎回いい色も決まってない。
若干傾向はあるが、日替わりや時間でかなり変わることがあり、水色(透明度)と明暗度に対して「気が付かせたい」なのか「見切らせたくない」なのかで、経験からカラーチェンジは確かにやっている。
ここまでが私の中での、色の力の考え方。
では、実際に魚は色を認識しているのか?の疑問には、最近はかなり科学的に研究が進んでいる。
めんどくさい理屈抜きで結論、人間よりも色を認識するセンサーの数は多い事が解っている。
センサーが多いというのは、人間が三色の組み合わせ(赤・緑・青)でしか認識していないところを、紫外線も目視で認識している事を言う。
ただ、水のフィルターが掛かっているので、水中では色は正しく魚の目のレンズには届かない。
こ難しい話をすると、色というのは光があって意味を成す。
波長や粒子の話をすると難しいのでしないけど、簡単に言うと「暗闇では色は見えない」と言うのは人間は誰もが知っている。
ようは、明るい場所でこそ、色は意味を成すとなる。
(ただ、感度が高いので、黒く何かを認識する能力は人間の目は高い)
では、明るいと暗いの境目ではどうなのか・・・となると、今度は「見えやすい色と、見えにくい色」があるのは人は経験的に知っている。
これは、「馴染む」という感覚に近く、魚も同じようなことが起きている。
ただ、色覚が優れているので、ひょっとしたら人間よりももっと見えている可能性はある。
よく、「夜は色は関係ない」という話しも出るが、これも地方の真っ暗闇と月明りと街明かりでも、単に夜の明るさとは決まったものがない。
仮に同じ夜でも、お台場の水面では相当に明るい可能性があるし、爪木崎の磯では本当の闇が支配しているだろう。
また、魚は眼球の下側と上側ではセンサーが異なることも判っている。
常に明りを背負う水面側のセンサーでとらえる色の情報と、光が消される海底側の色の情報に合わせてセンサーが別になっている。
水が色を消す話では、よく深海には赤の波長は届かない事が知られている。
僅かに青の波長のみが届くので、赤は発色しないのでただの黒になってしまい、青のみが居ろとして存在するという。
ただしこれは、海の深い場所の話しであり、実際に濁りのある浅い海では、青が真っ先に消え、赤の波長が残ると言われる。
ただしこれも、淡水と海水でも異なる。
細かい話をすると眠くなるのでまとめておくと、アングラーとしてこの「色に関してどう合わせるか」を考えた場合、私が大事だと思うのは3つ。
1 その色は、今の水色に対し、リアクション(目立つ)なのか、ナチュラル(目立たない)なのか。
2 そのエリアのベイトに対し、寄せていくのか(目立たない)、外したい(目立つ)のか。
3 使っているルアーのアクションに対し、強く(目立つ)したいのか、弱く(目立たない)したいのか。
基本的に、カラーの思考はこの三つでしか考えない。
これらを下の三つに照らし合わせ、今投げているルアー、もしくは使おうとするルアーのカラーを、「どっちに振れているか」を認識しておく。
1水の色
2明るさ
3ベイトの種類
あとは魚の反応で「ルアーはあってるから、もう少し気付かせたい」とか、「ルアーが強いからカラーで落とす」なんて風に選んで行く。
ただ、色とは別の概念で、メッキやアルミ、ホロやアワビ等の反射も忘れてはならない。
特に朝マズメのゴールドという鉄板的カラーに代表されるように、驚くほどの効果をもたらすときもある。
個人的にはメッキはレンジによって効果が著しく変わると思っているし、ローライト(深いを含む)でこそ美しい反射を出すシェル系も、ひとつ面白い効果を生み出すと思う。
いかん。
また細かい話になってきた。
これだから、色の話しはあんまりしたくないのが本音。
キリがないんだ。
さて、今回の色の話をすることになった本題に話を戻し、タピオスの限定カラーの話しをして終わりにする。
基本クリアのホロ。
ヘッド部分を透過の強い暗めのパープル。
このパープルはある色別表で番号指定をさせてもらった、ちょっとこだわりがある色でもある。
前出した「消えていく色」にヒントがあり、夜の明るい海で存在(シルエット)を限りなく消す。
だけど、認識はしてもらう必要があり、横のゴールドのスポットと、ベリーアイの部分にワンポイントでグローを入れた。
魚の視線上、また、タピオス特有の「浮き上がりは良いけど水から離れない」というアクションから、下から水面を見た時には、定番カラーに比べ最も視覚から消す方向のカラーにした。
ナチュラルなのではなく、弱い方向。
私としては、夜光虫始まってからの港湾です!
スローでスローで、だけど澄潮で見られちゃうようなとき、あのメバルのように寸前で見切るやつを、どうやって口使わせるか。
要するに、端っこを狙ったわけだから、このカラーは万能カラーではない。
ただ、この手のカラーは、一つ持っておくとベタ嵌りする事があるので、限定カラーという形でリリースされると。
まぁ、色は色々なんで、皆さんも色々と試してみてください。
ぶっちゃけ、売れるカラーではないので、絶対に定番カラーにはなりません。
今回売ったら、次いつ売るかもわからんし。
あ、発売日は良く判りません。
なんせHALなので。
ただ、春には出すと言っていました。
もう春だけど。
お手数ですが、ご利用の販売店様へお問い合わせください。
- 2018年3月6日
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