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9月になるとパタリと姿を消す、最上流エリアのシーバス。
このエリアは本当にシーズンは短い。
先日は、カブトムシしかいなかったw

今のところ、隅田荒川筋の最上流エリアは、ふじみ野市~川越市の辺り。
もしくは柳瀬川筋で新座か所沢かといったところ。
サイズが良いわけでもないし、数が釣れるわけでもない。
それでもこんなにまで情熱を傾けることになったのは、「まさかこんなところに居るとは!」という最初の一匹の強烈なインパクトに心を奪われたからだ。
この最上流探索をはじめて数年たつが、淡水スズキに関して多くのことを知った。
堰などの人工物で途切れない本当の最上流は、絶対に確認できない(悪魔の証明)ということ。
そして、予測される最上流に近づくと、サイズはどんどん小さくなっていく。
よく言う、「川の最上流は大型個体説」は、個人的には違うと思う。
その最上流は人工的に作られた最上流であり、スズキとしての堰のない純粋な最上流は小型(60cm以下)個体しかいない。
たぶん、これは本当にたぶん、この最上流エリアの手前(朝霞~志木)に大型個体がプールされる理由から、この川の頂に昇った小型の個体こそが、下流域とは異なる特別なサイズとして成長し、中流に現れるのではないかと考えている。
群れから突き抜ける個体こそが、大型になる遺伝子を引き継ぐのではないか。
河口に広がる干潟や河川上流の釣りをやりこんで見えてきたのは、変な話だけど人の生き方に例えたくなるような生物のドラマだった。
だからって訳ではないけど、このエリアで釣れた小さな個体は、それはそれは大事に扱ってきた。
下流域に比べ圧倒的に生物としての生息マスが狭く、数も少ない個体を殺せば、即資源の枯渇へと結びつくことは想像が容易い。
今年殺せば、来年はもう来ないかもしれない。
殺したその一匹が、ひょっとしたら次の増水でさらに上流へ行く個体だったのかもしれない。
もちろん、命の重さに差異はない。
でも、私の立場での我儘を言えば、価値の違いはあるのだ。
そして、このエリアにてスズキを釣ると言うことに情熱を傾けているアングラー(そんな奇特やつ居るのか?という噂もあるはあるw)と共に、本当に大事にしていかなくてはならない資源なのだ。
昨日は、会社を定時に上がって定点観測的なポイントへ。
そこはこの釣りにのめり込むきっかけとなった「初めての一匹」が釣れた場所で、以来その年の遡上目安となる魚を釣りに行く場所。
今年は渇水で本当に厳しかったけど、梅雨後半でやっとしっかり魚も入ってきてくれた。
イベントで色々と話をしたユーザーさんと偶然に会って、その前で「あぁ、やっと来たな」という魚を釣って安堵していた。
で、梅雨明けでまた渇水(涙)
魚、残っているだろうか・・・という思いで、暗くなる前に見てみようと思い定時で仕事を切り上げてきたのだ。
この時期は日没が遅いから、仕事上がりに河川へ行っても夕マズメに間に合うのが嬉しい。
ポイントの少し上流の橋に差し掛かった時、日没直前でまだ明るかった。
車を止めて川をのぞき込む。
夕マズメの小魚が、頻繁に水面へもじる時間。
下流を見下ろした瞬間にすぐに異変に気が付いた。
水面一面を虹色の油が覆いつくしている?
慌てて上流を見ると、見える範囲はすべて油。
ライズリングが出るたびに、怪しく七色に光りながら揺れていた。
車を止めて下流に走り「あの場所」へ立ってみると、小さな滝で撹拌され乳化した油が、いつものバイトポイントの反転流に溜まっていた。

怒りというより、悲しくなった。
なんなんだよ、と。
警察へ電話をし、到着を待つ間に日は沈み闇が迫る。
光を失った大量の油は、白く濁りながら滔々と流れていた。
数十分後に5人もお巡りさんが来たのはびっくりしたけど、ちゃんと話を聞いてくれ、調査にすぐに動いてくれた。
事件になる可能性もあるとのことでかなり事細かく「発見者として事情聴取」を受けたが、しょうじき事件にしてほしい気持ちがある。
この量の油の流出は、個人でちょっと捨てたレベルではないと思うのだ。
企業の社会的責任だのなんだのも大事だけど、それ以上にこの川に昇る鱸のことを思うと、二度とこんなことを起こしてほしくないのだ。
事件性があろうが無かろうが、調査結果は後日必ず報告します。
そういってくれた事が、ほんの少しだけ悲しみをやわらげてくれたのは確かだ。
昔は散々別の意味でお世話になったが、今は願いを託して現場を後にした。
後記
友人が教えてくれた鉄バクテリアではなかった。
油はその後、数回の大水で流れました。
このエリアは本当にシーズンは短い。
先日は、カブトムシしかいなかったw

今のところ、隅田荒川筋の最上流エリアは、ふじみ野市~川越市の辺り。
もしくは柳瀬川筋で新座か所沢かといったところ。
サイズが良いわけでもないし、数が釣れるわけでもない。
それでもこんなにまで情熱を傾けることになったのは、「まさかこんなところに居るとは!」という最初の一匹の強烈なインパクトに心を奪われたからだ。
この最上流探索をはじめて数年たつが、淡水スズキに関して多くのことを知った。
堰などの人工物で途切れない本当の最上流は、絶対に確認できない(悪魔の証明)ということ。
そして、予測される最上流に近づくと、サイズはどんどん小さくなっていく。
よく言う、「川の最上流は大型個体説」は、個人的には違うと思う。
その最上流は人工的に作られた最上流であり、スズキとしての堰のない純粋な最上流は小型(60cm以下)個体しかいない。
たぶん、これは本当にたぶん、この最上流エリアの手前(朝霞~志木)に大型個体がプールされる理由から、この川の頂に昇った小型の個体こそが、下流域とは異なる特別なサイズとして成長し、中流に現れるのではないかと考えている。
群れから突き抜ける個体こそが、大型になる遺伝子を引き継ぐのではないか。
河口に広がる干潟や河川上流の釣りをやりこんで見えてきたのは、変な話だけど人の生き方に例えたくなるような生物のドラマだった。
だからって訳ではないけど、このエリアで釣れた小さな個体は、それはそれは大事に扱ってきた。
下流域に比べ圧倒的に生物としての生息マスが狭く、数も少ない個体を殺せば、即資源の枯渇へと結びつくことは想像が容易い。
今年殺せば、来年はもう来ないかもしれない。
殺したその一匹が、ひょっとしたら次の増水でさらに上流へ行く個体だったのかもしれない。
もちろん、命の重さに差異はない。
でも、私の立場での我儘を言えば、価値の違いはあるのだ。
そして、このエリアにてスズキを釣ると言うことに情熱を傾けているアングラー(そんな奇特やつ居るのか?という噂もあるはあるw)と共に、本当に大事にしていかなくてはならない資源なのだ。
昨日は、会社を定時に上がって定点観測的なポイントへ。
そこはこの釣りにのめり込むきっかけとなった「初めての一匹」が釣れた場所で、以来その年の遡上目安となる魚を釣りに行く場所。
今年は渇水で本当に厳しかったけど、梅雨後半でやっとしっかり魚も入ってきてくれた。
イベントで色々と話をしたユーザーさんと偶然に会って、その前で「あぁ、やっと来たな」という魚を釣って安堵していた。
で、梅雨明けでまた渇水(涙)
魚、残っているだろうか・・・という思いで、暗くなる前に見てみようと思い定時で仕事を切り上げてきたのだ。
この時期は日没が遅いから、仕事上がりに河川へ行っても夕マズメに間に合うのが嬉しい。
ポイントの少し上流の橋に差し掛かった時、日没直前でまだ明るかった。
車を止めて川をのぞき込む。
夕マズメの小魚が、頻繁に水面へもじる時間。
下流を見下ろした瞬間にすぐに異変に気が付いた。
水面一面を虹色の油が覆いつくしている?
慌てて上流を見ると、見える範囲はすべて油。
ライズリングが出るたびに、怪しく七色に光りながら揺れていた。
車を止めて下流に走り「あの場所」へ立ってみると、小さな滝で撹拌され乳化した油が、いつものバイトポイントの反転流に溜まっていた。

怒りというより、悲しくなった。
なんなんだよ、と。
警察へ電話をし、到着を待つ間に日は沈み闇が迫る。
光を失った大量の油は、白く濁りながら滔々と流れていた。
数十分後に5人もお巡りさんが来たのはびっくりしたけど、ちゃんと話を聞いてくれ、調査にすぐに動いてくれた。
事件になる可能性もあるとのことでかなり事細かく「発見者として事情聴取」を受けたが、しょうじき事件にしてほしい気持ちがある。
この量の油の流出は、個人でちょっと捨てたレベルではないと思うのだ。
企業の社会的責任だのなんだのも大事だけど、それ以上にこの川に昇る鱸のことを思うと、二度とこんなことを起こしてほしくないのだ。
事件性があろうが無かろうが、調査結果は後日必ず報告します。
そういってくれた事が、ほんの少しだけ悲しみをやわらげてくれたのは確かだ。
昔は散々別の意味でお世話になったが、今は願いを託して現場を後にした。
後記
友人が教えてくれた鉄バクテリアではなかった。
油はその後、数回の大水で流れました。
- 2016年8月23日
- コメント(1)
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我が身を殺していることに何故気づかないのか
我々の愚かさと少しだけ残された良心の葛藤は、我々がいなくなるまで続くんでしょうね
ずすき