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▼ ロッド選びのイロハ ガイドセッティング
- ジャンル:日記/一般
6 ガイド
はい、ガイドの話しです。
これ実は、隅々まで話をしていくと1年かかってしまいます。
また、私自身も・・・というかおそらくメーカーですら「最適解」はまだ持っていないのではないかと思われます。
具体的に言うと、ガイドの材質と形状、フットの材質と形状、数、位置の組み合わせですが、数なんて無限に置く事も出来るし、形状も無限にあるし、径も幾らでもあるし・・・
解ります?
ブランクと一緒で、答えなんて絶対にないな・・・という宇宙の話しなのです。
ですから、今回はその理由と経験に終始します。
じゃないとブラックホールに吸い込まれます(涙)
まずはガイドって何のためにあるのか?の考え方を一度固めておく必要があります。
リール付きのロッドに、ガイドが一個もないとどうなりますか?
これは簡単。
ロッドが無いのと同じです。
では次に、一個だけつけるとしたら、どこに付けますか?
まぁ、普通に考えれば先端のトップガイド。
それでキャストしたらどうなるか。
リールとトップガイドを一直線で結ぶラインと、曲がったブランクは大きく離れます。
ちょうど弓のような形。
これでは、ロッドの反発を「ルアーをまっすぐ飛ばす方向」へ使う事が出来ません。
では次に、もう一個追加するとしたらどこですか?
ロッドのちょうど真ん中?
それともバットガイドの位置?
ひょっとして、ブランクがレギュラーではなくEXファーストなら、トップ下20cmの位置が良いのかも?
そしてガイドの高さと径は何が良いのかと?
と、このあたりから、もうすでに疑問(問題?)が発生します。
ですが、その悩みとは、基本的に「ブランクをどのように有効に使うか」であることに変わりは有りません。
という事は、ブランク(ロッド)の方向性が変われば、ガイドの位置や径、高さや数も変わるべきなのです。
が、しかし、一般ユーザーがそれをどこまで解析できるかと聞かれれば、まず不可能かと思われます。
このジャンルは経験がものを言うので、自分で好きな位置に好きなガイドを取り付けてきた人にしか、解からない部分です。
誰もが知っているガイドメーカーが「推奨するガイドセッティング」を公表していますので、ある意味ではそこが基準とも言えます。
もしもロッドの購入に関し、ガイドはどうなのだろうか・・・と思った時は、この推奨ガイドセッティングに近ければ問題は無いと思います。
逆に私が購入に踏み切らないパターンは、ガイド数が明らかに少ない物で、低価格帯のロッドに良くあります。
まぁ、低価格帯なら仕方無し?でもあるのですが、稀に高価格帯でも見受けられ、そう言うロッドは私は間違いなく手を出しません。(でもそもそも適正って何?って聞かれても答えられませんがw)
ロッドの価格において「ガイドの価格」は非常に大きなウェイトを占めており、正直言ってガイドが増えると一気にコストが上がってしまうのです。
(ただし最近は、そのメジャーガイドメーカー以外の物を仕入れるという方法で、コストを下げる事が出来るようです)
ちなみにガイドが少なすぎて一番嫌なのが、ロッドにラインが絡む「ガイド絡み」という現象が多発する事です。
特に径がデカくて、ファーストテーパーで先っちょだけで投げると発生しますね。
径が大きい方が抜けは良く感じますが・・・実はそう単純でもなく、ラインはリールから放出された瞬間から常に暴れていて、径が大きいほどその暴れは収まらないのです。
単純にロッドをさかさまにしてラインフリーにした時は、径は大きいほうが良いかもしれませんが、キャスト時にロッドは変形していますから、ラインはリールの放出直後から常にガイドとガイドの間では波を打って暴れながら先端へと「引っぱられて」いきます。
リールから「押し出される」のではありません。
私はこれが非常に重要なのではないかと思っています。
なぜならば、ラインがガイドへ接触する時の抵抗の考え方に大きく影響をするのです。
仮にバットガイドを例にとると、リール側のリング部にラインはぶつかりながら抵抗を生むのですが、それが「押し込まれて、狭い穴から出て行く」のと、「ラインが引っ張られて細い穴に集中していく」のでは、抵抗の掛かる向きが異なります。
また、その後の複数のガイド間でも先に描いたように「ラインが暴れる」という現象は起きますが、その一個一個においても引っ張られているという事実は結構重要なんじゃないかと思ってます。
よく「ガイドの抵抗(径・数・位置)」というのはロッドの話しの中でも議論になりますが、この抵抗の考え方に現実と使い手のギャップがあり、それがこの「どっちに掛かる抵抗なのか」ではないのかなぁと・・・
あ、まぁエビデンスもない感覚の話しなのですが。
しかし、自分では巻いてませんが、かなりしつこく「同一ブランクで様々なガイドセッティング」をトライした結果、「使う前の想像」と「テスト結果(距離という数値)」が結構違っていたことが良く在りました。
キャストの感覚的にも「これはあんまり・・・」と思っていたのに、実際に放出ラインの量を見ると意外と飛んでいたり。
そう言うテストを散々繰り返すと、結局はブランクの話しと一緒で、「ガイドセッティングも、一長一短の世界」という事に気が付きます。
要するに、セッティングの方向性なのです。
ただ、「ある程度的を得た範囲」があり、それを外すと極端にダメな部分が際立つのです。
ブランクの場合は極端な性格のものがあっても「これはこれで使える釣りは在るよね」と思えるのですが、ガイドの場合は特に「数が少ない」と「径が合わない」という部分では、外してしまうと「これは使えない(使いにくい)」と思うことが在りました。
また、明らかにロッドの性格(長さ・強さ・曲がり位置)でもこれは左右されます。
ほんと、数値で話しできなくてすみません。
ですが、4本のロッドをリリース(内、1本は現在もテスト中)する為に散々テストして、それを経験することが出来ました。
丁度良い機会なので、私のロッドでは89ベイトから搭載される、ストローセッティングの事も少し話しておきます。
恐らく所見では「何だこりゃ」と思われるでしょうから(笑)
つづく
はい、ガイドの話しです。
これ実は、隅々まで話をしていくと1年かかってしまいます。
また、私自身も・・・というかおそらくメーカーですら「最適解」はまだ持っていないのではないかと思われます。
具体的に言うと、ガイドの材質と形状、フットの材質と形状、数、位置の組み合わせですが、数なんて無限に置く事も出来るし、形状も無限にあるし、径も幾らでもあるし・・・
解ります?
ブランクと一緒で、答えなんて絶対にないな・・・という宇宙の話しなのです。
ですから、今回はその理由と経験に終始します。
じゃないとブラックホールに吸い込まれます(涙)
まずはガイドって何のためにあるのか?の考え方を一度固めておく必要があります。
リール付きのロッドに、ガイドが一個もないとどうなりますか?
これは簡単。
ロッドが無いのと同じです。
では次に、一個だけつけるとしたら、どこに付けますか?
まぁ、普通に考えれば先端のトップガイド。
それでキャストしたらどうなるか。
リールとトップガイドを一直線で結ぶラインと、曲がったブランクは大きく離れます。
ちょうど弓のような形。
これでは、ロッドの反発を「ルアーをまっすぐ飛ばす方向」へ使う事が出来ません。
では次に、もう一個追加するとしたらどこですか?
ロッドのちょうど真ん中?
それともバットガイドの位置?
ひょっとして、ブランクがレギュラーではなくEXファーストなら、トップ下20cmの位置が良いのかも?
そしてガイドの高さと径は何が良いのかと?
と、このあたりから、もうすでに疑問(問題?)が発生します。
ですが、その悩みとは、基本的に「ブランクをどのように有効に使うか」であることに変わりは有りません。
という事は、ブランク(ロッド)の方向性が変われば、ガイドの位置や径、高さや数も変わるべきなのです。
が、しかし、一般ユーザーがそれをどこまで解析できるかと聞かれれば、まず不可能かと思われます。
このジャンルは経験がものを言うので、自分で好きな位置に好きなガイドを取り付けてきた人にしか、解からない部分です。
誰もが知っているガイドメーカーが「推奨するガイドセッティング」を公表していますので、ある意味ではそこが基準とも言えます。
もしもロッドの購入に関し、ガイドはどうなのだろうか・・・と思った時は、この推奨ガイドセッティングに近ければ問題は無いと思います。
逆に私が購入に踏み切らないパターンは、ガイド数が明らかに少ない物で、低価格帯のロッドに良くあります。
まぁ、低価格帯なら仕方無し?でもあるのですが、稀に高価格帯でも見受けられ、そう言うロッドは私は間違いなく手を出しません。(でもそもそも適正って何?って聞かれても答えられませんがw)
ロッドの価格において「ガイドの価格」は非常に大きなウェイトを占めており、正直言ってガイドが増えると一気にコストが上がってしまうのです。
(ただし最近は、そのメジャーガイドメーカー以外の物を仕入れるという方法で、コストを下げる事が出来るようです)
ちなみにガイドが少なすぎて一番嫌なのが、ロッドにラインが絡む「ガイド絡み」という現象が多発する事です。
特に径がデカくて、ファーストテーパーで先っちょだけで投げると発生しますね。
径が大きい方が抜けは良く感じますが・・・実はそう単純でもなく、ラインはリールから放出された瞬間から常に暴れていて、径が大きいほどその暴れは収まらないのです。
単純にロッドをさかさまにしてラインフリーにした時は、径は大きいほうが良いかもしれませんが、キャスト時にロッドは変形していますから、ラインはリールの放出直後から常にガイドとガイドの間では波を打って暴れながら先端へと「引っぱられて」いきます。
リールから「押し出される」のではありません。
私はこれが非常に重要なのではないかと思っています。
なぜならば、ラインがガイドへ接触する時の抵抗の考え方に大きく影響をするのです。
仮にバットガイドを例にとると、リール側のリング部にラインはぶつかりながら抵抗を生むのですが、それが「押し込まれて、狭い穴から出て行く」のと、「ラインが引っ張られて細い穴に集中していく」のでは、抵抗の掛かる向きが異なります。
また、その後の複数のガイド間でも先に描いたように「ラインが暴れる」という現象は起きますが、その一個一個においても引っ張られているという事実は結構重要なんじゃないかと思ってます。
よく「ガイドの抵抗(径・数・位置)」というのはロッドの話しの中でも議論になりますが、この抵抗の考え方に現実と使い手のギャップがあり、それがこの「どっちに掛かる抵抗なのか」ではないのかなぁと・・・
あ、まぁエビデンスもない感覚の話しなのですが。
しかし、自分では巻いてませんが、かなりしつこく「同一ブランクで様々なガイドセッティング」をトライした結果、「使う前の想像」と「テスト結果(距離という数値)」が結構違っていたことが良く在りました。
キャストの感覚的にも「これはあんまり・・・」と思っていたのに、実際に放出ラインの量を見ると意外と飛んでいたり。
そう言うテストを散々繰り返すと、結局はブランクの話しと一緒で、「ガイドセッティングも、一長一短の世界」という事に気が付きます。
要するに、セッティングの方向性なのです。
ただ、「ある程度的を得た範囲」があり、それを外すと極端にダメな部分が際立つのです。
ブランクの場合は極端な性格のものがあっても「これはこれで使える釣りは在るよね」と思えるのですが、ガイドの場合は特に「数が少ない」と「径が合わない」という部分では、外してしまうと「これは使えない(使いにくい)」と思うことが在りました。
また、明らかにロッドの性格(長さ・強さ・曲がり位置)でもこれは左右されます。
ほんと、数値で話しできなくてすみません。
ですが、4本のロッドをリリース(内、1本は現在もテスト中)する為に散々テストして、それを経験することが出来ました。
丁度良い機会なので、私のロッドでは89ベイトから搭載される、ストローセッティングの事も少し話しておきます。
恐らく所見では「何だこりゃ」と思われるでしょうから(笑)
つづく
- 2020年10月13日
- コメント(1)
コメントを見る
fimoニュース
登録ライター
- こんな日もあるよね
- 4 時間前
- rattleheadさん
- たけのこのこのこ2025 #4
- 5 日前
- はしおさん
- ラッキークラフト:スクリュー…
- 5 日前
- ichi-goさん
- 41st Overture
- 5 日前
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- 13 日前
- hikaruさん
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シーバス
-
- 貴重なバイトをモノにできるか⁉︎
- JUMPMAN
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- ラッキー!
- kamikaze
コメント失礼致します。
工藤さんのログを拝見すると、
他のメーカーの方も、工藤さんのようなロジカルな思考で釣具を作っていらっしゃるのかな、といつも疑問に思ってしまいます(笑)
いつも大変わかりやすい説明ありがとうございます。
1つ、いじわるなご質問をさせて頂きます。
これは兼ねてから疑問に思っていた事で、ガイドセッティング、と言うタイトルが目に止まった時点でご質問させて頂く事になるな、と思った次第です。
ガイドと糸の摩擦の話です。
摩擦力=摩擦係数×重さ×重力加速度
で表せられるのですが、
そこには接触面積というパラメーターは持ち込まれていないのですよね。
つまり、ガイド1個と、5個と、10個と、で摩擦力は変わらない事になるんです。
純粋にガイドの素材と糸との摩擦係数に左右されるはず、なんですね。
ただ糸とガイドが摩擦で擦れること、だけを考えれば上の式で良いのですが、
スパイラル状に放出される糸が、ガイドに擦れるのではなくて『ぶつかって』抵抗となっていると考えた方がよろしいのでしょうか。
我ながらお馬鹿な質問だとは思うのでスルー、削除して頂いても大丈夫です。
つむ
東京都