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▼ ヒラ竿開発の出口
- ジャンル:釣り具インプレ
淡々とヒラ竿の開発は進めてきました。
正直、ブランク自体はほぼ完成していると思っていますが、少し細かいところで気になる部分が見えていたのと、この問題が果たして「本当に問題なのだろうか・・・」という疑問もありましたので、フィールドで試してました。
自身2本目のロッド開発という事で、今回のロッドは少し開発の切り口を変えてきました。
スタッカート89は、完全に自分のわがままに付き合ってもらったロッドです。
ウェーディングという釣りにおける「曲がるロッド」の重要性と、それを満たすロドが世にないという現実がはっきり見えていたこともあり、誰の意見も聞くこともなく自分の欲しいロッドを追い求めました。
それは日本中どこへ行っても、ウェーディングはウェーディングという事実があったし、PE1号前後で80cmを確実に獲るという事は、そうブレる事ではありませんでした。
もちろん、ヘビーストラクチャーや重量級ルアーとかの「特別な要素」が出た場合は、89で出来ることではなくなります。
一本で全ての釣りはカバーできません。
そういう時は、ほかのロッドを使えばいいと思ってます。
今ならグリッサンド90が良いかな?
プロトの時に作ったやつで良いのが一本ありますが、それは販売予定にないので封印していますw
それに対してヒラロッドは自分の感覚だけではなく、個人的に友人にも使ってもらってのコメントを取り入れました。
その友人は3人。
房総のタケさん、伊豆のチャリ君、旅人のシンヤさん。
それぞれに癖のある友人wですが、釣りに関するアプローチと釣果に関しては非常に誠実なので、「ダメなものは駄目」と言ってくれる人たち。
渡してあるロッドも実はそれぞれに異なり、もらえるコメントもそれぞれに個性が出ました。
まぁ、フィールドも違うし、そのコメントの真意も見極める必要もあり、開発者として非常に勉強になりました。
そしてそれら意見と自分の意見を照らし合わせながら、方向性を何度か修正して先日「これで決めたいなぁ」というレベルのブランクが上がりました。
タケさんと房総の磯へ。

前回に引き続き、物凄くべた凪(笑)
それでもその環境内で出来ることを細かく詰めていき、テストロッドの曲がりをひたすチェックしました。
自分でキャストして得る感覚以上に、人にキャストしてもらって横で見ているほうが、多くの事に気が付きます。
たぶん30分は眺めていたと思います。
それも朝マズメのゴールデンタイムにww
結果、何本ものテストを繰り返し、やっと理屈と感覚が一致するロッドになったなと。
その磯へたまたま一緒に上がったアングラーさんたちにも、釣れない時間になってから振ってもらえました。
これもタケさんのおかげですが、房総でコアにヒラスズキを追っているアングラー達のファーストインプレッション(事前の知識や感覚を持たない状態からの感想)はとても気になりますし、貴重なコメントです。
実際に開発を煮詰めていくと、どうしても視野が狭くなるときが在るので、利害関係の外にある意見にはよく助けられます。
彼らの一言目が、「全く違和感がなく、とてもキャストしやすい」でした。
思わず小さくガッツポーズ(笑)
というのも、今回のプロトはひょっとしてキャストで違和感が出ちゃうかもなぁ・・・と思ってました。
ヒラ竿は、魚を岩から引きはがす仕事があるので、曲げすぎると切られます。
ただ、硬い棒にするとキャストウェイトが乗らずに違和感が出て、バラシも増えます。
今回は自分的には「ギリギリかな」という思いがあったので、皆さんの意見にホッとするのと同時に「これ以上はないな」という結論が出ました。
開発は、端っこを見つけることの繰り返しなのです。
あっちの方向の端っこ。
こっちの方向の端っこ。
何か一つを変えると、それはどこへどのような影響を及ぼすか。
その結果をまとめ上げていき、答えへの筋道を見つけていく作業です。
ですから、プロトモデルの途中には、恐ろしくダメなものも作ります。
ダメを見つけ、修正を掛けるためには現場での検証が必須。
その為にフィールドへ通い続けてきました。
そして自分の釣果は二の次にし、友人の釣りをひたすら見てきました。
たまに釣っても、そこに純粋な「釣る」という喜びはなく、全神経をロッドの動きに集中させ、バレるのが判っていても「貴重な魚との駆け引き」をトライとしてのデータ作りに当て込んできました。
正直、ロッド開発は釣りを楽しむ余裕はありません。
その変わり、物を創りあげる楽しみは得られます(笑)
本当に良かったなと、いま改めて思っています。
たぶん3つ前のブランクでGOを掛けても、文句が出るレベルではないと思いますが、それでも「もうちょっと」の繰り返しをしたからこそ今のロッドがあるわけで、このロッドならば私は磯で安心して楽しむことができると思います。
とてもお待たせしてしまいましたが、これにてブランクの開発はひと段落という事にできました。(←なんか日本語おかしいが、これがほんとの気持ち♪)
今回のロッドは以下の基準で作りました。
長さ 11f
リール シマノ4000番(XG推奨)
メインライン PE2号
リーダー 30lb
ルアー 18g~40g
磯でヒラスズキをミノーで釣るためのロッド。
スズキに合わせた曲がりは大前提で、バットは曲げすぎないで引きはがすためのパワーを維持。
引き波でルアーを止め、バックさせるときのティップ。
キャストで風を切るための細さと強度。
問題はそのバランスでしたが、納得いくところまで作りこめました。
ここまで根気よく待っていただいたTulalaと、お問い合わせいただくユーザー様。
そして、このロッドを作るにあたり様々な意見と、貴重な時間をフィールドテストで費やしてくれた友人たちに、心より感謝です。
ありがとうございました。
いや~、これでやっと、自分のヒラスズキを楽しめます!
もう夏だけどな(涙)
追記
6/5 新潟にてイベントにて、TulalaへブランクGOを正式にかけました。
すでにご予約も頂いておりますが、ぶっちゃけ納期未定です(爆)
正直、ブランク自体はほぼ完成していると思っていますが、少し細かいところで気になる部分が見えていたのと、この問題が果たして「本当に問題なのだろうか・・・」という疑問もありましたので、フィールドで試してました。
自身2本目のロッド開発という事で、今回のロッドは少し開発の切り口を変えてきました。
スタッカート89は、完全に自分のわがままに付き合ってもらったロッドです。
ウェーディングという釣りにおける「曲がるロッド」の重要性と、それを満たすロドが世にないという現実がはっきり見えていたこともあり、誰の意見も聞くこともなく自分の欲しいロッドを追い求めました。
それは日本中どこへ行っても、ウェーディングはウェーディングという事実があったし、PE1号前後で80cmを確実に獲るという事は、そうブレる事ではありませんでした。
もちろん、ヘビーストラクチャーや重量級ルアーとかの「特別な要素」が出た場合は、89で出来ることではなくなります。
一本で全ての釣りはカバーできません。
そういう時は、ほかのロッドを使えばいいと思ってます。
今ならグリッサンド90が良いかな?
プロトの時に作ったやつで良いのが一本ありますが、それは販売予定にないので封印していますw
それに対してヒラロッドは自分の感覚だけではなく、個人的に友人にも使ってもらってのコメントを取り入れました。
その友人は3人。
房総のタケさん、伊豆のチャリ君、旅人のシンヤさん。
それぞれに癖のある友人wですが、釣りに関するアプローチと釣果に関しては非常に誠実なので、「ダメなものは駄目」と言ってくれる人たち。
渡してあるロッドも実はそれぞれに異なり、もらえるコメントもそれぞれに個性が出ました。
まぁ、フィールドも違うし、そのコメントの真意も見極める必要もあり、開発者として非常に勉強になりました。
そしてそれら意見と自分の意見を照らし合わせながら、方向性を何度か修正して先日「これで決めたいなぁ」というレベルのブランクが上がりました。
タケさんと房総の磯へ。

前回に引き続き、物凄くべた凪(笑)
それでもその環境内で出来ることを細かく詰めていき、テストロッドの曲がりをひたすチェックしました。
自分でキャストして得る感覚以上に、人にキャストしてもらって横で見ているほうが、多くの事に気が付きます。
たぶん30分は眺めていたと思います。
それも朝マズメのゴールデンタイムにww
結果、何本ものテストを繰り返し、やっと理屈と感覚が一致するロッドになったなと。
その磯へたまたま一緒に上がったアングラーさんたちにも、釣れない時間になってから振ってもらえました。
これもタケさんのおかげですが、房総でコアにヒラスズキを追っているアングラー達のファーストインプレッション(事前の知識や感覚を持たない状態からの感想)はとても気になりますし、貴重なコメントです。
実際に開発を煮詰めていくと、どうしても視野が狭くなるときが在るので、利害関係の外にある意見にはよく助けられます。
彼らの一言目が、「全く違和感がなく、とてもキャストしやすい」でした。
思わず小さくガッツポーズ(笑)
というのも、今回のプロトはひょっとしてキャストで違和感が出ちゃうかもなぁ・・・と思ってました。
ヒラ竿は、魚を岩から引きはがす仕事があるので、曲げすぎると切られます。
ただ、硬い棒にするとキャストウェイトが乗らずに違和感が出て、バラシも増えます。
今回は自分的には「ギリギリかな」という思いがあったので、皆さんの意見にホッとするのと同時に「これ以上はないな」という結論が出ました。
開発は、端っこを見つけることの繰り返しなのです。
あっちの方向の端っこ。
こっちの方向の端っこ。
何か一つを変えると、それはどこへどのような影響を及ぼすか。
その結果をまとめ上げていき、答えへの筋道を見つけていく作業です。
ですから、プロトモデルの途中には、恐ろしくダメなものも作ります。
ダメを見つけ、修正を掛けるためには現場での検証が必須。
その為にフィールドへ通い続けてきました。
そして自分の釣果は二の次にし、友人の釣りをひたすら見てきました。
たまに釣っても、そこに純粋な「釣る」という喜びはなく、全神経をロッドの動きに集中させ、バレるのが判っていても「貴重な魚との駆け引き」をトライとしてのデータ作りに当て込んできました。
正直、ロッド開発は釣りを楽しむ余裕はありません。
その変わり、物を創りあげる楽しみは得られます(笑)
本当に良かったなと、いま改めて思っています。
たぶん3つ前のブランクでGOを掛けても、文句が出るレベルではないと思いますが、それでも「もうちょっと」の繰り返しをしたからこそ今のロッドがあるわけで、このロッドならば私は磯で安心して楽しむことができると思います。
とてもお待たせしてしまいましたが、これにてブランクの開発はひと段落という事にできました。(←なんか日本語おかしいが、これがほんとの気持ち♪)
今回のロッドは以下の基準で作りました。
長さ 11f
リール シマノ4000番(XG推奨)
メインライン PE2号
リーダー 30lb
ルアー 18g~40g
磯でヒラスズキをミノーで釣るためのロッド。
スズキに合わせた曲がりは大前提で、バットは曲げすぎないで引きはがすためのパワーを維持。
引き波でルアーを止め、バックさせるときのティップ。
キャストで風を切るための細さと強度。
問題はそのバランスでしたが、納得いくところまで作りこめました。
ここまで根気よく待っていただいたTulalaと、お問い合わせいただくユーザー様。
そして、このロッドを作るにあたり様々な意見と、貴重な時間をフィールドテストで費やしてくれた友人たちに、心より感謝です。
ありがとうございました。
いや~、これでやっと、自分のヒラスズキを楽しめます!
もう夏だけどな(涙)
追記
6/5 新潟にてイベントにて、TulalaへブランクGOを正式にかけました。
すでにご予約も頂いておりますが、ぶっちゃけ納期未定です(爆)
- 2016年6月10日
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