干潟の鱸 2013.01.19~03.03

  • ジャンル:日記/一般
季節は厳冬。


手足の先っちょから耳の先っちょと鼻の先っちょまで、

港湾全体までもが行った先っちょは芯から凍るほどの気温に反応していて、

水面に生命反応を見つけるのがなかなか厳しい状況。


こんな厳しい寒さの日は、

コタツでのんびり居眠りでもしていればいいものを、

それでもアングラー達はやはり海へと向かう。





港湾の一部や海峡側には例年通り『コノシロパターン』は健在の様で、

特有のBIGサイズ情報がちらほら。

羨ましい限りである。




一昨年から模索し始めた『コノシロパターン』ではない『厳冬パターン』。

自分らしい『釣り』を模索して、

一昨年、昨年はこの状況に惨敗を期し、

そして

一昨年、昨年の敗因は自分なりにまとめる結果となった。




そして今シーズンもやる。

今シーズンこそやってやる。

そんな意気込みの感じ。






港湾最奥に位置する小干潟。


ここは水路的小河川が流れ込む場所でもあり、

突出したゴロタの半島が海幅をグッと狭めて流れを作り出しやすい構造でもある。

上げ潮とか下げ潮とかだけで水流が東西に行ったり来たりするのではなく、

風と小河川の水量と港湾・湾奥各所の排水関係がモロに入り乱れて、

(今の所の見解では)不規則に流れを変化させる。


そしてこのポイントの肝は何と言っても『常時噴出している排水』。

小干潟南西部に位置する排水機構はほぼ年中莫大な量の排水しており、

この地域のアングラーにとっては有名なポイント(釣れるという意味の有名ではない)





2013.1月初~中旬

排水機構周辺や小河川合流域、ゴロタなど徹底的にウェーディング。

ブレイクの位置関係や流れの方向などを掴みつつ、

干潟と言うには悪臭過ぎる堆積汚泥に股下寸前付近まで足を取られ遭難寸前。

悪臭過ぎるというのもあるけど危険帯が多過ぎるのでウェーディングは危ないと断言できる。

そしてバイトすら得られない始末。





2013.01.19

最初の反応が出たのが干潟とゴロタのちょうど境目。

そして立ち位置からギリギリ『垂直ブレイクライン』を撃てる位置。

そのブレイクライン上にU字トップをスーサンで中てる。

通常、流速1でタラタラ感が続く中、

2→3といった瞬発的時合いを迎える。


この港湾・湾奥にして解明すべき『不意な流れ』。

そして、

今までの経験から明らかにHITする確率の高い『好機の流れ』。


スーサンのリトリーブギアを『ノーマル』で引っ張ってきてU字トップ手前で『2』に落とす。

スーサンギア2に変速してもしっかりヤルキスパークリングでターン、

ハイシーズンなら間違いないパターンに少し心臓が高鳴った2キャスト目にコン♪


05:03 掛ったところは良かったはずんだけど、出血まみれて即リリースの35UP


釣れたことよりも、

魚が居たことがすっごい嬉しかった1匹。



しかしパターン的には当たったはずだけど、後が続かない。

時合いも相変わらず短くって、

そのままさっきの流れは無くなったり、出始めそうだったり不規則。

そんなこんなを繰り返して、

東に20~30mのところの岸から水平ブレイク上で、

今度はごっつあん89にもうひとつバイトがコン♪


05:27 ごっつあん89にチェンジして1キャスト目のブレイク付き20UP


これはさっきより流れは緩めだったけど、

ブレイクに付いてる奴なんだろうなって感じ。

教科書通り、

岸から斜めにブレイク切ってっくようにキャストして、

岸からはほんの5mくらいのとこでバイト。

ドンピシャ、ブレイクラインって予想してたライン上。


この日はこんな感じで初釣れを兼ねた、嬉しい反応を得られてTIME OUT。





2013.01.27

この日は大きく下げ後半で上空やや追い風・陸ほぼ無風。

潮位も風もマッチングして無いのかノーバイト。




2013.02.03

似たようなタイミングの01.19パターンでスーサンに1本。


01:24 厳冬期はやはり低活動期か?エラ洗いする元気を見せない40UP

せっかく出てくれたけど、

1本じゃ特筆すべき検証材料としては不足。

前回と同様、

『垂直ブレイクのスーサンターンギア2』。



2013.02.17

同じことしてたって何にも進展しないんで、

条件ズラしながらやる。

今回は01.19と02.03と風・潮位方向が違うパターン。


21:40 この背ビレたってる感がカッコイイんだけど、短時間で撮るには言うこと聞かない40UP


毎釣行3時間以内を制限とした2本目はTIME OUTギリギリの1HIT。

果たしてパターンと言えるかも怪しい。


23:05 HighRoller104が弧を描くには若干(?)サイズ足らずがひたすら続くがそれでも構わず30UP


それでもこんな寒い中、出てくれるだけありがとう♪

楽しませてくれる彼らにはそう言いたい。



2013.02.23

この日もいろいろ自分なりに条件違いを意識して、

ひたすらやっていく。


22:58 開始早々にパイロット・ザ・スーサンを攻撃してきた、ナイス背ビレ具合の40UP

そう言われてご覧の通り、圧倒的に『スーサン』の釣果。

スーサン大好きだけど、

レンジやアクションを潮位や流れに合わせてあれこれ変えてもこの釣果。

ベイトはきっとボラ付きイナッコなんだろうと思い、

フラグマ・ごっつあん89の方が分があるはず…と個人的経験なんだけど、

こればかりはどうしようもない。

逆を返せばここまでプラグ選択に差が出過ぎるものか…と。

これもひとつのデータ。

(もしかしたら、他のプラグを活かしきれてないという事実もある)

しっかり事実を把握しておく必要がある。


…だから、というわけでもなくちょっと変化させて『チョーサン』にこだわってみたりもしたり。


01:31 チョーサンだからサイズダウンしたわけじゃない…と思いたい25UP




2013.03.03

そういえば最近、

筆頭の厳しい寒さ感が何だか和らいできた気がする。

それでも指先はまだまだ防寒グローブが必要だけれども、

『厳冬パターン』としての条件は今回で終わりかもしれない。

そんな感じの釣行。


風は南南東、上空は2から3。

陸地は1~2。

こんな日は下げが始まっていても、流れは上げ方向に出やすい(でも緩いんだけどね)

教科書通りに上流側から撃っていく。

いい流れではないものの5キャスト目にコン♪


01:15 チーバスだけどこのサイズのプラグにアタック、頑張って数年後に再会したい20UP


待ってましたとブレイク上にて1HIT。

東側でこの1箇所だけブレイク以外で付きやすい何かがあるのかもしれない、

結構出やすい場所と言える。



いつものように後が続かないまま平行ブレイクを撃ち終わり、

いよいよ垂直ブレイク。


ふと、ここ最近狙って潮位高めを狙って来てたけど、

いつもより若干潮位が低め。

そして風とは逆方向ににドシャロー側から払い出す流れ。

一番強いパターンのブレイク撃ちが出来る流れ。

もちろんHIT。


02:47 抵抗控え目に上がってきたのは、ここ最近の最大アベレージ40UP


スーサンギア2というよりギア1がブレイク上で活きる。

ドシャロー上にもポツリポツリと生命感。


ここでワンチャンス逃しまいと速攻…が、

急がば回れとライントラブル。

折角なんでリーダーから総ノット組み替えて、あたふた。


振り返り再キャスト構えると、ふと状況が変わってる。

下げ方向で風も弱い、

なのに若干潮位が増してて、ドシャロー側に流れ込み『3』。

この1ヶ月半、今までにない状況。


そして最キャスト1投目、

手前から狙ってくため飛距離は30mそこそこ。

いつもと逆U字方向なんだけどブレイクよりシャロー側にドン。

ガッポリ頭まで出したアベレージをやや超えた感に手応えたけどしっかり乗せきらず。

そして再々キャスト、同じコースのまだ手前にもうひとつゴン。

今度は乗った感だったけど大声で叫びたくなるようなエラ洗い1発でバラシ。

サイズもさっきに近い。

たぶんいつもと逆U字でシャロー側ということもあり、しかも流れがそこそこなので、食わせどころがズレている。


時合いはそんなに長くないはず、最後の1匹に賭ける。

流れが緩みかけるその5キャスト目くらい…コンっ!!!!


03:13 いやいや、だからチョーサンだからサイズダウンしたわけじゃない(と思いたい)20UP

あっちゃ!!…っと思ったけど掛っちゃったからもう遅い。

まあ、こんな現実もんでしょ、と。







『厳冬パターン』構築を目指して頑張った一昨年から2年。

パターンと決めつけるには、

まだ不確定要素が多過ぎるけど、

『出す』ことの目的はやや達成された。


そうしたら、後はもちろん追求するのみ。

確実な数もそうだし、

もちろんサイズアップも視野に入れた追及。


ここにきて、やっとステップアップしなければならない。


達成する喜びと課題を心に残して、

『厳冬パターン』SEASON OUT。







通い続けて感じたこと。


多かれ少なかれ、魚はきっと直ぐソコにいる。

彼らは生きるために、必ず何処かで捕食活動をしている。

そのシュチュエーションに応じた、そのタイミングの捕食活動。


彼らのことをもっと知る必要がある。

彼らを知るために、もっと海のことも知る必要がある。

海を知るとは、自然を知ること。



そして、

そう簡単に『ここには魚が居ない』と決めつけられない、なと。


今回は、それをスーサンに教わった気がする。

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