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▼ 奥深きルアー製作の世界〈リターンズ〉
- ジャンル:日記/一般
貝の螺鈿模様や和紙の編込みなどを盛り込んでみた
作品概要
https://n-buhinya.sugihara-s.co.jp/60000221/archives/1145
結果発表
https://n-buhinya.sugihara-s.co.jp/60000221/archives/1251
第2回目もあるらしいのでご興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょう。
ルアー製作は実に根気のいる作業だとつくづく思う。素材選びやデザインから、複雑で専門性の高い作業、必要な環境構築、そして計画性や工程の管理などなど。プロのビルダーさん達は本当に凄い知識と努力と経験の上に成り立っているのだと尊敬してしまう。自分そこ目指してないし、できれば平日にちょこちょこ作って週末にテスト兼ねてフィールドに行けるくらいのライトなノリで楽しみたい。週末にルアー製作のため釣りに行けないというジレンマを解消したいのだ。
製作上の難しさではペイントとコーティングが二大巨塔かと感じている。ペイントについては過去の取り組みでペイントレス化をある程度進めることができたが、相変わらずやっかいなのがコーティング。臭いの強い有機系材料は家族から非難の嵐だし、そもそも扱いが非常にデリケートで難しいし、何しろ回数と膨大な時間を要する。最後に起こる色流れに関しては悪魔の仕業じゃないかとさえ感じてしまう。ここで心折れた人も多くいることだろう。コーティングをどげんかせんといかん、と新たな手法をトライアル中。
今は下地をセルロースで整えて防水処理をしてから、その後のコーティングにこんなものを試している。
UVレジン液。
アクセサリー製作用の透明なジェルで、紫外線で硬化させることができる。
セットで硬化用にこれ。
UVライト
UVレジンとライトの組合せは、これまでも目玉製作で活用していたものだけど、何ならルアー本体そのものをコートしてしまえ!と大容量タイプのジェルを調べて購入。粘度はゆるいハチミツのようだが、熱をかけるとサラサラになることを知り、電気ストーブで温めながら使用している。本当ならディッピングで使いたいのだが、材料が高価であることと日光でも浴びると固まってしまうため、今は遮光性のあるボトルのノズルから少しずつジェルをルアー本体にかけ、ルアーを回し回して全体にジェルが行き渡るようにコートしている。
すぐには硬化しないため、気泡やチリが入ってもそれをピンセットなどで除去し、そこにまたジェルをかければ馴染んでいくため作業性は良い。何より臭いが少なく快適に作業ができるのが嬉しい。
ルアーを吊り下げて滴下がおさまるのを見てUVライトを浴びせると、およそ1分で硬化。念のため3回くらい向きを変えて照射させたら、もうカチコチに固まっている。ウレタンのような肉持ち感とセルロースの硬さを併せ持ったような印象だ。何よりこのスピードには感動する。ホログラムシートなどが侵されることもないので恐らく塗料の色流れも起こらないだろう。
冒頭に掲載したルアー写真、実は全てこのUVレジンコートを採用したもの。ツヤ感はある程度わかっていただけると思う。これから実釣の中で問題がないかチェックしていこうと思う。
- 2019年4月14日
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