我が故郷、別府ほど湯煙りがたなびく街の風景は他に見当たらないことだろう。
 

火山国である我が国の中でも一日の温泉の湧出量は、日本一であり一都市としてみると世界一なのである。そんな故郷で生まれ育ったわけであるので、十代までは温泉に対する価値感と云うか見方がちょっと他と異なっていた。
 

温泉は、四六時中滾々と湧き出てくるので、風呂以外では全て川や海に垂れ流しが当たり前。蒸気は大気へと気化させるだけで当たり前。何処でも規模の大小は有ってもそんなものだろうと思っていた。
 

卒業し上京した際、叔母の家で風呂に入っている時、じゃんじゃんお湯を流しっぱなしで長湯していると叔母から大目玉をくらったのに驚いた。都市ガスで沸かして入浴している文化の違いに肩身が狭い思いをしたのであった。

（絶品のラーメン店〝ふらり〟さんから望む故郷。　湯煙りと ♨ マークがぴったり似合う。）

 

昨日、恒例の「別大毎日マラソン」が開催された。
丁度昼時に別府に戻って来たら通行止めであった。暫し折り返し地点で応援することにした。


 

既に先頭集団は折り返していたが、中に一際大きな声援を受けて小柄なランナーが走って来た。
そうそう、猫ひろし氏である。何だか余裕の笑顔を見せつけながら走っていた。そんな姿のランナーを見るのも初めてあり、芸人魂の感動をも覚えたのであった。





（※本ブログでは、今後も釣り船には直接関係ない記事の投稿も恐縮ですが、気の向くままに UP させていただきます。予めご理解を願います。）