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〝 ボトムヘビーへの追求 〟

弊社可搬艇の開発時、拘りの一つにボトムヘビーへの飽くなき追求があった。
そのルーツとなったのは、弊社が本格的ウェイク専用艇〝SR180IT・インディータントラム〟にて培われたノウハウが根底にあったのである。

SR180ITは、前身のウェイク艇〝タントラム〟での短所であったトーイング(引っ張り航行)時にボーダーが左右にカットし体勢を整える時にウェイクタワーに横方向にラインテンションが加わり、簡単にローリングが発生しラインが張ったり撓んだりで、ボーダーが中々タイミングが取れない事が最大の問題であった。

20フッター程の舶来艇は、そのローリングが遥かに少ない、理由は明白で船内機関である事、キールボトムにスタビライザーフィンが3連装されている上にラダーも効果的な形状でビームも広い点にあった。

初代タントラムには、2連装のスタビは標準装備されていたが、艇長と比較して重く大きな船外機関をあえて搭載していたために、トップヘビー気味となっていた上に定員一杯に乗船させることで尚更その傾向が強くなっていたのであった。

それを2代目の〝インディータントラム〟では、曳き波の形状に優れたハル形状のみそのまま残して、その他は全て全面改造を行い徹底したボトムヘビー構造とそれに耐えうる高強度ストリンガー&バルクヘッドを再設計し直し、更にフロア面を1cm単位で低く抑えて試作艇を何度も練り直し、漸く完成させた経緯が心に沁みこんでいたのであった。


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500kgものウォーターバラストをフロア下部に設置可能としたこの超ボトムヘビー艇は、ラフコンディションでも復原力が素晴らしく、更に高強度の艇体構造から保証馬力を125馬力まで確保出来た事から本格的なウェイクボード・トゥボートとして生まれ変わったのであった。

この自信は、きっと釣り船もラフコンディションでの航行や停船時により安定性を優先させる事が有効であり、小型可搬艇には絶対不可欠であるとの拘りが、当然の様に後の140型や123型に引き継がれていったのである。


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《満タン時に55kgになるSUS製燃料タンクをあえてミッドボトムに設置》

140型や123型では、燃料タンク内のガソリンの増減に関係なく艇体バランスを損なわれる事が無い様、あえてコストアップは承知でフロア面下のミッドボトムに設置させ、更にカテドラルハル形状にて停船時に水を抱くことでローリングを大幅に減少させている。


これが、弊社FRPプレジャーボート製作の2番目のルールである。
 
 




 

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