あれは

私が

小学生か

中学生

の頃


父親に

連れられ

ある

漁港へと

釣りに

出かけた


父親の

釣りは

投げ釣りで

私は

退屈

していた


そこで

私は

自分の

愛竿


量販店で

セット１６００円

針金ガイドの

白い竿を

持って


漁港内を

歩き回る事に


釣りの事

ましてや

ルアーの事

なんぞ

解りも

しない

幼き私


選んだのは

兄上から

貰ったのか

奪い

取ったかの


ジッターバグ


今思えば

失笑モノ

しかし

釣れたら

先駆者に

なれたかも


さて

その

ジッター様を

ぶら下げ

漁港内を

うろうろ


でも

ジッターが

何者か

わからず


なんで

水面で動く？

もぐらん？

ぬー？

早く引けば

もぐる？


なんて

悩みながら

おぼつかない

キャストを

繰り返してた


総ての

ルアーは

引けば

潜ると

勘違い

してた

らしい


まぁ

そんな

こんなで

散策を

していたのですが


キャストに

失敗し

ストラクチャーに

ルアーが

抱き着き

私は

半泣き状態


無くしたら

怒られる


ナクシタラ

オコラレル


そんな

事が

頭を

何回も

よぎりながら


竿をあおり

外れろ

外れろ！！


っと

心の中で

叫んでいたら


後ろの

堤防から

大きな

黒い影が

水面に

どぱぁーん！！

と

落っこちて

来たのです


うわぁぁぁ！？

と

パニックな私


しかし

黒い

大きな影は

水面を

泳いでいきます

我に返ると

水面で

おじさんが

バタフライとも

平泳ぎとも

言えない

泳ぎで

引っ掛けた

ルアーに

向かって

行きました


呆気に

取られている

うちに

おじさんは

引っ掛けた

ジッター様を

回収してくれて


ほらよっ！

っと

私に

手渡し

足早に

消えて

いきました


顔を

憶える

余裕もなく

感謝の

言葉を

出すのが

やっとでした


しかし

あの

ジッター様

その後の

所在が

解りません・・・


あの時

救ってくれた

おじさん

ありがとうと

ごめんなさい


ジッター様

どうなったか

解りません

・・・

ｱﾊﾊ・・・





orz...