その問いかけは虚しいのか

  • ジャンル:釣行記
虚しくホゲたのである。





明暗のポイントにいる。

相棒に明暗は譲る。明暗にエントリーしながら、ちょっと離れたところにある足元のヨレが気になって気になって仕方がないのだ。いや、明暗を撃っても獲れる自信はないんだが。誰かに、お前はこっちに撃て、と言われるんだ。

立ち位置の約10mくらい上流を起点に本流が蛇行し、手前の流れは逆流している。

今までならば無視して明暗ばかり撃ってただろう。けど、この流れ、この雰囲気ならば...、
居るはずなんだ。居てくれていいんだ。


居るだろ?


この状況は...、行くたびに悔しい思いをさせられる彼の好きな雰囲気にそっくりなんだ。求める釣り、それを今まさに、自分の足元で掬えそうなんだ。

シンペンを入れる。アップ、クロス、ダウンと探り、1番美味しい引き重りのあった角度に絞る。これが境目か。あとはレンジか。

表層から徐々に落としていく。できる限り丁寧に、丁寧に。

体感100cmくらい入れたところで明確なアタリ。コッツーン!

乗らない!

でも居た!居たんだ!
近いぞ。
同じパターンで、再度探る。コッツーン!

乗らない!

こんだけ見せて乗らないならば、やっぱり何かが違うんだろうな!!

ええいクソ!乗せるまで帰らん!

しかし次第に本流の勢いは無くなっていき、下げから上げに変わったタイミングでヨレも消えた。

再度、美味しい引き重りをするトレースラインを探るも、見つけきれずに終了となってしまった。

    



そのホゲは虚しいのか!? 

虚しすぎる!

虚しいからこそ!前に進めている気がする。

聞こえそうなんだ。そして、少しずつ、声が届きそうなんだ。

もう少し、ほんのもう少しだけ、虚しさを味方に。








ホゲた夜には、熟成磯鱸で晩飯だ。




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