レトロなアイナメ研究1 分類

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以前とあるショップで、
「アブラコ(アイナメ)って何種類いるんでしょうねー?」
「北海道近海には5種類いるらしいよ」
「へー」
という会話がなされました。

 気になって色々と調べてみました。
 インターネット上で手に入る文献(グーグルスカラー等)と公的機関(大学や研究所)のHPを参考に、自分用のメモがわりにアイナメの生態をまとめてみたいと思います

 まず、アブラコは北海道や山形でのアイナメの呼び方で、油分が多いことが由来しているとのコト1)、たしかに、煮付などでは、脂が乗っていて美味しいですね。今後は標準和名のアイナメで進めます。

 アイナメは学術的には、硬骨魚綱 Osteichthyes カサゴ目 Scorpaeniformes アイナメ亜目Hexagrammoidei アイナメ科 Hexagrammidae アイナメ属 Hexagrammos アイナメ H. otakiiと分類される。2)
 オータキアイは、発見者の大瀧圭之助氏の姓に由来しています、Hexagrammosは側線が6本と言う意味ですが、実際は5本。1)
 アイナメ属には、エゾアイナメ、アラスカアイナメ、ウサギアイナメ、スジアイナメ、アイナメ、クジメが
います1)
 北海道では、アラスカアイナメを除く魚種が釣れる事が知られています。エゾアイナメはアイナメとそっくりですが、
全長30cmほど。尾びれが角ばっていて、中央部が切れこむ。日本海北部からアメリカ北部まで、北太平洋とその縁海に広く分布する2)
また、道内では、スナアブラコとも呼ばれています。
 ウサギアイナメは、道内では、道東釧路方面で釣れます。婚姻色が入るとオスは紫色になるため、キモいですw。尾ビレが円いウチワ状で小さくなっています。最大魚は60cmを超えると言われていますが、私は、まだ見た事がありません。60upの可能性はウサギか・・
 スジアイナメはハゴトコと呼ばれています。
全長30cmほど。やや小型で、目から口元、頬にかけて放射状のくっきりした帯模様がある。東北地方北部からアラスカまで分布する
と言われています。2)。尾ビレはウサギアイナメ同様に円ウチワ状です。クジメをハゴトコとするHPもありましたが・・・3)。スジアイナメ=ハゴトコ説が有力です(身の回りで)
 アイナメはいつものですね

 クジメを私は知らなかったのですが、
全長30cmほど。アイナメよりもやや小型で、尾びれが丸いこと、側線が1本しかないことで区別できる。南西諸島を除く日本(主に西日本以西)、朝鮮半島、黄海沿岸に分布するが、アイナメよりも浅いところに生息する。若魚は大きなタイドプールでも見られる
とされています2)
臼尻水産実験所や文献4)によると道南でも確認されています。クジメ=ハゴドコ説は今度確かめてみようと思います。

参考文献等
1) 身近な魚の自然史―アイナメの分類と進化
2) wikipedia アイナメ
3) 臼尻水産実験所(北大)ホームページ
4) 北海道南部,茂辺地の平磯におけるクジメの年令と成長

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