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▼ サラトガon FLY-6
- ジャンル:釣行記
- (サラトガ (アロワナ))
テイクアウェイした晩飯と少しのアルコールでのんびりする。
空は満点の星、こんがりと焼けたピザの匂いがたまらなかった。
明日の昼でこの遠征は終わってしまう。
厳しいコンディションのなか、目的のサラトガには出会えたし、
予想した以上にオモシロイ出来事もたくさんあって、(僕の)満足度は高かった。
でも・・・やはり欲を言えば70㎝のサラトガ、せめて60㎝UPは欲しいな・・・
と、思っていた。
50㎝以下だと美しさと可憐さを感じさせるけど、
70㎝ほどになるとサラトガは縦と横に幅が出て、
ふてぶてしい悪人面と水のヌシのような迫力のある魚になる。
明日が最後なので、すべてYMDさんの決断に任せて、
やりたいように釣ってもらおう。
自分の中でそう決めて、ピザを頬張りながら聞いてみた。
「さて、明日の朝一はどこへ行きましょうか?」
正直、僕の中ですでに 「上流のポイントへ行く」 という答えは出ていた質問だった。
なぜなら上流では大きな魚影も見たし、数もいたからだ。
YMDさんは少し考えて、じゃあ「下流のポイントでお願いします」と答えた。
え? ・・・ええっ!?
驚きを隠しつつも、「え、下流ですか? いいんですね下流で?」
と聞くと、「ハイ」といい返事。
確かに下流でもまぁまぁのサイズはサイトしたし、実際釣ったのは下流だ。
でも・・・一番大きいサラトガを見たのは上流ポイントなんだよ~(僕の心の声)
「下流ですか、下流ですね? 本当に下流でいいんですね?」といやらしく聞いてみる。
あまりにもしつこい僕に何かを察したYMDさん、
「・・・上流の方がいいんですかね?」
巨大なピザをなんとか食べて、釣りと雑誌の話で盛り上がり涼しい夜は過ぎていった。
アラームが鳴る。さて、行きましょうか。
向かう先はもちろん 上流のポイント だ。
準備をし、彼が釣りたい場所で始めてもらう。
僕は後ろからついて行き、彼が始めた場所から少し離れた場所で始める。
流れのないプールはいつどこにサラトガが泳いでいても不思議はない。
バックスペースが取れる場所だったので、
遠投してフライを放っておく作戦で僕は釣ってみた。
朝の空気はヒンヤリとし、風もなく気持ちよい時間だった。
ピュンピュンとシューティングゲームのレーザービームような鳴き声の鳥が騒ぎ、
ピーーン、ピーーンと金属音みたいな鳴き声も響き渡る。
ミスキャストをすれば、クカバラ(ワライカワセミ)の笑い声が耳に触る(笑)
キャストし続けるYMDさんを横に僕はリラックスしていた。
すべてがゆったりとして、穏やかな時が流れていた・・・はずだった・・・
ドボン!!
イキナリ何事が起こったかと思うほど強烈な音が響き渡った。
前を見ると大きな波紋と水流が巻いていた。
オ ・ レ ・ の ・ フ ・ ラ ・ イ ・ だ ・ ー ・ !!
急いで合わせると、ギャーーッフライラインが手前の枝に絡まった!!
それでもラインからはグンッグンッというパワフルな重みを感じ、
必死にフライラインを巻き取ろうとすると、足が滑って・・・
キターーッ ズッコケましたーーー(笑)
たるんだラインを必死に巻きとるが、すでに重みはなく・・・
完・全・悶・絶!!・・・Orz・・・
近くにいたYMDさんも「今のはデカかったですね~・・・」
と残念そうだった。
そこから無の時間が続き、YMDさんはさらに上流へと向かっていった。
悶絶の最中にいる僕は、あの波紋が忘れられずに少し下流へと歩いた。
木の隙間にちょうど一人座れる場所があった。
ちょっと腰を下ろし、穏やかな水面を眺めていると、
おお! ゆったりとBossのように泳ぐ70㎝クラスを見つけた。
そのままずっと見ていると、60㎝クラス、50㎝クラスもたまに回遊してきた。
「Y・M・Dさ~ん」と呼んでみるも、離れすぎていて声が届かなかった。

悠々と泳ぐBossサラトガ
サラトガが届きそうな場所まで来るたびにウズウズした。
・・・ちょっとだけw
我慢できずに、ロールキャストで投げてみる。
ところが、普段ボートからの釣りに慣れている僕のロールキャストは
あまりにもヘッポコだった(笑)
左右に枝が張りだし、とにかくキャストができない。
しかも上にも枝があり、竿が上手く動かせないのだ。
悪戦苦闘の末5mほど飛んでくれ、フィーディングレーンに乗った。
さっき見たBossサラトガがゆっくりと泳いで来た。
ドクッ ドクッ ドクッ ・・・・
久しぶりに鼓動が聞こえる。 2m・・・1m・・・50㎝・・・
息をするのを忘れてしまうほど集中したが・・・・
僕のSTPフロッグは一見されただけで、そのままスルーされた。
興味は示したものの魚が食べ物だと認識していない、
または怪しいと感じている時の反応だ。
フライを回収し、また観察していると、水面の何かをパクリと食べた。
目を凝らして水面を見てみるが、反射も手伝い何が浮いているかは確認できなかった。
大きな体とは裏腹にポツンと静かに捕食する姿は、小さい虫を吸い込むような感じだ。
そうしているうちに上流からYMDさんが戻ってきた。
とりあえず状況とサラトガの回遊コースがここと、
対岸であることを伝えると彼は早足で対岸に行った。
そのうち、ちょうど対岸に60㎝クラスが回遊し、
伝えるが反射でうまく見えないようでフライはいい場所に落ちなかった。
僕はというと、相変わらずの情けないロールキャストで
フィーディングレーンまではなかなか届かなかった。
2人でそうこう狙っているうちに、
サラトガも気が付いたのか回遊コースを変えたのだった。
日がだいぶ昇り残り時間はあと3時間ほどだった。
(彼の望み通りに下流ポイントへ行っていれば釣れてたかも・・・)
そう思うと、なんだか申し訳ない気分になった。
しかし、サラトガはいる。
たぶんポイントを休ませれば釣れる可能性は高い、そう意見が一致し、
とりあえず違う場所を釣ってみた。

そこは深い森を流れ、日はだいぶ高くなったのにまだ暗いほどだった。
YMDさんが小型のサラトガを見つけたが、残念ながらスプークしたようだった。
そこから釣り下ってみたが、釣れそうな気配とは裏腹に何も反応はなかった。
残りあと2時間くらいだ。
さっきの場所に戻ってきた。
YMDさんにどこで釣りたいですか ?と聞くと
さっき僕が釣っていた場所を指名した。
たまに大きなサラトガが回遊してくること、
あと、そのサラトガは僕のフライSTPフロッグには無反応だったことを伝えると、
普段シドニーでトラウト用に使っているという小さなビートルフライが出てきた。
ソルト用のフックに巻いてあるため、強度も心配ない。
YMDさんは岸からの釣りに慣れていて、
スペイキャストという豪州ではまず聞かないキャスティングスキルを持っていた。
(最近の鱒狙いでは必須のスキルのようですね・・・汗)
彼がそこで釣りはじめ、スッペイキャストが見事に決まったのを見た。
僕が必死に投げた5mをあっさりと抜き、
美しいループを描きシュパーっと飛んでいくラインに僕はシビれた。
いつも笑いと悶絶を提供してくれるYMDさんが別人のようにカッコよかった。
あれなら釣れそうだ・・・
そう思いつつ、僕はもう少し上流の今朝バラしたポイントで釣り始めた。
俺も、スペイキャストできるようにならないといかんなぁ~。。。
ボートからのしょっぱい、あまいキャストではショアからは難しい。。。
いずれはステールヘッドも釣ってみたいし、やっぱスッペイキャストだな。
そんなことを考えながら、放ったフライを眺めていた。
すると、突然
「食った―――――!!」
と雄叫びが聞こえてきた。
ゴボッ! ゴボッ!!
という大物が水面で暴れる時に出る重低音が聞こえた。
「今行きます!」と僕は叫び、ラインを回収し藪を歩き出して少し経つと・・・
「あ゛~ あ゛~ あ゛~・・・・・」
意味不明の恐ろしいうめき声が聞こえてきた。
・・・まさか、バラしたのか?
止まないうめき声・・・
「あ゛~ あ゛~・・・」
可哀想だが、何この声・・・ちょっとウケる(笑)
半分笑顔で歩き、やっと彼の姿が見えた。
と、そこには!!
Bossサラトガを仕留めたハッピーアングラーがいた。
(あのうめき声はなんだったのか・・・彼なりの言葉にならない幸せの表現だと解釈した)
やりましたね!!と、いうと同時に速攻で水辺に降りれる場所へと移動した。

サラトガを水に付けなるべく弱らないようにする。
ひと段落し、彼の手を見ると震えていた。
「手が震えてますよ(笑)」 というと
「実は足も震えてます(笑)」 という答えが返ってきた。
彼の手をよくみると、血が出ていた。
話を聞いてみると、あの場所は岸からランディングできなかったので、
水に飛び込んで手を口へ突っ込んだらしい。
サラトガには短いが固く鋭い歯が不規則に並び、過去バス持ちをする者は誰もいなかった。
もしこれが海の魚のように口に手を突っ込んだら指を持って行かれるような魚種だったら・・・
しかも、岸際から急深になっている場所に深さもわからないのに飛び込むなんて・・・
釣りキチガイ
男前すぎるやろ~!!

彼の情熱がつかんだ見事なサラトガ。
釣った状況を聞いてみると、サラトガをサイトして、
その進行方向へフライを落としたら、スーッと寄ってきパクリとしたらしい。
最高にエキサイティングな釣りでした・・・と。
魚をリリースして、ひと段落するとYMDさんは空を見上げた。
少し震える肩、頬には心の汗がキラリ・・・
初めて会ったのが3年前、どうしてもサラトガが釣りたいとのことだった・・・
毎年繰り返される、サラトガを夢見てのタイイング・・・
遥々ブリスベンまで来るも、湖は冷たくいつも閉鎖・・・
やっとここまで来たものの初日はNo fish、しかも頭痛と吐き気・・・
小型ながらもやっとサラトガに出会えた2日目・・・
か・ら・の・ライフジャケットフィッシング・・・(笑)
最終日、終了1時間前の最後の挑戦・・・
僕もいろいろ思い出した・・・
気が付けば、僕の頬にも汗がキラリ・・・
拭ってみると普通の汗だった・・・
とにかく暑い日だった、そしてそれよりも熱い釣り旅だった。
おわり

このふてぶてしい悪人顔(笑)

彼の手を見せてもらうと血がにじみ、歯の後がしっかりついていた。

サラトガはやっぱり美しかった。
空は満点の星、こんがりと焼けたピザの匂いがたまらなかった。
明日の昼でこの遠征は終わってしまう。
厳しいコンディションのなか、目的のサラトガには出会えたし、
予想した以上にオモシロイ出来事もたくさんあって、(僕の)満足度は高かった。
でも・・・やはり欲を言えば70㎝のサラトガ、せめて60㎝UPは欲しいな・・・
と、思っていた。
50㎝以下だと美しさと可憐さを感じさせるけど、
70㎝ほどになるとサラトガは縦と横に幅が出て、
ふてぶてしい悪人面と水のヌシのような迫力のある魚になる。
明日が最後なので、すべてYMDさんの決断に任せて、
やりたいように釣ってもらおう。
自分の中でそう決めて、ピザを頬張りながら聞いてみた。
「さて、明日の朝一はどこへ行きましょうか?」
正直、僕の中ですでに 「上流のポイントへ行く」 という答えは出ていた質問だった。
なぜなら上流では大きな魚影も見たし、数もいたからだ。
YMDさんは少し考えて、じゃあ「下流のポイントでお願いします」と答えた。
え? ・・・ええっ!?
驚きを隠しつつも、「え、下流ですか? いいんですね下流で?」
と聞くと、「ハイ」といい返事。
確かに下流でもまぁまぁのサイズはサイトしたし、実際釣ったのは下流だ。
でも・・・一番大きいサラトガを見たのは上流ポイントなんだよ~(僕の心の声)
「下流ですか、下流ですね? 本当に下流でいいんですね?」といやらしく聞いてみる。
あまりにもしつこい僕に何かを察したYMDさん、
「・・・上流の方がいいんですかね?」
巨大なピザをなんとか食べて、釣りと雑誌の話で盛り上がり涼しい夜は過ぎていった。
アラームが鳴る。さて、行きましょうか。
向かう先はもちろん 上流のポイント だ。
準備をし、彼が釣りたい場所で始めてもらう。
僕は後ろからついて行き、彼が始めた場所から少し離れた場所で始める。
流れのないプールはいつどこにサラトガが泳いでいても不思議はない。
バックスペースが取れる場所だったので、
遠投してフライを放っておく作戦で僕は釣ってみた。
朝の空気はヒンヤリとし、風もなく気持ちよい時間だった。
ピュンピュンとシューティングゲームのレーザービームような鳴き声の鳥が騒ぎ、
ピーーン、ピーーンと金属音みたいな鳴き声も響き渡る。
ミスキャストをすれば、クカバラ(ワライカワセミ)の笑い声が耳に触る(笑)
キャストし続けるYMDさんを横に僕はリラックスしていた。
すべてがゆったりとして、穏やかな時が流れていた・・・はずだった・・・
ドボン!!
イキナリ何事が起こったかと思うほど強烈な音が響き渡った。
前を見ると大きな波紋と水流が巻いていた。
オ ・ レ ・ の ・ フ ・ ラ ・ イ ・ だ ・ ー ・ !!
急いで合わせると、ギャーーッフライラインが手前の枝に絡まった!!
それでもラインからはグンッグンッというパワフルな重みを感じ、
必死にフライラインを巻き取ろうとすると、足が滑って・・・
キターーッ ズッコケましたーーー(笑)
たるんだラインを必死に巻きとるが、すでに重みはなく・・・
完・全・悶・絶!!・・・Orz・・・
近くにいたYMDさんも「今のはデカかったですね~・・・」
と残念そうだった。
そこから無の時間が続き、YMDさんはさらに上流へと向かっていった。
悶絶の最中にいる僕は、あの波紋が忘れられずに少し下流へと歩いた。
木の隙間にちょうど一人座れる場所があった。
ちょっと腰を下ろし、穏やかな水面を眺めていると、
おお! ゆったりとBossのように泳ぐ70㎝クラスを見つけた。
そのままずっと見ていると、60㎝クラス、50㎝クラスもたまに回遊してきた。
「Y・M・Dさ~ん」と呼んでみるも、離れすぎていて声が届かなかった。

悠々と泳ぐBossサラトガ
サラトガが届きそうな場所まで来るたびにウズウズした。
・・・ちょっとだけw
我慢できずに、ロールキャストで投げてみる。
ところが、普段ボートからの釣りに慣れている僕のロールキャストは
あまりにもヘッポコだった(笑)
左右に枝が張りだし、とにかくキャストができない。
しかも上にも枝があり、竿が上手く動かせないのだ。
悪戦苦闘の末5mほど飛んでくれ、フィーディングレーンに乗った。
さっき見たBossサラトガがゆっくりと泳いで来た。
ドクッ ドクッ ドクッ ・・・・
久しぶりに鼓動が聞こえる。 2m・・・1m・・・50㎝・・・
息をするのを忘れてしまうほど集中したが・・・・
僕のSTPフロッグは一見されただけで、そのままスルーされた。
興味は示したものの魚が食べ物だと認識していない、
または怪しいと感じている時の反応だ。
フライを回収し、また観察していると、水面の何かをパクリと食べた。
目を凝らして水面を見てみるが、反射も手伝い何が浮いているかは確認できなかった。
大きな体とは裏腹にポツンと静かに捕食する姿は、小さい虫を吸い込むような感じだ。
そうしているうちに上流からYMDさんが戻ってきた。
とりあえず状況とサラトガの回遊コースがここと、
対岸であることを伝えると彼は早足で対岸に行った。
そのうち、ちょうど対岸に60㎝クラスが回遊し、
伝えるが反射でうまく見えないようでフライはいい場所に落ちなかった。
僕はというと、相変わらずの情けないロールキャストで
フィーディングレーンまではなかなか届かなかった。
2人でそうこう狙っているうちに、
サラトガも気が付いたのか回遊コースを変えたのだった。
日がだいぶ昇り残り時間はあと3時間ほどだった。
(彼の望み通りに下流ポイントへ行っていれば釣れてたかも・・・)
そう思うと、なんだか申し訳ない気分になった。
しかし、サラトガはいる。
たぶんポイントを休ませれば釣れる可能性は高い、そう意見が一致し、
とりあえず違う場所を釣ってみた。

そこは深い森を流れ、日はだいぶ高くなったのにまだ暗いほどだった。
YMDさんが小型のサラトガを見つけたが、残念ながらスプークしたようだった。
そこから釣り下ってみたが、釣れそうな気配とは裏腹に何も反応はなかった。
残りあと2時間くらいだ。
さっきの場所に戻ってきた。
YMDさんにどこで釣りたいですか ?と聞くと
さっき僕が釣っていた場所を指名した。
たまに大きなサラトガが回遊してくること、
あと、そのサラトガは僕のフライSTPフロッグには無反応だったことを伝えると、
普段シドニーでトラウト用に使っているという小さなビートルフライが出てきた。
ソルト用のフックに巻いてあるため、強度も心配ない。
YMDさんは岸からの釣りに慣れていて、
スペイキャストという豪州ではまず聞かないキャスティングスキルを持っていた。
(最近の鱒狙いでは必須のスキルのようですね・・・汗)
彼がそこで釣りはじめ、スッペイキャストが見事に決まったのを見た。
僕が必死に投げた5mをあっさりと抜き、
美しいループを描きシュパーっと飛んでいくラインに僕はシビれた。
いつも笑いと悶絶を提供してくれるYMDさんが別人のようにカッコよかった。
あれなら釣れそうだ・・・
そう思いつつ、僕はもう少し上流の今朝バラしたポイントで釣り始めた。
俺も、スペイキャストできるようにならないといかんなぁ~。。。
ボートからのしょっぱい、あまいキャストではショアからは難しい。。。
いずれはステールヘッドも釣ってみたいし、やっぱスッペイキャストだな。
そんなことを考えながら、放ったフライを眺めていた。
すると、突然
「食った―――――!!」
と雄叫びが聞こえてきた。
ゴボッ! ゴボッ!!
という大物が水面で暴れる時に出る重低音が聞こえた。
「今行きます!」と僕は叫び、ラインを回収し藪を歩き出して少し経つと・・・
「あ゛~ あ゛~ あ゛~・・・・・」
意味不明の恐ろしいうめき声が聞こえてきた。
・・・まさか、バラしたのか?
止まないうめき声・・・
「あ゛~ あ゛~・・・」
可哀想だが、何この声・・・ちょっとウケる(笑)
半分笑顔で歩き、やっと彼の姿が見えた。
と、そこには!!
Bossサラトガを仕留めたハッピーアングラーがいた。
(あのうめき声はなんだったのか・・・彼なりの言葉にならない幸せの表現だと解釈した)
やりましたね!!と、いうと同時に速攻で水辺に降りれる場所へと移動した。

サラトガを水に付けなるべく弱らないようにする。
ひと段落し、彼の手を見ると震えていた。
「手が震えてますよ(笑)」 というと
「実は足も震えてます(笑)」 という答えが返ってきた。
彼の手をよくみると、血が出ていた。
話を聞いてみると、あの場所は岸からランディングできなかったので、
水に飛び込んで手を口へ突っ込んだらしい。
サラトガには短いが固く鋭い歯が不規則に並び、過去バス持ちをする者は誰もいなかった。
もしこれが海の魚のように口に手を突っ込んだら指を持って行かれるような魚種だったら・・・
しかも、岸際から急深になっている場所に深さもわからないのに飛び込むなんて・・・
男前すぎるやろ~!!

彼の情熱がつかんだ見事なサラトガ。
釣った状況を聞いてみると、サラトガをサイトして、
その進行方向へフライを落としたら、スーッと寄ってきパクリとしたらしい。
最高にエキサイティングな釣りでした・・・と。
魚をリリースして、ひと段落するとYMDさんは空を見上げた。
少し震える肩、頬には心の汗がキラリ・・・
初めて会ったのが3年前、どうしてもサラトガが釣りたいとのことだった・・・
毎年繰り返される、サラトガを夢見てのタイイング・・・
遥々ブリスベンまで来るも、湖は冷たくいつも閉鎖・・・
やっとここまで来たものの初日はNo fish、しかも頭痛と吐き気・・・
小型ながらもやっとサラトガに出会えた2日目・・・
か・ら・の・ライフジャケットフィッシング・・・(笑)
最終日、終了1時間前の最後の挑戦・・・
僕もいろいろ思い出した・・・
気が付けば、僕の頬にも汗がキラリ・・・
拭ってみると普通の汗だった・・・
とにかく暑い日だった、そしてそれよりも熱い釣り旅だった。
おわり

このふてぶてしい悪人顔(笑)

彼の手を見せてもらうと血がにじみ、歯の後がしっかりついていた。

サラトガはやっぱり美しかった。
- 2016年3月12日
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