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▼ スピニングリールに思いを馳せてみる
- ジャンル:釣り具インプレ
- (リール)
今回も道具ネタを投下したいと思います。
最新機材にしか興味が無い人にはどうでも良い内容だとは思いますが
(自分は逆に最新機材に疎いのですが・・・)
秘蔵のハイエンドリールの写真とともに、80年代末~90年代にかけてのスピニングリール進化の歴史に思いを馳せてみたいと思います。
(注)長いです。
↓写真は(右)ダイワ・トーナメントEX、(左)初代'92ステラです。
この2台が世界のスピニングリールを大きく変えた原動力なのは間違いのない事実でしょう。
アブやミッチェルなどの、今ではクラシックリールとも言えるリールたちがまだ現役だった頃、日本メーカーのスピニングリールにはまだ高級機といえるものが無かった時代から80年代後半になって、ようやくその足掛かりが見えてきました。
■1986年;ダイワのウィスカートナメントSSが登場。
(このリール、海外ではまだ売られてるところが凄い)
当時の定価¥21,000(SS-750/今の2500番)
■1987年;シマノのチタノスツインパワーGTが登場。
当時の定価¥13,500(GT3000)まだシマノに2500番は存在しません。
確か、バイオマスターの替えスプール付きがツインパワーだったと聞いたことがあります。
ロングノーズなスプールでロングキャストできることが売りの世代で、ハンドルを廻せばローターはブルブル振動するし、逆転ストッパーもギヤ式で遊びの大きなものでした。
そして、次の世代として登場したのが写真の2機種。
■1989年;ダイワのトーナメントEXが登場。
スーパーメタルボディでドラグやラインローラーにまでベアリングを搭載し、当時考えられる最高の部品を奢った高級機です。分解するとわかりますが、特に金属パーツの表面処理とか、とにかくお金が掛かっているのが分かります。
当時の定価¥44,800(EX-750/今の2500番)
■1992年;シマノから初代ステラ登場。
トーナメントEXの対抗馬として、さらに上を行くリールを開発してきました。性能面でのトピックスはSBL(シマノバランスロック)でしょう。
ローター部のバランス取りをしたことで、回転時のブレを無くしたことと、ストッパーの遊びを極限まで無くしたことでしょうか。
スピニングリールの近代化が一気に進みました。
当時の定価¥48,200(3000番)
■1993年;ダイワ スーパートーナメントEX-i登場
ついにダイワもインフィニットアンチリバース(ローラーベアリングによる瞬間ストッパー)とジャイロスピン(ローターバランス改善による回転ブレ解消)を搭載してきました。
個人的にはシャンパンゴールドのボディにゴールドのキャップにEXの文字がたまらなく好きですが、750以上のサイズしか無いのが残念。
当時の定価¥59,800(EX-750i/今の2500番)
〔2022.11.08追記〕
■1994年;ダイワ トーナメントZ-i登場
このモデルからZ-X-Sのグレード分けと1000-1500-2000-2500...というサイズ呼称に切り替わりました。EX-iのマイナーチェンジという感じで、恐らく仕様上の違いは無かったのではないでしょうか?色もそっくりです。
当時の定価¥62,300(トーナメントZ2500i)
■1995年;ダイワ トーナメントZ-iT登場
シマノ 2代目ステラ登場
ダイワのトーナメントはマイナーチェンジレベルに見えますが、今のリールに繋がる大きな技術が登場します。そう、ツイストバスターです。
当時バス釣りでスピニングリールの大敵ともいえる糸ヨレ問題でしたが、この機構のおかげで、かなり軽減されましたね。ダイワはこの頃から番手表記を今の1500番~といものに変えてきました。
シマノは95ステラから、大型リールにも力を入れるようになり、オフショアの釣りが大きく進化しはじめましたし、精密さにも磨きがかかり、”巻き心地のシマノ”というイメージが定着してきました。
当時の定価¥66,000(トーナメントZ2500iT)
¥57,800(95ステラ3000)
■1997年;ダイワ トーナメントZ-iA登場
ドデカコンパクトというキャッチコピーとともに、ABSスプールがデビューしました。自分が一番お世話になったのも、このリール。
ツイストバスターとABSスプールの組み合わせは素晴らしくて、当時バス釣りで使われはじめたフロロカーボンラインの釣りにおいては、ダイワのスピニング以外使いたくないと思わせるほどでした。
当時の定価¥53,400(Z2500iA)
■1998年;シマノ 3代目ステラ登場
98ステラですね。95ステラもそうでしたが、ローターがでかくてスプール径が小さいので、ライントラブルが多いと言われていましたが、巻き心地の良さや、大型リールを使ったオフショアの釣りではステラにアドバンテージがあったように思います。
自分もジギングやシイラのキャスティングに愛用してました。
当時の定価¥55,500(98ステラ2500)
この1997年以降の世代から浅溝スプールも出てきて、ラインの太さに合わせてスプールの選択ができるようになってきました。
■1999年;ダイワ トーナメントZ-C登場
Z-iAのマイナーチェンジでボディやスプールの変更はありませんが、エアベールが搭載されました。これで一層ライントラブルが軽減しました。
ちなみに、iAシリーズに小加工でCのエアベールが移植できることが広まり、エアベールのパーツ販売が止められたりしました。
個人的には、重量以外では今でも十分に通用するリールだと思っています。大好きです。
当時の定価¥57,000(Z2500C)
■2000年;シマノ ミレニアムステラ登場
限定発売で、ハードケースに入った超高級リールでしたね。
スーパースローオシュレートが搭載されて賛否の分かれるリールでした。
当時の定価¥80,000(2500番)
■2001年;シマノ ステラ AR/FW/SW登場
■2002年;ダイワ トーナメントエアリティー/フォース登場
低番手は軽く、高番手は頑丈に、ということで釣種ごとにリールが細分化しはじめました。
これ以降の世代については、ギアの精度向上、防錆ベアリング搭載、軽量化、防水という地道な性能アップをしていきますが、礎といえる機構については2000年までにほとんど開発されていたということが分かります。
個人的にはこのあたりから徐々に高級機に手が伸びなくなってしまいました。
理由はトーナメントZ-Cの世代で十分満足してしまったことと、それらのリールを使い続けてしまったこと。ミドルレンジ以下の性能もかなり向上したこと、ハイエンドの価格が更に高騰してしまったことです。
それにしても、こうして見るとスピニングリールの歴史において、ダイワとシマノが切磋琢磨して今があるんだということを思い知らされますね。
モデルサイクルの短さも驚異的で、2000年頃までは毎年新しい技術が投入されていた感じ。
海外メーカーやリョービ、マミヤ等のメーカーが後に続きましたが、リールはほとんどの機構が特許で固められていると聞きます。それらを先行するメーカーが保持している限り、超えるものを作るということは難しいですからね。
やはり一般的に言われるように、スピニングリールはダイワかシマノを買っておけば間違いないという言葉は間違いないのでしょうね。
この世代のリールで止まっていた自分には今の1万円台のリールが凄すぎてもう大変です。
※もし間違いがあったら教えてください。修正します。
- 2020年11月11日
- コメント(4)
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