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▼ 離島遠征記録 -憧れの磯へ- 前編
島の先端、行く手を阻む山と断崖を越えた先に、その磯はある__
2回目となる離島遠征。今度こそ大型のヒラマサを釣りたいという想いのもと、訪れた。
遠征の予定は1ヶ月半ほど前から立てており天候に関しては祈る他なかったが、初日は降り立てただけ幸いといった悪天となった。
初日の実釣は叶わず、諸々の準備とポイントのチェックを行い2日目を迎える。
2日目の朝、暗いうちから目星を付けていた磯に入る。先行者の車が止まっていたが他の選択肢はない。ちなみにこの島の磯で釣り人を見たのは初めてである。今回の遠征、タイミング悪く大荒れの状況にあたってしまい、おそらく立てる磯はこのポイントだけだった。この日の夕方から多少落ち着いてくるものの、連日の北東風と豪雨により、どこも高波が押し寄せている。安定した釣り座の多い東側がどこも波を激しく被っている状況下、西の磯は荒れやすい場所が多く、立てるポイントが限られてしまった

流れの落ち着いたタイミングで磯を上がる。
ベイトはいるようだったがめぼしい反応は得られず、ダメ元で他の磯を回ってみるものの、やはり立てる状況ではない。この日は同じ磯に再び立ったが、反応なく一日を終えた。
3日目も暗いうちから同じ磯に入った。風向きは変わっていて流れもでているが、反応なく朝日が昇る。風は落ち着いて、見られるとは思わなかった青空が広がっているが、東の状況は到底変わっているとは思えなかった。

このままでは島に来たというのに一つの磯で遠征を終えてしまう。往々にある事だろうが、それは嫌だった。何より西側の磯はやはり流れも弱く水深も浅いため、東側ほどのポテンシャルを感じられなかった。今回の遠征は三泊四日。今日が一日できる最後の日だ。
そして決心する。あの磯に行くことを。もともとその磯に憧れてこの島に来ているのだ。
加えて、風が落ち着きこの磯以外で唯一立てる可能性が出てきている。『釣りたい』その一心だった。
磯を上がり、一度宿に戻る。軽く準備をして、あらかじめ買っておいた大量の朝飯兼昼飯を流し込み、車を走らせた。
車を止めたのは11時。磯の状況は分からないが、当てにしていいか不明の海流予測によれば、流れも格別。期待と不安が入り交じるが、一番大きいのはワクワク。これから憧れの地にいくのだ。
目指す磯は島の先端、行く手を阻む山と断崖を越えた先に、その磯はある。山の上までは林道が通っているがレンタカーでは、いや、普通の車では通れないほどに荒れているため、入り口付近に車を止めて林道を歩いていく。40分ほどで磯までの道の入り口に着く。
ここからはほとんどが藪漕ぎだ。この磯に行くのは二度目だが、看板もきれいに残っていた。まだ通ってる人がいるのだろうか、このときはまだ、そう思っていた。しばらく低木の間を通っていくと、ヨシのような植物が高密度に生えている獣道にでる。あまりにも高密度すぎる。胸から上はほぼ前が見えず、足元も当然見えない。突き破るようにして前に進み、何とか1つ目の休憩ゾーンに出た。

予想以上に草木が生い茂っている。前回とは比べ物にならないほどに苛烈な藪漕ぎだ。以前あげた地元の激ヤバゴロタの道中を越えかねない、荷物装備を身に着けた状態で進める限界レベルの草木の密度。まだ最序盤、この先もこの険しさと思うと恐ろしい。小休止をとり再び進む。草が茂りすぎて道が分かりにくいため慎重に進む。この道中、滑落や転倒による怪我も怖いが、一番は遭難だ。(あとは濡れた草木にうじゃうじゃついてるカタツムリが口に入るのも怖すぎ)1つ目の休憩ゾーンを抜けると、早々に2つ目(最後)の休憩ゾーンに出る。

この先開けた場所はないためしっかり水分をとり、覚悟を決めて藪に入る。口を開けることすら憚られる草木の圧迫感に耐えながら進むと小さな沢に出た。ここからがいよいよ複雑な道になっていく。この先も大小の沢をいくつか跨ぐことになるが、草木が生い茂っている中でも僅かに空間の広い沢は道と間違えやすいのだ。いや、そこが道であってほしいという願望かもしれない。以前は沢を下り続け見事に道に迷った。注意して進むとその沢に出る。今回は間違えないようしっかりと道を確認して進んでいく。古いロープや木に巻かれたテープは確実なルートの証だ。そうして歩き続けると開けた急斜面に出た。だいぶ海に近づいてきている。もうすぐだ、そんな心が油断を招いたのだろう。草木を被り続ける不快感を浴びていた体は自然と斜面を下っていく。草木と岩肌の間を縫うようにして歩き続け、そして__行き詰まった。
アホすぎる…。薄々まずいと思っていたが焦りもありつい進みすぎてしまった。引き返す他ない。この時も冷静ではなく、急斜面をショートカットするように、直にしがみついて登っていった。その後何とか正規のルートに出たが、前回の失敗が全く生きていないと痛感する。心身ともに疲弊しきっていたが、もう海は目と鼻の先だ。ついに山歩きの終点、崖へ到着する。

持ってきた杭を打ち込み、ロープを下ろす。
今回は杭を2本持ってきている。前回は誰かの残した梯子やロープも使いながら降りたが、思いのほか朽ちていたため今回は自分のロープのみに命を預けるつもりだ。それは正解だったようで、ロープもそうだが、潮風で錆びた梯子は踏み抜けそうなほどに朽ち果てていた。20mのロープを折り返しカラビナでまとめ、スリングで2点に分けて杭に止める。自己流だが強度が問題ないことは確認済みだ。高さは8m程で足の掛場が全く無いわけではないので問題ない。

難なく降りきると、眩しいほどに輝く大海原が眼前に広がる(偏光置いてきた…)。道中雨がパラつきもしたが今は青空だ。道に迷いはしたものの、意外にもここまで2時間ちょっとだった。あとはゴロタを歩くのみ。目的の磯はもう見えている。


後編に続く
- 2024年12月31日
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