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岡林 弘樹(オカバ)
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▼ タイ遠征~シャドーとオヤジ~
続きです。
飯を食ったらすぐに出船。
船は午前中にアッツーを狙ったポイントの更に奥へと進んでいく。
「昨日はここで1.5kgのシャドーを釣ったんだ!」
などとポイント解説が饒舌なオヤジ。
1.5kgってまた微妙なサイズだな。
オヤジのポイント解説は絶好調のまま最初のポイントへ。
そして船を流しながらひたすらに撃つ。
撃つ
撃つ
撃つ・・・
パシャン!
あ。
なんか出た!
稚ャドー釣獲。
「おかしい。ここでは昨日3kgのシャドーが釣れたはずなのに。」
とオヤジ。
ってことは昨日魚抜いたからココに魚いないんじゃね・・・?
まあそんなことは気にしたら負けだ。
このオヤジを僕は全身全霊で信用することにした。
15時を過ぎ、ゆるりと陽が傾き始めた。
船は相当奥まで来ていた。
入ったエリアは川(もしくはワンド)
両脇に延々と立ち木が並び、
このエリアはパッと見た感じでもカオレムの
他のエリアより好ポイントが多い。(らしい)
今まで来たところとは雰囲気の違う場所である。
「お前は日本の釣りトーナメントには出ているのか!?」
不意に何の脈絡の無い質問を僕にぶつけて来るオヤジ。
シゲさん通訳ありがとうございますw
オヤジのトークは絶好調のようだ。
このポイントに入ってしばらくしたときだった。
ボォーーン!!
ルアーにドデカイ水柱が上がった!
だが惜しくもフックアップには至らず・・・。
出てきた魚は今までと比べて格段にデカイ。
しかも躊躇なく水面を割っているような出方だ。
活性は高い。
これは続くやろ・・・。
そう思いルアーを投げ続ける。
しばらく船を進める。
そうして数投。
目を疑った。
ルアーの後ろを高速で追いかけてくる1mくらいの「丸太」?
船の際まで追っかけてきて反転。
オールで水面を漕いだかのような鈍く重い水流を目の前に
残して帰っていった魚。
まちがいなくシャドーだ。
今まで見てきたシャドーの中で一番デカイ!
何キロあるんだ!?
「シゲサンヤバイッスヨ!ナンカスゲエ!」
興奮する僕はさぞアホ面だっただろう・・・。
もしかしてここはとんでもないエリアなんじゃないのか・・・?
チェイスがあった後、対岸に渡り往復するような形で船は川の入り口へと引き返す方向に進む。
休まずキャストを続ける。
シゲさんと談笑しながら投げた一投。
ドォーン!!!
不意に出た一撃!!
焦って水面を見るとドデカイ波紋!
手前へと走る魚に向かって思いっきりフッキングを叩き込む!
手ごたえは十分!
こっちに来る魚の勢いに任せて、立ち木の絡む危険地帯をクリアする。
結構な勢いで突っ込んできたため、一気に船際まで魚が寄ってきた。
デカイ!
魚が一瞬、船際の水面を揺らした。
でもここまで寄せたら楽勝だろ!
と思っていた。
突然、脇でホールドしていたロッドが弾き返される。
バットまで満月になるロッド。
その瞬間にリールは異様なスピードで糸を吐き出し始めた!
「ヤバイ!」
走り始めた魚は全く止まる気配がない!
リールのドラグはキツめの設定!
PEも4号!
ロッドもそんなにヤワじゃない!
なのにこの無力感!絶望感!
釣りでこんなに怖いと思ったのは初めてだ。
しばらくは3歩進まれて2歩下げさせるファイトが続いた。
「頼むから止まってくれ・・・。」
ドラグを締め、指で押さえ耐えるも魚は止まらない。
散々ラインを出されて、結局ソイツに立ち木のエリアまで戻られた時点で勝負は決まっていた。
結局は水中の障害物に巻かれてしまったのだ。
不覚。
完全に負けた・・・。
「まだ魚はいる!」
オヤジが言った。
確かに水中からは、シャドーがいる証拠に空気がポコポコと
水面に上がってきている。
「俺が取ってきてやる!待ってろ!」
と言って服を脱ぎ始めたオヤジ。
マジか!そんなサービスありかよ!
とにかく瀕死(精神的)の俺にはオヤジが神様に見えた。
「でも待て!魚が呼吸出来なくなって弱ってから行く!」
とオヤジは半裸のまま、おもむろにタバコを吸い始めた。
なかなかにジレったい!!
でも・・・このオヤジならやってくれるハズだ!
タバコを吸い終え、水中に飛び込んだオヤジに向かって
「ガンバレー!!」と叫ぶ。
ユラユラと水中を漂うオヤジ。
息を呑んで見守る・・・。
ドバーン!
突然急浮上したオヤジ!
少しビビる俺。
そして手には、フックがグニャリと曲げられた僕のルアー。
「魚はいなかったよ。自分の口を千切って逃げたんだろう」
水中の障害物は、漁師の捨てた網だった。
立ち木でなく、捨てられたゴミに魚を持っていかれたのは
なんとも言えない気分だ。
いまのは5kgなんてレベルじゃないと思うよ。もっとデカイ。
とシゲさん。
絶望的なくらい凶悪なファイト。
5kgなんてレベルじゃないと自分でも思った。
カオレム・・・近年シャドーの数とサイズ共に下降気味とは
聞いていたが、こんな目に遭うとは思わなかった。
完全にネイティブのシャドーを舐めていた。
しかしまだゴールデンタイムだ。
タックルを更に強いモノに変え、曲げられたフックを交換する。
びしょ濡れのオヤジは休む間もなく
「行くぞ!」と
オヤジもかなりエキサイティングしているようだ。
そしてスグにド派手なバイト!
今度もガッツリフッキングをかまして船際まで一気に寄せる!
そこからの突っ込みに少し耐えた後に浮いてきた魚体をシゲさんが無事に
ネットイン!
アザぁーーーーす!!!
3kgの魚体。
昔のカオレムみたいだ。とシゲさん
昔はこんなだったのか、すげぇな・・・。
このファイトで3kgならさっきのは何キロあったんだろう。
まあとりあえず本日最大魚が釣れて一安心である。
「ライトは持っているか?」
とオヤジ。
持っている、と答えた。
「暗くなるまでやるぞ!」
このオヤジはノリノリである。
正直暗くなると立ち木がコワいんですけど・・・。笑
この時点で翌日のプランは決まっていた。
翌日はアッツーをやる予定だった。
しかしもうアッツーは運よく獲っている。
なら今日掛けたあの魚にもう一度挑むしかない!
「明日朝一番でオヤジの船お願いします!」
しかし、今日のカオレムは幻だったことを思い知らされる。
いよいよカオレムが翌日から牙をむき始めるのであった・・・。
シャドー初日 終
長い長いタイ編です。
タイ遠征4回目にして、やっとキチンとした釣行記を書こうと
頑張っているんですが更新スピード遅すぎですねワロタ
また次回、近日中に書くかもしれません。
では
- 2014年9月4日
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