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上宮則幸
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▼ 水面爆ぜる時
薄暮の時間が過ぎた。
ゆっくりと陽が昇る。
肌寒さはあるものの、今年の肝属最高水温の28.5℃。
期待した朝一のポイントを諦め、クルマに戻る頃には、そよ風程度に吹いていた風は強風に変わっていた。
ウエーダーでは立ち込めないような水深まで浸かる必要があったからウェットスーツのロングジョンにドライTと言うスタイルでは、この風じゃ寒さを感じる。
着替えてから一眠りしてゆっくり会社に行くか?
今日は少し遅めの出社予定だったのを思い出し、もう一ヶ所撃ってからにしようと、着替えるのを止める替わりにシートにネオプレンカバーを被せて、クルマに濡れた身体のまま滑り込んだ。
まだ潮位が高い。
対岸際のテトラの頭は水面下で、下げの流れがブチ当たっているはずなのに、強風による細波が川面を覆っているため、ヨレは形成されているようには見えない。
ただ、テトラ帯の辺りは鏡になっており、なにかしらの変化は窺わせる。
胸元にセットしたムービー撮影カメラを濡らしたくないからあまり思い切った水深まで浸かるのは躊躇われた。
竿は、前回思っていた通り、MARINO。
強風の中ロングディスタンスを強いられるので、VENDAVALと言う選択ももちろんアリなんだが、ハンドメイドルアー『カラ松』の操作性を考えると、短くシャープなMARINOに自然に手が伸びた。
真横から強風の中、50mの距離を極力ライナーでカラ松を対岸ギリギリにキャスト。
スピニングでは到底真似出来ない低弾道。
素早くスラッグをとり、激しくドッグウォークさせる。
カラ松は着水直後からの水絡みが素晴らしく、風に引かれたラインで横にツツツーと流れる事などまずない。
クロスに撃ち、ダウンにゆっくり流しながら激しくドッグウォーク、そして回収。
8月に入るまでは、テトラから2mも過ぎれば、絶対にバイトなど出ない。
ところがここ最近、テトラに着いている魚が20mもカラ松を追尾して食うなんて事が度々起こった。
追尾は確認してないものの、回収中に誤爆された事も複数回。
テトラを過ぎたら速攻回収したいのを抑え、少し長めに丁寧にアクションさせてやる。
実はカラ松はただ巻きでのアピールも強く、細波程度の水面の乱れでも、タイイングアイ周辺から巻き上げる水飛沫と、ルアー後方に発生するヨレでしっかりアピールする。
そういう説明をセルフ撮影カメラのマイクに向かって語り始めたその時、カラ松のアクションをドッグウォークからただ巻きに切り替え数回巻いたタイイングで、水面が爆ぜ、バカデカい水柱が立った!
リールは巻いたまま、ロッドに重みが伝わり、フルパワーでフッキング!
水柱が立ったそのすぐ横でもう一度激しく水面が爆ぜる。
テトラから剥がすために強めにプリセットしたカルコンのドラグが滑る。
竿を寝かして耐えると更に魚体を水面から全身曝す強烈な鰓洗い。
銀色の鱗を持ったその巨大な魚は鱸。
おれが欲しくて欲しくてたまらない、サマーデイゲームのモンスター。
この数年追いかけ続けた魚に間違いない!
思わず最低でも90はある!と叫んだ。
強引にテトラから剥がし、魚が流芯に差し掛かると再び強烈な鰓洗い。
90とか、そんなサイズではない事がはっきりわかる。
大台を超えている。
魚が下流に向かう。
MARINOのベリーの深いところでプレッシャーを掛けながら、ポンピングせずにジンワリとカルコンを巻く。
巻ける。
巻く度に魚が大人しくなる。
徐々にドラグを緩めて、急変におれは備える。
強いMARINOが不思議な程に優しく巨魚をいなす。
頭の向きが変わり、徐々に寄る寄る寄る…
目の前にブロンズバックが迫る。
デカイ!!
そして、魚と目が合う。
睨み合い、魅せられそうになるのを耐え、睨み返す。
刹那、魚体が翻り魚が再び下流に走る。
当然だ、わかってた。
備えは出来てる。
竿を寝かして好きに行かせる。
何回その巨魚は水面に踊っただろう?
何度おれはそれに歓声を挙げたろう?
流芯の強い流れの際で、行かせてもらえなくなった巨体が横を向き浮いた。
言葉が出なくなるほどの威厳。
その威厳を示すように最後の鰓洗い。
頭しか出ないし、スピードは鈍っているが、見事だ。
最後の時を巨魚は静かに迎えた。


この目…
こんな魚の目は見た事ない

大台は超えたが、記録級ではなかった。
ただ、夏のデイゲームでは文句無く自己最大。
待って耐えて考えて作って、そうしてやっと掴んだ。
トロフィーフィッシュ
始終は動画に録ったから、写真はそこそこで流芯の際まで向かう。
この威厳溢れる素晴らしい宝物を、愛すべき偉大な宝箱に還す。
巨大な尾鰭が力強く水を叩いて、帰った。

この夏の宿題はあと一つだ
おれを虜にしておくれよ
カワヌベ
Android携帯からの投稿
ゆっくりと陽が昇る。
肌寒さはあるものの、今年の肝属最高水温の28.5℃。
期待した朝一のポイントを諦め、クルマに戻る頃には、そよ風程度に吹いていた風は強風に変わっていた。
ウエーダーでは立ち込めないような水深まで浸かる必要があったからウェットスーツのロングジョンにドライTと言うスタイルでは、この風じゃ寒さを感じる。
着替えてから一眠りしてゆっくり会社に行くか?
今日は少し遅めの出社予定だったのを思い出し、もう一ヶ所撃ってからにしようと、着替えるのを止める替わりにシートにネオプレンカバーを被せて、クルマに濡れた身体のまま滑り込んだ。
まだ潮位が高い。
対岸際のテトラの頭は水面下で、下げの流れがブチ当たっているはずなのに、強風による細波が川面を覆っているため、ヨレは形成されているようには見えない。
ただ、テトラ帯の辺りは鏡になっており、なにかしらの変化は窺わせる。
胸元にセットしたムービー撮影カメラを濡らしたくないからあまり思い切った水深まで浸かるのは躊躇われた。
竿は、前回思っていた通り、MARINO。
強風の中ロングディスタンスを強いられるので、VENDAVALと言う選択ももちろんアリなんだが、ハンドメイドルアー『カラ松』の操作性を考えると、短くシャープなMARINOに自然に手が伸びた。
真横から強風の中、50mの距離を極力ライナーでカラ松を対岸ギリギリにキャスト。
スピニングでは到底真似出来ない低弾道。
素早くスラッグをとり、激しくドッグウォークさせる。
カラ松は着水直後からの水絡みが素晴らしく、風に引かれたラインで横にツツツーと流れる事などまずない。
クロスに撃ち、ダウンにゆっくり流しながら激しくドッグウォーク、そして回収。
8月に入るまでは、テトラから2mも過ぎれば、絶対にバイトなど出ない。
ところがここ最近、テトラに着いている魚が20mもカラ松を追尾して食うなんて事が度々起こった。
追尾は確認してないものの、回収中に誤爆された事も複数回。
テトラを過ぎたら速攻回収したいのを抑え、少し長めに丁寧にアクションさせてやる。
実はカラ松はただ巻きでのアピールも強く、細波程度の水面の乱れでも、タイイングアイ周辺から巻き上げる水飛沫と、ルアー後方に発生するヨレでしっかりアピールする。
そういう説明をセルフ撮影カメラのマイクに向かって語り始めたその時、カラ松のアクションをドッグウォークからただ巻きに切り替え数回巻いたタイイングで、水面が爆ぜ、バカデカい水柱が立った!
リールは巻いたまま、ロッドに重みが伝わり、フルパワーでフッキング!
水柱が立ったそのすぐ横でもう一度激しく水面が爆ぜる。
テトラから剥がすために強めにプリセットしたカルコンのドラグが滑る。
竿を寝かして耐えると更に魚体を水面から全身曝す強烈な鰓洗い。
銀色の鱗を持ったその巨大な魚は鱸。
おれが欲しくて欲しくてたまらない、サマーデイゲームのモンスター。
この数年追いかけ続けた魚に間違いない!
思わず最低でも90はある!と叫んだ。
強引にテトラから剥がし、魚が流芯に差し掛かると再び強烈な鰓洗い。
90とか、そんなサイズではない事がはっきりわかる。
大台を超えている。
魚が下流に向かう。
MARINOのベリーの深いところでプレッシャーを掛けながら、ポンピングせずにジンワリとカルコンを巻く。
巻ける。
巻く度に魚が大人しくなる。
徐々にドラグを緩めて、急変におれは備える。
強いMARINOが不思議な程に優しく巨魚をいなす。
頭の向きが変わり、徐々に寄る寄る寄る…
目の前にブロンズバックが迫る。
デカイ!!
そして、魚と目が合う。
睨み合い、魅せられそうになるのを耐え、睨み返す。
刹那、魚体が翻り魚が再び下流に走る。
当然だ、わかってた。
備えは出来てる。
竿を寝かして好きに行かせる。
何回その巨魚は水面に踊っただろう?
何度おれはそれに歓声を挙げたろう?
流芯の強い流れの際で、行かせてもらえなくなった巨体が横を向き浮いた。
言葉が出なくなるほどの威厳。
その威厳を示すように最後の鰓洗い。
頭しか出ないし、スピードは鈍っているが、見事だ。
最後の時を巨魚は静かに迎えた。


この目…
こんな魚の目は見た事ない

大台は超えたが、記録級ではなかった。
ただ、夏のデイゲームでは文句無く自己最大。
待って耐えて考えて作って、そうしてやっと掴んだ。
トロフィーフィッシュ
始終は動画に録ったから、写真はそこそこで流芯の際まで向かう。
この威厳溢れる素晴らしい宝物を、愛すべき偉大な宝箱に還す。
巨大な尾鰭が力強く水を叩いて、帰った。

この夏の宿題はあと一つだ
おれを虜にしておくれよ
カワヌベ
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- 2016年9月4日
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