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▼ プランクトンとコノシロ、タイリクスズキの話 古豪広島河川の場合
- ジャンル:ニュース
皆様改めまして、この度fimo登録ライターとして登録させていただきました。『こいのぼり』と申します。
広島県は広島市、安佐南区在住。
『こいのぼり鍼灸整骨院』にて副院長をやっております。近くにお越しの際はお気軽にお立ち寄り下さい。
1年を通して市内河川でウェーディングをメインにシーバスを捕獲しておりますが。シーバスフィッシングを始めたのは2015年の7月頃だったかと思います。
基本的に子供を寝かしつけた後の釣行なので週2回ほどのナイトゲームがメインとなります。
少ない?(笑)釣行でも古豪広島市内河川にも情熱さえあればまだまだ夢(ドリームサイズ)があるんだという事をお伝えできればなと思います。
ブログを書くときになるべく心掛けている事ですが、今日シーバスを始めた方がまず一本目のシーバスに出会う為だったり、そこからサイズアップを目指していく為にはどうすれば良いのかなど、基本的にはいわゆるビギナーアングラーさんに向けての情報発信になります。
僕もシーバスフィッシングを始めたばかりの頃、同じように広島の素晴らしいアングラーさん達のfimoブログやSNSを読み漁って自分なりに情報をかき集めながら、少しずつシーバスに近づいていけました。あれから約4年以上が経ち、まだまだ初心者アングラーに毛が生えた程度ですが、今度はこの経験をビギナーの皆様に少しでもお役に立てていただければと思っております。
ですので、他のfimo登録ライターさん然り、釣りスペシャリストの皆様からすれば少し退屈な内容になると思いますが、温かくお見守りいただけると幸いです。
あと、基本ログは広島市内河川の超ローカルネタメインなので、他県の方々もできればご自身の地元と照らし合わせながら参考までにご覧下さい。
さて、広島市内河川を古豪と表現させていただきましたが、2020年現在、広島市内河川はもしかすると他県の方々がイメージするような以前のような、シーバスユートピアリバー広島とは中々言い難い状況に変わりつつあるかもしれません。
確かに都市型河川で、橋も多く、三角州の中に複数の川がコンパクトにまとまっているので、シーバスには比較的出会いやすい素晴らしいフィールドである事には変わりないですが。
具体的にいうといわゆる秋のシーバスハイシーズンに起きている変化です。
僕がシーバスフィッシングを始めた2015年、2016年頃はそれでもまだコノシロ祭りが起こって一晩でランカーが数本乱舞して釣れたり、2016年は自身2度目のハイシーズンでしたが、過去今までで1番多くの本数のランカーを捕獲したハイシーズンでした。(ハイシーズン以外のランカーキャッチ数は今の方が上がってますよ)同じ釣行数で年々釣りの腕は恐らく上がっているであろうハズなのに何故ハイシーズンのランカーの捕獲本数が増えていかないのかという事なのですが。
僕なりに③つの理由を考えてみました。
考えうる理由①はハイシーズンにランカーサイズのメインベイトになるコノシロの動きの変化だと思われます。
近年ムラはあるものの、コノシロの群れが河川内に侵入、遡上、回遊する数が少なくなっているのです。そもそもコノシロは夏ごろから海水温が上がると結果的に河川の方が海水よりも水温が低くなる為、河川や河口域に入ってきます。これは主にエサである動物性プランクトンを求めて河川に侵入してくるのと、恐らくコノシロにとってエサを蓄えるのに、活動しやすい快適な水温ってのがあるように思います。
では何故、河川に入りづらくなっているかというと、結論からいうと川の中のエサが不足しているのです。(近年海水温上昇により海にエサが豊富過ぎて河川に入らないという側面もあります)
ここで簡単に食物連鎖をおさらいします。
河川で食物連鎖のピラミッドの頂点をシーバスだとするとその下がコノシロ→動物性プランクトン(アミやマイクロベイトなど)→植物性プランクトン→バクテリア→リンやアンモニアという順番になっていきます。これが成り立たないと頂点のシーバスに大きく影響を及ぼしますよね。
注目したいのはピラミッドの下の方、植物性プランクトンとバクテリアのところです。
まず植物性プランクトンですが、これは大量発生すると赤潮という厄介な状態になりますよね。これは下手すると川や海の生物の生命を脅かしてしまうものでもあります。あと特に広島といえば牡蠣が有名ですが、牡蠣の主食は植物性プランクトンですので、赤潮が大量に発生すると富栄養化になり過ぎて身が赤くなって売り物にならなくなったり、養殖魚にも悪影響を及ぼしかねませんので、漁業をやられる方々からすれば改善させたいところですよね。
だけど植物性プランクトンにもたくさん種類がいて、牡蠣にとって有害なものもいれば、無害なものもいます。(そもそも餌ですからね)どちらにせよ適量であれば牡蠣は充分濾過をする能力があるので、あまり極端に赤潮を怖がって、過度に対策し過ぎてしまうと逆に牡蠣にもあまり良くないんじゃないかなと感じています。(今年の広島の牡蠣は成育不良で不漁だったらしく暖冬で水温が上がった影響が大きいみたいですが、根本的に川から海に流出する牡蠣の好物の良質な植物プランクトンが不足しているのも影響してるんじゃないかなと思います。)
近年、瀬戸内海では赤潮の発生件数は10年ほど前からいうと減ってからは横ばいの状況になっております。
では、どのように対策をされてるかというと、河川に流す生活排水や下水、工業排水の排水整備を整える事によりバクテリアのエサであるアンモニアやリンを減少させているのです。
バクテリアが減れば植物性プランクトンも減少してしまうでしょう。
もしかするとここまではある程度予測通りでうまくいっていたのかもしれませんが、大きな誤算だったのは昨今の大雨により川底のヘドロがバクテリアごとごっそり流されてしまった事かもしれません。
そこへ更に山から流れてきた砂利が蓄積する事によってバクテリアの住処であるヘドロが減少し、川底の環境が大きく変わった事も要因かと思われます。
あとは山間部の開発で、山から湧き出るミネラル豊富な水が減少しているのも追い討ちをかけているのではないでしょうか。
以前と比べて確かに川から嫌な臭いも減ったし(広島駅の目の前を流れる猿猴川も数年前まで街中なのに磯の臭いが漂っていました)見た目の水は澄んでいて綺麗に見えるかもしれませんが、これって例えるなら川に水道水が流れているような状況になっていて、川の生物からすると見た目よりかなり住みづらい環境になっていたりするんじゃないのかなと思ったりしています。
水道水では魚は生きていけないですからね。
よって食物連鎖のピラミッドが崩れる事により、コノシロが河川内に寄り付かなくなっている状況にあるかもしれません。
シーバスはベイトを追って河川に入ってくるので、コノシロ付きの大型シーバスが河川に入りづらくなっているという事ですね。
考えうる理由②は自然現象による環境の変化ですが、主に地形変化と海水温の上昇です。
地形変化については先程の川底の質の変化でも触れましたが、大雨で川底がえぐられて以前よりも深くなってしまった場所が増えました。これにより、魚の付き場所が変わったりベイトの付き場所も変わりました。ウェーディングしていて、以前ならこの潮位で辿り付けた橋脚に辿り付け無い事により攻めたいように攻めれなかったり、ルアーを流し込めなかったり以前取れていた魚が取りづらくなってしまったというポイントがしばしばあります。
ただこれはまた開拓すれば済む話ですね。
あとは全国的に言える事だと思いますが、先程も書きましたように海水温度が上昇していて瀬戸内海にも変化が起きています。
これはまた語り出すと長くなるのでまたいつか掘り下げます。
そして考えうる理由③はタイリクスズキの減少です。
これは数より、特にサイズの問題ですが。
数年前まで広島で捕獲されていたメーターオーバーのシーバスのほとんどはタイリクスズキです。
広島がランカー王国と言われるようになった所以はこのタイリクスズキ達のイメージがまだまだ刻みこまれている影響です。
もちろんマルスズキのメータークラスもいるし、sawtah君が釣った101㎝、僕が釣った98㎝も両方ともマルスズキでした。(おそらく)
しかしマルよりタイリクの方が成育が早く、その結果大きくなるので以前はメーターオーバーのシーバスはほとんどがタイリクスズキだったのではないかと思います。
では何故そのタイリクスズキが減少したかというと、こちらも結論から言うとそもそも広島にはタイリクスズキは生息していないのです。
そう、有明海、八代海に生息する日本の固有種である有明スズキ(タイリクとマルのハイブリッド種)を除くと日本にはもともとタイリクスズキは分布してないんですね。
え?と思いますが、タイリクスズキはその成育の早さを利用して20年ほど前から養殖用として外国から持ち込まれた外来生物なんですね。
諸説ありますが、台風で養殖網が破壊されたり、網に穴が空いていて逃げ出したタイリク達が日本中に広がっていき、いっときのタイリクフィーバーを引き起こしていたみたいです。(多分意図的に直接海にも放流してますよね…数的に…笑)
その後は再び大人の事情で輸入数、養殖数も減って今ではほとんど外から供給されないので、もともと日本の環境に適応しない故に数が自然と減ってきている事が考えられます。
では、現在広島でそのタイリクスズキ達の子孫が全くいないかというと実はそんな感じでも無く、僕も今まで2匹ほどかなりタイリクスズキに近い、タイリク由来の魚に出会った事があります。スズキの寿命は10年ほどなので、恐らく養殖で逃げ出した個体ではなく、タイリク同士で交配したのか、はたまたマルとタイリクのハイブリッドか…。
どちらにせよ、出会えるのはかな〜りレアだと思います。
2018.1月 Air ogre85slm
2019.12月 Jointed claw 178ss
特徴はいわゆるマルとは引き方が違うのと、見た目の特徴も少し違うような感じでした。ただ肝心の斑点はヒレのみ。
確実な事はDNAレベルで調べないとわかりませんが、大昔、日本とユーラシア大陸が引き離されていく過程でタイリクとマルが交雑して有明スズキが生まれたように、極めて少量でしょうが、広島でもタイリクスズキの要素を合わせ持つ交雑種が存在していってもおかしくはないのかなと思います。
以上の③つの仮説と妄想により、この10年ほどで、広島市内河川を取り巻く環境はガラッと変わりつつあるのかもしれません。
人間の身勝手な行いと自然に翻弄されながら生きるスズキに敬意を払いつつ遊ばせてもらっている事を時々思い出したいですね。
- 2020年5月13日
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