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山田直樹

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天候の急変には十分にご注意下さい

  • ジャンル:釣行記
日曜日の続きです。

ローデッドで遊んだ後、本気のシーバス狙いに出たときのことです。

新しいポイントへと移動し、沖に目をやるとかなり遠くに鳥山が出来ていました。

こんなに荒れていても表層にはベイトがいるんだなぁ~。
と、感心していると、時おり波間に見え隠れしている漂流物が見えました。


本当に遠くでそれが何かハッキリと見えなかったので、それほど気にはしていなかったのですが、丁度鳥山の位置と被っていたので視界に入ってくるのです。


強烈な南西風が吹いていたので、漂流物は岸よりに流されてきて、ポイント到着直後よりもその姿が徐々に見えるようになってきました。



アレ、ひょっとしてゴムボート?



まさかね。こんな天気に出るわけないよな…。



釣りの支度を終えて、磯へ這いずり上がります。


波避けのために高台となっている磯をえらんだのですが、当然高いところは見通しが利きます。


沖の漂流物を今一度確認すると…。





















































目が点になりました。

更にはゴムボートの上に人のような影も見えます。


『こりゃ、イカン!118番や!』


即座に判断し、即通報。

すると舞鶴の海保に繋がりました。(ちなみに石川県、富山県は新潟の海保に繋がります)


『だいぶ沖ですがゴムボートが浮いています!船外機かもしれませんが、人が座っているような影も見えます。東に流されていまして、かなり危険な…。』


『あ゛ぁぁぁぁ!!!!!!!!!!』


『いま大きな波に揉まれて転覆しました!ゴムボートと黒いものが別れて浮いています!』

『早く職員を呼んで下さい!消防でもいいです!』


転覆したゴムボートを見て僕はかなり焦りました。

来た磯を急いで引き返し、救助隊を待ちます。


しばらくするとまず消防隊が駆けつけました。
ウエットスーツを着たレスキューが5人に制服の隊員が4人。
次いで海保の隊員が4人到着。


僕は打ち上げられたゴムボートを確保しながら手を振って合図を送ります。

駆け付けた隊員と共にゴムボートを引き上げ、実況検分が始まります。

しかも消防と海保に同じことを説明。
そうこうしていると県の防災ヘリが到着し…。



低空飛行で広範囲を捜索していました。


少し間をおいて海保の巡視艇が到着し、そこから陸海空の大捜索が始まりました。


結局、ゴムボートの所有者は別の場所で無事に救助され、命に別状なく帰宅の途についていたとのこと。
60歳台の男性2人組だったそうです。


海の急激な変化によって渡った沖提から帰られなくなり、ヘリで引き上げられて救助されたとのことです。

ですから防災ヘリは2度目の出動ということになります(汗)

すでに救助されていたので、僕が見た人影のようなものは、どうやら船外機だったようです。



えらい迷惑な118番通報だったな…。



しかし、大事故にならなくて本当に良かったのですが、ゴムボートが転覆した光景にはゾッとしましたし、これからも忘れることはないと思います。

僕もボートを所有していますし、荒れた日には海へと出掛けます。

でも決して無理をしてはならないことをこの体験から痛感しました。

皆さんも決して無理をなさらないで下さい。

救助された方も『まさか…。』と、いうのが本音だと思います。



なお、拘束時間は3時間。



もう釣りどころではなくなりました。



これからの季節は海が荒れる日が多くなります。

無理をしないのはもちろん、天候の急激な変化にはご注意下さいね。



しかし無惨な姿に変わり果てたゴムボートには寒気がしました。



自然のパワーって凄いです。

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