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山田直樹

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富山湾の不思議

  • ジャンル:日記/一般
昨日は海水温とスズキ接岸の関連性についてのログを書きました。
本日は、今期メジマグロが豊漁の富山湾について、アレコレ書いてみようと思います。

富山湾の海の幸と言えば、氷見ブリ、ホタルイカ、シロエビ等々が代表的で、ルアーフィッシングのターゲットとしても、スズキ、青物、ロックフィッシュ、イカ、底物等々、魚種も多けりゃ魚影も濃い。と非常に豊かな海であります。

その理由ですが、富山湾は日本海の中でも特異的な特徴を有していることに起因しています。

最大の特徴は、海洋深層水が有名であるように水深の深い海と言うこと。
関連して水質が良好なので、魚が濃く、優秀な漁場となっているのです。


海底図を見ると一目瞭然。
富山湾全体に海溝が走っています。


海側から陸側(山側)を見た図です。
丁度、オフショアに出た感覚ですね。
富山湾にボートを浮かべた方はご経験があるかと思いますが、岸から僅かに離れただけで水深200~300mの世界が訪れます。
その影響で、例え50~100mの浅場であっても水深の浅い外海に比べ、潮がめっぽう早く流れるのです。

さて、水深の深い富山湾。昨日のログに少し触れましたが、やや水温の高いエリアが存在します。

更新された表面海水温度データです。
富山湾の一部に13~15℃の海域があります。
データの水温は絶対値ではないので温度誤差はあるはずですが、それでも水温が高めのエリアが存在していることに違いありません。

普通、海溝が走るほどの深水深海域では、水温が低い傾向があり、まして立山連邦の冷たい融雪水が注ぎ込んだり、湧き水として海から湧き出たり(マメ知識:天然記念物の埋没林は、海底から湧き出る冷たい淡水によって、腐らず水中保存されているそうです)する富山湾ですから低水温海域のハズなのですが…。

ともかく、一部水温の高い現象が積雪のある早春の富山湾へスズキを接岸させる理由となっているのなら、水温とスズキ接岸の相関性はあると言って過言ではない!のかな?
(ホタルイカの大量身投げもスズキ接岸の理由のひとつに考えています)

う~ん。
スズキについては、富山県より石川県の方が魚影は濃い(と、思っています)が、接岸は富山県の方が圧倒的に早い。
理由はさておき、現象はおもしろい。

富山湾は素晴らしい海域であるが、同時に不思議もいっぱいの海域なのだ。

あっ、水温データ見て!
輪島周辺に対馬暖流と思われる潮がぶつかってる。

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