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対アカメ戦用タックル 其之一 ~スーパーファイヤーラインへの想い~

  • ジャンル:日記/一般
さてさて

「今回のアカメ戦のタックルを教えてください」

というお問い合わせがいくつかありましたので、つらつらと書き連ねておこうかと思います。

 普段、雑誌とかFBでは文字数制限のため、あまり深いところまで書けないので、今回は普段考えているコトをたっぷりコッテリ掘り下げてみます。


 あくまで個人的な独断と偏見に基づくタックル設定のため、あらかじめご了承くださいm(__)m。



んでもって、まず第一回目はライン。


今回発売されたばかりのバリバリの最新型

「スーパーファイヤーライン」

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号数は2号(30lb) 長さは200mのものを使用。

本当は300m巻けるダイワなら4000番以上のリールを使うのが好ましいが、

一日10数時間振り続ける関係で体力的に厳しいのと、
ルアーにアクションをつけるための小技が使いやすい理由で、

LBの2500番クラスをメインで使用している。
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そのため尾長グレ用の深溝タイプで200mをめいいっぱい巻きこんで使用している。

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ちなみにガチンコで止める釣りでなく、相手の力を使ってコントロールする釣りのスタイルのため、これでも十分やっていける。

そんな中で、もともとファイヤーラインを好んで使っていた理由はいくつかある。




他のラインにくらべて伸びが少ない


①【根掛かりが外しやすい】


 これはカキ殻帯を攻めるアカメゲームにおいて非常に重要なこと。

根掛かりを回避したり、瞬時に根掛かりを外すレスポンスの速さが大きなメリットになっている。

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 エアオグルなどでドリフトで流し込んで行く時に、いちいち根がかりして、ラインブレイクが多発してはまったくもってゲームにならないのだ。



②【フッキングが深くキマる】

 シーバスに比べて筋ばって、非常に硬いアカメの口。
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それを瞬時にフックアップして、フックを確実に貫通させなければならない。

 その理由は「フック編」で詳しく解説を譲るとして、フッキングのパワーを確実に針先に伝える際にラインが伸びてはフッキングが決まり辛くなってしまうからだ。


③【ラインテンションを瞬時に入れたり、抜いたりできる】

 魚が急激に走った際に、レバーワークやドラグでテンションフリ―に持ち込むことで、魚の動きは止まる。

 この際に無駄にラインに弾力性があると、余計なテンションが掛かり、ファイトにタイムラグが生じてしまう。

 結果として頭の向きを瞬時にコントロールして寄せないといけないのに、ラインが伸びることで、魚にふたたび主導権を握られてしまうため、無駄に走りまわられてしまうのだ。


●根ズレに強い


①【キワドイ所ほど効果を発揮】

とにかくカキ殻帯をはじめ、橋脚、テトラなどいかがわしい場所が好きな魚。

キワドイ所ほど掛かってしまうのが世の常。

 そんな時に、ストラクチャーに触れた瞬間にラインブレイクしては元も子もない。

 ザリザリッと嫌な感触が伝わってもレバーを使ったテンションフリ―で力を抜いてやれば、ラインの傷も深手を追わずに済むため、意外と持ちこたえてくれる。

この時に表面がツルツルとしたコーティングだからこそ、摩擦が少なくて済み、ラインのダメージも最小限に抑えられる。


②【トゲやヒレに触れても持ちこたえる】

 今回のファイト中に背びれのトゲにからまった状態で、激しく水面で暴れられた。

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 ただでさえ馬鹿力の魚。通常はそんな状態ではひとたまりもなく引きちぎられる。

 それを冷静にロッドの角度とレバーワークで振りほどけたのは、ラインがスレに強いという安心感があったからこそ。

 危機的状況ほどその真価を発揮するのだ。



ライントラブルが少ない

①スラッグリトリーブc8k9htcui83bjfm7bhcy_480_480-b80117b0.jpg

 極デッドスローが有効なことが多いアカメ釣りにおいてラインスラッグ
 
が出るくらいのスローリトリーブはきわめて有効だと感じる。

このスラッグが急激な吸い込み捕食に対して、“余りシロ”を作ることで、吸い込まれやすくなるのだ。

 ただし、このスラッグリトリーブはスプールにラインがフカフカに巻かれるため、細くてコシのないラインだとバックラッシュしやすい。

 それがゆえの、太めのファイヤーラインを愛用している。

ちなみに口先にフックが当たるだけの「カッ」というあの金属的なショートバイトはラインが張って、ティップも硬いロッドを使用すればするほど、吸い込まれずに終わることが多い。

 そんな時には写真のようにロッドを高く掲げて、ゆるゆるのテンションを意識してあげよう。


②テンションフリ―

 昨夏の20kgクラスとのファイトでその有効性を発揮した“テンションフリ―メソッド”。

 魚のランの最中にあえてテンションを抜くことで、走りを止めて、頭をこちらに向けてくれるワザだ。

 今回のようなある意味、ロッドコントロールや力ワザでどうにもならないような巨大な相手にコチラから仕掛けるさいに有効なワザである。

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 これはテンションを抜いてフリ―にした際に、魚が頭の向きを変えて止まる習性を利用する。

 この頭の向きを利用しながら、今度はテンションMAXで一気に寄せてくるのだ。

 当然、ある程度まで寄ってくると、再び暴れて走りだす。

 これを繰り返していくことで、無駄に走らせずに至近距離でのファイトに集中できる。

 何十キロもある巨体を100m以上先から寄せてくるデメリットとリスクを考えたら、この戦法は非常に理にかなっていると考える。

 
 この際に、ラインがフカフカに巻かれて、つぎにMAXのテンションが掛かるのを交互に繰り返すため、ラインの食い込みトラブルが少ないラインが有利になるのである。

 以上のような観点から、現在の自分のスタイルにマッチしたラインがこのスーパーファイヤーラインといえる。


 20年ちかく前、まだ大学生だった自分がひょんなことから手にしたファイヤーラインというライン。

 当時はPEラインという呼び名がまだなく、“新素材ライン”と呼ばれていた頃の話だ。

 ある意味、ここまでの自分の半生をともにして来ているのも凄い話だが、そのファイヤーラインの進化したモデルが今回のメモリアルフィッシュを連れて来てくれたことに、運命を感じる。

ここまでたくさんのドラマを連れて来てくれたことに心から感謝したいと思います。






 

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