ミカドの可能性 SecondStageセカンドステージミカドmikado

  • ジャンル:釣行記
原田です。

先日、春政シーズン真っ盛りの外房に行き、新型ジグのミカドの可能性を非常に強く感じましたので、個人的な考察と使用例をご紹介させて頂きます。
船宿は何時もお世話なっている大原港松鶴丸、中村船長です。

※今回はかなりマニアックな目線の内容となります(苦笑

(1)ミカドの特徴
まず、ジグそのものをよーく観察してみると、
●重量バランスが6:4前重心
●三角形の形状をした低重心でミカ
ドの名の通りエッジが効いている
フォルム
●肉厚でコンパクト
という特徴があります。
ジャークの入力により動かすタイプのメタルジグ全般(スローピッチに使用されるフォール時の水絡みをアクションに変化させるジグを除く)に共通する事として、ジグの形状に何らかの「バランスを崩すキッカケ」を仕込んであるものですが、ミカドの場合は、上記の特徴の恩恵としてバランスを積極的に崩す傾向にあり、メッサーの様なジャークの入力に対してナチュラルに「自走スライド」するジグとは正反対の性質を備えています。
分かりやすく例えると、ミノーとリップの長いクランクベイトをトゥイッチして比べた際、クランクベイトの方がリップに受ける抵抗が大きい分ボディの傾きや崩れ方は大きいのと同じ現象です。
よって、メタルジグの場合、「バランスを崩しやすい=アクションを起こしやすい」性質であるため、潮の力を借りなくてもしっかりと入力をしてあげれば任意のアクションを起こす事が可能であるという点が、ミカド最大の利点と言えます。
実際にジャークをしてみると、能動的な入力に対してガッツリとジグのエッジと側面で潮を掴み、短く強い急角度のスライドアクションを簡単に演出出来ます。
アングラー側で適度な入力具合を見つければ、潮の流れが緩かったり、流れる方向が定まらずジグをコントロールする事が難しい状況でも入力方向に対して左右にスライドアクションを起こす事が可能という事です。
※これがかなり重要

(2)現場における使用例〜潮が効いてないシャロー編
先日の釣行では、午前中はあまり潮が流れていない水深15メートル付近のシャローエリアからスタートし、徐々に様子見で35メートル付近のエリアを流し始めました。
15メートル付近のエリアでは同船者がトップてヒラマサをキャッチしていましたが、35メートルのエリアを流し始めてからはあまりトップへの反応が良くない様に感じた事から自分はジギングにシフト。
探りで払い潮側にメッサー135gの横引きからスタートするも、潮が効いておらず感触がスカスカ。
マグマ140gを使った縦ジャーク+フォールパターンも考えましたが、シーズン的に考えるとそこまでフィネスな攻め方をせずに、強く広く探った方が良いのでは?と考え、張りの強い竿+ミカドプロト160gにチェンジ。
試しに水面でジグアクションをチェックしてみるとギュンギュンと左右にスライドするアクションが良さそうだったので、なるべく遠投してボトムから表層までジグの存在感を出す事を意識してジャークしてくると、ボトムから10ジャーク辺りでヒット!
この日1本目のヒラマサをキャッチする事が出来ました。


(3)現場における使用例〜キリモミ状態の根周り
午後からは、外房アングラーの方にはお馴染みの「真潮が効くと良い根周り」からスタート。
トップで良いサイズをキャッチした後、潮が効きすぎて船を流す事が危険な状態になったため、一度ポイントを変えた後、潮止まりのタイミングで再度潮が効いているポイントへ入り直す事となりました。
同船者が根のブレイク付近でトップで一本追加するも、ヒラマサのプラグへのバイトの仕方から、あまり積極的な食い方では無いと感じ、更に次の流しでバイトが集中していたポイントを過ぎた辺りで魚探をチェックするとブレイク付近に無数の反応が(笑
すかさずジグにチェンジする事に。
いつもなら、こういった時はヤイバ180gを縦にジャークする方が好みなのですが、潮が効きすぎてキリモミ状態であり、投入したラインが斜めに入ってジャークをしっかりと入力し辛く、面が大きいヤイバではジグアクションが破綻してしまうと判断してミカドプロト160gを迎え潮方向に遠投し、出来るだけラインを縦にする事を意識し、バーチカルに強くジャークしていくと、中層でヒット!
最後の流しで価値のあるヒラマサを追加する事が出来ました!




今回はミカドをしっかりと入力して強く強くアピールする使い方でヒラマサをキャッチする事が出来ました。
しっかりと入力して任意のアクションが再現できるという事は、弱めのアクションとのコンビネーションで狙いのレンジで変化を出したりとか、ウェイト違いによるアクションの変化など、まだまだ可能性を深く感じるジグなので、これからも魚との答え合わせをしていきたいと思います。

参考タックル
rod:Ripple Fisher selfish625
reel:soltiga4500H
lure:Second Stage mikado 160g(プロトタイプ)
line:YGK x8 #4
leader:#16

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