長い長い修行を経てたどり着いた外房ヒラマサ

  • ジャンル:日記/一般
原田です。
個人的にかなり苦戦していた今年の外房ジギングですが、先日の釣行でやっと良い魚を釣る事ができました。

久しぶりという事もあり、レポートを書いたらかなり長くなってしまいました(笑
熱い人向けに頑張って書きましたので、興味のある方はご覧下さいm(_ _)m

今回使用したジグは、
◯タックルベリー狭山店
◯池袋10minutes
の2店舗のみで販売中の、私が考案させて頂いたオリジナルカラーのマグマ140gでした。
昨年からヒラマサの実績を叩き出してきたこのカラーに対する個人的な見解と、自分なりのマグマの使い方を、今回の釣果に絡めながら解説していこうと思います。

1 オリカラについて

具体的なカラーリングは、プレーンシルバーのボディに対し、腹側のエッジがオレンジ色、目のシール周りをブラックのスポットで塗装しています。
カラーコンセプトは、「マズメ時に強い色」です。
マズメ時に強い色が作りたかった理由は、これまで自分がヒラマサを釣った時間帯を分析すると、ヒットしているタイミングはマズメ時が多いからという単純な理由です。
ただ、今回の魚が釣れた時間はマズメの時間帯では無かったように、マズメの方が絶対釣れる!という説では無く、一つの傾向として食いが立つチャンスタイムなのだと思います。



まず、ジグの腹側エッジに塗られたオレンジ色について。
昔、トラウトの管理釣り場に通い混んでいた時期、マズメ時に絶大的な威力を発揮していたのがオレンジ色のスプーンでした。
何故かよく釣れる。
魚種が違うので一概に同じと言うのは乱暴な理屈かも知れませんが、ヒラマサには効くのかな?となるのは釣り人の性であります(笑
色の話を始めると水中での見え方が〜とか魚は色を識別出来るのか〜などなど諸説ありますが(笑
大切なのは、釣りに置き換えた時に釣れるという事実。
実績として、昨年の夏と秋に釣ったヒラマサは、夕マヅメのチャンスタイムにこのジグで釣果を出していますので、今後も検証をして行きたいと思いますが、個人的にはやはりマズメ時に効くと思っています(笑



次に、プレーンシルバーをベースにしたのは、光の反射の仕方にあります。
同じシルバーでも、ホログラム系シールがベースの場合、光を多角度的に反射し、ジグが全体的にボワっと光をまとう様な効果が期待出来ます。
それに対し、プレーンシルバーの特徴は、光に対して鏡の様に一方向へ反射するという性質があり、光量が少ない時間帯でもギラッとした強いアピール力が期待出来ます。
また、一方向へ光を反射するという事は、光が反射していない方向からは、ジグが光を反射しないため黒に近い見え方になります。
この2つの反射作用がジグのアクションに対し反復して生じる事で、いわゆる明暗効果が生まれる訳です。
魚がルアーを見つけ、その後チェイスし、最終的に捕食対象へと認識させるには、ルアーの実態を捉えさせないようにする事が個人的にキモだと思っていますので、そこら辺の効果を狙っています。

頭側のブラックのスポットカラーは、バイトマーカーとしての役割を狙っています。
通説では、水中でシルエットがもっとも出るカラーはブラックと言われていますが、頭側を黒に塗る事で、光量が落ちた時間帯でも進行方向へ先回りして頭側を捕食しようとする青物の捕食行動を促そうという狙いがあります。
これは、スピード重視のスピニングタックルでのジギングにおけるアシストフックが頭側に付いている理由でもあります。
また、セカンドジグの目玉シールはグローで光りますので、グローとのコントラストをハッキリさせて、目立たせたいという目的もあります。

2 個人的マグマの使い方

よくマグマってどう使っているんですか?というご質問を頂きますが、自分は「縦のジャーク」で主に使います。
自分が釣りを組み立てる時にポイントとして考えているのが、
•レンジ
•スピード
•トレースコース
の3つの要素です。
この内、トレースコースの要素は、ジグをキャストし、ジャークして来てピックアップするまでのコースを縦と横に区別して使い分けをしているのですが、縦のコースを引いてくる場合において、マグマは最適だと考えています。
使ったことのある方は分かると思うのですが、マグマを縦のコースでジャークして来ると、螺旋を描く様にスライドしながらアクションします。
このアクションを連続的かつ綺麗に出せると、非常にヒラマサに効きます(笑
理由は魚に聞かないと分かりませんので推測の域を出ませんが、レンジをあまり外さずに誘えるからかな?と思っています。

ただ、この使い方は1例に過ぎず、大事なのは、先程説明した
•レンジ
•スピード
•トレースコース
の組み合わせを色々と試してその日のベストを見つける事です。
前に釣れた時はこうだったとか、憶測で判断する事が一番迷いを生じさせる事に繋がりますので、様々な可能性について整理しながら試す事が大事です。

3 当日の判断とパターン
今回も、船宿は大原港の松鶴丸さんにお世話になって来ました。
当日は南西の爆風で、船長いわく、前日比で水温がやや上がったそうで、水色もクリアだった事から、黒潮分流が入っている事が推論されました。
大原沖のポイントからスタートするもパッとしませんでしたが、イナダ〜サンパクが2〜3本同時にヒットしていたので、魚はある程度固まっているなという印象。
風が強いこともあり、横引きはコントロール性に欠ける為、トレースコースは縦のジャークに徹し、レンジとスピードを色々と試して行きます。
スマガツオとサンパクを1本ずつ釣り、根辺りのレンジがそこそこ上の方に魚の反応が濃い事が分かって来ました。
また、同船者の方の釣果からヒントを得て、少し速めのワンピッチに良く反応する事が分かりました。

これらを総合的に判断すると、

レンジ=ボトムから上まで
スピード=やや速め
トレースコース=縦
という当日のパターンが見えて来ます。

ポイントを移動し、やや灘側のに移動し、何流し目かのタイミングで、隣の方がサンパクらしきヒットの直後に自分にもヒット。
食った瞬間は、小さいのが自分にも食ったかなーと気を抜いていたら直ぐに猛ダッシュがスタート(汗



払い側の潮に乗ってそこそこ走られましたが、船長からキツい根はもう無いよー!とのアドバイスをもらい、走られた分テンション抜けでポロリしないようファイト開始。
コロナ太りで体力がガタ落ちしてる身にムチを打ち(笑、一巻き一巻きで距離を詰めて行き、何とかランディングに成功!
船上計測13キロの、久しぶりの10キロオーバーのヒラマサでした!




ライフスタイルの変化に伴い、釣りの組み立て方を試行錯誤して来た今年の釣りでしたが、何とか良い魚を釣る事が出来てホッとしています(笑
年末にかけてラストチャンスはまだあると思いますので、是非マグマを使って外房のヒラマサに挑戦してみて下さい!

tackle
rod:RippleFisher selfish NS614
reel:SHIMANO stella SW 8000HG
lure:Second Stage magma 140g
line: # 4
leader:#16


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