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▼ ◆【保存版】レインウェアの洗い方◆
- ジャンル:日記/一般
『レインウェアって洗うもんなの?』
『こんな高価なもの洗えるの?』
『洗わないとどうなるの?』
僕が普段の仕事の中でお客さんに言われることの多いフレーズだ。
もちろん釣り仲間からもよくこの質問をもらう。
ということで、今回のブログは本職アウトドアウェアショップの店長である安田ヒロキが
【レインウェアの自宅での洗い方】
を紹介しようと思う。
意外と知らないレインウェアの洗い方。
※永久保存版なので要チェック!
少し長いが是非最後まで読んで実践してみて欲しい。
◆防水透湿素材とは?◆
まず洗い方の前に簡単にレインウェアについて理解してもらおう。
一番聞いたことのある名前は“ゴアテックス”だと思う。
これは製品の名前というよりは素材の名前。
防水(外側からの雨などの水を通さない)
透湿(内側からの汗などを水蒸気として外へ逃がす)
この2つを兼ね備えた素材である。
ちなみにこの素材が登場するまではレインウェアといえば“ゴムカッパ”だった。
この素材以降様々な防水透湿素材が開発されて、今や多くの製品が出ている。
防水かつ蒸れないという画期的なアイテムは釣りにも欠かせないと思う。
構造の仕組みを話すと長くなってしまうので、簡単に説明すれば、
・1枚に見える生地も実は3層でできている
・表には水を弾く素材。撥水加工がしてある
・中には目に見えない無数の穴が開いた素材(サランラップのような薄い物)が挟んである。水滴は通さないけど水蒸気は通す
・裏は肌に当たる裏地部分
・縫い目は縫い穴があるのでシームテープでとまっている
これが簡単に説明した防水透湿素材(レインウェア)の仕組みだ。
◆洗わないとどうなる?◆
では、このレインウェアを洗わないとどうなるか?
まず、髪の毛をずっと洗わなかったらどうなるかを想像してほしい。
汚いよね?笑
頭から出た汗や皮脂が溜まり、外からの汚れが髪の毛につく。
洗うよね?笑
レインウェアも同じ。内側からも外側からも汚れているのである。
ましてや透湿素材なのでその皮脂や汚れが内側から外へ抜けようとして小さな穴に溜まっていく。
結果、素材の内部は汚れ、詰まることで透湿性が損なわれる。
表地も汚れて撥水力が弱くなる。
車も汚れていると水を弾かないし、洗車してワックス掛けたら水を弾く。これと同じ。

これは着用回数が多すぎてほとんど洗っていない僕のAPIAフィールドジャケット。
写真でもわかるように撥水機能が失われて表面に水が染みるようになっている。
(防水生地があるため中には入ってこないが不快)

こちらは僕が働く店でのメイン取り扱いブランドNORRONAのジャケット。
昨年から使用してたまに洗ってはいるが専用洗剤で洗うのは初めて。
やはりちょっと撥水機能が落ちている。
いやお前こんだけ言っておいて洗ってないのかよ!!
って?
こうやってネタにするためにあえて洗ってないのよ笑
(いやホントに)
さらには、縫い目はシームテープでとまっている。


このシームテープの間に汚れが溜まれば剥離の原因なる。
そして剥がれたテープの縫い穴からはもちろん水が浸水してくるというわけだ。
ここまでくればもう『やべぇ、洗わないとまずい』となっているはず。
そう。高価なレインウェアを洗わないということは
レインウェアの寿命を縮めている
ということなのである。
※着用年数が長くお手入れをしていないものは洗うことでテープが剥離したり圧着のロゴが剥がれたりする可能性もあります。これはもう寿命なのでクリーニング等に出しても同じなので日ごろからしっかりと手入れをしておきましょう。
◆レインウェア用の洗剤◆
では、前置きが長くなったがレインウェアの洗い方を説明していこう。
まず必要なアイテムは洗濯機と乾燥機(無くても良いがあると良い。安田家にはないのでコインランドリーを使用。これについては後述する。)
そして専用の洗剤だ。
防水透湿用の洗剤というものが各社から出ているが、僕はこの【グランジャーズ】の洗濯機使用用を勧めている。

理由としては
・匂いが少ない
・手軽に使える
・環境にやさしい
・ムラになりにくい
からである。
ニ〇ワックスがメジャーだとは思うが、なにしろ〇クワックスはとにかく臭い。匂いが強く洗った後に着用すると気分が下がる。
そしてグランジャーズは環境に配慮された素材を使用することですすぎ水の排出時の環境負担を考慮されている。
僕が働くFULLMARKS代官山店でも購入できるし通販もやってるし、Amazonでも買えるので是非試してみて欲しい。
◆まずは汚れを落とそう◆
では、まずは緑のキャップのクリーナーで汚れを落とす工程から。

洗濯機に直接投入するこの洗剤の特徴は素材の透湿機能や表面の撥水加工を落とさず、汚れは落としてくれるというもの。
ちなみに普段からよく洗うという方は柔軟剤や漂白剤などが入っていない液体中性洗剤で洗うこともできる。毎回これで洗うと少し費用がかさむからね。
ただし機能は損なわれやすくなることだけは覚えておいてほしい。
でも高価なレインウェアはちゃんと専用洗剤で洗って永く着てほしい。
クリーニングに毎回出すよりは絶対に安く済むしね。

裏面に洗う時の分量や方法は記載してある。
まず全てのジッパー閉めて洗剤と一緒に洗濯機に投入。
洗剤が残らないように
洗い×1回
すすぎ×2回
がオススメ。
ちなみに脱水はする必要はない。というかしてはいけない。
レインウェアはタオルみたいに水を含むわけじゃないでしょ?
脱水しても水は出てこない。むしろウェアを痛めるだけなので注意。
洗剤での洗濯が終わったら、そのまま今度は撥水材を投入してもう一度同じ工程を行う。
◆撥水加工をする◆
洗濯が終わった洗濯機に今度はこちらのオレンジのキャップの撥水材を入れる。

こちらも裏に分量や方法が記載してある。

こちらはすすぎは1回で大丈夫。もちろん脱水はNGである。
◆洗濯が終わったら陰干し◆
終わったら洗濯機から出して一度風呂場などで軽く水を切る。
フードの中から水がドバッと出てくることがあるので洗濯機から出すときは注意だ。

この陰干しで完全にまずは乾かしておく。
ここで終了でも良いが、最後に乾燥機を使用した熱処理することで更に撥水機能(表面の水を弾く機能)が高まる。
◆乾燥機による熱処理◆
いよいよ最終工程の熱処理。陰干しで乾いたウェアを乾燥機に投入して低温で10分間だけ乾燥機にかけるのである。
低温10分の理由はウェアのロゴやシームテープは熱圧着により付いているので、必要以上に熱を加えると剥がれてしまう可能性があるから。
ではなぜ熱処理をするのか?これは撥水の仕組みを理解してもらえればわかると思う。

※PCペイントで簡単に書いた図なのでクオリティは気にせず
まず撥水加工というのは生地の表面に撥水基というものを付着させる。この撥水基は簡単に言えば細かい毛みたいなもの。

これが摩擦や汚れなどで寝たり取れたりすることで水を弾かなくなるのである。
洗濯での撥水加工はこの撥水基を表面に再度コーティングするのだが、熱処理をすることでこれがきれいに立ち並び撥水がより効果的に機能するようになる。

これもイメージは髪の毛と同じ。
汚れた髪を洗ってコンディショナーして流して、あとは自然乾燥。よりもドライヤーで熱を与えるとフワッとするよね?あれと同じイメージで良いと思う。

まず我が家は乾燥機がないのでコインランドリーへ。

大体100円で10分なので100円があれば十分。

温度は低温をセレクトして10分経てばすべての工程は終了というわけだ。
勘の良い人は『もしかして新しめのウェアとかで撥水加工が落ちていなければこれだけでも復活するんじゃ?』と思ったと思う。
その通りで、まだ撥水加工が残っているウェアなら撥水加工の工程は省いて洗濯と乾燥だけでも十分な機能が復活する。
◆加工後のウェアはどうなった?◆
では、さっそく加工が終わったウェアに水をかけてみた。
結果はこちら!!!

おぉ~!!!!!

おぉ~!!!!!
水が水玉となって生地の上をコロコロ這うようになった。
違いは比べてみれば歴然。


(左)ビフォー (右)アフター
ここまで変わればこのひと手間で雨の中でも快適に活動できるようになるね。
みなさんもぜひ参考にしていただきレインウェアを長く大切に着て、快適な釣りを楽しんでもらいたい。
『こんな高価なもの洗えるの?』
『洗わないとどうなるの?』
僕が普段の仕事の中でお客さんに言われることの多いフレーズだ。
もちろん釣り仲間からもよくこの質問をもらう。
ということで、今回のブログは本職アウトドアウェアショップの店長である安田ヒロキが
【レインウェアの自宅での洗い方】
を紹介しようと思う。
意外と知らないレインウェアの洗い方。
※永久保存版なので要チェック!
少し長いが是非最後まで読んで実践してみて欲しい。
◆防水透湿素材とは?◆
まず洗い方の前に簡単にレインウェアについて理解してもらおう。
一番聞いたことのある名前は“ゴアテックス”だと思う。
これは製品の名前というよりは素材の名前。
防水(外側からの雨などの水を通さない)
透湿(内側からの汗などを水蒸気として外へ逃がす)
この2つを兼ね備えた素材である。
ちなみにこの素材が登場するまではレインウェアといえば“ゴムカッパ”だった。
この素材以降様々な防水透湿素材が開発されて、今や多くの製品が出ている。
防水かつ蒸れないという画期的なアイテムは釣りにも欠かせないと思う。
構造の仕組みを話すと長くなってしまうので、簡単に説明すれば、
・1枚に見える生地も実は3層でできている
・表には水を弾く素材。撥水加工がしてある
・中には目に見えない無数の穴が開いた素材(サランラップのような薄い物)が挟んである。水滴は通さないけど水蒸気は通す
・裏は肌に当たる裏地部分
・縫い目は縫い穴があるのでシームテープでとまっている
これが簡単に説明した防水透湿素材(レインウェア)の仕組みだ。
◆洗わないとどうなる?◆
では、このレインウェアを洗わないとどうなるか?
まず、髪の毛をずっと洗わなかったらどうなるかを想像してほしい。
汚いよね?笑
頭から出た汗や皮脂が溜まり、外からの汚れが髪の毛につく。
洗うよね?笑
レインウェアも同じ。内側からも外側からも汚れているのである。
ましてや透湿素材なのでその皮脂や汚れが内側から外へ抜けようとして小さな穴に溜まっていく。
結果、素材の内部は汚れ、詰まることで透湿性が損なわれる。
表地も汚れて撥水力が弱くなる。
車も汚れていると水を弾かないし、洗車してワックス掛けたら水を弾く。これと同じ。

これは着用回数が多すぎてほとんど洗っていない僕のAPIAフィールドジャケット。
写真でもわかるように撥水機能が失われて表面に水が染みるようになっている。
(防水生地があるため中には入ってこないが不快)

こちらは僕が働く店でのメイン取り扱いブランドNORRONAのジャケット。
昨年から使用してたまに洗ってはいるが専用洗剤で洗うのは初めて。
やはりちょっと撥水機能が落ちている。
いやお前こんだけ言っておいて洗ってないのかよ!!
って?
こうやってネタにするためにあえて洗ってないのよ笑
(いやホントに)
さらには、縫い目はシームテープでとまっている。


このシームテープの間に汚れが溜まれば剥離の原因なる。
そして剥がれたテープの縫い穴からはもちろん水が浸水してくるというわけだ。
ここまでくればもう『やべぇ、洗わないとまずい』となっているはず。
そう。高価なレインウェアを洗わないということは
レインウェアの寿命を縮めている
ということなのである。
※着用年数が長くお手入れをしていないものは洗うことでテープが剥離したり圧着のロゴが剥がれたりする可能性もあります。これはもう寿命なのでクリーニング等に出しても同じなので日ごろからしっかりと手入れをしておきましょう。
◆レインウェア用の洗剤◆
では、前置きが長くなったがレインウェアの洗い方を説明していこう。
まず必要なアイテムは洗濯機と乾燥機(無くても良いがあると良い。安田家にはないのでコインランドリーを使用。これについては後述する。)
そして専用の洗剤だ。
防水透湿用の洗剤というものが各社から出ているが、僕はこの【グランジャーズ】の洗濯機使用用を勧めている。

理由としては
・匂いが少ない
・手軽に使える
・環境にやさしい
・ムラになりにくい
からである。
ニ〇ワックスがメジャーだとは思うが、なにしろ〇クワックスはとにかく臭い。匂いが強く洗った後に着用すると気分が下がる。
そしてグランジャーズは環境に配慮された素材を使用することですすぎ水の排出時の環境負担を考慮されている。
僕が働くFULLMARKS代官山店でも購入できるし通販もやってるし、Amazonでも買えるので是非試してみて欲しい。
◆まずは汚れを落とそう◆
では、まずは緑のキャップのクリーナーで汚れを落とす工程から。

洗濯機に直接投入するこの洗剤の特徴は素材の透湿機能や表面の撥水加工を落とさず、汚れは落としてくれるというもの。
ちなみに普段からよく洗うという方は柔軟剤や漂白剤などが入っていない液体中性洗剤で洗うこともできる。毎回これで洗うと少し費用がかさむからね。
ただし機能は損なわれやすくなることだけは覚えておいてほしい。
でも高価なレインウェアはちゃんと専用洗剤で洗って永く着てほしい。
クリーニングに毎回出すよりは絶対に安く済むしね。

裏面に洗う時の分量や方法は記載してある。
まず全てのジッパー閉めて洗剤と一緒に洗濯機に投入。
洗剤が残らないように
洗い×1回
すすぎ×2回
がオススメ。
ちなみに脱水はする必要はない。というかしてはいけない。
レインウェアはタオルみたいに水を含むわけじゃないでしょ?
脱水しても水は出てこない。むしろウェアを痛めるだけなので注意。
洗剤での洗濯が終わったら、そのまま今度は撥水材を投入してもう一度同じ工程を行う。
◆撥水加工をする◆
洗濯が終わった洗濯機に今度はこちらのオレンジのキャップの撥水材を入れる。

こちらも裏に分量や方法が記載してある。

こちらはすすぎは1回で大丈夫。もちろん脱水はNGである。
◆洗濯が終わったら陰干し◆
終わったら洗濯機から出して一度風呂場などで軽く水を切る。
フードの中から水がドバッと出てくることがあるので洗濯機から出すときは注意だ。

この陰干しで完全にまずは乾かしておく。
ここで終了でも良いが、最後に乾燥機を使用した熱処理することで更に撥水機能(表面の水を弾く機能)が高まる。
◆乾燥機による熱処理◆
いよいよ最終工程の熱処理。陰干しで乾いたウェアを乾燥機に投入して低温で10分間だけ乾燥機にかけるのである。
低温10分の理由はウェアのロゴやシームテープは熱圧着により付いているので、必要以上に熱を加えると剥がれてしまう可能性があるから。
ではなぜ熱処理をするのか?これは撥水の仕組みを理解してもらえればわかると思う。

※PCペイントで簡単に書いた図なのでクオリティは気にせず
まず撥水加工というのは生地の表面に撥水基というものを付着させる。この撥水基は簡単に言えば細かい毛みたいなもの。

これが摩擦や汚れなどで寝たり取れたりすることで水を弾かなくなるのである。
洗濯での撥水加工はこの撥水基を表面に再度コーティングするのだが、熱処理をすることでこれがきれいに立ち並び撥水がより効果的に機能するようになる。

これもイメージは髪の毛と同じ。
汚れた髪を洗ってコンディショナーして流して、あとは自然乾燥。よりもドライヤーで熱を与えるとフワッとするよね?あれと同じイメージで良いと思う。

まず我が家は乾燥機がないのでコインランドリーへ。

大体100円で10分なので100円があれば十分。

温度は低温をセレクトして10分経てばすべての工程は終了というわけだ。
勘の良い人は『もしかして新しめのウェアとかで撥水加工が落ちていなければこれだけでも復活するんじゃ?』と思ったと思う。
その通りで、まだ撥水加工が残っているウェアなら撥水加工の工程は省いて洗濯と乾燥だけでも十分な機能が復活する。
◆加工後のウェアはどうなった?◆
では、さっそく加工が終わったウェアに水をかけてみた。
結果はこちら!!!

おぉ~!!!!!

おぉ~!!!!!
水が水玉となって生地の上をコロコロ這うようになった。
違いは比べてみれば歴然。


(左)ビフォー (右)アフター
ここまで変わればこのひと手間で雨の中でも快適に活動できるようになるね。
みなさんもぜひ参考にしていただきレインウェアを長く大切に着て、快適な釣りを楽しんでもらいたい。
- 2020年5月8日
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