腹ぼて渓流魚の秘密 大オモリ釣法 山形編02

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どうも、さかなです。  


昨日の大オモリ釣法 山形編01の続きです。




昨日も書いたとおり、
15本もの魚を次々と釣り上げましたが、
そのどれもお腹がぱんぱん。

20数年ほど前に栃木と福島の県境の源流で
釣ったイワナのお腹がぱんぱんだったので裂いて中を調べると
大きなセミがまるまる一匹入っていたことがありました。

今回もセミか何かを食べているのだろうと、
お腹を裂いて調べてみました。



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中はトビケラで満タン。

小石で作った巣ごと捕食していたので
こんなにもお腹がぱんぱんに膨れ上がっていたのでした。


渓流釣りをしていると
魚に関する様々な逸話を聞くことが多いのですが、
この腹ぼての魚についてもエピソードがあります。

先週は台風が本州を直撃しましたが、
この腹ぼての魚はそれが原因かも知れないというお話。

生き物というのは人が考える以上に様々な機能を備え、
環境変化にうまく対応しています。

魚も浮き袋を利用し大気圧の変化を感じ取れるのですが、
ここの渓流魚もその変化を感じとり、
大雨が来るのを察知したのでしょう。

いくら泳ぎな得意な魚でも大雨がくれば下流に流されます。
それを少しでも防ぐために、
底の小石を食べ重石にしているので、
大雨が来る前や直後はお腹がぱんぱんの魚が釣れるのです。





そんな話をするのは今年でおんとし70歳にもなるのに、
険しい渓でも軽快に登攀するS名人。
彼は26歳から渓流釣りを始め、
全国津々浦々を釣り歩き、
今はほぼ絶滅してしまったマタギの方々と深く交流があった方。

おかげで魚はもちろん、
狩猟や山菜やキノコにも滅法詳しい。

普通、狩猟採集というのは地域性があるので、
ある地方では知られていて利用されているものが
他の地方では知られてもいない、


そういうことがあるのですが、
このS名人はほぼすべての地域の文化を網羅している
歩く大辞典みたいなお方。

若い頃は日本も平和で釣りに行って野営していると

「そんなところで寝てないで、家に入って寝ればいいべさ」と、

よく民家に宿泊させてもらっていたらしく、
その際に出された料理に見慣れない食材や調理法があると
かならず質問し教えてもらっていたそうです。

なので、その知識はもう学者かそれ以上。
毎回会う度に興味深い話に聞き入っています。

たまに作り話なんじゃないかっていうくらい
突拍子もない伝説のようなストーリーも語るのですが、
それもまた一興。


さて、本日も長くなったのでまた明日。


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