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【湾奥は本当にオワコンなのか?】ヘチ釣りの可能性について

昨今の釣りブームにより、湾奥でのシーバスフィッシングの熱狂はピークに達しようとしています。最早メジャーポイントはハイプレッシャーで難しいというところには留まらず、ポイントにエントリーすることすら難しいと言ういう状況。この状況下で一部のベテランアングラーはブームが下火になるのを待って一時的に管理釣り場やボートフィッシングへとシフトする動きがあるようです。

しかし、人口密度の高い都心部の中で、釣りブームに耐える可能性のあるジャンルがただ一つだけ残されています。

ヘチ釣りです。

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ヘチ釣りは最低限リールと竿さえそろえてしまえぼ消耗品は少なく、餌は現地調達出来ると言うことから、釣り業界にお金を落とさないことで有名です。故に業界による宣伝が殆どされてこなかったジャンルでもあります。ですが、この釣りはあらゆるジャンル中でも最もシンプルな釣り方のため、道具による誤魔化しが効かず腕の差が出やすく奥深い釣りでもあります。このシンプルなヘチ釣りという文化には禅やアップルのスティーブ・ジョブズのような美意識を感じさせます。

ヘチ釣りとてキャッチ&リリースが前提であり、繰り返し釣られれば当然魚は学習し、スレていきます。

ですが、湾奥では平均水温が2度上昇し、黒鯛が真冬でも湾奥から抜けることなく活動できるようになった今、シーバスのメッカと言われた湾奥でも徐々に黒鯛の勢力が拡大しつつあります。水質の悪い湾奥から抜けなくなった黒鯛には資源的価値がなくシーバスより漁業による影響を受けにくく、リリース後の生存率がシーバスより高い、高温に強く温暖化による環境変化に適合しているなどの理由も挙げられます。

釣りブームによる釣り禁化は人口密度の高い国故に避け難い事象ではありますが幸い湾奥に関しては全面釣り禁止となったエリアは少数に留まっており、多くエリアでは釣りそのもを禁止するのではなく投げ釣り禁止というまだ行政側の釣り人への配慮を感じられる対応に留まっています。

勿論、この先どうなるのかは私には分かりません。本当に釣り場を守りたいのであれば、ブログや動画、SNSで釣りブームを更に加熱させるようなを事はすべきでは無いでしょう。ですが、現時点ではこの状況を踏まえて、私は古臭い年配の趣味と思われがちなヘチ釣りにこそ将来性を感じています。

長くなりましたが、本記事は私がこれから力を入れていこうとしている湾奥でのヘチ釣りについて、これからヘチ釣りを初めてみようという方に向けて書いてみようと思います。

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# 釣果を上げる秘訣その1
## リールの回転で落とし込まない

YouTubeでヘチ釣りの入門動画を観るとオモリの重さを利用してリールを回転させて実釣している動画が多いかと思います。リールの回転が止まったら合わせるという分かりやすい釣り方の為、沖堤防などの水深のあるエリアで、アタリを取るのが苦手な初心者がはじめての一匹を釣るのであれば確かにありかもしれません。ですが、回転釣法はラインにリールからのテンションがかかっており、魚が違和感を感じやすくアタリの数は激減してしまいます。
また、この釣り方では壁を打つ効率が下がってしまうデメリットもあり、そもそも竿一本分程の水深しかないエリアが殆どな湾奥でこの方法を使用するメリットはほとんどありません。ですので、基本的には竿を下げていくことによる落とし込み&糸を張らずに糸フケでアタリを取る方が釣果は上がります。

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# 釣果を上げる秘訣その2
## ハイシーズンはミジ貝(イガイ)かフジツボを使え

湾奥は水深が浅いということもあり、カニを底に這わせたボトムの釣りで黒鯛を狙うヘチ釣り師も多いです。活性が低く、壁ではなくボトムに付いているような黒鯛を狙うシーズンであればカニの方が釣果が上がることもありますが、ハイシーズンでは黒鯛が壁際を浮いていると言うことも多く、着底前のアタリが多くなるため、打ち数とテンポの良さから貝の方が釣果が上る傾向があります。また、ベテランのヘチ釣り師の中には、イソメやカニを使うのは外道で貝で釣ってこそという拘りを持つ方もいます。(自分は湾奥ではフジツボ派です。)

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# 釣果を上げる秘訣その3
## 潮の濁りについて

夏になると、日照時間の関係でプランクトンが爆殖し、湾奥で赤潮や黒ずんだ潮が発生する事があります。多くのアングラーは赤潮が発生すると酸欠で魚が釣れなくなると考え赤潮の入っていないエリアを選択して釣行しますが、青潮とは違い赤潮については溶存酸素量に問題ないケースも多く、警戒心の高い黒鯛を足下で釣るというヘチ釣りに関しては赤潮のような濁った潮のタイミングの方が釣果は上がります。ですので、シーバスアングラーが赤潮が入ったと騒ぎ始めたらヘチ釣りに行きましょう。

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# 釣果を上げる秘訣その4
## 道糸について

釣りの解説というと皆さん釣れるポイントや釣れる道具など、分かりやすい情報に飛びつく傾向があるため、私はあまり具体的な道具の解説は好きではありませんが、今回は道糸についても解説してみようと思います。一応念を押しておくと、道具は個人の癖や好みから出る自分自身のStyleをよく理解し、自分のStyleにあった道具を探し求めるべきです。
私はフロロとナイロンについては、フロロなら1.5号、ナイロンであれば2号を使います。使い分けとしてはフロロの方が比重がある為、水への馴染みが良く違和感を少なくできると言うことから流れの強いような状況ではフロロを使用します。ただし、フロロの1.5号ですとスレに弱い為、根ズレの危険があるエリアではラインブレイクが多くなってしまいます。ナイロンの2号は根ズレに強く、伸びる為バラしも減りますが、浮力があり餌が浮力のある道糸に引っ張られる為、流れの強い状況では餌を流れに同調させて落とし込みにくく、アタリの数が減る傾向があります。

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# 釣果を上げる秘訣?その5
## イソメによる夜ヘチについて

湾奥に生息する魚は黒鯛やシーバスなどがメインであり餌取りの外道が少ないことやチヌの警戒心なども考慮すると釣果は圧倒的にイソメの夜ヘチに分があります。
ただし、この釣りは一度経験してみるとわかると思うのですが、アタリを取るのではなく、棚で漂わせて向こう合わせの食わせの釣りとなってしまう為、ゲーム性が格段に下がってしまいヘチ釣りの醍醐味を損なうというデメリットがあります。賛否両論あると思いますが、私は生活のために魚を獲っているわけではなく、あくまでキャッチ&リリース前提で魚を釣ることを趣味としているので、今のところ夜ヘチは行っておりません。

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# 釣果を上げる秘訣その6
## フジツボ及びチヌキューブの使い方について

おすすめはチヌ針1〜2号にフジツボもしくはチヌキューブやフジツボバリューの組み合わせです。ガン玉は風が強くなければ基本はBでBで落とせなければ2Bくらいが良いかと思います。
フジツボでヘチ釣りをしてみるとわかると思うのですが、ストッパーを付けていないとフジツボが自然に動いてしまいフックの位置がずれてしまったり、フックから外れてしまったりという事が発生します。方法は色々ありますが、チヌキューブのストッパーがチヌキューブとは別で販売されており、これを使用してフジツボを止めるのが1番手っ取り早いかと思います。

http://www.max-jp.com/triad/chinucube/seascape-chinucube_products.html

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# 釣果を上げる秘訣その7
## スイベルについて

道糸とハリスについては直結ではなくスイベルがおすすめです。あまり比重のあるものを使用するとアタリが取りづらくなる為、自分はフカセスイベルという軽量のスイベルを使用しております。

https://www.amazon.co.jp/dp/B00LX1OM68


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# これからヘチ釣りを始めようか悩んでいる方に

どういう性格の人が向いているかというと、同じ場所でじっとしていられない性格の人が向いていると思います。ヘチ釣りというと足元の魚を狙ってじっとしているイメージが強いかと思いますが、実際にはシーバスやバスフィッシング以上に歩いてなんぼの釣りです。ですので、シーバスフィッシングで回遊待ちや魚の付く明暗などで粘るようなstyleの方には向かないと思います。ランガンが好きだったけど、釣りブームで何処もかしこも釣り人だらけでろくにランガンも出来ないと悩んでいる方にはもってこいの釣りかもしれません。

# 最後に

ヘチ釣りは釣り方の性質上投げる事がない為、橋を通行している一般人や歩道を散歩する方にキャストでフックを引っ掛けるなどの事故は起きにくいのですが、それでもこの先マナーの悪いヘチ釣り師が針や不要な餌を歩道に捨てるなどして投げ釣り禁止から完全に釣り禁止へとシフトすると言う可能性も十分に考えられます。我々は釣り堀などの施設で釣りをしているわけではなく、釣り以外を前提として作られた公共の施設の場で勝手に釣りをしていると言うことを念頭に置き、釣り人以外の一般人へ迷惑のかかるような行為や一般人に恐怖心を感じさせる行為を行わないことをせず、釣り人と一般人が共存出来るような世の中を目指して行くことがこの先の湾奥での釣り文化を残して行くために重要だと考えます。


 

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