実はこの「バチ抜け減少」、単なる釣果の問題だけでなく、東京湾の生態系が抱える深刻な問題のサインかもしれません。今回は、なぜ東京湾奥でバチが減ってしまっているのか、その背景にある複数の要因を、専門的な視点から分かりやすく解説していきます。
そもそも「バチ抜け」って何?主役のゴカイたちの生活
「バチ抜け」とは、ゴカイやイソメといった多毛類(たくさんの毛が生えたミミズのような生き物)が、産卵のために普段暮らしている海底の砂泥から一斉に水中へ泳ぎ出す現象のことです。このとき泳ぎ回るゴカイたちのことを、釣り用語で「バチ」と呼びます。
東京湾でバチ抜けの主役となるのは、主に「ヤマトカワゴカイ」という種類のゴカイです 。彼らは普段、河口近くの干潟や砂泥の中に棲んでいますが、繁殖期になると姿を変え(専門用語でエピトーク化といいます)、水中を漂って卵や精子を放出します 。この行動は、月の満ち欠け(特に新月や満月の大潮の頃)や潮の満ち引き、水温といった自然のリズムと深く関わっています 。
バチは、スズキ(シーバス)などの魚にとって、栄養満点で食べやすいご馳走です。そのため、バチ抜けシーズンは魚たちの活性も上がり、私たち釣り人にとっても絶好の機会となるわけです 。
なぜバチが減っているの?考えられる4つの大きな原因
では、なぜ東京湾奥、特に隅田川のような都市部の運河でバチが減ってしまっているのでしょうか?残念ながら、その原因は一つではなく、複数の環境問題が複雑に絡み合っていると考えられます。
原因1:息苦しい水とヘドロの海底~水質・底質の悪化~
原因2:暑すぎる東京湾~地球温暖化と水温上昇~
地球温暖化の影響は東京湾も例外ではありません。東京湾の水温は長期的に上昇傾向にあることが確認されています 。水温が上がると、ゴカイのような変温動物は代謝が活発になり、より多くの酸素が必要になります。ただでさえ酸素が少ないところに、この酸素要求量の増加は致命的です。
さらに、水温はゴカイの産卵時期を決定する重要なスイッチでもあります 。水温が異常に高くなったり、上昇のタイミングがずれたりすると、バチ抜けの時期が狂ってしまい、せっかく産卵しても子供たちがうまく育たない(例えば、エサとなるプランクトンの発生時期とずれてしまうなど)といった問題も起こりえます。
原因3:ゴカイたちのマイホーム消失~護岸化と干潟の減少~
かつての東京湾には広大な干潟が広がっていました。干潟は、ヤマトカワゴカイにとって大切な産卵場所であり、子供たちが育つ場所でもあります 。しかし、都市開発や埋め立てによって、東京湾の自然な海岸線の多くはコンクリートの垂直な護岸に姿を変え、干潟の面積は激減してしまいました 。隅田川周辺の運河は、その典型で、ほぼ100%人工的な岸壁に囲まれています。
ゴカイたちにとって、住処であり産卵場所でもある干潟が失われたことは、個体数の減少に直結する大きな問題です。硬く平坦なコンクリート護岸は、複雑な自然の干潟環境とは異なり、多くのゴカイ類が生息するには適していません。
原因4:ゴカイの赤ちゃんが帰れない?~幼生期の試練~
ヤマトカワゴカイの卵は水中で受精し、しばらくの間プランクトンとして水中を漂う幼生期を過ごします 。この幼生たちは、潮の流れに乗って移動し、やがて親と同じ干潟や砂泥底にたどり着いて定着し、成長します。
しかし、港湾構造物(堤防や岸壁など)の建設や、河川の直線化、浚渫(海底を掘ること)などによって、水の流れは大きく変わってしまいました 。これにより、ゴカイの幼生たちがうまく適切な場所へ運ばれなかったり、途中で力尽きてしまったりする可能性が考えられます。また、ようやくたどり着いた場所が、前述のような貧酸素や硫化水素に汚染された場所であれば、そこで生き残ることは非常に困難です。生息場所が分断され、孤立してしまうことも、個体群の維持を難しくする要因となります 。
まとめ:バチ抜け減少は東京湾からのSOS
隅田川流域の港湾運河でバチ抜けが減っている背景には、
といった複数の環境問題が複雑に絡み合っていると考えられます。これらの問題は、互いに影響しあい、状況をさらに悪化させている可能性もあります。
バチ抜けの減少は、釣り人にとっては残念なことですが、それ以上に、東京湾の生態系が危機的な状況にあることを示す重要なサインと言えるでしょう。この豊かな漁場を未来に残すためには、水質改善への取り組みや、自然に近い護岸・干潟の再生など、私たち一人ひとりが関心を持ち、できることから行動していくことが大切です。
]]>イガイスライダー釣法は、特にストラクチャー周りをタイトに攻めるヘチ釣りにおいて、チヌ(クロダイ)攻略の幅を大きく広げるテクニックである。単に餌を垂直に落とすだけでなく、より能動的にチヌの潜むであろうポイントへ餌を送り込むことを可能にする。
A. イガイスライダー釣法の本質と利点
イガイスライダー釣法の核心は、イガイ(カラスガイ等の二枚貝)を餌とし、その内部にオモリを仕込むことで、岸壁や堤防などの垂直な構造物、特にオーバーハングした箇所に沿って餌を横方向にスライドさせながら沈下させる点にある 。この「スライド」という動きが、従来の落とし込み釣法では攻めきれなかった複雑な地形へのアプローチを可能にする。
この釣法の最大の利点は、チヌが好んで潜むオーバーハングの奥や、壁際に密集するイガイ層の中へ、より自然に近い形で餌を送り込めることである 。通常、岸壁から少し離れた位置(例えば20cm程度)に仕掛けを投入しても、適切な操作によって餌が壁に向かってスライドするため、プレッシャーの低い奥のポイントを直撃できる 。この特性は、特に浅ダナの攻略や、複雑な形状の釣り場においてその真価を発揮する 。このテクニックが開発され、支持される背景には、単純な垂直落下では攻略が難しい、チヌが隠れやすく捕食もしやすい複雑なストラクチャーをいかに効率よく攻めるか、という課題への明確な解答としての側面がある。単に異なる方法で餌を落とすという以上に、特定の構造的難題を解決するための釣法と言えるだろう。
B. 中堅ヘチ師にとってイガイスライダーが革新的である理由
イガイスライダー釣法は、基本的なヘチ釣りの技術を習得した中堅ヘチ師が、さらなる釣果向上と技術的深化を目指す上で、まさにゲームチェンジャーとなり得る。単純な垂直方向のプレゼンテーションから脱却し、よりダイナミックかつ緻密なコントロールで壁際を探ることを可能にする。このコントロールこそが、警戒心の強い大型チヌを攻略する鍵となる。
特に上層にいるチヌは、食い気がある一方で非常に警戒心が強いとされる 。イガイスライダー釣法は、そのようなチヌの警戒心を解き、捕食スイッチを入れるための「演出」を可能にする。硬直した壁に付着していたイガイが自然に剥がれ落ちる様を模倣したり、意図的な動きの変化でリアクションバイトを誘ったりと、多彩なアプローチが展開できる。これにより、従来の方法では口を使わせることが難しかった個体からのアタリを引き出す機会が格段に増える。
この釣法をマスターすることは、餌の挙動、ラインコントロール、そして微細な環境変化の読み取りといった、ヘチ釣りに必要な総合的なスキルセットを一段高いレベルへと引き上げることを意味する。その根底にあるのは、チヌを欺くための「自然なプレゼンテーション」の追求である。不自然な動きをする餌は容易に見破られるため、スライダー釣法における緻密なコントロールは、最終的にいかに自然な餌の動きを再現するかに集約される。この「自然さ」というテーマは、本稿を通じて繰り返し強調されることになるだろう。
イガイスライダー釣法を効果的に実践するためには、その基本原理を理解し、状況に応じた応用技術を身につける必要がある。ここでは、完璧なスライドを実現するための核心的なメカニズムから、より自然な演出、さらにはリアクションバイトを誘発するテクニック、そして様々な餌への応用までを解説する。
A. コア・メカニクス:完璧なスライドの実現
イガイスライダー釣法の核心は、餌であるイガイの沈下軌道を意図的にコントロールし、壁際へとスライドさせることにある。これを実現するためには、オモリの配置、ラインテンション、そして投入点が重要となる。
まず、オモリ(通常はイトオモリや内部に仕込むガン玉)をイガイの殻内部に埋め込む。このオモリの位置が偏心した重心を生み出す 。仕掛けの投入は、壁際から20cm程度離れた場所に行うのが一般的である 。これは、イガイが壁に向かってスライドするためのスペースを確保するためだ。
着水後、釣り人は竿先と目印を壁から離す方向(沖側)に保持し、ラインにわずかなテンションをかける 。この沖側へのテンションと、イガイ自体の形状および内部のオモリの作用が組み合わさることで、餌は沈下しながら壁際へとスライドしていく 。この現象は「カウンタープル効果」とも言えるもので、ラインが沖側に引かれる力に対し、オモリが先行してその反対方向、つまり壁側へ進もうとするために発生する 。この一連の操作により、あたかもイガイが自ら壁に向かって泳いでいくかのような軌道を描かせることができる。この20cmという投入距離は、近すぎるとスライドの余地がなく、遠すぎるとコントロールが難しくなるという経験則から導き出された、実用的な基準点と言えるだろう。
B. ナチュラルプレゼンテーション:「剥がす」テクニックとドリフト釣法
チヌに違和感を与えず口を使わせるためには、イガイがあたかも自然に壁から剥がれ落ちてきたかのように見せることが重要である。そのための代表的なテクニックが「剥がす(はがす)」動きの演出だ。
「剥がす」テクニックとは、スライドさせたイガイを意図的に壁面の凹凸や既存のイガイ層などに軽く引っ掛け、一瞬止めた後、ライン操作でゆっくりと剥がし、再びスライドフォールさせるというものだ 。これにより、自然界でイガイが脱落する様子をリアルに再現し、チヌの捕食本能を刺激する。
流れのある場所では、このテクニックをさらに応用できる。通常、潮が速い場合は潮上に向けて仕掛けを操作するのが基本だが、あえて流れに対して縦気味に仕掛けを置き、潮の力でイガイが壁面から「剥がれる」ように演出する 。この際、ラインテンションの微妙な調整が求められるが、うまく流れを利用できれば、より自然で効果的なアピールが可能となる。
C. バイト誘発:リアクションテクニック
常に自然な動きだけが有効とは限らない。時には意図的な変化を与えて、チヌのリアクションバイトを誘うことも効果的だ。
その代表的なものが「ストップ&リフト」である。イガイが沈下している途中でラインを強く張り、一瞬その動きを止め、わずかに持ち上げる操作を行う 。この時、イガイの口の向きが変わるなどの動きの変化が起こり、その直後にアタリが出ることが多い。これは、チヌの好奇心や反射的な捕食行動を刺激するためと考えられる。
また、イガイのサイズとオモリの重さのバランスをあえて崩すことで、沈下速度に変化をつけるのも有効な手段である 。通常、大きなイガイほど速く沈むが、これを意図的に調整することで、よりイレギュラーな、あるいはチヌの注意を引くようなフォールを演出できる。
D. ストラクチャー攻略:オーバーハングと複雑な壁面での効果的活用
イガイスライダー釣法がその真価を最も発揮するのは、オーバーハングした壁面の攻略である。通常の落とし込みでは届かない、影になった部分の奥深くまで餌を送り込むことができる 。
このテクニックを用いることで、餌は複雑な壁面の起伏に沿ってスライドし、常に壁際をキープしながら沈下する 。これにより、チヌが隠れ家として、また捕食場所として利用する可能性の高い、壁の凹凸やスリットの奥といったピンスポットを直撃できる。
E. スライダー釣法の応用:代替餌(例:岩ガニ)での活用
イガイスライダー釣法の原理は、イガイ以外の餌にも応用可能である。例えば、岩ガニ(イワガニ)もスライダー釣法で効果的に使用できる餌の一つだ 。
岩ガニを使用する場合、ハリはフンドシ(腹部)の中央に、ハリ先がわずかに出る程度に刺す。オモリはガン玉を使用し、例えば100円玉大の甲羅の岩ガニであればG1からG3程度が目安となる。このガン玉のサイズがスライドの角度を決定する重要な要素となる 。
操作方法としては、まずオーバーハングから少し離れた水面に岩ガニを置き、ラインを張って沈まないようにする。次に、ラインを壁側に引き寄せてミチイトを壁(例えば堤防の角など)に軽く接触させ、岩ガニが壁際に寄るのを待つ。この時点で岩ガニは尻を壁に向け、ハサミを沖に向けた状態になる。そして、竿先を操作してラインをわずかに緩めると、岩ガニが壁際をスライドしながら沈んでいく 。もし真っ直ぐ沈む場合は、オモリが重すぎる可能性があるので調整が必要だ。
これらのテクニックに共通するのは、「コントロールされた沈下」というテーマである。基本的なスライド、自然な「剥がす」動き、リアクションを誘う操作、いずれも釣り人が餌の動きを積極的に制御することで成り立っている。この高度なコントロールこそが、単純な落とし込み釣法との違いであり、警戒心の強いチヌを攻略するための鍵となる。また、イガイから岩ガニへ、あるいは流れのある状況へとテクニックを応用できることは、中級以上の釣り人に求められる状況判断力と適応能力の重要性を示唆している。これは固定された手順を覚えるだけでなく、その場の状況に合わせて最適な判断を下す能力を養う必要があることを意味する。
イガイスライダー釣法において、オモリは単に餌を沈めるための道具ではなく、スライドという独特の動きを生み出すための最も重要な要素である。オモリの種類、取り付け方、そして重さの調整が釣果を大きく左右する。
A. 主要なオモリの種類とその役割
イガイスライダーで主に使用されるオモリは、イトオモリと内部に仕込むガン玉である。これらのオモリは、イガイの外部に取り付けるのではなく、内部に組み込むことで、餌と一体化し、自然なスライドフォールを実現する。
1. イトオモリ(糸オモリ):標準的な選択 イトオモリは、細い糸状または針金状のオモリで、ハリの軸(チモトや平打ち部分)に直接巻き付けて使用する 。コイルオモリとも呼ばれることがある 。この方法により、ハリとオモリが一体化し、イガイの殻内部にスムーズに埋め込むことが可能となる 。この内部配置こそが、スライダーアクションの鍵を握る。 一般的に使用される線径は0.65mm、0.8mm、1mmなどで、1mm径が汎用的な出発点とされる 。巻き数は、釣り場の状況や潮流の速さにもよるが、概ね3回から6回程度が基本である 。ある熟練者は0.8mmのイトオモリを4回巻き付けるのを標準としている 。 巻き付けたイトオモリは、プライヤーなどで平たく潰すことで、イガイの殻の隙間に入れやすくなり、また内部で安定しやすくなるという工夫も有効である 。
2. 内部ガン玉:戦略的応用 ガン玉は、通常球形または楕円形の割オモリである 。スライダー釣法で内部オモリとして使用する場合、ペンチなどで平たく潰してからイガイの内部に挿入することが多い 。 潰したガン玉は、イトオモリと同様にイガイの殻内部に配置され、スライドに必要な重量を提供する 。潰すことで生じるザラザラした表面が、殻内部でのストッパーの役割を果たし、オモリが脱落しにくくなるという利点がある 。また、イトオモリを巻き付ける手間が省けるため、現場での迅速なウェイト調整が可能になる場合もある。 岩ガニをスライダー釣法で使用する際には、100円玉程度の甲羅サイズのカニに対して、G1からG3といったサイズのガン玉が用いられる 。 これらの内オモリ方式は、オモリを餌の一部として組み込むという思想に基づいている。外部にオモリを装着する方法とは異なり、餌の自然な形状や動きを極力損なわずに、沈下軌道を巧みにコントロールすることを可能にする。
B. オモリの重さ調整基準
オモリの重量調整は、イガイスライダー釣法の成否を分ける極めて重要な要素である。固定的な「正解」はなく、その場の状況に合わせて最適なバランスを見つけ出す必要がある。
1. 餌のサイズ(イガイの大きさ)と種類 大きなイガイは自然な沈下速度が速いため、必要な追加オモリは少なくなるか、あるいはイガイ自体の浮力や形状とのバランスを考慮した調整が求められる 。目指すべきは、イガイ自体が自然に落下しているように見せかけ、オモリはそのスライドを補助する役割に徹することである 。岩ガニの場合、カニのサイズに対してオモリの重さが適切でないと、意図したスライドは得られない。重すぎれば真っ直ぐ沈んでしまう 。
2. 潮流の速さと方向 潮流が速い場合は、壁際へのスライドを維持し、仕掛けのコントロールを保つために、やや重めのオモリやイトオモリの巻き数を増やす必要がある場合がある 。しかし、あくまでも「できるだけ自然に落ちるように」調整することが肝要である 。潮流が強すぎて制御不能な場合は、外オモリ式の仕掛けに変更することも検討すべきである 。理想的には、潮流の中でも餌が30度から45度の角度で沈んでいくようなオモリ量が望ましいとされる 。
3. 風の影響 強風時はラインコントロールが難しくなり、餌の沈降にも影響が出る。オモリを重くしたくなる誘惑に駆られることもあるが 、これは最終手段と考えるべきである。むしろ、風下側に竿を向けてラインを意図的に孕ませ、風の力を利用してラインテンションを作り出し、イガイをホバリングさせたりスライドさせたりするテクニックが有効な場合がある 。足場の高い釣り場で強風に見舞われた際は、ミチイトを太くすることで、その自重により操作性が向上することもある 。
4. 狙う沈下速度とスライドアングル オモリの重量は、イガイの沈下速度とスライドアングルに直接影響する。一般的に、軽いオモリほどゆっくりと自然なフォールを演出し、警戒心の強いチヌに対して有効であるとされる 。しかし、時には素早く unproductive な上層を通過させたい場合や、リアクションバイトを誘いたい場合には、意図的に沈下速度を上げる調整も行う 。イガイが元々持つ斜めに沈む性質と、内部オモリおよびラインテンションの効果とのバランスが、最終的な沈下軌道を決定する 。
オモリ調整の基本原則として、「魚の食いが良いのは軽いオモリ」という点を念頭に置きつつも 、状況に応じて柔軟に対応することが求められる。イガイが意図通りにスライドしない、あるいは壁から離れていくような場合は、オモリが重すぎる可能性が高い。潮流や風、使用するハリのサイズなども考慮し、総合的にオモリの巻き数や種類を調整することが重要である 。この調整は、常に「自然なフォール」と「確実なコントロール」という二つの要素の最適なバランスを見つける作業であり、釣り人の経験と観察眼が試される部分である。
C. オモリ装着と微調整の実践ガイド
イトオモリの場合: ハリの軸に均等に巻き付ける。平たく潰すことで、イガイへの挿入と固定が容易になる 。イガイに埋め込んだ後、ハリ先が適切に露出していることを確認する 。 ガン玉の場合: 挿入前に平たく潰しておく。イガイオープナー(TEAM釣男RAINBOW製など )で殻に隙間を作り、潰したガン玉を挿入後、ハリを入れる 。
微調整は、試行錯誤の連続である。実際に餌を投入し、その沈み方を観察する。壁に向かってスライドしない、沈下速度が速すぎる、または遅すぎるといった場合は、オモリの重量(巻き数やガン玉のサイズ)や、時にはイガイのサイズ自体を見直す必要がある 。目指すべきは、コントロールされた、壁際を這うような沈下である 。この一連の調整プロセスは、釣り場という動的な環境において、釣り人が積極的に状況を診断し、適応していく能動的な作業であり、これが上達への道となる。
表1:イガイスライダー オモリ調整クイックガイド
状況 | イガイサイズ目安 | イトオモリ調整例 (0.8mm径) | 潰しガン玉調整例 | 主要な考慮点・目標アクション |
---|---|---|---|---|
無風・緩潮流 | 小(3cm未満) | 2-3回巻き | G4-G3 | 自然なスライドフォール、ゆっくりとした沈下 |
中(3-4cm) | 3-4回巻き | G3-G2 | 安定したスライド、適度な沈下速度 | |
大(4cm以上) | 4-5回巻き | G2-G1 | 大きな餌でもコントロールを失わない、やや速めの沈下 | |
やや速い潮流 | 小(3cm未満) | 3-4回巻き | G3-G2 | 潮流に負けずに壁際へスライドさせる、沈下速度の維持 |
中(3-4cm) | 4-5回巻き | G2-G1 | 潮流下でも安定したスライド軌道を確保 | |
大(4cm以上) | 5-6回巻き | G1-B | 強い流れの中でも壁際をキープし、底取りを意識 | |
強風時(風を利用) | 問わず | 状況により微調整 | 状況により微調整 | ラインの張りを風で作る、ホバリングさせる、風下へ流し込みスライド |
オーバーハング狙い | 中(3-4cm) | 3-5回巻き | G3-G1 | 奥へしっかりとスライドさせる、壁とのコンタクトを意識 |
リアクション狙い | 問わず | やや重め(例:4-6回巻き) | やや重め | 沈下速度に変化をつける、ストップ&ゴーを明確に |
イガイスライダー釣法を最大限に活かすためには、餌であるイガイの正確な装着方法と、内蔵オモリ使用時に起こりうるハリスの摩耗対策が不可欠である。これらは釣果に直結する細部であり、中堅ヘチ師が習得すべき重要な技術と言える。
A. ステップ・バイ・ステップ ガイド:効果を最大化するイガイの装着方法
イガイの装着方法は、使用するオモリの種類(イトオモリか潰しガン玉か)によって若干異なるが、基本的な考え方は共通している。それは、イガイの重心を意図的に偏らせ、スライドフォールを誘発することである。
イガイの開け方:
イトオモリを巻いたフックの挿入方法 :
潰しガン玉とフックの挿入方法 :
いずれの方法においても、餌付けは単なる作業ではなく、スライダー釣法の性能を左右する精密な技術である。イガイの開け方一つをとっても、貝を割らずに適切な隙間を作り、フックやオモリを埋め込むスペースを確保するためのコツがある 。重心の位置が不適切であったり、ハリ先が隠れてしまったりすると、意図したスライドが得られないばかりか、フッキングミスにも繋がる。中堅ヘチ師は、この餌付けの重要性を認識し、丁寧な作業を心がける必要がある。
B. ハリスの保護:内蔵オモリ使用時の摩耗軽減策
イガイスライダー釣法で内蔵オモリ(中オモリ)を使用する際、特に細いハリスを用いていると、ハリスがイガイの殻の出口部分で擦れて損傷し、最悪の場合ラインブレイクに至ることがある 。これは、チヌがイガイにバイトした際に貝殻が砕け、その破片や鋭利なエッジがハリスにダメージを与えるために起こりやすい。経験的には、1.0号以下のハリスではリスクが高く、1.2号~1.5号でも切れる可能性があり、1.7号以上であれば比較的安心とされている 。
この問題に対処するため、釣り人たちによっていくつかの保護策が考案されている。
対策1:ウレタンパイプの使用 細いウレタンパイプ(例:東邦産業製 0.2mmまたは0.3mm)をハリスに通し、フックのチモト(結び目)部分をカバーする方法である 。
対策2:ビニールテープの使用 透明なビニールテープの小片を、フックのチモト部分のハリスに巻き付ける方法である 。余分なテープはハサミでカットする。この方法はウレタンパイプよりも手軽で、釣り場でも容易に施工できる利点がある。
これらの対策は、ハリスの耐摩耗性を向上させ、より細いハリス(例えば0.8号など)でも安心して内蔵オモリ仕掛けを使用できるようにすることを目的としている 。ハリス切れという、効果的なテクニックの弱点を補うこれらの工夫は、釣り人がより繊細なアプローチで警戒心の強いチヌに挑むための、実戦から生まれた知恵と言えるだろう。
イガイスライダー釣法を真に自分のものとするためには、基本的な技術の習得に加え、状況判断能力、微細なアタリの察知、そしてトラブルシューティング能力を高める必要がある。これらは、中堅から上級へとステップアップするための鍵となる。
A. 水中を読む:状況判断とアプローチの適応
イガイスライダー釣法は、常に一定の方法で通用するわけではない。釣り場の状況を的確に読み、アプローチを柔軟に変化させることが重要である。
これらの状況判断は、釣り人が受動的に餌を落とすのではなく、積極的に餌の動きを「演出」し、水中での挙動をコントロールしようとする能動的な姿勢から生まれる。
B. 微細なアタリの感知と効果的なフッキング
チヌのアタリは、時に非常に繊細である。イガイスライダー釣法では、これらの微細なサインを捉える感度が求められる。
ラインテンションの管理は、スライドを実現するためだけでなく、これらの微細なアタリを伝達する「見えない繋がり」としても極めて重要である。適切な張りは、餌の先端で起きているわずかな変化をも手元に伝える。
C. トラブルシューティング:イガイスライダーにおける一般的課題の克服
イガイスライダー釣法の実践においては、いくつかの典型的な問題が発生しうる。これらを事前に理解し、対処法を準備しておくことがスムーズな釣行に繋がる。
これらのトラブルシューティング能力は、釣り人が直面する様々な問題を体系的に解決していくための重要なスキルである。初期設定がうまくいかなくても諦めずに原因を特定し、対策を講じることができる釣り人は、はるかに高い釣果を上げるだろう。この適応力こそが、中堅から上級へと進む釣り人の特徴である。
イガイスライダー釣法は、中堅ヘチ師がチヌ釣りの技術を新たな次元へと引き上げるための強力な武器となる。その核心は、これまで攻めあぐねていた複雑なストラクチャーや警戒心の強いチヌに対して、より戦略的かつ効果的なアプローチを可能にする点にある。
本稿で詳述してきたように、この釣法は単に餌をスライドさせるという機械的な操作に留まらない。適切なオモリの選択と調整、フックと餌のマッチング、緻密なラインコントロール、そして何よりも釣り場の状況を読み解く洞察力が求められる。これらの要素が有機的に組み合わさって初めて、イガイスライダーはその真価を発揮する。
このテクニックの習得は、一朝一夕に成し遂げられるものではない。絶え間ない観察、試行錯誤、そして経験の積み重ねを通じて、徐々にその奥深さを理解し、自在に操れるようになるだろう。重要なのは、基本を忠実に守りつつも、固定観念に囚われずに様々なバリエーションを試し、自分自身のスタイルを確立していくことである。
イガイスライダー釣法を実践する過程で、釣り人は潮流の動き、壁際の地形変化、チヌの行動パターンといった、釣り場環境に対するより深い理解を得ることになる。これは、スライダー釣法に限らず、ヘチ釣り全体のスキル向上に繋がる貴重な学びとなるだろう。
最終的に、イガイスライダー釣法は、単なる一つのテクニックを超え、チヌとの知恵比べをより高度なレベルで楽しむための手段となる。困難な状況下で、自らの技術と判断を駆使して価値ある一尾を釣り上げた時の達成感は、何物にも代えがたい。本稿が、読者諸賢のヘチ釣りにおける挑戦と成長の一助となれば幸いである。
]]>1.1. 東京湾奥部におけるシーバスおよびクロダイの個体群動態の近年の傾向と問題提起
東京湾奥部は、我が国を代表する都市内湾であり、多様な生物が生息する重要な生態系であると同時に、漁業やレクリエーションの場としても利用されてきました。
しかし近年、この海域における主要な遊漁対象魚であるシーバス(スズキ)の個体数減少が、多くの釣り人や漁業関係者の間で懸念されています。船橋漁港におけるシーバスの漁獲量が平成28年(2016年)に前年比3割減の633トン、平成29年(2017年)にはさらに減少し583トンとなり、令和3年度(2021年度)には約500トン程度まで落ち込んでいるとの報告もあります。
また、東京湾に限らず全国的なシーバス資源の減少が疑われるとの指摘もなされています。
これとは対照的に、同じく東京湾奥部で重要な釣魚種であるクロダイについては、個体数の増加や分布域の拡大を示唆する情報が複数存在します。例えば、湾奥部や運河・河口域でクロダイがよく釣れるようになったとの報告や、冬季の水温上昇がキビレの越冬を容易にし、勢力拡大に繋がったとの考察は、クロダイにも同様の現象が起きている可能性を示唆します。さらに、2000年代半ば以降の東京湾における漁獲対象種の大転換の中で、クロダイの漁獲量が2012-2016年の平均4.2トンから2017-2021年には平均16.2トンへと大幅に増加したとの報告もあります。この増加は、黒潮系暖水の流入に伴う水温上昇や幼生供給の変化と関連している可能性が考察されています。
このようなシーバスとクロダイの相反する個体群変動は、東京湾奥部の生態系構造が変化しつつあることを示唆しており、そのメカニズムを解明することは、漁業資源の持続的利用や生態系の保全管理の観点から極めて重要な課題です。
1.2. 本報告の目的と構成
本報告は、過去10年間(概ね2014年から2024年)を対象期間とし、東京湾奥部における環境変動の概要を把握するとともに、シーバスおよびクロダイの生態学的特性を考慮し、両種の個体群変動の要因を、既存の学術論文、調査報告書、および公的機関のデータに基づいて詳細に解析・考察することを目的とします。
具体的には、まず東京湾奥部における水温、溶存酸素量、水質、餌生物相などの環境要因の近年の変化を概観します。
次いで、シーバスの個体数減少要因とクロダイの個体数増加要因を、それぞれの環境応答や生態学的特性の観点から個別に考察します。最後に、両種の変動メカニズムを比較・総合的に考察し、東京湾奥部生態系における変化の実態と今後の展望について言及します。
東京湾は、流域に約3100万人もの人口を抱え、その活動による負荷を受けやすい閉鎖性の強い内湾です 。このため、依然として富栄養化の傾向が見られ、特に夏季には赤潮や青潮、貧酸素水塊の発生が常態化しています。これらの環境要因の過去10年間の変動は、シーバスおよびクロダイの個体群動態を理解する上で不可欠な背景情報となります。
2.1. 水温の長期変動と近年の傾向
2.1.1. 全般的な水温上昇傾向
東京湾では、地球温暖化の影響も相まって、長期的に水温の上昇傾向が観測されています。特に湾全体で秋冬季(9月~1月頃)において緩やかな水温上昇が見られるとの報告があります。この水温上昇は、魚類の生理活動、分布、繁殖サイクルなどに多大な影響を及ぼす基本的な環境因子です。東京湾の水温分布特性として、表層水温は湾奥部で高く、湾口部に向かうにつれて低くなる傾向が確認されています。底層水温も同様に湾奥部で高いが、湾中央部から湾口部にかけての水深の深い海域では低くなる傾向が報告されています。
2.1.2. 秋冬季の特異的な水温上昇と低水温期間の短縮・消失
より詳細な分析では、特に秋冬季における水温上昇が顕著であり、それに伴い10℃を下回るような低水温期間が短縮、あるいは消失する傾向が過去のデータ(2005年まで)から指摘されています。この傾向が過去10年間も継続していると仮定すると、冬季に産卵期を迎えるシーバスの繁殖成功や、クロダイの越冬戦略および冬季の活動性に大きな影響を与えていると考えられます。例えば、石井ら(2008)は、1948年から2005年までの千葉県による観測データに基づき、秋季の水温降下時期の遅延(18℃および15℃を下回る時期がそれぞれ約10日間遅延)を報告しており、これがノリ養殖に影響を与えていることを指摘しています。同様の温暖化傾向は、魚類を含む生態系全体に広範な影響を及ぼしている可能性が高いです。
この秋冬季の温暖化は、シーバスの産卵環境に対して負の影響を及ぼす一方で、クロダイにとっては越冬時の生残率向上や冬季の摂餌機会の増加に繋がり、結果として両種の個体数バランスをクロダイ優位にシフトさせる一因となっている可能性があります。シーバスは冬季に産卵する魚種であり、その産卵には特定の低温条件が必要とされることが一般的です。水温の上昇は、この産卵に適した水温期間を短縮させたり、産卵場の水温を不適なものに変えたりする可能性がある。対照的に、クロダイは、近縁種であるキビレにおいて冬季水温の上昇が越冬成功率を高め分布拡大に寄与した事例が報告されており、クロダイ自身も比較的高水温への適応能力を持つことが示唆されています。したがって、秋冬季の温暖化は、シーバスの産卵成功率を低下させる一方で、クロダイの活動可能期間を延長させたり、越冬時のエネルギー消費を抑制したりすることを通じて、その生残率を高める方向に作用していると推察されます。この生理的・生態的な応答の差が、長期的に両種の個体数バランスに影響を与えていると考えられます。
2.2. 溶存酸素量(DO)と貧酸素水塊の変遷
2.2.1. 貧酸素水塊の常態化と近年の発生状況
東京湾奥部では、特に夏季において、底層における貧酸素水塊(一般に溶存酸素濃度が 2.0 mg/L から 3.0 mg/L 未満の水塊)の発生が常態化しています。例えば、平成28年(2016年)8月3日の東京湾環境一斉調査では、湾奥から湾央一帯にかけて広範囲で底層DO濃度が 2 mg/L 未満の貧酸素水塊が観測され、貝類などの底生生物の生息には厳しい環境となっていたことが報告されています。貧酸素水塊の形成は、主に夏季の水温成層の発達による上下層の海水混合の停滞と、底層における有機物の分解に伴う酸素消費によって引き起こされます 。過去10年間の東京湾環境一斉調査報告書 には、各年度の夏季を中心とした貧酸素水塊の発生状況(期間、範囲、深刻度)が詳細に記録されており、これらのデータを経年的に比較することで、近年の傾向をより詳細に把握することが可能です。
2.2.2. 貧酸素水塊の規模と期間の変動
貧酸素水塊の発生規模や継続期間は年によって変動するものの、2000年以降、再び規模が拡大する傾向や、秋季まで貧酸素状態が継続する「長期化」が指摘されています。この長期化は、前述した秋冬季の水温上昇による成層の維持期間の延長と密接に関連していると考えられる。環境DNAを用いた調査結果からは、夏季の貧酸素期には多くの魚種が貧酸素状態の底層を避けて表層へ分布をシフトさせる行動が観察されているが、シーバスはこの表層への明確な移動が他の魚種ほど顕著ではない種のひとつとして報告されている。一方で、クロダイは表層への分布シフトが確認されている。
貧酸素水塊の常態化と、特にその長期化は、底生生物を主要な餌の一つとするシーバスにとって、利用可能な索餌空間を著しく制限し、結果として成長や生残に負の影響を与えている可能性がある。シーバスは魚類を主食とするが、成長段階や季節によってはエビ・カニ類などの底生生物も捕食する。
これらの餌生物自体が貧酸素の影響で減少したり、分布が変化したりすることも考えられる。DNA調査で示されたように、シーバスが貧酸素環境下で他の多くの魚種ほど明確に表層へ移動しないという行動特性は、貧酸素層に留まることによる直接的な生理的ストレスの増大や、貧酸素層上縁部での餌生物の減少・競争激化といった状況に繋がる可能性がある。
一方、クロダイは貧酸素時に表層へ移動する行動が確認されており 、貧酸素の影響をより効果的に回避していると考えられる。このような行動的応答の違いが、両種の生息適地の利用可能性に差を生み出し、個体数変動に繋がっていると推察される。
2.3. 水質(COD、栄養塩類濃度)の変動と富栄養化の状況
2.3.1. CODの動向
東京湾の化学的酸素要求量(COD)は、湾全体の代表値(全層の年平均値)でみると、過去10年間(2013年度~2022年度)において 2.0 mg/L から 2.4 mg/L の範囲で推移しており、顕著な改善傾向は見られず、横ばいの状況が続いている。この背景には、陸域から流入する有機汚濁物質の影響に加え、夏季における植物プランクトンの異常増殖(赤潮など)に起因する二次的な有機汚濁が大きいと考えられている。特に湾奥部では、河川からの負荷や閉鎖性の高さから、COD値が高い傾向が継続している。
2.3.2. 栄養塩類(窒素・リン)濃度の変動
全窒素(T-N)濃度については、湾全体の代表値(全層の年平均値)で過去10年間(2013年度~2022年度)に 0.65 mg/L から 0.58 mg/L へと緩やかな減少傾向が認められる。これは、平成11年度(1999年度)に首都圏1都3県で導入された窒素及びリンの排出総量規制に関する上乗せ条例の施行以降、当時の 0.91 mg/L から約4割減少したことを示しており、一定の負荷削減対策の効果が現れていると考えられる。
一方で、全リン(T-P)濃度に関しては、東京湾は植物プランクトンの増殖を律速する栄養塩としてリンが相対的に不足しやすい「リン制限寄り」の状態にあると指摘されており、近年もその傾向は継続している。栄養塩類の濃度低下、特にリン酸態リンの低下は、ノリの色落ち問題や基礎生産力の変化を通じて、湾内の生態系全体に広範な影響を及ぼす可能性がある。
全窒素濃度の緩やかな低下傾向は、陸域からの汚濁負荷削減努力が一定の効果を上げていることを示唆するものの、COD値が依然として横ばいであることや、湾がリン制限的な状態にあることは、東京湾奥部が依然として富栄養化に伴う有機汚濁の影響下にあり、かつ特異な栄養塩バランスの状態にあることを示している。
このような水質環境は、植物プランクトンの種組成や現存量、ひいてはそれを餌とする動物プランクトンや底生生物の群集構造に影響を与え、結果としてシーバスやクロダイの餌環境に変化をもたらしている可能性がある。例えば、リン制限的な状況は、特定の植物プランクトン種(例えば、珪藻類よりも渦鞭毛藻類など)の優占を引き起こしやすく、これが動物プランクトンや底生生物の種組成や量に影響し、食物網を通じた上位捕食者であるシーバスやクロダイの餌獲得効率や成長に差を生じさせている可能性が考えられる。
2.4. 底質環境の変化とその影響
東京湾奥部の底質は、河川からの有機物や土砂の流入、湾内で生産されたプランクトン等の有機物の堆積により、泥分率が高く、いわゆるヘドロ化しやすい環境にある。特に夏季には、水温成層の発達と相まって底層の貧酸素化が進行し、底質は還元的な状態となりやすく、硫化水素などの有害物質が発生することもある。このような底質環境の悪化は、底生生物の生息にとって極めて厳しい条件をもたらす。
底質の有機物量を示すCOD(底質)、全硫化物量(TS)、強熱減量(IL)といった指標は、場所や季節によって大きく変動し、特に夏季の貧酸素期には悪化する傾向が報告されている。羽田沖や多摩川河口といった特定の水域では、ベントス(底生生物)の種数や生息密度が貧酸素の影響を強く受けていることが確認されている。
底質環境の悪化は、そこに生息するゴカイ類、小型甲殻類、二枚貝類といった底生性の餌生物の生息密度や種組成を著しく変化させ、これらを直接的あるいは間接的に餌として利用するシーバスやクロダイの索餌環境に深刻な影響を与える。
特に、貧酸素状態に対して脆弱な底生生物が減少することは、シーバスの餌資源の選択肢を狭め、餌不足を深刻化させる要因となり得る。シーバスは成長段階によっては底生生物を捕食するが、クロダイはより広範な雑食性を示し、底生生物も重要な餌資源の一つである 。したがって、底生生物群集の質的・量的な劣化は、両種の餌資源基盤を揺るがすものの、クロダイは藻類なども含めた多様な餌を利用できるため、底生生物の減少に対する耐性がシーバスよりも相対的に高い可能性がある。
2.5. 餌生物相(プランクトン、ベントス)の変動
2.5.1. プランクトンの変動
東京湾では、栄養塩バランスの変化(特にリン制限傾向の継続 )や水温の上昇といった環境変動が、植物プランクトンの種組成や優占種、発生パターン(赤潮の発生頻度や原因プランクトンの変化など)に影響を与えている可能性が指摘されている。例えば、珪藻類から渦鞭毛藻類への遷移や、特定の有害プランクトンの発生頻度の変化などが観測されている場合がある。
これらの植物プランクトンの変動は、それを餌とする動物プランクトン群集にも影響を及ぼす。水温上昇や捕食圧の変化、基礎生産量の変動に応じて、動物プランクトンの種組成や現存量も変化していると考えられる。特に、東京湾における主要なカイアシ類の個体数が減少し、一方で暖水性の Labidocera rotunda が増加しているとの報告があり、これは冬季の水温上昇や夏季の貧酸素化と関連している可能性が示唆されている。
2.5.2. ベントス(底生生物)の変動
東京湾奥部におけるベントス群集は、夏季の貧酸素水塊の形成によって壊滅的な打撃を受け、秋季以降に一時的に回復するものの、翌年の夏季に再び大量死するという不安定なサイクルを繰り返している場所が多い。このような状況下で、特に注目すべき変化として、2000年代半ばからのシャコの激減が挙げられる。シャコはかつて東京湾の主要な漁獲対象であり、生態系においても重要な地位を占めていた。その減少は、餌となる小型甲殻類や多毛類の減少、シャコ自身の疾病、あるいは貧酸素環境の深刻化など、複数の要因が複合的に作用した結果と考えられている。アサリなどの二枚貝類も、貧酸素、高水温、波浪による物理的ストレス、さらにはクロダイなどによる食害といった複数の要因により、多くの場所で著しく減少している。
餌生物相におけるこのような大きな変動、特にシャコのような生態学的に重要なベントス(底生生物)の激減や、動物プランクトン群集の構造変化は、シーバスとクロダイ双方にとって餌資源基盤を大きく揺るがす事態である。
シーバスは、成長段階や季節によって特定の餌(小型魚類や大型甲殻類など)への依存度が高い場合があり、そのような主要な餌生物が減少すれば、直接的な打撃を受けることになる。
一方、クロダイは極めて広範な雑食性を示し、底生生物、藻類、小型魚類など、利用可能な多様な餌資源を柔軟に選択できるため、特定の餌生物の減少に対してはシーバスよりも高い緩衝能力、すなわちレジリエンスを持つと考えられる。この食性の柔軟性の差が、近年の環境変動下における両種の個体数動態の分岐に寄与している可能性は高い。
2.6. 人為的改変(埋め立て、護岸、河川改修)の影響
東京湾は、その長い歴史の中で大規模な埋め立てが行われ、かつて豊かであった自然海岸や干潟の多くが失われ、人工護岸や直線的な運河が広範囲に形成されてきた。これらの物理的な環境改変は、シーバスやクロダイを含む多くの沿岸性魚類の生態に多大な影響を与えてきた。特に、浅場や干潟は、多くの魚種にとって産卵場や幼稚魚の成育場として極めて重要な役割を担っている。これらの脆弱な生態系の消失・縮小は、資源の再生産能力を直接的に低下させる。
さらに、護岸化や浚渫、航路開発などは、湾内の潮流パターンや海水交換のメカニズムを変化させ、結果として水質や底質環境にも間接的な影響を及ぼしてきた。例えば、海水交換が悪化すれば、汚濁物質が滞留しやすくなり、貧酸素化を助長する。
河川改修や河口堰の設置もまた、湾内生態系に影響を与える重要な人為的要因である。これらは、河川からの淡水流入量や土砂供給のパターンを変化させ、河口域の塩分濃度勾配、地形構造、そしてそこに生息する餌生物の分布に影響を及ぼす。
Table 1: 東京湾奥部における主要環境パラメータの過去10年間の経年変化概要
水温: 過去10年間の主要な傾向として、年平均水温は緩やかな上昇傾向にあります。特に秋冬季の水温上昇が顕著で、10℃を下回る期間が短縮または消失する傾向が継続している可能性が高いです。主要なデータソース例としては、や東京湾環境一斉調査報告書各年版が挙げられます。
溶存酸素量 (DO): 夏季の底層DO低下と貧酸素水塊(DO < 2mg/L)の発生が常態化しています。貧酸素水塊の発生規模や継続期間は年変動が大きいですが、長期化の傾向も指摘されています。主要なデータソース例としては、や東京湾環境一斉調査報告書各年版が挙げられます。
COD (化学的酸素要求量): 湾代表値(全層)で横ばい傾向(2.0~2.4mg/L)です。湾奥部では依然として高い値を示します。
全窒素 (T-N): 湾代表値(全層)で緩やかな減少傾向(0.65→0.58mg/L)です。
全リン (T-P): 湾全体としてリン制限的な状態が継続しており、栄養塩バランスの偏りが見られます。
底質: 夏季の貧酸素化に伴う還元化、硫化物発生が見られます。湾奥部は泥分率が高くヘドロ化しやすい状況です。COD、TS、IL等は場所・時期により変動します。
主要な餌生物の変動: シャコ漁獲量の激減(2000年代半ば以降)、アサリ等二枚貝の減少、動物プランクトン群集の変化(特定カイアシ類の増減)が見られます。
この表は、過去10年間の東京湾奥部における環境変化の多面的な側面を概括的に示しており、後続のシーバスおよびクロダイの個体数変動要因の議論における重要な前提情報となります。これらの環境パラメータの変動が、両種の生理、生態、行動にどのように影響を及ぼしたかを考察することが、本報告の核心となります。
3.1. 環境変動に対する生理・生態学的応答
3.1.1. 高水温への応答
シーバスは一般的に広温性の魚類とされているが、近年の東京湾奥部で見られるような夏季の高水温の長期化・常態化は、生理的なストレス要因となり得る。高水温環境下では、シーバスの摂餌活動が低下する可能性や、基礎代謝量の亢進によるエネルギー消費の増大、さらには免疫力の低下といった負の影響が懸念される。
特に重要なのは、シーバスの産卵期が冬季であるという点である。前述したように、東京湾では冬季の水温が上昇傾向にあり、10℃を下回る期間が短縮または消失している。シーバスの産卵には特定の水温範囲が適していると考えられ、この冬季の温暖化が産卵行動のタイミングのずれ、受精率の低下、あるいは初期発生の異常などを引き起こし、結果として再生産成功率を低下させている可能性が考えられる。
3.1.2. 低酸素への応答
夏季の東京湾奥部で常態化している底層の貧酸素水塊は、シーバスの生息環境を著しく悪化させる要因である。一般的に魚類は貧酸素環境を回避する行動をとるが、環境DNAを用いた調査結果によれば、シーバスは貧酸素時に他の多くの魚種ほど明確に表層へ移動しないことが示唆されている。この行動特性は、シーバスが貧酸素の影響を受けやすい底層付近に留まる時間が相対的に長くなることを意味し、生理的なストレスに晒されるリスクを高める。貧酸素水塊の縁辺部では、餌生物や捕食者が集積することが報告されているが 、このような環境がシーバスにとって常に索餌や生存に有利に働くとは限らない。慢性的な低酸素ストレスは、成長の遅延、生殖腺の発達不全、ひいては個体群全体の繁殖ポテンシャルの低下を引き起こす可能性がある。
3.1.3. 塩分変動への応答
シーバスは広塩性の魚種であり、河川の汽水域から塩分濃度の高い沿岸域まで広範囲に生息する能力を持つ。しかし、特に若齢期のシーバスは河口域や内湾の浅場を主要な成育場として利用するため、これらの水域における極端な塩分変動や、河川改修、取水などによる淡水流入量の変化に伴う汽水域環境の変質は、その成長や生残に影響を与える可能性がある。都市化に伴う河川流量の不安定化や、水質汚濁による汽水域生態系の劣化も、シーバスの初期生活史段階におけるボトルネックとなっている可能性が考えられる。
これらの環境変動に対するシーバスの生理・生態学的応答を総合的に考えると、特に夏季の貧酸素と冬季の水温上昇という、東京湾奥部で顕著に進行している二つの環境変化に対して、シーバスが脆弱性を示している可能性が高い。貧酸素に対する回避行動が他の魚種と比較して限定的である場合、夏季には慢性的な生理的ストレスを受けやすく、生息可能域や索餌効率が低下する。一方、冬季の温暖化は、産卵という極めて重要な生活史イベントの成功率を低下させる恐れがある。これらの要因が複合的に作用し、年間を通じてシーバス個体群に負の圧力を加え続け、成長率、生残率、そして再生産成功率の低下を通じて、個体数の減少に寄与していると推察される。
3.2. 餌生物相の変化と食性への影響
シーバスは成長段階に応じて食性が変化するが、成魚は主に魚食性が強く、東京湾においてはカタクチイワシなどの小型浮魚類や、エビ・カニ類、シャコなどの底生性甲殻類を主要な餌生物としている 。したがって、これらの餌生物の豊度や分布の変化は、シーバスの栄養状態、成長、ひいては個体群の維持に直接的な影響を及ぼす。
東京湾では2000年代半ば以降、かつて主要な底生生物であったシャコが激減し、アサリなどの二枚貝類も多くの場所で減少している。また、貧酸素水塊の発生は、ゴカイ類や小型甲殻類など、他の多くの底生生物の生息密度や種組成にも大きな影響を与えている。これらの底生性餌生物の質的・量的な劣化は、特に底生生物への依存度が高い成長段階のシーバスや、特定の底生性甲殻類を好んで捕食するシーバスにとって、索餌効率の低下や餌不足を引き起こしている可能性がある。
また、シーバスのもう一つの重要な餌資源であるカタクチイワシなどの小型浮魚類の資源量も、海洋環境の変動やプランクトン量の変化などによって大きく変動する。近年の東京湾におけるイワシ類の資源動向と、シーバスの個体数変動との関連性を詳細に検討する必要がある。
もし、底生性の餌生物の減少に加えて、小型浮魚類の供給も不安定化しているとすれば、シーバスは深刻な餌不足に直面している可能性が考えられる。シーバスが特定の種類の餌生物に対して高い選択性を持つ場合、その餌生物群集の変動がシーバス個体群の動態を直接的に左右する主要因となり得る。
3.3. 繁殖生態および初期生活史への影響
シーバスの産卵期は冬季であり、東京湾では主に12月から2月頃にかけて、湾口部や沖合の比較的塩分濃度が高く水深のある場所で産卵すると考えられている。産卵された卵は孵化後、仔魚期を経て、春季(4月から5月頃)になると河川の感潮域や湾奥の浅海域に接岸・遡上し、そこでプランクトンや小型甲殻類を捕食しながら成長する 。
この生活史を考慮すると、まず冬季の水温上昇は、産卵場の水温条件を変化させ、シーバスの産卵行動のタイミング、受精率、あるいは胚発生の速度や生残率に影響を与える可能性がある。多くの魚種において、産卵や初期発生は特定の水温範囲に強く依存するため、この時期の環境変化は再生産の成否に直結する。
さらに、仔稚魚が成長する河川環境や浅海域の環境も極めて重要である。しかし、東京湾に流入する河川の多くは、都市化に伴う水質汚濁、護岸化による自然な水際線の消失、あるいは河口堰の設置による遡上経路の分断や汽水域環境の変化といった問題を抱えている 。また、湾奥の浅海域も、埋め立てや浚渫といった人為的改変により、かつての豊かな干潟や藻場が大幅に減少し、仔稚魚の成育場としての機能が著しく低下している場所が多い。これらの成育場の劣化・縮小は、シーバスの初期生残率を大幅に低下させる要因となる。
シーバスの生活史は、産卵場(沖合)から成育場(沿岸・河口域)への空間的な連続性と、各発育段階における好適な環境条件の維持に依存している。冬季の温暖化が産卵プロセスに、そして沿岸・河口域の環境劣化が初期成長と生残に、それぞれ負の影響を与えることで、生活史の複数の段階でボトルネックが生じ、結果として個体群への新規加入量が減少し、個体数維持が困難になっている可能性が強く示唆される。
3.4. 漁獲圧およびその他の人為的影響
シーバスの個体数変動には、環境要因だけでなく、漁獲圧やその他の人為的影響も関与している可能性がある。千葉県(東京湾)の資源評価では、2020年のスズキの資源水準を高位、動向を増加と評価している報告も存在するが、これは湾全体の漁業データや特定の漁法(例:小型底びき網のCPUE)に基づく評価であり、湾奥部における遊漁者の実感や、特定の水域・生活史段階を対象とした評価とは必ずしも一致しない可能性がある。実際に、船橋漁港における漁獲量の明確な減少データや、より広域的な視点からの資源減少の懸念 も報告されている。
東京湾では、シーバスは小型底びき網、まき網、刺し網、釣りなど多様な漁法によって漁獲されており、漁業種類ごとの自主的な資源管理措置(休漁期間の設定、操業時間の制限、漁具の制限など)も行われている 。しかし、これらの管理措置が湾奥部のシーバス個体群の維持に十分な効果を上げているかについては、さらなる検証が必要である。
特に湾奥部では、シーバスは人気の高い遊漁対象魚であり、遊漁による釣獲圧も無視できない。リリースされる個体も多いとはいえ、大型の親魚が選択的に漁獲されることによる繁殖ポテンシャルの低下や、釣獲に伴うストレスや傷害による死亡なども考慮に入れる必要がある。
さらに、東京湾のような高度に都市化・工業化された内湾では、多種多様な化学物質による汚染リスクも存在する。過去には有機スズ汚染によるイボニシのインポセックスなどが問題となったが、現在もPFAS(有機フッ素化合物)や環境ホルモン様作用を持つ化学物質、マイクロプラスチックなどによる汚染が懸念されている。これらの物質は、魚類の生殖機能、免疫機能、内分泌系などに長期的な影響を及ぼし、個体群の健全性を損なう可能性がある。
したがって、シーバス個体数の減少は、本報告で主に議論する水温、溶存酸素、餌生物といった直接的な環境要因だけでなく、漁獲圧(商業漁業および遊漁)や、目に見えにくい化学汚染といった複合的な人為的影響も関与している可能性を否定できない。広域的な資源評価と、湾奥部のような特定の水域における釣り人や地域漁業者の実感との間に乖離が見られる場合、それは評価のスケール、対象とする生活史段階、あるいは考慮されている要因の違いを反映している可能性があり、より詳細な局所スケールでの個体群動態解析が求められる。
4.1. 環境変動に対する生理・生態学的適応
4.1.1. 高水温への適応
クロダイは比較的広温性の魚種であり、特に近年の東京湾奥部で見られる冬季の水温上昇は、クロダイにとって有利に働いている可能性がある。水温が低下する冬季は、変温動物である魚類にとって活動が低下し、エネルギー消費を抑えるための越冬期となるが、この時期の水温が従来よりも高く維持されることは、越冬時のエネルギー消費を抑制し、生残率を高める効果をもたらすと考えられる 。実験データによれば、クロダイは34℃程度の熱的限界を持つものの、一定範囲内での水温上昇に対しては、熱ショックプロテイン(HSP70)を発現させるなど、生理的なストレス応答を通じて環境変化に適応する能力を持つことが示されている。実際に、東京湾においてクロダイの近縁種であるキビレが、過去30年間で湾奥の冬季最低水温が約1℃上昇したことにより、分布北限域での越冬が容易になり、その結果として勢力を拡大したと考察されている 。クロダイも同様に、冬季の温暖化の恩恵を受けている可能性が高い。
4.1.2. 低酸素への適応
東京湾奥部の夏季に常態化している底層の貧酸素水塊に対し、クロダイは高い回避能力を持つことが示唆されている。環境DNAを用いた調査では、クロダイは貧酸素状態の底層を避け、表層へ分布をシフトさせる行動が確認されている。この行動的適応により、クロダイは貧酸素による直接的な生理的ストレスを軽減し、生存可能な空間を確保していると考えられる。また、貧酸素水塊の縁辺部など、他の魚種が敬遠するような環境においても、一時的に活動したり索餌したりできる可能性がある。
4.1.3. 塩分変動への適応
クロダイは広塩性の魚種であり、河口域の低塩分環境から湾内の高塩分環境まで、多様な塩分濃度に適応して生息することができる。この広範な塩分耐性は、降雨による一時的な河川流量の増加や、それに伴う沿岸域の塩分濃度低下といった環境変動に対しても、安定した生息を可能にする重要な特性である。
これらの生理的・生態的特性を総合すると、クロダイは、東京湾奥部で進行している温暖化(特に冬季の温暖化)や夏季の貧酸素化といった主要な環境変化に対し、シーバスと比較して高い生理的耐性や行動的適応能力を有していると考えられる。この適応能力の高さが、近年の環境変動下において、クロダイが生存・成長し、個体数を増加させる上で有利な条件を享受している大きな要因であると推察される。
4.2. 餌生物相の変化と食性の広範性・柔軟性
クロダイの顕著な生態的特徴の一つは、その極めて広範な食性である。クロダイは雑食性であり、甲殻類(エビ、カニなど)、多毛類(ゴカイなど)、貝類、小型魚類といった動物質の餌だけでなく、海藻などの植物質の餌も積極的に捕食する。この食性の幅広さと柔軟性は、餌生物相が不安定な環境において極めて有利な生存戦略となる。
東京湾奥部では、シャコの激減やアサリの減少など、底生生物群集に大きな変化が生じている。また、プランクトン群集の構造も変動していると考えられる。このような状況下で、特定の餌生物に強く依存する魚種は、その餌の減少によって大きな影響を受ける。しかし、クロダイはその雑食性により、ある種類の餌が減少した場合でも、他の利用可能な餌資源に食性を転換することで対応できる可能性が高い。
近年、東京湾のノリ養殖漁場において、クロダイによるノリの食害が問題化しているという報告がある。これは、クロダイの旺盛な摂餌活動と、新たな餌資源への適応能力の一端を示していると言える。ノリのような、通常は魚類の主要な餌とは考えにくいものまで利用する能力は、クロダイの環境適応力の高さを物語っている。
したがって、クロダイの雑食性と食性の柔軟性は、餌生物相が変動しやすい東京湾奥部において、個体群を維持・増加させる上で非常に重要な役割を果たしていると考えられる。特定の餌資源への依存度が低いことで、環境変動による餌不足のリスクを分散し、安定した成長と再生産を可能にしていると推察される。
4.3. 繁殖生態および初期生活史の変化と好適生息域の拡大
クロダイの産卵期は、一般的に春から初夏にかけてであり、シーバスの冬季産卵とは異なる。近年の東京湾における水温上昇、特に春季の水温上昇パターンの変化は、クロダイの産卵期の開始時期や期間、あるいは産み出された卵や仔魚の初期成長に適した水温期間の拡大に影響を与えている可能性がある。水温は魚類の繁殖活動や初期発生速度に直接的な影響を与えるため、温暖化はクロダイの再生産成功率を高める方向に作用しているかもしれない。
実際に、漁業者からの聞き取り調査では、クロダイの漁場が湾奥部の北部(例えば、東扇島沖や多摩川河口域など)へと拡大していることが報告されている 。これは、クロダイの生息適地が北上、あるいは湾奥方向へ拡大していることを強く示唆するものである。この分布域の拡大は、単に成魚の移動だけでなく、新たな場所での産卵や幼稚魚の着底・成育が成功している結果である可能性も考えられる。
さらに、黒潮の大蛇行のような大規模な海洋現象に伴う暖水塊の東京湾への流入が、クロダイの浮遊卵や仔魚の輸送パターンを変化させ、湾奥部への加入を促進したり、分布域の拡大を後押ししたりした可能性も指摘されている。
また、広島湾における研究では、カキ養殖施設(カキ筏)がクロダイの産卵場として機能している可能性が示唆されている。カキ筏のような人工構造物は、付着生物を豊富に供給し、捕食者からの隠れ家を提供することで、親魚の蝟集や産卵に適した環境を創出している可能性がある。東京湾奥部にも多くの人工構造物(護岸、桟橋、養殖施設など)が存在しており、これらがクロダイにとって新たな産卵場や幼稚魚の成育場として機能し始めていることも、個体数増加の一因となっているかもしれない。
これらの要因を総合すると、水温上昇やそれに伴う海洋環境の変化は、クロダイの繁殖成功率を高め、さらに分布域を湾奥部へと拡大させている可能性が高い。これまでクロダイにとって必ずしも最適ではなかった湾奥部の環境が、温暖化などによって好適な方向へ変化し、あるいはクロダイ自身がその変化に適応することで、新たなニッチを開拓し、個体数を増加させていると考えられる。
4.4. 漁獲圧およびその他の人為的影響
クロダイの個体数変動を考える上で、漁獲圧の影響も考慮する必要がある。いくつかの報告では、東京湾におけるクロダイの漁獲量が近年増加傾向にあることが示されている。これは、実際の個体数増加を反映している可能性がある。
一方で、東京都中央卸売市場への入荷量データに基づくと、クロダイの入荷量は近年100トン台で推移し、むしろ減少傾向が顕著であるとの報告も存在する。ただし、このデータはあくまで市場流通量を示すものであり、東京湾奥部における実際の個体数変動や、市場を経由しない遊漁による釣獲量を直接反映しているわけではない点に注意が必要である。市場への入荷量は、漁獲努力量の変化、漁獲物の仕向け先の変化、あるいは他地域からの入荷状況など、多くの要因によって変動しうる。
千葉県が実施している資源評価では、クロダイは情報不足のため、資源水準および動向が「判断不能」または「資料作成のみ」のカテゴリーに分類されていることが多い。これは、クロダイの資源状態を正確に把握するための科学的データが十分に蓄積されていないことを示唆している。
クロダイは遊漁の対象としても人気が高い魚種であるが、シーバスほど専門的に、あるいは集中的に狙われることは比較的少ないかもしれない。そのため、シーバスと比較した場合、クロダイに対する総漁獲圧(商業漁業と遊漁の合計)は相対的に低い可能性が考えられる。もし個体数が実際に増加しているのであれば、現状の漁獲圧は、その増加傾向を抑制するほどのレベルには達していないと推測される。
また、クロダイの健康状態に影響を与える可能性のある要因として、寄生虫の存在も報告されている。特にウオジラミなどの外部寄生虫がクロダイに多数寄生している事例が観察されているが、これが個体群レベルで繁殖成功率や生残率にどの程度の影響を与えているかについては、現時点では不明な点が多い。
総じて、クロダイの個体数が増加しているという現場の観察や一部の漁獲データと、市場流通量の減少傾向との間には乖離が見られる。また、公的な資源評価も十分とは言えない状況である。クロダイに対する漁獲圧の程度や、寄生虫などの生物学的要因が個体群動態に与える影響については、今後の詳細な調査研究が待たれる。しかし、現状では、環境変化に対する高い適応能力と広範な食性が、漁獲圧やその他の負の要因を上回って個体数増加に寄与している可能性が高いと考えられる。
5.1. 両種の生態学的特性の差異と環境変動への応答の比較
過去10年間の東京湾奥部におけるシーバスの個体数減少とクロダイの個体数増加という対照的な現象は、両種の生態学的特性の差異と、近年の環境変動に対する応答の違いに起因すると考えられる。
まず、環境耐性において、クロダイはシーバスと比較して、高水温(特に冬季の温暖化影響)や貧酸素環境に対して、より高い生理的耐性や効果的な行動的回避能力を持つことが示唆される。冬季の温暖化は、低温を産卵条件とするシーバスにとっては負に作用する可能性がある一方、クロダイにとっては越冬時のエネルギー消費抑制や活動期間の延長に繋がり有利に働く。また、夏季の貧酸素化に対して、クロダイは表層へ移動するなどの回避行動が確認されているが、シーバスの回避行動はそれほど明確ではないとの報告があり、貧酸素ストレスを受けやすい可能性がある。
次に、食性に関しては、シーバスが魚類や大型甲殻類を主食とし、比較的特定の餌生物への依存度が高いのに対し、クロダイは極めて広範な雑食性を示し、動物質から植物質まで多様な餌資源を利用できる高い食性の可塑性を持つ。東京湾奥部のように餌生物相が不安定化している環境下では、クロダイのこの特性は極めて有利に働く。
さらに、繁殖戦略においても両種には違いが見られる。シーバスは冬季に湾口部や沖合で産卵し、仔稚魚は春季に河口域や沿岸浅所に来遊して成長するという比較的限定された生活史パターンを持つ。これに対し、クロダイは春季から初夏に産卵し、より広範な環境に適応した繁殖戦略を持つ可能性があり、近年の分布域北上や湾奥部への進出は、繁殖成功と生息域拡大の結果である可能性を示唆している。
5.2. 環境変動が両種の個体群動態に与える複合的・間接的影響の解明
東京湾奥部で観測されている水温上昇、貧酸素化、餌生物相の変化、そして長年にわたる物理的環境改変といった複数の環境要因は、シーバスとクロダイの個体群動態に対して、それぞれ単独で影響を与えるだけでなく、相互に作用しあいながら複合的かつ間接的な影響を及ぼしていると考えられる。
例えば、水温の上昇は、基礎代謝を亢進させるだけでなく、水中の溶存酸素飽和度を低下させ、貧酸素化を助長する。この貧酸素化は底生生物の生息環境を悪化させ、その結果として底生生物を餌とする魚類の餌環境に影響を与える。さらに、水温上昇はプランクトンの種組成や発生タイミングを変化させ、これが動物プランクトンや小型魚類の動態に波及し、最終的にはシーバスやクロダイのような高次捕食者の餌利用可能性に影響するという、食物網を通じた連鎖的な効果(カスケード効果)が生じている可能性がある。
また、黒潮の大蛇行のような大規模な海洋現象は、東京湾内の水温や塩分濃度分布、さらには湾外からのプランクトンや仔稚魚の輸送プロセスに影響を与えることで、湾内の生物群集、特に加入初期の魚類の分布や生残に間接的に作用しうる。これらの間接的な影響経路を定量的に評価することは困難であるが、個体群変動を理解する上で無視できない要素である。
5.3. 東京湾奥部生態系における両種の競合関係およびニッチの変化の可能性
環境変動が一方の種にとって有利に、他方の種にとって不利に働く場合、両種間の資源(餌や生息場所)を巡る競争関係のバランスが変化し、生態的ニッチの再編が起こりうる。近年の東京湾奥部におけるクロダイの個体数増加と分布域の拡大は、シーバスとの間で餌資源や生息空間を巡る競争を激化させている可能性、あるいは、環境変化によってシーバスが利用しにくくなったニッチ(例えば、温暖化した冬季の浅場や、貧酸素化しにくい表層付近)をクロダイが新たに占有しつつある可能性を示唆する。
総合的に考察すると、東京湾奥部における近年の環境変動、特に秋冬季の温暖化、夏季を中心とした貧酸素水塊の常態化・長期化、そしてそれに伴う底生餌生物の質の変化や量の減少は、総じてシーバスにとっては生息・繁殖に不適な方向へ、クロダイにとっては比較的有利もしくは十分に適応可能な方向へと作用していると考えられる。シーバスは、冬季産卵という生活史特性が温暖化とミスマッチを起こしやすく、夏季の貧酸素環境に対しては有効な回避戦略を十分に取れず、さらに特定の餌生物への依存度が高いことから餌環境の変動の影響を受けやすい。
一方、クロダイは、冬季の温暖化が活動性維持や越冬に有利に働き、貧酸素環境に対しては行動的な回避が可能であり、広範な雑食性によって餌環境の変化にも柔軟に対応できる。この両種の生態学的特性の差に基づく環境変動への応答の違いが、東京湾奥部におけるシーバスの個体数減少とクロダイの個体数増加という、近年の個体群動態の分岐を生み出している根本的なメカニズムであると結論付けられる。結果として、東京湾奥部の魚類群集内における両種の生態的地位(ニッチ)の再編が進行し、クロダイが相対的に優勢な状況へと移行しつつある可能性が強く示唆される。
Table 2: シーバスとクロダイの主要生態学的特性と環境変化への応答の比較
環境耐性: 対高水温(特に冬季): シーバスは比較的広温性だが、冬季産卵への影響懸念。クロダイは広温性で、冬季水温上昇は越冬・活動に有利な可能性 。熱耐性実験では34℃が限界 。東京湾奥部の主要環境変化への応答(推定)は、シーバス:不利、クロダイ:有利または中立。 対低酸素: シーバスは回避行動が他の魚種ほど明確でないとの報告あり。クロダイは表層への移動など回避行動が確認 。東京湾奥部の主要環境変化への応答(推定)は、シーバス:不利、
クロダイ:中立または適応可能。 対塩分変動: シーバスは広塩性で汽水域利用。クロダイは広塩性で多様な塩分環境に適応。東京湾奥部の主要環境変化への応答(推定)は、両種とも比較的適応性が高いが、汽水域環境の質的変化はシーバスの初期成育に影響大か。
食性: シーバスは魚食性が強く、甲殻類も捕食 。クロダイは広範な雑食性(動物質、植物質) 。東京湾奥部の主要環境変化への応答(推定)は、シーバス:餌生物の変動に脆弱、クロダイ:餌選択の柔軟性が高く有利。
繁殖生態: シーバスは冬季産卵で、湾口・沖合。仔稚魚は沿岸・河口域へ 。クロダイは春季~初夏産卵で、沿岸域。人工構造物も利用か 。東京湾奥部の主要環境変化への応答(推定)は、シーバス:冬季温暖化で産卵環境悪化、初期成育場劣化。クロダイ:温暖化で繁殖好適期間拡大、分布域拡大の可能性。
東京湾奥部の環境変化(温暖化、貧酸素化、餌変化)への総合的応答: シーバスは複数の生活史段階で負の影響を受ける可能性。クロダイは環境変化への適応能力が高く、利用可能なニッチが拡大している可能性。東京湾奥部の主要環境変化への応答(推定)は、シーバス:全体として不利な影響が大きい。クロダイ:全体として有利または適応可能で、個体数増加に繋がっている。
この比較表は、本報告で議論されたシーバスとクロダイの生態学的特性と、東京湾奥部における環境変化への応答の違いを要約したものである。これにより、両種の個体群動態がなぜ対照的な傾向を示しているのかについての理解を深めることができる。
6.1. シーバス減少とクロダイ増加の主要因の総括
本報告では、過去10年間の東京湾奥部におけるシーバス個体数の減少とクロダイ個体数の増加という現象について、利用可能な学術文献および調査報告に基づき、環境変動と両種の生態学的特性の観点から要因分析を行った。
結論として、この対照的な個体群変動の主要因は、東京湾奥部で進行している複合的な環境変化) 特に秋冬季における水温の上昇とそれに伴う低水温期間の短縮・消失) 夏季を中心とした底層における貧酸素水塊の常態化・深刻化・長期化) これらの物理化学的環境の変化に起因する餌生物相(プランクトンおよびベントス)の質的・量的変化であり、これらの環境変化に対するシーバスとクロダイの生態学的特性(環境耐性、食性、繁殖戦略など)の差異に基づく応答の違いであると考察される。
具体的には、シーバスは、
一方、クロダイは、
これらの要因が複合的に作用し、東京湾奥部の環境はシーバスにとってより厳しく、クロダイにとっては比較的有利な、あるいは適応しやすい方向へと変化し、結果として両種の個体群バランスが大きくシフトしたと考えられる。
6.2. 東京湾奥部における持続的な魚類資源利用と生態系保全に向けた提言
東京湾奥部におけるシーバスおよびクロダイの個体群動態の変化は、湾全体の生態系が変容しつつあることを示す重要な指標である。これらの魚類資源を持続的に利用し、健全な生態系を将来にわたって保全していくためには、以下の取り組みが重要となる。
6.3. 今後の調査研究における課題と方向性
本報告で考察したシーバスおよびクロダイの個体群変動メカニズムには、未だ解明されていない点が多く残されている。今後の調査研究においては、以下の課題に取り組むことが重要である。
No.:通し番号
エリア:大まかな地域区分
具体的なポイント名:釣り場の名称や目印
主なシーズン:シーバスが比較的釣りやすい時期
おすすめのタイミング:釣果が期待できる潮回りや時間帯
攻略のヒント・代表的なルアー:釣り方や効果的なルアーの例
備考:補足情報(注意点など)
【東京湾奥シーバスポイント100選】
I. 旧江戸川エリア (No. 1-15)
No. |
エリア |
具体的なポイント名 |
主なシーズン |
おすすめのタイミング |
攻略のヒント・代表的なルアー |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 |
旧江戸川エリア |
旧江戸川河口部(東西なぎさ周辺) |
春~秋 |
干潮からの上げ始め、満潮からの下げ始め、朝夕マズメ、夜間 |
ウェーディング(要装備)、ミノー、シンペン、バイブレーション(バチ抜け時はバチルアー) |
潮通しが良い人気ポイント |
2 |
旧江戸川エリア |
舞浜大橋周辺 |
通年(特に春・秋) |
橋脚の明暗、潮のヨレ、夜間 |
バイブレーション、シンペン、ミノー、ワーム(橋脚撃ち) |
流れが速い場合あり、ランガンも有効 |
3 |
旧江戸川エリア |
見明川合流点 |
春~秋 |
合流点の流れの変化、夜間 |
小型ミノー、シンペン、ワーム |
ベイトが溜まりやすい |
4 |
旧江戸川エリア |
首都高速湾岸線 旧江戸川橋脚周辺 |
通年 |
橋脚の明暗、夜間 |
バイブレーション、ブレード系ルアー、ワーム |
大型の実績あり、根掛かり注意 |
5 |
旧江戸川エリア |
篠崎水門周辺 |
春・秋 |
水門開閉時、流れの変化、夜間 |
ミノー、シンペン、バイブレーション |
上げ潮が良いとされる |
6 |
旧江戸川エリア |
江戸川水閘門(行徳側) |
春・秋 |
水門開閉に伴う流れ、夜間 |
シンペン、ワームのドリフト、小型ミノー |
バチ抜けシーズンは特に有望 |
7 |
旧江戸川エリア |
妙典スーパー堤防周辺 |
春~秋 |
朝夕マズメ、夜間の常夜灯周り |
ミノー、シンペン、小型バイブレーション |
手軽なポイント、散歩やジョギングの人に配慮 |
8 |
旧江戸川エリア |
市川大橋~江戸川大橋間(右岸・左岸) |
通年 |
橋脚周り、ブレイクライン、夜間 |
ミノー、シンペン、バイブレーション |
ウェーディングも可能だが場所を選ぶ |
9 |
旧江戸川エリア |
行徳橋周辺 |
春・秋 |
橋脚の明暗、夜間 |
ミノー、シンペン |
比較的浅い、小場所 |
10 |
旧江戸川エリア |
新行徳橋周辺 |
春・秋 |
橋脚の明暗、夜間 |
バイブレーション、シンペン |
流れの変化を狙う |
11 |
旧江戸川エリア |
江戸川放水路(河口~東西線鉄橋) |
通年 |
潮の動き始め・止まり際、ハゼ着き狙い、夜間 |
ハゼ系ルアー、バイブレーション、ミノー(牡蠣瀬周り注意) |
ハゼパターンが有名、ウェーディングも |
12 |
旧江戸川エリア |
東西線鉄橋下(江戸川放水路) |
通年 |
橋脚の明暗、夜間 |
バイブレーション、シンペン、ワーム |
電車の音に注意、ストラクチャー豊富 |
13 |
旧江戸川エリア |
原木中山排水機場周辺(真間川合流) |
春・秋 |
雨後の濁り、排水の流れ込み、夜間 |
小型ミノー、ワーム |
ベイトが集まりやすい |
14 |
旧江戸川エリア |
高谷水路 |
春~秋 |
潮の動き、水門周り、夜間 |
シンペン、小型ミノー |
ボートシーバスでも人気 |
15 |
旧江戸川エリア |
花見川合流(旧江戸川側) |
春・秋 |
合流点のヨレ、夜間 |
ミノー、シンペン |
変化に富むポイント |
II. 荒川エリア (No. 16-30)
No. |
エリア |
具体的なポイント名 |
主なシーズン |
おすすめのタイミング |
攻略のヒント・代表的なルアー |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
16 |
荒川エリア |
荒川河口部(清砂大橋~河口まで) |
通年(特に春・秋・冬) |
大潮回り、朝夕マズメ、夜間、温排水周辺(冬) |
バイブレーション、大型ミノー、シンペン(コノシロパターン)、メタルバイブ(冬) |
大型の実績多数、潮通し抜群 |
17 |
荒川エリア |
清砂大橋周辺 |
通年 |
橋脚の明暗、夜間、流れのヨレ |
バイブレーション、シンペン、ミノー、ワーム |
人気ポイント、ランガン |
18 |
荒川エリア |
首都高速中央環状線 荒川橋脚周辺 |
通年 |
橋脚の明暗、夜間 |
バイブレーション、シンペン、ブレード系 |
複数の橋が絡む複雑な流れ |
19 |
荒川エリア |
砂町水再生センター温排水周辺(東岸・西岸) |
冬~春 |
排水の流れ、夜間 |
シンペン、小型ミノー、ワーム |
冬の定番ポイント、ベイトが集まる |
20 |
荒川エリア |
葛西橋周辺 |
通年 |
橋脚の明暗、夜間 |
ミノー、シンペン、バイブレーション |
流れが複雑な場合あり |
21 |
荒川エリア |
船堀橋周辺 |
春・秋 |
橋脚の明暗、夜間 |
ミノー、シンペン |
オカッパリしやすい |
22 |
荒川エリア |
小松川橋~新小松川橋周辺 |
春・秋 |
橋脚の明暗、ゴロタ場、夜間 |
ミノー、シンペン、バイブレーション |
変化に富む、ウェーディングも |
23 |
荒川エリア |
平井大橋周辺 |
春・秋 |
橋脚の明暗、シャローエリア、夜間 |
ウェイクベイト、ミノー、シンペン |
干潮時は干潟が広がる |
24 |
荒川エリア |
木根川橋周辺 |
春・秋 |
橋脚周り、流れ込み、夜間 |
小型ミノー、シンペン |
ローカルなポイント |
25 |
荒川エリア |
四ツ木橋~新四ツ木橋周辺 |
春・秋 |
橋脚周り、テトラ帯、夜間 |
バイブレーション、ミノー、ワーム(テトラ撃ち) |
根掛かりに注意 |
26 |
荒川エリア |
堀切橋~京成線鉄橋周辺 |
春・秋 |
橋脚周り、シャローフラット、夜間 |
ミノー、シンペン、ウェイク系 |
バチ抜けシーズンに実績 |
27 |
荒川エリア |
千住新橋周辺 |
春・秋 |
橋脚の明暗、夜間 |
ミノー、シンペン |
上流域に近いポイント |
28 |
荒川エリア |
扇大橋周辺 |
春・秋 |
橋脚の明暗、夜間 |
バイブレーション、ミノー |
足場が良い場所もある |
29 |
荒川エリア |
江北橋周辺 |
春・秋 |
橋脚の明暗、夜間 |
ミノー、シンペン |
比較的流れが緩やか |
30 |
荒川エリア |
中川合流点(荒川側) |
春・秋 |
合流点の潮目、濁り、夜間 |
バイブレーション、ミノー |
複雑な流れが生じる |
III. 隅田川エリア (No. 31-45)
No. |
エリア |
具体的なポイント名 |
主なシーズン |
おすすめのタイミング |
攻略のヒント・代表的なルアー |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
31 |
隅田川エリア |
隅田川河口部(勝鬨橋~浜離宮周辺) |
通年(特に春・秋) |
橋脚の明暗、岸壁際、夜間、潮の動き出し |
ミノー(SP)、シンペン、小型バイブレーション、ワーム |
都心部の人気エリア、遊覧船に注意 |
32 |
隅田川エリア |
勝鬨橋周辺 |
通年 |
橋脚の明暗、夜間 |
ミノー、シンペン、ワームの岸壁撃ち |
ライトアップ時は雰囲気も良い |
33 |
隅田川エリア |
佃大橋周辺 |
通年 |
橋脚の明暗、夜間 |
ミノー、シンペン |
流れが当たる側を狙う |
34 |
隅田川エリア |
中央大橋周辺 |
通年 |
橋脚の明暗、夜間 |
ミノー、シンペン、小型バイブレーション |
景観が良い、散歩者多い |
35 |
隅田川エリア |
永代橋周辺 |
通年 |
橋脚の明暗、ゴロタ、夜間 |
ミノー、シンペン、クランクベイト |
歴史ある橋、雰囲気あり |
36 |
隅田川エリア |
隅田川大橋周辺 |
通年 |
橋脚の明暗、夜間 |
バイブレーション、シンペン |
首都高下の橋 |
37 |
隅田川エリア |
清洲橋周辺 |
通年 |
橋脚の明暗、夜間 |
ミノー、シンペン |
美しいデザインの橋、人気スポット |
38 |
隅田川エリア |
新大橋周辺 |
通年 |
橋脚の明暗、夜間 |
ミノー、シンペン、バイブレーション |
両国国技館に近い |
39 |
隅田川エリア |
両国橋周辺 |
通年 |
橋脚の明暗、夜間 |
ミノー、シンペン |
下町情緒のあるエリア |
40 |
隅田川エリア |
蔵前橋周辺 |
通年 |
橋脚の明暗、夜間 |
ミノー、シンペン |
比較的落ち着いた雰囲気 |
41 |
隅田川エリア |
厩橋周辺 |
通年 |
橋脚の明暗、夜間 |
ミノー、シンペン |
河岸が整備されている |
42 |
隅田川エリア |
駒形橋周辺 |
通年 |
橋脚の明暗、夜間 |
ミノー、シンペン |
浅草に近い |
43 |
隅田川エリア |
吾妻橋周辺 |
通年 |
橋脚の明暗、夜間 |
ミノー、シンペン |
スカイツリーが見える |
44 |
隅田川エリア |
言問橋周辺 |
春・秋 |
橋脚の明暗、シャローエリア、夜間 |
小型ミノー、シンペン、バチルアー |
バチ抜けシーズンに期待 |
45 |
隅田川エリア |
桜橋周辺 |
春・秋 |
シャローエリア、夜間 |
ウェイクベイト、小型ミノー |
歩行者専用橋、静かに釣りたい |
IV. 東京港・運河エリア (No. 46-70)
No. |
エリア |
具体的なポイント名 |
主なシーズン |
おすすめのタイミング |
攻略のヒント・代表的なルアー |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
46 |
東京港・運河 |
お台場海浜公園周辺(釣り禁止区域に注意) |
春~秋 |
夜間の常夜灯周り、潮通しの良い場所 |
小型ミノー、シンペン、ワーム |
観光客多い、釣り可能エリアを確認 |
47 |
東京港・運河 |
豊洲ぐるり公園(先端部など釣り可能エリア) |
通年 |
朝夕マズメ、夜間、潮の動き出し |
バイブレーション、ミノー、シンペン、メタルジグ |
整備された公園、一部釣り禁止 |
48 |
東京港・運河 |
辰巳運河(辰巳桜橋、辰巳の森緑道公園沿い) |
春~秋 |
橋脚周り、常夜灯下、夜間 |
小型ミノー、シンペン、ワーム |
散歩者多い、静かに |
49 |
東京港・運河 |
東雲運河(東雲水辺公園、各橋周辺) |
春~秋 |
橋脚の明暗、常夜灯下、夜間 |
ミノー、シンペン、小型バイブレーション |
護岸整備されている |
50 |
東京港・運河 |
潮見運動公園横運河 |
春~秋 |
常夜灯下、夜間 |
小型ミノー、ワーム |
比較的静かなポイント |
51 |
東京港・運河 |
新木場緑道公園周辺 |
春~秋 |
夜間、潮通しの良い場所 |
ミノー、シンペン |
対岸は若洲、潮通しが良い |
52 |
東京港・運河 |
若洲海浜公園(海釣り施設周辺、人口磯) |
通年 |
朝夕マズメ、夜間、潮の動き |
バイブレーション、ミノー、メタルジグ、ワーム |
有料施設あり、ファミリーも多い |
53 |
東京港・運河 |
有明西運河(有明テニスの森公園沿い) |
春~秋 |
橋脚周り、常夜灯下、夜間 |
小型ミノー、シンペン |
オリンピック施設周辺 |
54 |
東京港・運河 |
晴海運河(晴海大橋、豊洲大橋周辺) |
通年 |
橋脚の明暗、夜間 |
バイブレーション、ミノー、シンペン |
大型船の往来に注意 |
55 |
東京港・運河 |
月島・佃周辺の運河筋(朝潮運河など) |
春~秋 |
橋脚、水門周り、夜間 |
小型ミノー、シンペン、ワーム |
住宅街に近い、静かに |
56 |
東京港・運河 |
芝浦運河(各橋、JR鉄橋周辺) |
春~秋 |
橋脚の明暗、常夜灯下、夜間 |
ミノー、シンペン、ワーム |
オフィス街の運河 |
57 |
東京港・運河 |
レインボーブリッジ遊歩道下(芝浦側アンカレイジ周辺) |
春~秋 |
橋脚周り、夜間 |
バイブレーション、ミノー |
立ち入り可能範囲を確認 |
58 |
東京港・運河 |
品川埠頭周辺(立ち入り可能エリア) |
通年 |
常夜灯周り、岸壁際、夜間 |
ミノー、シンペン、バイブレーション、ワーム |
倉庫街、トラックの往来に注意 |
59 |
東京港・運河 |
天王洲アイル周辺運河 |
春~秋 |
ボードウォーク、橋脚周り、夜間 |
小型ミノー、シンペン、ワーム |
おしゃれなエリア、歩行者多い |
60 |
東京港・運河 |
京浜運河(大井競馬場裏手など) |
通年 |
常夜灯、排水口周り、夜間 |
ミノー、シンペン、バイブレーション |
工場地帯、場所により立ち入り困難 |
61 |
東京港・運河 |
大井ふ頭中央海浜公園(なぎさの森) |
春~秋 |
夕まずめ、夜間の常夜灯周り |
小型ミノー、シンペン、ワーム |
釣り禁止エリアあり、要確認 |
62 |
東京港・運河 |
城南島海浜公園 |
通年 |
飛行機の発着、潮通し、朝夕マズメ |
メタルジグ、バイブレーション、ミノー |
飛行機が見える、デイゲームも |
63 |
東京港・運河 |
京浜島つばさ公園 |
通年 |
飛行機の発着、潮通し、朝夕マズメ |
メタルジグ、バイブレーション、ミノー |
羽田空港対岸、デイゲーム向き |
64 |
東京港・運河 |
昭和島 |
春~秋 |
モノレール橋脚周り、夜間 |
ミノー、シンペン |
小規模なポイント |
65 |
東京港・運河 |
平和島運河(平和の森公園沿い) |
春~秋 |
橋脚周り、常夜灯下、夜間 |
小型ミノー、シンペン |
散歩やジョギングの人に配慮 |
66 |
東京港・運河 |
勝島運河(鮫洲運転免許試験場裏手など) |
春~秋 |
橋脚周り、岸壁、夜間 |
ミノー、シンペン、ワーム |
住宅も近いエリア |
67 |
東京港・運河 |
東品川海上公園 |
春~秋 |
ミオ筋、夜間の常夜灯 |
小型ミノー、シンペン |
釣り可能エリアを確認 |
68 |
東京港・運河 |
高浜運河(品川駅港南口方面) |
春~秋 |
橋脚周り、常夜灯下、夜間 |
ミノー、シンペン、ワーム |
オフィス街、週末は人が少ないかも |
69 |
東京港・運河 |
海の森(現在は一般の釣りは難しい可能性あり) |
- |
- |
- |
今後の開放状況に注意 |
70 |
東京港・運河 |
中央防波堤(関係者以外立ち入り困難) |
- |
- |
- |
一般の釣りはほぼ不可 |
V. 多摩川エリア (No. 71-80)
No. |
エリア |
具体的なポイント名 |
主なシーズン |
おすすめのタイミング |
攻略のヒント・代表的なルアー |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
71 |
多摩川エリア |
多摩川河口部(羽田空港側・川崎側) |
通年(特に春・秋) |
大潮回り、朝夕マズメ、夜間、干潟周り |
ウェーディング、ミノー、シンペン、バイブレーション(バチ、アユ、ハゼパターン) |
広大な干潟、空港周辺は規制に注意 |
72 |
多摩川エリア |
大師橋周辺 |
通年 |
橋脚の明暗、ヨレ、夜間 |
バイブレーション、ミノー、シンペン |
流れが速い、ランカー実績あり |
73 |
多摩川エリア |
六郷橋周辺 |
春・秋 |
橋脚の明暗、テトラ帯、夜間 |
ミノー、シンペン、ワーム(テトラ撃ち) |
根掛かり注意、電車通過時の騒音 |
74 |
多摩川エリア |
多摩川大橋周辺 |
春・秋 |
橋脚の明暗、夜間 |
ミノー、シンペン |
比較的アクセスしやすい |
75 |
多摩川エリア |
ガス橋周辺 |
春・秋 |
橋脚周り、シャロー、夜間 |
ウェイクベイト、ミノー、シンペン |
ウェーディングも面白い |
76 |
多摩川エリア |
丸子橋周辺 |
春・秋(特に秋) |
橋脚周り、瀬、落ち鮎シーズン |
ミノー(鮎カラー)、シンペン |
落ち鮎パターンで有名 |
77 |
多摩川エリア |
東急東横線鉄橋周辺 |
春・秋 |
橋脚周り、夜間 |
ミノー、シンペン |
ストラクチャー豊富 |
78 |
多摩川エリア |
二子玉川公園周辺(釣り禁止区域に注意) |
春・秋 |
瀬、流れ込み、夜間 |
ミノー、小型バイブレーション |
釣り可能エリアを確認、歩行者多い |
79 |
多摩川エリア |
多摩川スカイブリッジ周辺 |
通年 |
橋脚の明暗、夜間 |
バイブレーション、ミノー |
新しい橋、今後の実績に期待 |
80 |
多摩川エリア |
羽田空港D滑走路連絡誘導路橋周辺(立ち入り注意) |
通年 |
橋脚周り、夜間 |
バイブレーション、ミノー |
厳重な管理区域に近い、要注意 |
VI. 千葉側湾奥エリア (No. 81-90)
No. |
エリア |
具体的なポイント名 |
主なシーズン |
おすすめのタイミング |
攻略のヒント・代表的なルアー |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
81 |
千葉側湾奥 |
船橋港(親水公園、サッポロビール工場裏など) |
通年 |
常夜灯周り、岸壁、朝夕マズメ、夜間 |
ミノー、シンペン、バイブレーション、ワーム |
駐車スペースに注意、係留船周り |
82 |
千葉側湾奥 |
船橋海浜公園 |
春~秋 |
干潟、潮目、朝夕マズメ |
ウェーディング、ミノー、シンペン、トップウォーター |
干潟が広がる、ウェーディング向き |
83 |
千葉側湾奥 |
茜浜(習志野市海浜公園) |
春~秋 |
サーフ、離岸流、朝夕マズメ |
ミノー、シンペン、メタルジグ |
サーフからのキャスティング |
84 |
千葉側湾奥 |
検見川浜(検見川の浜) |
春~秋 |
突堤周り、サーフ、朝夕マズメ |
ミノー、シンペン、バイブレーション |
駐車場あり、人気の釣り場 |
85 |
千葉側湾奥 |
花見川河口 |
春~秋 |
河口のミオ筋、潮目、バチ抜け |
ミノー、シンペン、バチルアー |
ウェーディングも可能 |
86 |
千葉側湾奥 |
稲毛海浜公園(いなげの浜) |
春~秋 |
人工磯、サーフ、夜間 |
ミノー、シンペン、ワーム |
釣り禁止エリアあり、要確認 |
87 |
千葉側湾奥 |
千葉港(ポートタワー周辺、千葉中央港) |
通年 |
常夜灯周り、岸壁、ストラクチャー、夜間 |
ミノー、シンペン、バイブレーション、ワーム |
広大、ポイント多数、立ち入り禁止注意 |
88 |
千葉側湾奥 |
千葉ポートパーク |
春~秋 |
岸壁、突堤、夜間 |
小型ミノー、シンペン、ワーム |
家族連れも多い公園 |
89 |
千葉側湾奥 |
蘇我(JFEスチール東日本製鉄所周辺の運河など) |
通年 |
温排水周り(冬)、岸壁、夜間 |
バイブレーション、ミノー、メタルバイブ |
工場地帯、立ち入りに注意 |
90 |
千葉側湾奥 |
市原市海づり施設周辺(施設外) |
通年 |
潮通しの良い場所、ストラクチャー周り |
バイブレーション、ミノー |
施設周辺は釣り禁止の可能性あり、要確認 |
VII. 横浜・川崎エリア(湾奥寄り) (No. 91-100)
No. |
エリア |
具体的なポイント名 |
主なシーズン |
おすすめのタイミング |
攻略のヒント・代表的なルアー |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
91 |
横浜・川崎 |
川崎港東扇島西公園 |
通年 |
勇竿前、岸壁、朝夕マズメ、夜間 |
バイブレーション、ミノー、メタルジグ、投げ釣りも人気 |
人気の海釣り公園、混雑時あり |
92 |
横浜・川崎 |
川崎港浮島つり園(現在休止中、再開に期待) |
- |
- |
- |
再開情報を確認 |
93 |
横浜・川崎 |
京浜運河(川崎側・横浜側) |
通年 |
橋脚、工場排水、常夜灯、夜間 |
バイブレーション、ミノー、シンペン、ワーム |
工場夜景が綺麗、アクセス難易度高め |
94 |
横浜・川崎 |
鶴見川河口(ふれーゆ裏、大黒大橋周辺) |
通年 |
河口の流れ、橋脚、温排水、夜間 |
バイブレーション、ミノー、シンペン、メタルバイブ |
大型の実績あり、人気ポイント |
95 |
横浜・川崎 |
大黒海づり施設 |
通年 |
桟橋、潮通し、朝夕マズメ |
バイブレーション、ミノー、メタルジグ、サビキも |
有料施設、魚種豊富 |
96 |
横浜・川崎 |
横浜港シンボルタワー周辺 |
通年 |
潮通し、朝夕マズメ、夜間 |
メタルジグ、バイブレーション、ミノー |
デイゲームも可能、強風時注意 |
97 |
横浜・川崎 |
本牧海づり施設 |
通年 |
沖桟橋、護岸、潮通し、朝夕マズメ |
バイブレーション、ミノー、メタルジグ、様々な釣りが可能 |
有料施設、超人気、混雑必至 |
98 |
横浜・川崎 |
みなとみらい地区の運河筋(ぷかり桟橋周辺など) |
春~秋 |
橋脚、常夜灯、ボードウォーク、夜間 |
小型ミノー、シンペン、ワーム |
観光地、歩行者多い、静かに |
99 |
横浜・川崎 |
コットンハーバー地区周辺運河 |
春~秋 |
橋脚、岸壁、夜間 |
小型ミノー、シンペン |
比較的新しいポイント、マンション隣接 |
100 |
横浜・川崎 |
山下公園~大さん橋周辺(釣り禁止区域に注意) |
春~秋 |
岸壁際、常夜灯、夜間 |
小型ミノー、ワーム(岸壁ジギング) |
観光客非常に多い、釣り可能エリアを確認 |
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本戦略は、黒鯛の生態、季節変動、各釣り場の特性、そして実釣データに基づき、目標達成の確度を最大限に高めることを目的とする。
黒鯛は警戒心が強い一方で、環境への適応能力が高く、東京湾奥のような都市型水域にも多数生息している 。ヘチ釣りで狙う黒鯛は、岸壁や護岸に付着する貝類や甲殻類を主食とし、これらの餌が豊富な場所に寄り付く傾向がある 。
黒鯛の行動は季節に大きく左右される。
春 (3月~5月): 産卵を意識し浅場に移動し始め、「乗っ込み」と呼ばれる荒食いを見せる時期がある 。水温上昇と共に活性が上がり、特に水温が15°Cを超えるあたりから本格化する 。
夏 (6月~8月): 産卵後の体力回復と高水温により、最も活発に捕食活動を行う最盛期である 。岸壁に付着するイガイなどを盛んに捕食し、比較的浅いタナでもアタリが出やすい 。
秋 (9月~11月): 水温が適水温に落ち着き、冬に備えて再び荒食いする「落ち」のシーズン 。夏と同様に活発だが、ベイトの種類が変化することもある。
冬 (12月~2月): 水温が10°C~12°Cを下回ると深場や水温変化の少ない場所に移動し、活性は著しく低下する 。東京湾の黒鯛は湾内に留まる傾向があり 、冬季には海苔を捕食することもある 。アタリは非常に小さく、繊細な釣りが求められる。
黒鯛はストラクチャー(岸壁、橋脚、オーバーハング、スリットなど)に付く魚であり 、潮の動き 、水温 、溶存酸素量 などが捕食行動に影響を与える。特に水温15°C~25°Cが最適とされ、10°C~30°Cの範囲で活動する 。
年間1000枚という目標を達成するためには、信頼性と状況対応能力に優れたタックルと、季節や状況に応じた餌の選択が不可欠である。
基本タックル
竿: 2.7m~3.0mのヘチ竿。操作性と感度に優れ、長時間の釣りでも疲れにくいものが望ましい 。
リール: 太鼓リール、または小型両軸リール。糸の送り出しと巻き取りがスムーズなもの。
道糸: PEライン0.8号~1.5号、またはフロロカーボン2.0号~2.5号の通し 。PEラインを使用する場合は、フロロカーボンリーダーを接続する。
ハリス(リーダー): フロロカーボン1.0号~2.5号。季節や釣り場の透明度、障害物の多さによって太さを調整する 。
ハリ: チヌ鈎1号~6号。餌のサイズや種類、黒鯛の活性によって使い分ける 。
オモリ: ガン玉G2~5B。潮の流れや風、餌の沈降速度を考慮して選択する 。
必須装備
タモ網: 5m以上の柄が付いたもの。足場の高い釣り場が多いため、取り込みには必須 。
餌箱・クーラー: 餌の鮮度を保つために重要。
その他: プライヤー、ハサミ、ヘッドライト(夜釣りや早朝)、偏光グラス、ライフジャケット。
餌の概要 黒鯛は雑食性であり、季節によって主食とするものが変化する。年間を通して効果的な餌のローテーションが釣果を左右する 。
春: カニ、アオイソメ、エビ 。
夏: イガイ(カラスガイ)、ミジ貝、岩ガニ 。
秋: フジツボ、カニ、残ったイガイ類 。
冬: カニ、イソメ類 。
年間1000枚(週末釣行のみ、1日平均約9.6枚)を達成するためには、各季節の黒鯛の行動パターンと釣り場の特性を深く理解し、効率的な戦略を立てる必要がある。釣行日の前日には天気予報(気象庁 、Yahoo!天気 )、当日の潮汐(タイドグラフBI、しおさいSなどのアプリ 、潮MieYell )、水温(海天気.jp 、気象庁海面水温 )、可能であれば溶存酸素量(DO)の傾向(環境省データ 、東京湾環境情報センター )を把握し、巡回コースと狙い方を最適化する。
黒鯛の行動: 産卵を控え、水温上昇と共に浅場へ移動し活発に捕食を開始する「乗っ込み」シーズン 。初期は深場に隣接したカケアガリやストラクチャー周り、水温が安定してくると浅場でも積極的に口を使う。特に水温16°Cを超える時期は大型が期待できる 。
主要ポイントと根拠:
ぐるり公園: 水深があり、パイプやオーバーハングなどのストラクチャーが豊富 。日当たりの良い岸壁は水温が上がりやすく、早期に黒鯛が差してくる可能性がある。特に西側(ららぽーと側)は実績が高い 。
晴海エリア: 晴海ふ頭公園や晴海緑道公園の岸壁、橋脚周り 。春海橋公園は水深があり、クロダイの魚影も確認されている 。晴海客船ターミナル周辺は夜釣りに実績があるが、釣り禁止エリアに注意 。
朝潮運河エリア: 船着き場や護岸 。朝潮親水公園の護岸、橋脚(黎明橋、トリトンブリッジ、朝潮水門など) 。運河筋は水温が比較的安定しやすく、早期から黒鯛が期待できる。
釣行日の巡回コース戦略 (週末1日の例):
土曜早朝 (満潮前後、または上げ潮): ぐるり公園。水温が上がり始める時間帯に、日当たりの良い壁面やパイプ周りを丁寧に探る。
土曜午前~昼 (潮止まり前後、または下げ潮): 晴海エリアへ移動。橋脚周りや水深のある岸壁を中心に、潮の変化を捉える。
日曜 (潮と天候に応じて): 朝潮運河エリア。運河内のストラクチャーや水門周り、船着き場など、前日の状況を踏まえて有望なポイントを絞り込む。
餌戦略とプレゼンテーション:
主: カニ(イソガニ)、アオイソメ 。
副: エビ。状況により小型のイガイ。
プレゼンテーション: 底付近を中心に、ゆっくりとした誘い。活性が高い場合は中層まで浮かせて食わせる。乗っ込み期はタナが変動しやすいため、広範囲に探る。
潮汐と気象・環境への対応:
潮汐: 大潮回りの満潮前後、干潮からの上げ始めが特に有望 。
天候・水温: 晴天で風の弱い日は水温が上昇しやすく好条件。雨後の濁りは警戒心を解く効果もあるが、急激な水温低下はマイナス。水温10°C以下では深場狙い、15°C以上で浅場も有望 。
溶存酸素量: 春先は比較的安定しているが、河川の流入量が多い時は表層と底層で差が出ることがある 。
春のポイントマップ: (画像生成AIへの指示: 東京湾奥の豊洲ぐるり公園、晴海エリア(晴海ふ頭公園、晴海緑道公園、春海橋公園、晴海大橋、豊洲大橋)、朝潮運河エリア(朝潮親水公園、黎明橋、トリトンブリッジ、朝潮水門)の地図。以下のポイントにマーカーを設置。ぐるり公園:公園全体、特に日当たりの良い壁面、西側(ららぽーと側)、パイプ周り。晴海エリア:晴海ふ頭公園の岸壁、晴海緑道公園の岸壁、春海橋公園、晴海大橋・豊洲大橋の橋脚。朝潮運河エリア:護岸、朝潮親水公園の護岸、黎明橋・トリトンブリッジ・朝潮水門の橋脚、運河内の浅場やカケアガリ、初期のカニが採取できそうな場所を強調。)
表: 春の餌とタックルの焦点 | カテゴリー | 推奨 | 備考 | | -------------- | -------------------------------------- | -------------------------------------------------------------------- | | 餌(主) | カニ(イソガニ等)、アオイソメ | 乗っ込み初期は虫餌、水温上昇と共にカニ | | 餌(副) | エビ、小型イガイ | | | ハリサイズ | チヌ鈎 2号~4号 | 餌の大きさに合わせる | | ハリス強度 | フロロカーボン 1.5号~2.0号 | 透明度が高い春先は細めも考慮 | | オモリ重量 | ガン玉 G2~3B | 自然な沈下を意識し、潮や風で調整 | | 狙うタナ | 底層~中層(水深の半分程度まで)、ストラクチャー際 | 水温が低い場合は深め、上昇と共に浅くなる傾向 |
黒鯛の行動: 産卵を終え、体力回復のために積極的に捕食する。水温も最適範囲(18°C~25°C以上)に入り、年間で最も活性が高い時期 。岸壁にびっしりと付着するイガイを主な餌とし、浅いタナで果敢にアタックしてくる 。
主要ポイントと根拠:
ぐるり公園: 公園全域。特にイガイが豊富に付着している壁面。オーバーハングやパイプ際は一級ポイント 。
晴海エリア: 晴海緑道公園や春海橋公園の垂直護岸はミジ貝やイガイが付着しやすく狙い目 。橋脚周りや潮通しの良い場所も良い。水深10m近いポイントもあるが 、夏は1~2ヒロ(約1.5m~3m)の浅ダナが熱い 。
朝潮運河エリア:船着き場はイガイが付着した柱があり有望 。朝潮運河の護岸壁や係留杭周りもミジ貝付きの好ポイント 。
釣行日の巡回コース戦略 (週末1日の例):
土曜早朝 (満潮または干潮からの動き始め): ぐるり公園。イガイが豊富な壁面をランガン。
土曜午前~日中 (日差しが強い、潮が緩い時間帯): 朝潮運河エリア。橋下のシェード、船着き場の深み、または潮通しの良い水路筋を狙う。
日曜 (潮汐に合わせて): 晴海緑道公園。広大な護岸を探る。特に2ヒロ(約3m)までのタナを意識 。猛暑日は早朝と夕マヅメに集中。
餌戦略とプレゼンテーション:
主: イガイ(カラスガイ)。「繊維掛け」が効果的 。
副: ミジ貝(特に運河筋で有効 )、岩ガニ。
プレゼンテーション: 壁スレスレに自然に漂わせるように落とし込む。タナは水面直下から2~3ヒロ(約4.5m)まで。夏は特に浅いタナでのヒットが多い 。
餌盗り対策: イガイは比較的小型の餌盗りに強い 。
潮汐と気象・環境への対応:
潮汐: 潮が動いている時間帯は常にチャンス。満潮時は岸壁上部のイガイ層も狙える。
天候: 曇天は最高。晴天猛暑日は朝夕マヅメ、日陰、やや深めのタナを意識。
溶存酸素量: 夏の終わりには無風状態が続くと湾奥部底層のDOが低下することがある 。潮通しの良い場所や河川の流れ込みがある場所が有利になる。表層は比較的問題ないことが多い 。
夏のポイントマップ: (画像生成AIへの指示: 東京湾奥の豊洲ぐるり公園、晴海エリア(晴海ふ頭公園、晴海緑道公園、春海橋公園、晴海大橋、豊洲大橋)、朝潮運河エリア(朝潮親水公園、黎明橋、トリトンブリッジ、朝潮水門)の地図。以下のポイントにマーカーを設置。ぐるり公園:公園全体、特にイガイが豊富な壁面、オーバーハング、パイプ。晴海エリア:晴海緑道公園・春海橋公園の垂直護岸全体、晴海大橋・豊洲大橋の橋脚、潮通しの良い先端部。朝潮運河エリア:船着き場・イガイ付きの柱、朝潮親水公園の護岸壁、係留杭、橋脚。イガイやミジ貝が特に多く付着していそうな広範囲の壁面を強調。)
表: 夏の餌とタックルの焦点 | カテゴリー | 推奨 | 備考 | | -------------- | ---------------------------------------------------------- | -------------------------------------------------------------------------------- | | 餌(主) | イガイ(カラスガイ) | 繊維掛け | | 餌(副) | ミジ貝、岩ガニ | イガイが少ない場合やシーズン途中で剥がれ落ちた場合に | | ハリサイズ | チヌ鈎 3号~5号(イガイ、カニ用) | 餌の大きさに合わせる | | ハリス強度 | フロロカーボン 2.0号~2.5号 | 貝殻やストラクチャーへの擦れ対策 | | オモリ重量 | ガン玉 2B~4B(浅いイガイ層狙いではノーシンカーも) | 潮の流れとタナに合わせて調整し、イガイの自然な沈下を演出 | | 狙うタナ | 水面直下~4m(特に1~2ヒロ / 約1.5m~3m) | 黒鯛は壁に付いたイガイを活発に捕食 |
黒鯛の行動: 水温が徐々に下がり始めるが、依然として黒鯛の活動に適した水温帯(15°C~25°C)を維持 。冬に備えて体力を蓄えるため、活発に捕食する「落ち」のシーズン。夏に比べて釣り人も減り、プレッシャーが下がる可能性もある。
主要ポイントと根拠: 夏と類似するが、水温低下が早い浅場よりも、やや水深のある場所や潮通しの良い場所が安定する傾向。
ぐるり公園: 壁面、パイプ、オーバーハングは引き続き有望。
晴海エリア: 晴海緑道公園の水深10m近いエリアがより重要になる可能性 。橋脚周りは常に有望。
朝潮運河エリア: 船着き場や運河内のストラクチャー。秋のハゼなどベイトフィッシュが集まる場所は黒鯛も期待できる。
釣行日の巡回コース戦略 (週末1日の例):
土曜午前 (付着物やベイトが多いエリアを優先): 晴海緑道公園。壁沿いを様々なタナで探る。
土曜午後 (潮が動くタイミング): 朝潮運河エリア。橋脚や運河の合流点、水深変化のある場所を重点的に。
日曜: ぐるり公園。内側の壁と外洋側のパイプ周りの両方を試す。ベイトの気配に注意する。
餌戦略とプレゼンテーション:
主: フジツボ、カニ 。特にカニが重要になる。
副: 残っているイガイやミジ貝、大きめのアオイソメ。
プレゼンテーション: フジツボやカニは底付近やストラクチャーに沿わせて使用。
潮汐と気象・環境への対応:
潮汐: 引き続き潮の動きは重要。
天候: 安定した穏やかな秋晴れが理想。台風通過後、水質が落ち着けば爆釣も期待できる。
秋のポイントマップ: (画像生成AIへの指示: 東京湾奥の豊洲ぐるり公園、晴海エリア(晴海ふ頭公園、晴海緑道公園、春海橋公園、晴海大橋、豊洲大橋)、朝潮運河エリア(朝潮親水公園、黎明橋、トリトンブリッジ、朝潮水門)の地図。夏のポイントと類似するが、晴海緑道公園の水深10mエリア、朝潮運河の深みやベイトが集まりやすい場所、カニやフジツボが豊富なストラクチャー周りをやや強調してマーカーを設置。)
表: 秋の餌とタックルの焦点 | カテゴリー | 推奨 | 備考 | | -------------- | -------------------------------------------------------------- | ---------------------------------------------------------------------- | | 餌(主) | フジツボ、カニ | | | 餌(副) | 残りのミジ貝・イガイ、アオイソメ | | | ハリサイズ | チヌ鈎 3号~5号(カニや大型餌用) | 餌の大きさに合わせる | | ハリス強度 | フロロカーボン 2.0号~2.5号 | | | オモリ重量 | ガン玉 2B~5B | やや重めで底取りや秋の強い流れに対応 | | 狙うタナ | 底層~中層(水深1m~5m)、ストラクチャー際 | 水温低下と共にやや深めのタナに移行する可能性 |
黒鯛の行動: 水温が10°C~12°Cを下回ると活性が大幅に低下 。より水温が安定する深場や、わずかでも水温が高い場所に身を寄せる。東京湾奥の黒鯛は湾内に留まる傾向があり 、海苔を主食とすることがある 。アタリは極めて小さく、食いも浅い。
主要ポイントと根拠:
朝潮運河エリア: 船着き場の深場(水深4m~5m )は水温が安定しやすい。都市型運河は生活排水などの影響でわずかに水温が高い場合がある。
晴海エリア: 晴海緑道公園の水深10m近いエリアは最有力候補 。冷たい北風を避けられる場所も良い。
ぐるり公園: 外洋側のパイプ周りの深場や、浚渫されている可能性のある場所。冬の日差しを長く受けられる壁面もわずかに水温が高い可能性がある。
釣行日の巡回コース戦略 (週末1日の例):
土曜 (日中の暖かい時間帯、特に晴天時): 晴海緑道公園の水深10mエリアからスタート。非常にゆっくりと丁寧に探る。
日曜: 船着き場。柱周りの最深部を狙う。岸壁に海苔が付着していれば、その周辺も重点的に。
餌戦略とプレゼンテーション:
主: カニ。
副: 小さく切ったイソメ類、非常に小さいカニ。
プレゼンテーション: 極めてゆっくりとしたフォール、底での「デッドスティッキング」、ごくわずかなリフト&フォール。動きは最小限に。細いラインと軽いオモリで感度を最大限に高め、抵抗を減らす 。
潮汐と気象・環境への対応:
潮汐: 活性が低いため潮の重要度は下がるが、緩やかに動く潮が良い場合もある。
天候: 晴れて風の弱い日がベスト。水温を少しでも上げるため。極寒、強風の日は避ける。日中の最も暖かい時間帯に釣行。
水質: 冬は水が澄んでいることが多く、魚の警戒心は非常に高い。ステルス性と繊細なタックルが不可欠。
冬のポイントマップ: (画像生成AIへの指示: 東京湾奥の豊洲ぐるり公園、晴海エリア(晴海ふ頭公園、晴海緑道公園、春海橋公園、晴海大橋、豊洲大橋)、朝潮運河エリア(朝潮親水公園、黎明橋、トリトンブリッジ、朝潮水門)の地図。以下のポイントにマーカーを設置。朝潮運河エリア:船着き場の深部、運河内の水深のある場所、風裏になる場所。晴海エリア:晴海緑道公園の水深10mエリア、日当たりの良い風裏の壁面。ぐるり公園:外洋側パイプ周りの深場、日当たりの良い壁面、海苔が付着している場所を強調。)
表: 冬の餌とタックルの焦点 | カテゴリー | 推奨 | 備考 | | -------------- | -------------------------------------------------------- | -------------------------------------------------------------------- | | 餌(主) | カニ| 海苔は冬の重要な餌 | | 餌(副) | 小さなイソメ、小型のミドリイガイ(イガイ) | | | ハリサイズ | チヌ鈎 1号~3号(海苔や小さなアタリに対応するため小さめ) | | | ハリス強度 | フロロカーボン 1.0号~1.75号 | 透明度の高い水質と微細なアタリに対応 | | オモリ重量 | ガン玉 G4~2B(海苔の場合はさらに軽くても可) | 超スローフォールと高感度のため | | 狙うタナ | 深場(水深3m以上)、海苔の付着場所 | 魚は安定したわずかに暖かい場所を求める |
季節の変わり目の重要性 春から夏、夏から秋、秋から冬へと季節が移り変わる時期(例:5月下旬~6月上旬、8月下旬~9月上旬、11月下旬~12月上旬)は、黒鯛の行動や好む餌が急激に変化する可能性がある。水温、日照時間、餌の状況といった環境要因は徐々に変化するため、黒鯛もそれに合わせて食性を変える。例えば、イガイが剥がれ落ち始める前にカニが主な餌となったり 、晩秋に海苔が生え始めるとそれに興味を示す個体が出てきたりする。この過渡期には、主要な季節パターンに固執せず、現場の状況を注意深く観察し、餌やタナを柔軟に試すことが釣果を伸ばす鍵となる。この時期には、より多様な種類の餌を準備しておくことが賢明である。
年間1000枚という目標は、単に釣りの技術だけでなく、計画性、適応力、そして継続的な努力が求められる。
不利な状況への対応:
低活性・無反応時: 同じ場所で粘りすぎず、ポイント移動、餌の変更、タナの変更、誘い方の変更を試みる 。生命反応がなければ早めに見切りをつける。
混雑時: 事前に代替ポイントをいくつか用意しておく。早朝や日没後、または公園や運河のややマイナーだが実績のある区間を狙う。
悪天候時: 安全第一。落雷や強風など危険な状況では釣行を中止する。釣りが可能でも厳しい状況(例:強風)では、風裏を探す、重めのオモリを使う、風の影響を受けにくい釣法に切り替えるなどの工夫をする。
釣行記録:戦略的改善のための記録保持:
必須記録項目: 日付、場所(具体的なピンポイント)、時間、潮汐、天候(気温、風向風力、天候)、水温(計測した場合)、溶存酸素量(把握できれば)、使用餌、釣法、アタリの数、釣果(枚数、サイズ)、特記事項(ベイトの有無、水の透明度、他の釣り人の釣果など)。
目的: 長期的なデータ収集により、自身の経験に基づく独自のパターンを特定する。どのような条件下で何が最も効果的だったか、どのポイントがどの潮で釣れるかなど、パーソナルな知識ベースを構築する。
価値: 一年間のデータは、初期計画の精度向上や、将来の釣行、あるいは1000枚挑戦の後半戦において非常に貴重な財産となる。一般的な釣り情報や他人の釣果報告は参考にはなるが、最終的に最も信頼できるのは自身で蓄積した実釣データである。これにより、特定のポイントの特定の状況下(例:10月の下げ潮、北風、カニ餌でぐるり公園の特定の100m区間が好調など)における微細なパターンを掴むことが可能となり、これが年間を通じた高い釣果を維持する上で決定的な差を生む。釣行記録は、釣り人を受動的な情報受信者から、能動的な戦略家へと変貌させる。
本戦略で示した、季節ごとの黒鯛の行動分析、ポイント選定、餌とタックルの最適化、そして釣行記録を通じた継続的な戦術改善は、2025年に東京湾奥の指定エリアで年間1000枚の黒鯛をヘチ釣りで達成するための確固たる基盤となる。
この目標は決して容易ではないが、計画への忠実な取り組み、現場での鋭い観察眼、そして変化への迅速な適応力を持ち合わせれば、必ずや達成可能である。この挑戦は、単に数を追い求めるだけでなく、東京湾というダイナミックな都市型フィールドにおけるヘチ釣りの奥深さを学び、習熟する貴重な旅となるだろう。
準備を怠らず、本戦略を熟読し、毎週末の釣行に集中力と適応性を持って臨むことが、目標達成への道である。
東京湾奥というプレッシャーの高いフィールドにおいて、陸っぱりから大型のルアー、すなわちビッグベイトのみを使用してシーバスを追い求める行為は、特有の挑戦であり、同時に比類なき達成感をもたらします。
東京湾奥は、荒川、旧江戸川、隅田川といった主要河川、無数の運河、そして広大な港湾エリアが複雑に絡み合う、シーバスにとって非常に恵まれた環境です 。これらの地形的特徴が多様なベイトフィッシュを育み、シーバスの濃い魚影を形成しています。
ビッグベイトの釣りは、精神的な側面が釣果に大きく影響します。長時間の待機、ベイトフィッシュの有無や動きを注意深く観察すること 、そして「ルアーを信じて投げ倒す」という確固たる意志 が不可欠です。この釣りは短距離走ではなく、長距離走であることを肝に銘じる必要があります。
東京湾の陸っぱりからビッグベイトを効果的に使用するためには、専用のタックルが不可欠です。
ロッド: 30gから100gを超える重量級ルアーをキャストし、的確に操作するためには、7フィートから8フィートクラスで、ティップにしなやかさを持たせたロッドが基本となります 。パワーはMH(ミディアムヘビー)からXH(エクストラヘビー)クラスが求められます 。トップウォーターやジャークベイトなど、ルアーにアクションを加える釣りでは、6フィート台のショートロッドも有効です 。
リール: トップウォーターペンシルを使用する際には、ハンドル1回転あたり約1mの巻き取り量を持つハイギアリールが、アクション後のラインスラック回収を迅速に行うために推奨されます 。耐久性の高いベイトキャスティングリール(300番クラス以上)が必須です 。
ライン&リーダー: 重量級ルアーを扱うため、メインラインはPE1.5号を最低ラインとし 、一般的なビッグベイトゲームではPE3号から4号、時には5号も使用されます 。ショックリーダーは、ナイロンまたはフロロカーボンの25lbから40lbが適しています 。
ビッグベイトの選択:
S字系/グライドベイト: (例:ジョインテッドクロー178 )。ナチュラルなS字軌道で遊泳し、クルージングするベイトフィッシュを演出します。水の透明度が高い状況や、シーバスの活性が低い場合に有効です。流れの強さや水深に応じた使い分けが重要です 。
ジョイントスイムベイト: (例:ダヴィンチ190 , K9 )。ロールアクションからS字アクションまで、多様な動きを演出できます。夜間やストラクチャー周りでの実績が高いルアーです 。様々な水深で活躍します。
ウェイクベイト: (例:ロンジン ウェイキーブー )。水面直下からサブサーフェイスを特徴的な引き波を立てながら泳ぎます。シーバスが水面を意識している時や、シャローエリアで有効です。「ただゆっくり巻くだけ」で効果的な場合もあります 。
トップウォーターペンシル: (例:ラッキークラフト スーパーサミー198 , メガバス メガドッグ , エバーグリーン アマゾン )。イナッコのボイル時 やコノシロが水面近くにいる状況 で、爆発的な水面バイトを誘発します。ドッグウォークアクションを的確に行う技術が必要です 。
ジャークベイト: (例:デュオ コノフラット )。左右への不規則なダートアクションでリアクションバイトを誘います。特定の水深(例:30cm )を攻略し、「食わせの間」を作り出すのに有効です。
バイブレーションタイプスイムベイト: (例:エレメンツ ダヴィンチ190 , フィッシュアロー VTジャック )。より深いレンジを攻略する際に使用し、特にシーバスが低層に定位している場合や濁りの中で有効です。「ただ巻くだけで釣れる」と評されることもあります 。
東京湾は水深、流れの速さ、水の透明度、そしてベイトフィッシュの種類が季節や場所によって大きく変動します 。シーバスの行動や捕食対象もそれに伴い変化するため、単一のビッグベイトタイプでは全ての状況に対応できません。
年間を通じてビッグベイトのみでシーバスを追い続けるためには、季節ごとのベイトフィッシュの変遷と、それに伴うシーバスの行動パターンを深く理解し、戦略を柔軟に変化させることが不可欠です。以下に、月別の目標釣獲数、主要ベイト、環境要因、有望ポイント、そしてビッグベイトの選択と使用法について詳述します。
表1:東京湾奥陸っぱり - 年間ベイトフィッシュとビッグベイト対応表
月 |
主要ベイト |
次要ベイト |
標準サイズ(cm) |
対応ビッグベイトタイプ |
主要エリア |
---|---|---|---|---|---|
1月 |
コノシロ(晩期)、バチ(初期)、アミ |
ハゼ |
5-30 |
大型S字系、ディープスイムベイト |
河川河口部、温排水周り、港湾深部 |
2月 |
バチ(盛期)、コノシロ(残存) |
イナッコ(初期)、アミ |
1-20 |
細身大型ジャークベイト、S字系、ジョイントスイムベイト |
主要河川中下流域、港湾部 |
3月 |
バチ(後期)、イナッコ、シラウオ |
アフターシーバスのベイト |
5-15 |
S字系、ジョイントスイムベイト (50-200mm)、ウェイクベイト、トップウォーターペンシル |
河川、運河、港湾部 |
4月 |
イナッコ、バチ(港湾部)、カタクチイワシ(初期) |
5-15 |
S字系、ウェイクベイト、トップウォーターペンシル、ジャークベイト |
河川、運河、港湾部 |
|
5月 |
イナッコ、カタクチイワシ、ハゼ |
5-20 |
トップウォーターペンシル、ジャークベイト、S字系 |
河川、運河、港湾部、サーフ隣接部 |
|
6月 |
イナッコ、ハゼ、カタクチイワシ |
コノシロ(初期) |
5-25 |
トップウォーターペンシル(低光量時)、ディープスイムベイト、バイブレーションタイプスイムベイト |
河川河口部、潮流の良いエリア、港湾深部 |
7月 |
イナッコ、ハゼ |
カタクチイワシ |
5-15 |
トップウォーターペンシル(夜間・マズメ)、ディープ系ビッグベイト |
河川河口部、主要航路筋、夜間有望ポイント |
8月 |
イナッコ、ハゼ |
サッパ(初期)、コノシロ(初期) |
5-20 |
夏期戦術継続、大型ベイト出現に備える |
7月と同様、秋のパターン初期兆候に注意 |
9月 |
コノシロ、サッパ、イナッコ、サヨリ、落ち鮎 |
10-30 |
大型トップウォーターペンシル、S字系、ウェイクベイト |
河川河口部、運河、港湾部(ベイト集積地) |
|
10月 |
コノシロ(最盛期)、サッパ、サヨリ |
15-30+ |
全ての大型ビッグベイト(トップウォーター、S字系、ジョイント、ウェイク) |
荒川、旧江戸川、隅田川、若洲、お台場など広範囲 |
|
11月 |
コノシロ(盛期)、サッパ、サヨリ、落ち鮎(晩期) |
15-30 |
大型トップウォーターペンシル(日中コノシロ)、S字系、ジョイントスイムベイト |
10月と同様、コノシロは河川遡上傾向あり |
|
12月 |
コノシロ(晩期)、サヨリ、バチ(初期) |
イナッコ、ハゼ |
5-25 |
大型S字系、ディープスイムベイト(スロー&ディープ) |
河川河口部深場、ストラクチャー周り |
表2:1月 環境要因と戦術概要
項目 |
詳細 |
---|---|
月間目標釣獲数 |
10-15本 |
Rationale |
年間で最も厳しい時期の一つ。低水温とベイトの減少により、チャンスは限定的。 |
主要ベイト |
コノシロ(晩期)、バチ(初期)、アミ、ハゼ |
天候 |
寒冷、晴天多し。北西の季節風が強い 。 |
水温 |
年間で最も低い。シャローは特に低下。 |
日照時間 |
最も短い。 |
潮汐 |
大潮・中潮の夜間。流れの強い時間帯に集中。 |
風向 |
北西風卓越。風裏、または風によるベイト寄せ効果のある場所を選択 。 |
溶存酸素量(DO) |
全般的に高いが、局所的な貧酸素水塊の可能性も 。 |
主要ベイトとキーパターン:
コノシロ(晩期): 深場のチャンネルや水温が僅かに高いエリアに残存するコノシロを狙う 。大型のS字系グライドベイトやディープダイビングタイプのスイムベイトが有効。
バチ抜け(初期): ビッグベイトはバチを直接模倣するわけではないが、バチを捕食する小魚の群れに大型シーバスが付くことがある。河川河口部や干潟など、バチの発生が知られるエリアに注目 。これらの小魚を捕食する大型魚をイメージしたビッグベイトを選択する。
温排水や港湾深部の越冬個体: 工業地帯の温排水周辺 や、水温が安定しやすい港湾部の深場に潜む個体を狙う。
アミ・ハゼ: これらを直接ビッグベイトで狙うのは難しいが、これらのベイトが多いエリアはシーバスが留まる可能性がある。ビッグベイトはリアクションバイト狙いや、より大型の捕食者を装う形となる 。
有望ポイントとランガン戦略:
荒川河口域: 深いチャンネル、荒川ロックゲート周辺のストラクチャー 、発電所の温排水(アクセス可能な場合)。
旧江戸川河口域: 荒川同様、深みや橋脚周りを重点的に。
京浜運河群: 工業地帯、温排水の可能性があるエリア、水深のある岸壁 。
ランガン戦略: 寒さで魚の活性が低いため、広範囲を闇雲に探るより、実績のある有望ポイントに絞り、じっくり攻める。越冬ベイトや水温変化のある場所に優先順位を置く。
ビッグベイト選択とプレゼンテーション戦術:
ルアー: 大型S字系スイムベイト(例:ダヴィンチ190 、ジョインテッドクロー178 )、ディープダイビングタイプのジョイントスイムベイト、水深がある場合は大型バイブレーションタイプスイムベイト。トップウォーターは、特定の状況下(局所的な水面捕食)を除き、効果は薄い。
プレゼンテーション: スローかつディープレンジが基本。ストラクチャー(橋脚、ブレイクライン)を丁寧に探る。デッドスティッキングや超スローリトリーブが、低活性のシーバスに有効な場合がある。運河では「ボトムドリフト」も試す価値あり 。「セーブキャスト」の意識が重要。無駄撃ちを避け、一投の質を高める 。
1月は、低水温とベイトの減少により、シーバスの活性は著しく低下します 。主な捕食対象であるコノシロは終盤を迎え、バチ抜けは始まったばかりです 。このような状況下では、シーバスはエネルギー消費を抑えるため、捕食行動が限定的になります。そのため、ビッグベイトの釣りは、残存するコノシロの群れや、バチ抜けに集まる小魚を捕食するシーバスなど、非常に局所的で限定された捕食機会を捉えるか、あるいは温排水周辺や水深があり水温が安定したストラクチャーに潜む「越冬個体」をリアクションバイトで狙う戦略が中心となります 。
表2:2月 環境要因と戦術概要
項目 |
詳細 |
---|---|
月間目標釣獲数 |
15-20本 |
Rationale |
引き続き厳しいが、バチ抜け本格化によりチャンス増加。 |
主要ベイト |
バチ(盛期)、コノシロ(残存)、イナッコ(初期)、アミ |
天候 |
寒さは続くが、時折暖かい日も。 |
水温 |
月末にかけて僅かに上昇傾向。 |
日照時間 |
徐々に長くなる。 |
潮汐 |
バチ抜けパターンでは大潮・新月/満月の夜間が最重要 。 |
風向 |
北風主体だが、変化も見られる。 |
溶存酸素量(DO) |
概ね良好。 |
主要ベイトとキーパターン:
バチ抜け(盛期): 特に大潮・新月/満月の夜間に河川や港湾部で発生 。ビッグベイトは、バチを捕食する小魚(ハクや小型のイナッコなど)を狙う大型シーバス、またはバチ抜けに狂騒するエリアの周辺で大型ベイトを意識している個体をターゲットとする。
コノシロ(残存): 一部のエリアではまだ狙える可能性がある。
イナッコ(初期): 暖かい日中などにシャローで見られるようになる。
アミパターン: 引き続き存在 。ビッグベイトでの直接的な攻略は難しいが、アミに付く小魚の存在はポイント選定のヒントになる。
有望ポイントとランガン戦略:
主要河川(荒川、旧江戸川): バチ抜けのメインステージ。河口~中流域、シャローフラットと隣接するチャンネルなどが有望 。
港湾部: バチ抜けは港湾部でも発生する 。常夜灯周りなどもチェック。
ランガン戦略: バチ抜けのタイミング(潮汐と時間帯)に合わせた釣行計画が最優先。バチ抜けが見られない場合は、1月の戦術(深場やストラクチャー狙い)に戻る。
ビッグベイト選択とプレゼンテーション戦術:
ルアー: バチ抜けエリアの周辺で大型の捕食者を演出する場合、スリムなシルエットの大型ジャークベイトや細身のスイムベイトが有効な場合がある。それ以外は、S字系やジョイントスイムベイトで広範囲を探る。
プレゼンテーション: バチ抜けエリアを狙う際は、活発な捕食ゾーンのやや外側や下流側にキャストし、バチを捕食する小魚を待ち伏せしている大型個体をイメージしてリトリーブ。スイムベイトの「ドリフト」釣法も有効 。
2月は冬から春への移行期です。バチ抜けが主要なイベントとなる一方で 、ビッグベイトアングラーは、バチそのものではなく、その一段階上の捕食者を意識するか、あるいはバチ抜けに無関心な大型個体を見つけ出す必要があります。この時期、「春の裏パターン」、つまりバチが抜けていてもイナッコなどのより大きなベイトを捕食している大型シーバスの存在を念頭に置くことが重要になります。バチ抜けに狂喜乱舞するシーバスの群れから少し離れた場所や、異なるレンジ(水深)に、ビッグベイトに反応する個体がいる可能性を探るのです。これは、バチを模倣できないビッグベイトのハンデを逆手に取り、異なる捕食行動を示す大型個体に的を絞る戦略と言えます。
表2:3月 環境要因と戦術概要
項目 |
詳細 |
---|---|
月間目標釣獲数 |
20-25本 |
Rationale |
水温上昇と共にシーバスの活性が上がり、ベイトも多様化。 |
主要ベイト |
バチ(後期)、イナッコ(本格化)、シラウオ 、アフターシーバスのベイト |
天候 |
穏やかな日が増え、気候変動も大きい。 |
水温 |
安定して上昇。 |
日照時間 |
さらに長くなる。 |
潮汐 |
バチ抜けには依然重要だが、全体的な捕食活動時間は拡大。 |
風向 |
多様化。南風の日も増える。 |
溶存酸素量(DO) |
良好。 |
主要ベイトとキーパターン:
バチ抜け(後期): 特に3月上旬はまだチャンスあり 。
イナッコ(本格化): シャローエリアで活発に活動し、シーバスの主要ベイトの一つとなる。「春の裏パターン」として、イナッコを捕食する大型シーバスを大型ルアーで狙う釣りが本格化 。
アフターシーバスの回復捕食: 産卵を終えた大型個体が湾奥に戻り、体力を回復するために積極的に捕食活動を行う 。
有望ポイントとランガン戦略:
河川・運河: イナッコパターン、残存バチパターンの中心。シャローエリア、ストラクチャー周り。
ランガン戦略: シーバスの活動範囲が広がるため、より広範囲を効率よく探る。
ビッグベイト選択とプレゼンテーション戦術:
ルアー: S字系スイムベイト、ジョイントスイムベイト(50mm~200mmの範囲で状況に合わせて )、ウェイクベイト、イナッコを意識したトップウォーターペンシル。
プレゼンテーション: より積極的なリトリーブも有効になる。ピンスポットを狙う場合は「線ではなく点へのドリフト」を意識する 。
3月は、産卵後の体力回復を図る大型シーバスと、活発化するイナッコの存在が鍵となります。ビッグベイトは、エネルギーを渇望する大型個体にとって魅力的な大きな餌となり得るため、この時期にその真価を発揮します。「マッチ・ザ・バイト」の考え方 に基づき、様々なタイプのビッグベイトを駆使して、回復期のシーバスが反応するアクションやレンジを見つけ出すことが重要です。産卵で体力を消耗したシーバスは、必ずしも俊敏なベイトを追い回す体力がない場合もあり、比較的捕まえやすい大きなベイト(ビッグベイトが模倣する対象)に強い反応を示すことがあります。
表2:4月 環境要因と戦術概要
項目 |
詳細 |
---|---|
月間目標釣獲数 |
25本 |
Rationale |
シーバスの活性はさらに上昇。ベイトの種類と量が増え、狙い所が広がる。 |
主要ベイト |
イナッコ、バチ(港湾部後期)、カタクチイワシ(初期) |
天候 |
温暖で安定した日が増える。 |
水温 |
上昇し、シーバスの活動に適した範囲に。 |
日照時間 |
長くなる。 |
潮汐 |
全ての潮回りでチャンスあり。特に朝夕マズメと潮の動き出し。 |
風向 |
南風の影響も考慮。 |
溶存酸素量(DO) |
良好。 |
主要ベイトとキーパターン:
イナッコ: 引き続き主要ベイト。サイズも大きくなり、ビッグベイトの格好のターゲット。
バチ(港湾部後期): 港湾部では4月~5月にもバチ抜けが見られることがある 。
カタクチイワシ(初期): 湾奥にも接岸し始める。群れに当たればビッグベイトでも高活性なシーバスが狙える。
有望ポイントとランガン戦略:
河川、運河、港湾部全域: シーバスの活動範囲が広がり、多様なポイントでチャンス。
ランガン戦略: ベイトの状況を広範囲にチェック。カタクチイワシの接岸情報には特に注意を払う。
ビッグベイト選択とプレゼンテーション戦術:
ルアー: S字系、ウェイクベイト、トップウォーターペンシル(特にイナッコパターン)。カタクチイワシを意識する場合は、やや細身でフラッシングの強いビッグベイトやジャークベイトも有効。
プレゼンテーション: 「マッチ・ザ・バイト」 を意識し、ルアーの種類やリトリーブ速度に変化をつけて反応を探る。
4月はシーバスの活性が全般的に高まり、ビッグベイトに対しても積極的な反応が期待できる時期です。特にカタクチイワシの初期接岸は、大型シーバスがビッグベイトに果敢にアタックしてくる絶好の機会となり得ます。この時期は、ベイトの種類に応じたルアー選択と共に、シーバスのその日の気分や活性に合わせたリトリーブスピードやアクションを見つけ出すことが釣果を伸ばす鍵となります。
表2:5月 環境要因と戦術概要
項目 |
詳細 |
---|---|
月間目標釣獲数 |
25-30本 |
Rationale |
ベイトが豊富でシーバスの活性も高い。ビッグベイトの好機。 |
主要ベイト |
イナッコ、カタクチイワシ、ハゼ |
天候 |
初夏らしい陽気。日中は暑くなることも。 |
水温 |
さらに上昇。 |
日照時間 |
長い。 |
潮汐 |
朝夕マズメと潮の動きが重なるタイミングが有望。 |
風向 |
南風が吹く日が増える。 |
溶存酸素量(DO) |
シャローや奥まったエリアでは低下し始める可能性あり。注意が必要。 |
主要ベイトとキーパターン:
イナッコ、カタクチイワシ: 引き続き安定したベイト。
ハゼ: 河川や運河のボトム付近で捕食されている。
有望ポイントとランガン戦略:
河川、運河、港湾部: 各ベイトパターンに応じて。
サーフ隣接エリア(アクセス可能な場合):カタクチイワシパターンで有望。
常夜灯周り: 夜間、小魚が集まりやすく、それを狙うシーバスも期待できる。
ランガン戦略: 多様なベイトに対応するため、ポイントの特性を見極めたランガンが重要。
ビッグベイト選択とプレゼンテーション戦術:
ルアー: トップウォーターペンシル(イナッコ)、ジャークベイト、S字系。
5月は多様なベイトフィッシュが出現し、シーバスの捕食対象も多岐にわたります。水温の上昇に伴い、日中の釣りでは溶存酸素量の低下も考慮し、流れのあるエリアや朝夕マズメ、夜間といった時間帯を意識することが重要になります。
表2:6月 環境要因と戦術概要
項目 |
詳細 |
---|---|
月間目標釣獲数 |
20-25本 |
Rationale |
梅雨時期。雨後の濁りや増水がチャンスとなることも。初夏のコノシロに期待。 |
主要ベイト |
イナッコ、ハゼ、カタクチイワシ。コノシロ(初夏パターン) |
天候 |
梅雨入り。雨天や曇天が多い。 |
水温 |
高い。 |
日照時間 |
夏至があり最も長い。 |
潮汐 |
日中の潮の動きが大きい「昼潮」の時期 。雨後の増水と潮のタイミング。 |
風向 |
南風が多い。 |
溶存酸素量(DO) |
要注意。特に湾奥の閉鎖的な水域や無風時 。 |
主要ベイトとキーパターン:
イナッコ、ハゼ、カタクチイワシ: 引き続きベイトとなる。
コノシロ(初夏パターン): 梅雨入りから梅雨明け頃、河川に大型のコノシロが入り、それを追うシーバスがターゲットとなる 。ビッグベイトの独壇場。
有望ポイントとランガン戦略:
河川河口部: 夏のデイゲームの有望エリア 。特に雨後の濁りが入ったタイミング。初夏のコノシロパターンもここが中心。
潮流の良く効くエリア、主要航路筋: 溶存酸素量が高く、シーバスが集まりやすい。
水深のある岸壁: 日中のシェードや水温安定を求めてシーバスが付く。
ランガン戦略: 溶存酸素量を意識し、流れのある場所や水質の良い場所を優先。コノシロの情報を得たら最優先でそのエリアへ。
ビッグベイト選択とプレゼンテーション戦術:
ルアー: コノシロパターンでは大型のS字系、ウェイクベイト、トップウォーターペンシル。それ以外は、トップウォーターペンシル(低光量時)、日中はディープダイビングタイプのスイムベイトやバイブレーションタイプスイムベイト。
プレゼンテーション: 夏のデイゲームは潮が大きく動くタイミングが狙い目 。コノシロパターンでは、コノシロの群れの中で目立たせ、弱った個体を演出するスローなタダ巻きが基本 。
6月は溶存酸素量が釣果を左右する重要な要素となります 。シーバスはより快適な環境を求めて移動するため、流れが効いて酸素が供給されやすい河川の河口部や主要な水道筋などが有望ポイントとなります。この時期に期待されるのが「初夏のコノシロパターン」 です。秋ほど大規模ではないものの、大型のコノシロが接岸すれば、ビッグベイトにとって絶好の機会となります。雨後の濁りはシーバスの警戒心を解き、ビッグベイトへの反応を引き出す好条件となることがあります。
表2:7月 環境要因と戦術概要
項目 |
詳細 |
---|---|
月間目標釣獲数 |
15-20本 |
Rationale |
高水温と低酸素でシーバスの活性が低下しやすい。夜釣りが中心。 |
主要ベイト |
イナッコ、ハゼ、カタクチイワシ(残存) |
天候 |
梅雨明け後の猛暑。 |
水温 |
年間で最も高いレベル。 |
日照時間 |
引き続き長い。 |
潮汐 |
夜間の潮の動き、特に大潮回りが重要。 |
風向 |
南風。台風接近時は状況一変の可能性。 |
溶存酸素量(DO) |
最も注意が必要な時期。貧酸素水塊の発生 。 |
主要ベイトとキーパターン:
イナッコ、ハゼ: 主なベイト。シャローやストラクチャー周り。
カタクチイワシ: 湾奥では少なくなってくるが、場所によってはまだチャンスあり。
有望ポイントとランガン戦略:
河川河口部、主要航路筋: 比較的流れがあり、水質が良い場所。
夜間有望ポイント: 常夜灯周り、橋脚の明暗部など。
ランガン戦略: 日中は避け、朝夕マズメと夜間に集中。溶存酸素量が高いと思われるエリアを優先。
ビッグベイト選択とプレゼンテーション戦術:
ルアー: トップウォーターペンシル(マズメ、夜間のイナッコボイル)。日中や深場を狙うなら、ディープ系スイムベイトやバイブレーションタイプスイムベイト。
プレゼンテーション: 低活性時はスローな誘いやリアクション狙い。台風通過後の濁りとベイトの流入はビッグチャンス 。
7月は一年で最も厳しい時期の一つです。高水温とそれに伴う溶存酸素量の低下 はシーバスの活性を著しく下げ、日中のビッグベイトゲームは困難を極めます。狙いは朝夕のマズメ時と夜間に絞り、少しでも水温が下がり、シーバスが捕食行動を取りやすいタイミングを捉えることが重要です。しかし、台風が通過した後などは状況が一変することがあります。「台風後の激濁り」 は、河川からの増水によってベイトフィッシュが大量に流下し、同時に水温も若干低下するため、シーバスの活性が一時的に急上昇する絶好の機会となります。このタイミングを逃さずビッグベイトを投入できれば、苦戦する夏場の釣りを打開できる可能性があります。
表2:8月 環境要因と戦術概要
項目 |
詳細 |
---|---|
月間目標釣獲数 |
20本 |
Rationale |
引き続き厳しいが、月末にかけて秋の気配。台風後のチャンスにも期待。 |
主要ベイト |
イナッコ、ハゼ。サッパ(初期)、コノシロ(ごく初期の兆候)の可能性。 |
天候 |
残暑厳しいが、朝夕は多少過ごしやすくなることも。台風シーズン。 |
水温 |
高い状態が続くが、月末には僅かに下降傾向も。 |
日照時間 |
徐々に短くなる。 |
潮汐 |
夜間の釣りが主体。 |
風向 |
南風主体。台風の影響に注意。 |
溶存酸素量(DO) |
引き続き注意が必要だが、月末にかけて改善の兆し。 |
主要ベイトとキーパターン:
イナッコ、ハゼ: 引き続き主要ベイト。
サッパ(初期)、コノシロ(ごく初期): 月末にかけて、秋の大型ベイトの接岸が始まることがある 。これらの兆候を見逃さない。
有望ポイントとランガン戦略:
7月と同様のポイント選択: ただし、秋のパターンを意識し、大型ベイトの接岸が期待できるエリア(河口部、潮通しの良い港湾部)のチェック頻度を上げる。
ランガン戦略: 夏の釣りを継続しつつ、秋の気配(ベイトの変化、水温低下)を敏感に察知する。
ビッグベイト選択とプレゼンテーション戦術:
ルアー: 夏の定番ビッグベイトに加え、サッパやコノシロを意識したやや大型のS字系やウェイクベイトも準備。
プレゼンテーション: 台風後の濁りやベイト流下は引き続きビッグチャンス 。
8月は、夏の厳しい状況が続く一方で、秋の爆釣シーズンへの期待が高まる移行期です。特に月後半になると、サッパの群れが湾奥部に入り始め、それにシーバスが付くようになります 。このサッパの接岸は、秋のビッグベイトシーズンの幕開けを告げる重要なサインです。台風通過後の好条件 も期待できるため、気象情報と現場の状況を注視し、柔軟に対応することが求められます。
表2:9月 環境要因と戦術概要
項目 |
詳細 |
---|---|
月間目標釣獲数 |
30本 |
Rationale |
「秋爆」シーズン開始。大型ベイト接岸でビッグベイトの本領発揮。 |
主要ベイト |
コノシロ(本格化)、サッパ 、イナッコ |
天候 |
残暑が和らぎ、過ごしやすい日が増える。秋雨前線の影響も。 |
水温 |
適水温に近づき、シーバスの活性が非常に高まる。 |
日照時間 |
秋分の日を境に夜が長くなる。 |
潮汐 |
全ての潮回りでチャンス。特にベイトの動きと連動。 |
風向 |
北寄りの風が増え始める。 |
溶存酸素量(DO) |
改善し、良好な状態に。 |
主要ベイトとキーパターン:
コノシロ: この時期の最重要ベイト。湾奥の各所に大群で接岸し、シーバスもそれを追って集まる 。
サッパ: コノシロと並び重要なベイト。河川や港湾部で見られる 。
イナッコ: 引き続きベイトとなるが、大型シーバスはより大きなコノシロやサッパを優先する傾向。
有望ポイントとランガン戦略:
河川河口部、運河、港湾部全域: コノシロやサッパの群れがいる場所が最優先。
主要河川(荒川、旧江戸川): 落ち鮎パターンも期待できる。
ランガン戦略: ベイトの群れを積極的に探す。鳥山や水面のザワつき、他のアングラーの釣果情報などが手がかり。
ビッグベイト選択とプレゼンテーション戦術:
ルアー: 大型トップウォーターペンシル(例:スーパーサミー198 )、S字系グライドベイト(例:ダヴィンチ、ジョインテッドクロー)、ウェイクベイト(例:ウェイキーブー )。ベイトのサイズに合わせることが重要。
プレゼンテーション: コノシロの群れを見つけたら、その周辺や潮下を狙う 。表層での派手なバイトが多い時期。落ち鮎パターンでは、アップクロスにキャストし、流れに乗せてドリフトさせる 。
9月は、待ちに待った「秋爆」シーズンの始まりです。水温が適温に近づき、シーバスは産卵を控えて荒食いを始めます。この時期の主役はなんといってもコノシロ 。20cmを超える大型のコノシロが湾奥に大挙して押し寄せ、それを追ってランカーサイズのシーバスも接岸します。ビッグベイトはこのコノシロを最も効果的に模倣できるルアーであり、まさに本領発揮の季節と言えるでしょう。コノシロの群れを見つけることが釣果への近道であり 、水面が騒がしい場所や鳥が集まっている場所は要チェックです。
表2:10月 環境要因と戦術概要
項目 |
詳細 |
---|---|
月間目標釣獲数 |
40-45本 |
Rationale |
コノシロパターン最盛期。年間で最もビッグベイトで釣果を稼げる月。 |
主要ベイト |
コノシロ(最盛期)、サッパ |
天候 |
秋晴れが多く、気候も安定。 |
水温 |
シーバスにとって最適な水温。 |
日照時間 |
日中はまだ暖かいが、朝夕は涼しい。 |
潮汐 |
大潮回りは特にチャンス。ベイトの動きが活発化。 |
風向 |
北寄りの風が吹きやすい。 |
溶存酸素量(DO) |
良好。 |
主要ベイトとキーパターン:
コノシロ(最盛期): 湾奥の広範囲でコノシロの巨大な群れが見られ、それをシーバスが活発に追い回す。まさに「コノシロカーニバル」 。
サッパ: コノシロに次ぐ重要なベイト。
有望ポイントとランガン戦略:
荒川: 砂町水辺公園 、平井大橋周辺 など、コノシロが集まる実績ポイント多数。
旧江戸川、隅田川: 河口部や橋脚周り 。
ランガン戦略: コノシロの群れを求めて広範囲をランガン。目視や魚探(ボートの場合だが陸っぱりでも参考になる情報はある)でベイトを探す 。
ビッグベイト選択とプレゼンテーション戦術:
ルアー: あらゆるタイプの大型ビッグベイトが活躍。トップウォーターペンシル、S字系、ジョイントスイムベイト、ウェイクベイトなど、コノシロのサイズ(20cm~30cm)に合わせたルアーローテーション。キックノッカー168やダートジャックなども実績あり 。
プレゼンテーション: コノシロの群れの中やエッジを、スローリトリーブやストップ&ゴーで誘う 。トップウォーターでは派手なドッグウォークやポッピングも有効。日中も夜間もチャンスあり 。
10月はコノシロパターンの頂点であり、年間目標300本を達成するための最重要月間です。シーバスは大型のコノシロに完全に依存し、ビッグベイトに対する反応は一年で最も良いと言っても過言ではありません。重要なのは、いかにしてコノシロの濃いエリアを見つけ出すかです 。水面がざわついていたり、コノシロが跳ねているのが見えれば、その周辺には高確率でシーバスがいます 。この時期は、ルアーのサイズやアクションをコノシロに合わせる「マッチ・ザ・ベイト」が基本戦略となりますが、群れの中で目立たせるための工夫(カラー、波動の強さなど)も釣果を分ける要素となります。
表2:11月 環境要因と戦術概要
項目 |
詳細 |
---|---|
月間目標釣獲数 |
40本 |
Rationale |
引き続きコノシロパターンが有効。水温低下と共に終盤へ。デイゲームでのランカーチャンス。 |
主要ベイト |
コノシロ(依然として強力)、サッパ |
天候 |
晩秋。朝晩は冷え込む。 |
水温 |
徐々に低下。 |
日照時間 |
短くなる。 |
潮汐 |
引き続き重要。特に干潮前後や上げ始め 。 |
風向 |
北西風が増える。 |
溶存酸素量(DO) |
良好。 |
主要ベイトとキーパターン:
コノシロ: 依然として最重要ベイト。11月に入ると河口付近だけでなく、より上流へも遡上する傾向がある 。
サッパ: 引き続き狙える。
有望ポイントとランガン戦略:
10月と同様のポイント: ただし、コノシロの移動に合わせて、河川の上流域も視野に入れる 。
ランガン戦略: ベイトの動きに注意し、ポイントを柔軟に変更。
ビッグベイト選択とプレゼンテーション戦術:
ルアー: 引き続き大型ビッグベイトが主力。特にスーパーサミー198のような大型ペンシルベイトは、日中のコノシロパターンでランカーを狙うのに非常に有効 。
プレゼンテーション: 日中のコノシロ狙いでは、水面でのドッグウォークやポーズを組み合わせる 。潮位が低い時間帯はベイトが凝縮し、ポイントを見つけやすい 。
11月は、「デイゲームでランカーが狙える年内最後のチャンス」 とも言われる重要な月です。コノシロは依然として湾奥に留まり、シーバスも活発に捕食を続けます。この時期の特徴として、コノシロが河川のより上流部まで遡上することが挙げられ 、ポイント選定の幅が広がります。大型ペンシルベイトを用いた日中の釣りは、エキサイティングなバイトシーンも期待でき、ビッグベイトアングラーにとって最高のシーズンの締めくくりとなり得ます。水温が徐々に低下し始めるため、シーバスの行動パターンに僅かな変化が現れる可能性も考慮し、丁寧なアプローチが求められます。
表2:12月 環境要因と戦術概要
項目 |
詳細 |
---|---|
月間目標釣獲数 |
10本 |
Rationale |
「一年で一番厳しい月」。釣果を出すには相当な努力と工夫が必要。 |
主要ベイト |
コノシロ(晩期)、バチ(初期)、イナッコ(残存)、ハゼ |
天候 |
本格的な冬。寒さが厳しくなる。 |
水温 |
大幅に低下。 |
日照時間 |
冬至があり最も短い。 |
潮汐 |
夜間の潮の動き、特にバチ抜けを意識したタイミング。 |
風向 |
北西の季節風が強い。 |
溶存酸素量(DO) |
全般的に高いが、青潮の発生リスクも 。 |
主要ベイトとキーパターン:
コノシロ(晩期): 湾奥から姿を消し始めるが、一部深場や温排水周りには残存する可能性。
バチ抜け(初期): 月末にかけて、一部の河川でバチ抜けが始まることがある 。
イナッコ(残存)、ハゼ: シャローに残るイナッコや、深場に落ちるハゼを捕食する個体もターゲット 。
有望ポイントとランガン戦略:
河川河口部の深場、ストラクチャー周り: 水温が比較的安定しやすい。
温排水周り、港湾深部: 越冬シーバスの可能性。
バチ抜けが期待できる河川のシャロー: 月末の特定のタイミング。
ランガン戦略: ポイントを絞り込み、短時間の時合を逃さない集中力が求められる。
ビッグベイト選択とプレゼンテーション戦術:
ルアー: 大型S字系、ディープスイムベイト。サヨリパターンでは細身のペンシルベイトやフローティングミノータイプ。バチ抜け周りでは、バチを捕食する小魚を模したやや小型のビッグベイト(それでも150mmクラス以上)。
プレゼンテーション: スローかつディープレンジでの誘いが基本。デッドスローリトリーブやボトム付近でのリフト&フォール 。ごく短い捕食時間帯を捉える必要がある。
12月は、多くのアングラーが「一年で一番厳しい月」と口を揃えるように 、ビッグベイトオンリーでの釣果は極めて困難になります。水温の急激な低下、ベイトフィッシュの激減、そしてシーバス自体の活性低下が主な要因です。
表3:東京湾奥陸っぱり ビッグベイト主要ポイントと季節的有効性
ポイント名 |
最適シーズン |
主要ベイト |
主要ストラクチャー/地形 |
風の影響 |
最適潮汐 |
有効ビッグベイトタイプ |
関連情報 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
荒川 – 砂町水辺公園 |
秋(特に10-11月)、春 |
コノシロ、イナッコ、サッパ |
護岸、沖のカケアガリ、潮目 |
潮回りによるベイトの遡上次第 |
大潮の日没直後満潮付近(ビッグベイト) |
大型トップウォーター、S字系、ウェイクベイト |
|
荒川 – 平井大橋周辺 |
秋、春 |
サッパ、コノシロ、イナッコ |
橋脚、明暗部、流れ込み |
風向きによりベイトの寄り変化 |
下げ潮、流れの変化時 |
S字系、ジョイント、ペンシル(明暗ドリフト) |
|
荒川 – 荒川ロックゲート下流域 |
通年(特に秋、冬) |
コノシロ、サッパ、ハゼ |
水門、護岸、カケアガリ、地形変化 |
北風時の風裏になることも |
潮の動き始め、潮目発生時 |
S字系、ディープスイムベイト、ジョイントクロー |
|
旧江戸川 – 河口部(浦安側・葛西側) |
通年(特に春秋) |
イナッコ、バチ、コノシロ |
橋脚、カキ瀬、ブレイク、流れの変化 |
風向きでベイトの接岸変化 |
下げ潮、上げ潮、潮目 |
各種ビッグベイト(季節のベイトに合わせる) |
2025年5月27日は大潮にあたり、東京湾奥部での黒鯛ヘチ釣りにおいて「つ抜け(20枚)」を達成するための好条件が揃うと予測される。当日の天気予報は気温20℃と釣りに適しており、東日本太平洋側では曇りや雨の可能性も示唆されている 1。本戦略プランは、この日の特異な潮汐条件、特に午前中の極端な干潮と、それに続く満潮を最大限に活用するため、複数の釣り場を潮の動きと同期させて巡回するものである。豊洲ぐるり公園、晴海周辺、そして朝潮運河という実績のあるポイントを選定し、それぞれの場所で最適な時間帯と狙い方を組み合わせることで、20枚という目標達成を目指す。これは熟練のヘチ釣り師にとっても挑戦的な目標であるが、周到な準備と状況に応じた戦術変更によって十分に達成可能である。
2025年5月27日の東京湾奥の気温は20℃と予想されており、これは釣り人にとっても黒鯛の活性にとっても快適な範囲である 1。また、5月後半の東日本太平洋側は曇りや雨の日が多いとの長期予報があり、当日も同様の天候となる可能性がある 2。曇天や小雨は、黒鯛の警戒心を解き、摂餌行動を活発化させる要因となり得るため、ヘチ釣りにとっては有利に働くことが多い 3。光量が抑えられることで、水中の魚から釣り人や仕掛けが見えにくくなり、特に浅場や水面近くでの大胆な捕食を引き出すことが期待できる。東京湾奥部は5月頃から特有の濁りが出やすいため 4、曇天や雨がこれに加われば、黒鯛はさらに警戒心を解き、通常よりも浅いタナや日中でも活発に餌を追う可能性が高まる。ただし、強雨は釣りの快適性や水質に悪影響を与えるため、小雨程度を想定した装備(雨具など)の準備は怠れない。
当日は大潮であり、干満差が大きいことが予想される 5。晴海基準の潮汐は以下の通りである。
第一次満潮:04:00 (194cm)
第一次干潮:10:59 (-10cm) – 特筆すべき極端な低潮位
第二次満潮:17:59 (198cm)
第二次干潮:23:17 (113cm)
この2メートルを超える大きな干満差は、強力な潮流を生み出し、黒鯛の捕食活動を刺激する。特に04:00から10:59にかけての下げ潮と、10:59から17:59にかけての上げ潮が主要な狙い時となる。10:59の-10cmという干潮位は、単なる低潮位ではなく、普段は水面下にあるヘチ際の構造物が露わになるほどの状況を作り出す。これにより、カニやエビなどのベイトがより深い場所や残された水路、構造物の基部に集中し、それを追う黒鯛も同様の動きを見せることが予想される。また、このタイミングは、普段見ることのできないイガイの付着状況やフジツボの密集帯、隠れたスリットなどを視認し、後の釣りのための貴重な情報を得る絶好の機会ともなる。豊洲ぐるり公園の一部のように水深が5m程度の場所 7 では、この干潮時に極端に浅くなり、魚が沖のパイプ周りやより深いオーバーハングなどに移動する可能性がある。対照的に、晴海周辺の元々水深のあるポイント 8 や運河筋の深みが、この時間帯の有望な受け皿となるだろう。
表1:2025年5月27日 晴海における詳細潮汐・潮流分析
時刻(JST) |
潮位(cm) |
潮の名称 |
潮流の強さ・向き (予測) |
主要な釣り時間帯 |
03:00 |
184 |
大潮 |
上げ止まり前・やや強い |
夜明け前の好機 |
04:00 |
194 |
大潮 |
満潮・潮止まり |
第一次満潮 プライムタイム① |
05:00 |
183 |
大潮 |
下げ始め・強い |
下げ潮初期の活性期待 |
06:00 |
153 |
大潮 |
下げ潮・非常に強い |
活発な捕食期待 |
07:00 |
109 |
大潮 |
下げ潮・強い |
|
08:00 |
59 |
大潮 |
下げ潮・やや強い |
|
09:00 |
15 |
大潮 |
下げ潮・弱まる |
干潮間近、深場へ魚が集中 |
10:00 |
-9 |
大潮 |
下げ止まり近い |
|
10:59 |
-10 |
大潮 |
干潮・潮止まり |
第一次干潮 特異点(構造物露呈・深場集中) |
12:00 |
27 |
大潮 |
上げ始め・やや強い |
上げ潮初期の活性期待 |
13:00 |
79 |
大潮 |
上げ潮・強い |
|
14:00 |
128 |
大潮 |
上げ潮・非常に強い |
活発な捕食期待 |
15:00 |
167 |
大潮 |
上げ潮・強い |
|
16:00 |
189 |
大潮 |
上げ潮・やや強い |
|
17:00 |
197 |
大潮 |
上げ止まり前・やや強い |
夕まずめ前の好機 |
17:59 |
198 |
大潮 |
満潮・潮止まり |
第二次満潮 プライムタイム②(夕まずめと重複) |
19:00 |
182 |
大潮 |
下げ始め・強い |
日没後の活性期待 |
20:00 |
154 |
大潮 |
下げ潮・やや強い |
|
21:00 |
126 |
大潮 |
下げ潮・弱まる |
|
22:00 |
111 |
大潮 |
下げ止まり近い |
|
23:17 |
109 |
大潮 |
干潮・潮止まり |
第二次干潮 |
潮流の強さ・向きは一般的な傾向であり、当日の風向・風速により変化する可能性がある。
当日の日の出は04:29、日の入りは18:48である。夜明け(薄明かりが差し始める時間)は03:52、日暮れ(完全に暗くなる前の時間)は19:25と、釣りが可能な時間は十分に長い 9。特に注目すべきは、第一次満潮(04:00)が夜明け(03:52)とほぼ同時に訪れる点である。これにより、夜が明けきらない薄暗い時間帯から満潮の恩恵を受けられ、非常に有望な釣りの窓口が開かれる。同様に、夕方の第二次満潮(17:59)は日暮れ時(19:25)へと続き、これもまた黒鯛の活性が高まる絶好の機会となる。光量が少ないこれらの時間帯は、黒鯛が警戒心を解き、大胆に岸壁際で捕食する傾向があるため、戦略上非常に重要である。
5月の東京湾では、風向きが急に変わる「シアー」と呼ばれる現象が発生することがある 11。また、春から秋にかけては湾奥で時計回りの循環流が発生し、特に南西風が強い場合にこの流れが強まり、千葉県側に移動する傾向が報告されている 12。2025年5月27日当日の具体的な風予報は現時点ではないものの、これらの一般的な傾向から、当日は風向きの変化に対応できる準備が必要である。南西の風が吹けば、湾奥の北東向きの岸壁や風裏となる構造物周辺にベイトや浮遊物が集まりやすく、黒鯛の付き場となる可能性がある。当日の風向きと強さを正確に把握し、キャストの精度、仕掛けの流し方、ポイント選定に活かすことが求められる。風が一定方向に吹けば、岸壁沿いに「食い筋」が形成されることもあり、これを見極める眼力も重要となる。
東京湾における黒鯛の産卵期は概ね3月から6月で、ピークはそれより早い時期に迎えることが多い 4。したがって、5月下旬は多くの個体が産卵後の体力回復期に入り、積極的に餌を捕食する時期にあたる。この時期の重要な変化として、イガイ(ツブ)が主要なベイトとなり始める点が挙げられる。イガイは5月半ばから後半(梅雨入り前後)にかけて岸壁に付着し始め、黒鯛はこれを盛んに捕食するようになる 3。この「イガイパターン」の始まりは、ヘチ釣りのトップシーズンの幕開けを意味し、黒鯛は水深1ヒロから2ヒロといった浅いタナで活発にアタックしてくるようになる 4。一部で5月以降の釣りが渋いとの報告もあるが 14、これは釣りプレッシャーの増加や局所的な条件変化によるものと考えられ、的確な状況判断と高度なテクニックがあれば、むしろ高活性な魚を狙える好機である。産卵後の旺盛な食欲と、栄養価の高いイガイの出現が重なるこの時期は、数釣りの大きなチャンスと言える。
本巡回コースは、潮汐の動きと日照条件を各ポイントの特性と同期させ、釣果を最大化することを目的に設計されている。高活性が期待される時間帯に有望な場所を叩き、当日の状況に応じて柔軟に対応する。20枚という目標達成には、効率的な移動と、見込みの薄い場所での粘りすぎを避ける積極的なポイントローテーションが不可欠である。
第1拠点:豊洲ぐるり公園 (西側、ららぽーと寄り) (目標釣果:5~7枚)
時間帯: 夜明け前(03:30頃)に到着し、04:00の満潮(194cm)とそれに続く初期の強い下げ潮を狙う。06:00~06:30頃に移動。
理由: 満潮時は黒鯛が岸壁上部のイガイを捕食しやすくなる。夜明けの薄明りは摂餌行動を促す 9。豊洲ぐるり公園は満潮時に釣果実績が高いとされる 15。西側にはオーバーハングやパイプといった黒鯛が好むストラクチャーが存在する 15。水温20℃という予報も好条件である 1。
狙い方: オーバーハング際やパイプ周りを中心に、水面から1~2ヒロの浅いタナを重点的に探る 4。餌は新鮮なイガイ。初期の下げ潮が餌の匂いを拡散させる効果も期待できる。この時間帯は、他の釣り人のプレッシャーが比較的少ないため、スレていない高活性な個体に出会える可能性が高い。一日の最初の数時間は、釣果を積み重ねる上で極めて重要である。
関連情報: 水深は最大5m程度 7。フジツボなどの貝類も付着 16。
第2拠点:朝潮運河 (潮見さざなみ公園 – 係留施設・橋脚周辺) (目標釣果:4~6枚)
時間帯: 06:30~07:00頃に到着し、下げ潮の中盤を釣る。08:00~08:30頃に移動。
理由: 朝潮運河、特に潮見さざなみ公園には、係留杭や橋脚など、黒鯛が付きやすいストラクチャーが豊富である 17。下げ潮がこれらのストラクチャー周りに流れを作り、ベイトと黒鯛を集める。朝の満潮からの活性が持続している可能性もある。
狙い方: 係留杭にタイトに仕掛けを落とし、流れに乗せて自然に漂わせる。橋脚周りも丹念に探る。餌はイガイ、または現地で採取可能なカワヒバリガイなど 19。運河筋では、下げ潮時に魚が流れに対して頭を向け、流れが緩むストラクチャーの陰やヨレに定位することが多い。仕掛けをストラクチャーのやや上流に投入し、自然に食わせるポイントへ送り込むイメージで狙う。
関連情報: 係留施設周辺の水深は4~5m、柱にはイガイが付着 17。乗船場の柵下や木杭周りが有望 18。
第3拠点:晴海エリア (晴海橋公園/晴海ふ頭公園 – 深場ストラクチャー) (目標釣果:4~6枚)
時間帯: 08:30~09:00頃に到着。10:59の干潮(-10cm)前後と、その後の上げ始めを釣る。13:30~14:00頃に移動。
理由: 晴海エリアは水深があることで知られる(晴海橋公園で6~10m) 8。潮位が大きく下がるこの時間帯、周辺の浅場から魚が深みに退避してくる可能性がある。特に10:59の極端な干潮は、残された水域に魚を集中させる。その後の上げ始めは、再び岸壁に水がつき始めるため、黒鯛の捕食スイッチが入ることが多い。この極端な干潮時は、普段は水面下にあるイガイ床、フジツボの付着状況、小さなスリットやオーバーハングなどを直接目で確認できる貴重な機会でもある。この「偵察」で得た情報は、潮位が高い時にどこを狙うべきかの重要な手がかりとなる。
狙い方: 岸壁の最下層、特に変化のある場所や既知の深みを中心に攻める。ド干潮時には、アクセス可能な最も低いポイントを探る。潮が上げ始めたら、水位の上昇に合わせてタナを上げていく。餌はイガイを主体とし、深場で反応が鈍い場合はカニも試す価値がある。
関連情報: 晴海臨海公園も有望 20。壁際に黒鯛が付く 8。
第4拠点:午前中に最も実績のあったエリアへの再訪、または高活性が期待できる代替ポイント (目標釣果:5~7枚以上で「つ抜け」達成)
時間帯: 選択したポイントへ14:30~15:00頃に到着。17:59の満潮(198cm)へ向かう強い上げ潮と、それに続く夕まずめ(19:25頃まで)を狙う。
理由: このフェーズは、午後の満潮というもう一つの絶好の捕食時間帯と、夕まずめの高活性が重なるタイミングを最大限に活かすことが目的である。ポイントの選択は、午前の釣果と釣り人の直感に基づく。
オプションA(豊洲ぐるり公園への再訪): 午前中に非常に良い釣果が得られた場合、同様の(ただし潮位は若干高い)条件で実績のある場所に戻るのは理にかなっている。魚は再び岸壁上部にアクセスしてくる。
オプションB(朝潮運河への再訪): 朝潮運河で強い手応えがあったり、良型が釣れたりした場合、満潮が運河内に差し込むこの時間帯は非常に有望である。特にストラクチャー周りや係留施設周辺 17。夜釣りも実績あり 17。
オプションC(晴海エリアでの継続): 晴海エリアで上げ潮に乗って釣果が伸びている場合、特に深場で大型が反応しているなら、そのまま粘るのも有効な選択肢である。
狙い方: 上昇する潮位に合わせて積極的に岸壁際を探る。夕まずめが近づくにつれて、魚は非常に大胆になることがある。餌は引き続きイガイを主体とする。干潮時に視認できた有望なストラクチャーがあれば、そこを重点的に攻める。日中の明るい時間帯には警戒していた魚も、光量が落ちる夕まずめには警戒心を解き、活発に捕食を始めることが多い。この時間帯は、「つ抜け」に必要な最後の数枚を追加するための重要な局面となる。
関連情報(満潮・夕まずめ全般): 豊洲は満潮時が良好 15。朝潮運河は満潮時・夜間が良好 17。「上げ潮のほうが圧倒的に食いはよく潮位は高いほどチャンスです」との記述あり 21。
主餌: 新鮮で質の高いイガイ(ツブ)。5月下旬の東京湾奥ではこれが最も重要となる 3。単体で刺すか、小さなものは数個まとめて団子状にする 4。砕いて撒き、匂いで寄せるのも有効。
副餌:
カニ:小型のカニはヘチ釣りの定番餌 4。イガイへの反応が薄い時や、異なるアピールを試したい場合に有効。
フジツボ:ストラクチャーに多く付着している場合に特に効果的 16。丸ごと、または砕いて使用する。
パイプ虫:4月~5月の餌として言及あり 4。ニッチな選択肢として。
餌の確保: 現地での採取も一部可能だが(朝潮運河のカワヒバリガイ 19、一般的なアドバイス 22)、「つ抜け」を目指すならば、事前に十分な量の良質なイガイを準備しておくことが賢明である。
表2:ポイントと潮汐状況に応じた最適餌選択(推奨)
ポイント |
潮汐状況 |
主餌 |
副餌 |
備考・狙い方 |
豊洲ぐるり公園 |
満潮前後・下げ始め |
イガイ |
カニ |
浅ダナの壁際、オーバーハング、パイプ周り。イガイの自然な落下を演出。 |
干潮前後・上げ始め |
カニ |
フジツボ |
水深のある場所、ストラクチャーの根元。カニで底付近を丁寧に。 |
|
晴海エリア |
満潮前後 |
イガイ |
フジツボ |
壁際全般。水深があるため、やや重めのオモリでタナを刻む。 |
干潮時 |
カニ |
イガイ(大粒) |
最深部、露出した根やカケアガリ。カニを底に這わせるように。イガイはアピール重視。 |
|
朝潮運河 |
満潮前後 |
イガイ |
カワヒバリガイ |
係留杭、橋脚際。流れに乗せてストラクチャーに送り込む。 |
(潮見さざなみ等) |
干潮前後 |
カニ |
イガイ |
船道や深みのある船着き場周辺。杭の根元や船底の影。 |
ラインコントロール: 強潮流下では、仕掛けとのコンタクトを保ち、微細なアタリを感知することが極めて重要。餌をタナまで届けつつ、不自然な重さにならない適切なガン玉を選択する 28。
プレゼンテーション: 潮流を利用し、餌が自然に岸壁沿いを流れたり、ストラクチャー裏のヨレに送り込まれるように操作する 17。不自然な抵抗(ドラグ)をかけないこと。
タナの探り方: 潮位の変化に合わせて、系統的に異なる水深を探る。満潮時は浅ダナから始め、潮が下げるにつれて深く、上げ潮では再び浅く探る 4。大潮の強い流れの中では、魚は必ずしも底だけでなく、流れが緩む中層のストラクチャー際や、速い流れと緩い流れがぶつかる「潮目」に定位することが多い。これらの変化点を見抜き、正確に餌を送り込む観察眼と技術が求められる。
ベイトフィッシュの観察: 小魚(豊洲のイナッコなど 16)の存在は、黒鯛を含む捕食魚の活性を示唆する。
水の透明度・濁り: 透明度に応じてハリスの長さや太さを調整。濁りが強い場合(予報や5月の傾向 2)は、魚の警戒心が薄れることが多い。
「兆候」の察知: ストラクチャー付近の僅かな渦や不自然な水の動き、時には目視できる黒鯛の姿(ただし、見えている魚は警戒心が強いことが多い 25)など、些細な変化も見逃さない。
移動の決断: あるポイントで一定時間(潮の状況を考慮し30分~1時間程度)アタリがなければ、積極的に移動する 3。「つ抜け」にはアクティブな魚を探し出す必要がある。
アプローチ: 存在感を消し、急な動きを避け、可能な限り岸壁から一歩下がって竿を出す 3。
餌の落下: 自然に剥がれ落ちた餌を模倣し、ゆっくりと自然なフォールを心掛ける 3。
アタリの感知: 大潮の強い流れの中ではアタリが分かりにくいことがある。ラインの僅かな停止、引き込み、フケ、重みの変化など、通常とは異なる感覚に集中する 29。「聞きアワセ」が重要。
アワセ: アタリを確信したら、竿の弾力を活かしてしっかりとフッキングする。
やり取り: 掛かった直後に主導権を握り、ストラクチャー(豊洲のオーバーハングやパイプ 15、朝潮運河の杭 18)に潜られないようにする。竿のパワーで魚を浮かせ、誘導する。「あと一匹」を確実に獲るためには、プレゼンテーション、アタリ感知、そして取り込みの各段階での集中力が不可欠である。根ズレやハリ外れによるバラシは、20枚という目標達成において大きな痛手となる。着底時にラインに適度な角度を持たせてフケを抑えること 31 や、障害物の多い場所ではハリスをやや太くする 17 といった細やかな配慮が、釣果を左右する。
アクセス: ゆりかもめ「市場前駅」下車 32。
駐車場: 38台(普通車36台、身障者用2台)、400円/時。車両制限:長さ4.7m、幅1.7m、高さ2.0m、重量2.0t以下 32。別情報では40~50台 35。
トイレ: 公衆トイレあり 32。ララシャンスガーデン東京ベイ付近のトイレにはおむつ交換台、車椅子対応あり 36。
主要ストラクチャー: 西側(ららぽーと側) 15、オーバーハング、パイプ 15、フジツボや貝類が付着した壁面 16。水深5m程度までの場所あり 7。
規則: 投げ釣り禁止、撒き餌禁止 32。指定された釣り禁止エリアを確認のこと 34。
備考: 混雑することあり。魚影が濃いとの報告あり 15。
晴海橋公園 (江東区豊洲2丁目):
アクセス:ゆりかもめ「豊洲駅」より徒歩3分 8。
駐車場:公園専用駐車場なし。近隣の有料駐車場を利用 39。例:日中30分300円、最大2,500円 39。
トイレ:公園内にあり 8。ただし、専用トイレなしとの情報も 41。
主要ストラクチャー:水深6~10mと深い 8。垂直護岸、一部岩場、泥底 8。ガスの科学館前が釣り可能エリア 8。
備考:水が濁りやすい 8。釣りは可能だが、禁止区域を確認 8。
晴海ふ頭公園 (中央区晴海5丁目):
アクセス:公共交通機関あり。
駐車場:37台、60分500円、平日最大1,500円 45。別情報では約40台 47。
トイレ:2ヶ所、多目的トイレあり 45。
備考:オリンピック後の再整備状況により、現在の釣り可否を確認のこと 48。
晴海臨海公園 (中央区晴海2丁目4番27号):
アクセス:勝鬨橋近く。
駐車場:公園専用駐車場なしとの情報。近隣コインパーキング 50。
トイレ:あり 54。
主要ストラクチャー:専門家による釣果実績あり 20。安全柵が高い場所あり 56。
潮見さざなみ公園 (江東区潮見1-29-24):
アクセス:JR京葉線「潮見駅」 57。
駐車場:近隣コインパーキング 17。タイムズ駐車場など 59。
トイレ:公園内にあり 17。
主要ストラクチャー:船着き場、柱、橋(七枝橋)。船着き場周辺の水深4~5m 17。柱にイガイ付着 17。ワンド(入り江)は浅め(2m) 17。
備考:魚影濃く、満潮時や夜間に高活性 17。常夜灯あり夜釣りにも適す 17。
月島・勝どきエリア:
アクセス:都営地下鉄・東京メトロ「月島駅」 64。
駐車場:近隣コインパーキング 66。
トイレ:一部公園エリアにあり(例:月島川沿い 66、中の島公園は隣接公園利用 67)。
主要ストラクチャー:乗船場 18、木杭 18、橋梁(勝鬨橋、佃大橋など 70)、水中へのはしご 72。オーバーハング 73。
備考:杭間にロープが張られているなど複雑な構造の場所あり 18。フェンスのある場所も 64。月島駅近くに釣具店(春海屋釣具店)あり 66。
精神状態: 「つ抜け」は相当な集中力、適応力、そして忍耐力を要する大きな挑戦である。一回一回のアタリを大切にすること。
準備: 全てのタックルが最良の状態であることを確認する。ハリスは事前に結束しておく。質の高いイガイを十分に用意する。
柔軟性: 本プランは強固な枠組みを提供するが、現場でのリアルタイムな観察に基づいて計画を変更する準備も必要である。予想外に好調なポイントでは長く粘り、不調なポイントは早めに見切る。
効率性: ポイント間の移動時間を最小限に抑える。タックルの準備と片付けを迅速に行えるシステムを構築しておく。
観察力: 水の状態、流れ、風、そして魚の気配を示すあらゆる兆候を常に観察する。これは専門家レベルの釣り師にとって最も重要なスキルである。
安全性: 特に濡れた構造物や干潮時の足場には十分注意する。ライフジャケットを着用する。
挑戦を楽しむ心: 20枚という目標もさることながら、専門的な技術を駆使し、自然環境を読み解きながら釣りを展開するプロセスそのものがヘチ釣りの醍醐味である。
この詳細な戦略プランが、2025年5月27日の東京湾奥部における黒鯛ヘチ釣りでの「つ抜け」達成の一助となることを願う。
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【チヌ(クロダイ)とマダイの産卵時期・違い・共通点を徹底解説!】 - 釣太郎ブログ, 5月 26, 2025にアクセス、 https://tsuttarou.net/archives/212087
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初の足漕ぎカヤックフィッシングでクロダイ登場!【東京・豊洲ぐるり公園】落とし込み釣りでヒット, 5月 26, 2025にアクセス、 https://tsurinews.jp/313084/
潮見さざなみ公園 | 東京都内の釣り場ガイド, 5月 26, 2025にアクセス、 https://goofish.jp/spot/tokyo/tokyo-bay-back/shiomi-sazanami.php
チヌ(クロダイ)釣りポイント紹介 コンクリート工場脇(東雲運河), 5月 26, 2025にアクセス、 https://ameblo.jp/mejina/entry-12859991133.html
すぐそこで採ったエサを足元に落として黒鯛を釣る【朝潮運河 ..., 5月 26, 2025にアクセス、 https://www.youtube.com/watch?v=RwJ05QtUWL0
【つり人編集部】東京湾奥の魚を釣って食べます!東京湾奥グルメ!, 5月 26, 2025にアクセス、 https://web.tsuribito.co.jp/officialblog/tokyo_report_gourmet
神奈川県/みなとみらい 首都圏のヘチ釣り特区でクロダイを狙う - つり人オンライン, 5月 26, 2025にアクセス、 https://web.tsuribito.co.jp/suburb/minatomirai_hechi
チヌ落とし込み(ヘチ釣り)解説 エサの使い分けが釣果UPの鍵 | TSURINEWS - Part 4, 5月 26, 2025にアクセス、 https://tsurinews.jp/17566/4/
見えチヌ釣りに行こう ~カニ刺し(カンヌキを狙ってガッチリ掛ける) - note, 5月 26, 2025にアクセス、 https://note.com/turukame11/n/nb035be0cf9e7
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【ヘチ釣行脚】最近のワタクシ【沖縄&八丈島】 : 横浜港・風堤防 Blog - ライブドアブログ, 5月 26, 2025にアクセス、 http://blog.livedoor.jp/kurodaiou/archives/51956784.html
[フジツボの針の掛け方]、これでバラシと餌ぐちゃは少なくなります ..., 5月 26, 2025にアクセス、 https://ameblo.jp/mikioshin/entry-12311838640.html
豪快!フジツボ・カニのアタリ! チヌ落とし込み - YouTube, 5月 26, 2025にアクセス、 https://www.youtube.com/watch?v=5Hu1P621Pr4
チヌ落とし込み(ヘチ釣り)解説 エサの使い分けが釣果UPの鍵 - エキサイト, 5月 26, 2025にアクセス、 https://www.excite.co.jp/news/article/Tsurinews_tsurinews17566/
ヘチ釣り - 海釣りスタートガイド, 5月 26, 2025にアクセス、 https://umiduri-startguide.net/129
[ヘチ釣り]東京湾奥の黒鯛釣り、ゆりかもめで巡る黒鯛の一級 ..., 5月 26, 2025にアクセス、 https://www.youtube.com/watch?v=tuJkzzilPcw
My Style!のべ竿のヘチ・前打ちで狙う東京湾の黒鯛 - ライブドアブログ, 5月 26, 2025にアクセス、 http://blog.livedoor.jp/kurodaiou/archives/51943110.html
釣り図鑑③ 豊洲ぐるり公園 - DOMINISTYLE, 5月 26, 2025にアクセス、 https://doministyle.jp/announcements/hzmppchq9ihmroy7
アクセス | 豊洲ぐるりパーク 江東区 豊洲ふ頭内公園, 5月 26, 2025にアクセス、 https://toyosugururi.jp/access/
豊洲ぐるりパーク 江東区 豊洲ふ頭内公園, 5月 26, 2025にアクセス、 https://toyosugururi.jp/
豊洲ぐるり公園の口コミ一覧 | 子供とお出かけ情報「いこーよ」, 5月 26, 2025にアクセス、 https://iko-yo.net/facilities/93363/experiences
faqよくある質問 - 豊洲ぐるり公園手ぶらBBQ広場, 5月 26, 2025にアクセス、 https://toyosugururi-bbq.com/faq/
豊洲ぐるり公園 釣り禁止エリアのご案内 | お知らせ, 5月 26, 2025にアクセス、 https://toyosugururi.jp/news/entry-293.html
お知らせ | 豊洲ぐるりパーク 江東区 豊洲ふ頭内公園, 5月 26, 2025にアクセス、 https://toyosugururi.jp/news/
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晴海臨海公園(はるみりんかいこうえん) | スケパ, 5月 26, 2025にアクセス、 https://sk8parks.net/parkspot/harumipark
晴海臨海公園(大竹市) | 子供とお出かけ情報「いこーよ」, 5月 26, 2025にアクセス、 https://iko-yo.net/facilities/118864
東京都/中央区晴海 黒鯛工房のタックルで釣り歩く - つり人オンライン, 5月 26, 2025にアクセス、 https://web.tsuribito.co.jp/beginner/kurodai_tokyo
潮見さざなみ公園 | 江東区の公園 - まいぷれ, 5月 26, 2025にアクセス、 https://koto.mypl.net/article/park_koto/15235
潮見さざなみ公園 | 子供とお出かけ情報「いこーよ」, 5月 26, 2025にアクセス、 https://iko-yo.net/facilities/158875
【最大料金あり】潮見運動公園周辺の時間貸駐車場, 5月 26, 2025にアクセス、 https://times-info.net/P13-tokyo/C108/F366d5237d75d6b3372cb0543bbc37d60d0a32f4b_4f20d833838a6e5eb70e55811ae36a2f/SC00000001-max_fee/
潮見さざなみ公園 トイレ(江東区-トイレ)周辺の駐車場 - NAVITIME, 5月 26, 2025にアクセス、 https://www.navitime.co.jp/parking/around/?spt=01180.49173
潮見さざなみ公園の釣果・釣り場情報【2025年最新】 - アングラーズ, 5月 26, 2025にアクセス、 https://anglers.jp/areas/3562
潮見さざなみ公園|子連れママのための子育て情報サイト, 5月 26, 2025にアクセス、 https://mamasky.jp/item/1608/information
潮見さざなみ公園の潮見表・タイドグラフ(2025年最新版・完全版), 5月 26, 2025にアクセス、 https://tide.chowari.jp/13/131083/23422/
月島の「中の島公園」に行ってきました。 | numazizouのブログ, 5月 26, 2025にアクセス、 https://ameblo.jp/numazizou/entry-12309291189.html
【東京近郊のハゼ釣りポイント6選】 江戸川放水路や佃堀など定番釣り場も紹介 | TSURINEWS, 5月 26, 2025にアクセス、 https://tsurinews.jp/305687/
月島川 | 東京都内の釣り場ガイド, 5月 26, 2025にアクセス、 https://goofish.jp/spot/tokyo/tokyo-bay-back/tsukisimagawa.php
中の島公園 | 東京都内の釣り場ガイド, 5月 26, 2025にアクセス、 https://goofish.jp/spot/tokyo/tokyo-bay-back/nakanoshima.php
越中島公園 | 東京都内の釣り場ガイド, 5月 26, 2025にアクセス、 https://goofish.jp/spot/tokyo/tokyo-bay-back/ecchujima.php
シン朝潮運河船着場がすごいことになっている! | 青木かのオフィシャルブログ「月島日記, 5月 26, 2025にアクセス、 https://ameblo.jp/kano-aoki/entry-12825878583.html
釣行記「今が潮どき」- 月島(佃、月島、勝どき、豊海町)実釣によるエリア情報 | 音楽と写真釣りは時々やります, 5月 26, 2025にアクセス、 https://ameblo.jp/marnytakada/entry-12692072590.html
隅田川【佃大橋〜勝鬨橋】でヘチ釣り。2023.03.09 - YouTube, 5月 26, 2025にアクセス、 https://www.youtube.com/watch?v=FH3iNaVQt0g
陸っぱりチヌポイント紹介 佃大橋(隅田川)東岸 | スーさんの磯釣り日記 ぶらちょ, 5月 26, 2025にアクセス、 https://ameblo.jp/mejina/entry-12758107257.html
9/13(日) ヘチ釣り 隅田川本流調査 | EDOKURO東京湾奥クロダイ釣り日記, 5月 26, 2025にアクセス、 https://ameblo.jp/edokuro60/entry-12624775749.html
ミッション概要:本レポートの目的は、2025年5月27日の隅田川におけるバチ抜けシーズンに、シーバス10匹の釣果、すなわち「つ抜け」を達成するための包括的な戦略を提示することにある。
状況の好転性:当日は大潮であり 1、新月後の月齢 2、そして概ね安定した天候 5 という、バチ抜けにとって極めて好条件が重なる。これは、大規模なバチの発生と、それに伴うシーバスの活発な捕食活動が期待できることを意味する。この千載一遇のチャンスを最大限に活かすことが、目標達成の鍵となる。
戦略的必須事項:成功は、明確に定義されたランガン戦略、潮汐の動きに合わせた精密なタイミング、適切なルアー選択、そして状況変化への迅速な適応能力にかかっている。特に、バチの動きとシーバスの捕食行動を予測し、先手を打つ釣りが求められる。
確信表明:本計画を勤勉に実行すれば、アングラーを「つ抜け」という目標達成へと導くことができると確信している。隅田川のバチ抜けは、適切な知識と準備をもって臨めば、驚くべき釣果をもたらすポテンシャルを秘めている。
特筆すべきは、複数の主要なバチ抜け指標(大潮、新月直後、バチの活動が活発になる5月下旬という日付 7)が一致している点である。これは単なるバチ抜けではなく、非常に大規模なものになる可能性を示唆している。5月27日はバチ抜けパターンが活発な時期であり 7、大潮であることはバチの大量発生を引き起こす主要因として知られている 8。さらに、月齢1.0、輝面1.7%という新月直後の状況 2 も、大潮と関連してバチ抜けのピークタイムとされている。これらの強力な要因が複合的に作用することで、バチの大量発生の確率は飛躍的に高まる。これはシーバスにとって豊富な餌が供給されることを意味し、より攻撃的な捕食行動を引き出すだろう。大規模なバチ抜けは、初期にはシーバスの選択性が低下する可能性があるが、捕食が進むにつれてよりセレクティブになることも考えられる。また、バチが広範囲に散らばる可能性もあり、「水を読む」こと、すなわちバチの集積場所を見極める能力が一層重要になる。
釣行日の環境条件を詳細に分析することは、戦略立案の基礎となる。天候、潮汐、風、月齢が複雑に絡み合い、バチの発生量やシーバスの活性に直接的な影響を与える。
詳細気象分析:
気温:夜間の気温は16℃から20℃程度と予測される 5。日中の最高気温は20℃前後 11 との予報が多いが、一部では23℃から25℃に達する可能性も示唆されている 14。夜釣りを考慮すると、概ね快適な気温であり、シーバスの活動にも適していると言える。
降水:降雨の可能性は低い。5によれば、夕方から夜にかけての降水確率は10%から20%である。19では「スッキリしない空」で雨具の携帯を推奨しているが、6では降水量0 mm/hと予測されている。総合的に見てリスクは低いものの、小雨程度は想定し準備しておくのが賢明である。まとまった雨は、水面のバチの活動を妨げる可能性がある 18。
雲量:主に曇り(「くもり」)の見込み 5。曇天はバチ抜けにとって好条件となることが多い。バチが安心して水面に浮上しやすく、また、直射日光による水中の明るさの変化を抑え、バチが深場へ移動するのを防ぐ効果も期待できる。
全般的な見通し:「少しヒンヤリと感じられそう」とのことで 19、重ね着などで体温調節ができる服装が望ましい。
当日の潮汐ダイナミクス:
潮名:大潮 1。これが最も重要な要素である。
満潮:東京芝浦の予測では、17時52分頃に潮位198cm 3。他の情報源では朝の満潮時刻が若干異なるものもあるが 1、気象庁発表の東京の潮位予測 3 を最も信頼性の高い情報として採用する。
干潮:同日10時54分(潮位-10cm)および23時17分(潮位113cm)3。夜釣りのため、夕方の満潮から夜の干潮にかけての下げ潮が主なターゲットとなる。
干満差:17時52分(198cm)から23時17分(113cm)までの潮位差は85cm。この大潮特有の大きな干満差は、下げ潮時に強力な流れ(流れ)を生み出す。
流速:隅田川の下げ潮は特に流れが速いことで知られている 21。この強い流れは、川底からバチを剥がし、集積させ、シーバスにとって捕食しやすい状況を作り出す上で不可欠である 8。
風の状況と影響:
予報:6 (tenki.jp) が最も詳細な時間帯別予報を提供している。
夕方(17時~19時):東北東の風、2 m/s。
夜(20時~22時):北東の風、2 m/s。
深夜(23時~24時):北北東から北の風、2 m/s。
影響:2 m/s程度の穏やかな風は、概して好条件と言える。
水面を著しく波立たせるほど強くないため、バチの視認性や表層系ルアーの操作性が保たれる 18。
北北東から東北東の風は、釣り座によっては下流方向または川筋を横切る形となり、キャスト距離を伸ばす助けとなったり、シーバスの警戒心を和らげる僅かなさざ波を作り出したりする可能性がある。また、バチが岸際やストラクチャー周りに吹き寄せられる方向にも影響を与える。
月齢の影響:
月相:新月後。2025年5月27日の月齢は1.0、輝面は1.7% 2。
重要性:バチ抜けは新月および満月期(とそれに伴う大潮)と強く関連している。新月の数日後は、しばしばバチ抜けのプライムタイムとなる。この要素も、大規模なバチの発生への期待をさらに高める。
この強力な大潮の下げ潮と、比較的穏やかな北北東から東北東の風という組み合わせは、バチが主に下流へと運ばれ、水面での活動(ボイルやバチ自体)が荒れた状況よりも格段に視認しやすくなることを示唆している。この状況は、視覚的な索敵と表層・表層直下のルアープレゼンテーションを有利にする。強い流れがバチの移動の主な原動力となり、穏やかな風はこの動きを大きく妨げることはないため、シーバスは上方を意識している可能性が高く、ノガレ120Fやマニックのようなルアーが極めて効果的となるだろう。風向きによっては、表層を漂うバチが特定のポイントで川の南岸や西岸にわずかに押しやられることも考えられる。
バチの大量発生とそれに続く捕食の狂騒は、下げ潮の最初の数時間(おおよそ18時から21時頃)に起こる可能性が高い。この時間帯は、流れが最も強く、最も多くのバチが川底から剥がされるためである。満潮時刻は17時52分であり 3、バチは満潮前後から発生し始め、下げ潮に乗って流下することが多い 8。大潮の下げ始めは通常、最も速い流速を記録する。したがって、この時間帯に最も多くのバチが水中を漂い、シーバスは餌が最も豊富で脆弱なこの時に最も活発に捕食行動をとる。この時間帯が、釣果を最大化するための最重要攻略時間となる。
表1:2025年5月27日の環境条件概要
時間帯 |
推定潮汐ステージ & 潮位 (cm, 東京) |
風向 |
風速 (m/s) |
気温 (℃) |
雲量/降水確率 (%) |
月の輝面 |
備考 |
16:00 - 17:00 |
上げ~満潮間近 (198cmに接近) |
東北東 |
2 |
約19-20 |
曇り / 10-20% |
1.7% |
満潮ピークに接近 |
17:00 - 18:00 |
満潮 約17:52 (198cm) |
東北東 |
2 |
約18-19 |
曇り / 10-20% |
1.7% |
潮止まり、バチ発生開始の可能性 |
18:00 - 19:00 |
下げ始め (強流開始) |
東北東 |
2 |
約18 |
曇り / 10-20% |
1.7% |
プライムタイム開始 |
19:00 - 20:00 |
下げ潮本流 (強流) |
北東 |
2 |
約18 |
曇り / 10-20% |
1.7% |
バチの流下量ピーク予測 |
20:00 - 21:00 |
下げ潮本流 (強流) |
北東 |
2 |
約17 |
曇り / 10-20% |
1.7% |
引き続き活発な捕食が期待できる |
21:00 - 22:00 |
下げ潮後半 (流れやや緩む) |
北東 |
2 |
約17 |
曇り / 10-20% |
1.7% |
活性が若干落ち着き始める可能性 |
22:00 - 23:00 |
下げ潮終盤 (干潮間近) |
北東 |
2 |
約17 |
曇り / 10-20% |
1.7% |
バチの集積場所、深場狙いにシフト |
23:00 - 00:00 |
干潮 約23:17 (113cm) |
北北東 |
2 |
約17 |
曇り / 10-20% |
1.7% |
潮止まり、残りバチを狙うチャンス |
この表は、釣行時間中の動的な状況を一目で把握するための参照となる。バチ抜けの釣り、特にその成功は、潮汐、風、光量に対するタイミングに大きく左右される。アングラーは、どの時間帯にどのような状況が予想されるかを迅速に理解し、どこにいるべきか、どのルアーを使い、どのようにプレゼンテーションすべきかについて、情報に基づいた意思決定を行う必要がある。この時系列表は、複数の情報源からのデータ 2 を消化しやすい形式に統合している。これにより、例えば「18時半までにX地点に到着する必要がある。なぜなら下げ潮が強くなり、風も好条件だからだ」といった能動的な計画立案が可能になり、場当たり的な調整を避けることができる。満潮、下げ始め、干潮といった主要な潮汐イベントを強調することで、重要な変化点への注意を促す。
隅田川のバチ抜けを攻略するためには、まずその現象自体の特性を深く理解することが不可欠である。
バチの生態と行動:
バチ(一般的にはゴカイやイソメなどの多毛類)は、特定の潮汐条件や月齢に誘発されて産卵のために一斉に水中を漂う行動、いわゆる「抜ける」行動をとる 8。
遊泳力は弱く、特に下げ潮に乗って産卵に適した場所へと運ばれる 8。
バチにはいくつかのタイプが存在し、例えば「川バチ」(河川で見られるタイプ)、「引き波バチ」(水面に引き波を立てて泳ぐ大型タイプ)、「くるくるバチ」(回転しながら泳ぐ小型タイプ)などが知られている 23。隅田川の状況を考えると、主に河川環境に適応した「川バチ」がターゲットとなるが、状況によっては他のタイプが出現する可能性も念頭に置くべきである。
バチ抜けホットスポットとしての隅田川:
東京湾に注ぐ主要河川である隅田川は、バチが生息するのに適した砂泥質の底質を持つエリアが多い(ハゼが多く生息するような砂泥底が理想的とされることから推測される 23)。
無数の橋梁、護岸、支流との合流点などのストラクチャーが、流れに変化を生み出し、ヨレやバチが溜まりやすい場所を形成する 24。
都市型河川特有の常夜灯の存在も重要である。これらの光は時にバチやそれを捕食するシーバスを集め、特に橋の明暗部(明るい場所と暗い場所の境界)は一級のポイントとなる 23。
本計画では、隅田川の強い流れに乗って流下する「川バチ」を主要なターゲットと想定する。これらのバチは、流れに乗って漂い、しばしば水面近くや表層直下を移動する行動が特徴である。隅田川は主要な河川系であり [ユーザー照会]、「川バチ」は河川環境に関連し、流れによって運ばれる 23。「引き波バチ」はより開けた、潮通しの良い砂泥地帯に多く、「くるくるバチ」は流れの緩い運河や桟橋の杭周りで見られる。河川でのバチ抜けの主要な戦術は、下げ潮で流下するバチを狙うことである 8。したがって、ルアーや戦術はこれらの川バチを模倣するもの、すなわち細身のシルエット、水面近くでのスローリトリーブ、ドリフトによるプレゼンテーションが中心となる。
古典的な橋の明暗部は常にシーバスにとって重要なポイントであるが、大規模なバチ抜けの際には、シーバスはバチが豊富に漂流している開けた場所でも広範囲に捕食活動を行うことがある。しかし、ストラクチャーは依然として待ち伏せポイントや、流れが遮られてバチが溜まりやすい場所として機能する。隅田川の多くのポイントは橋に関連しており、明暗部が強調されている 24。大野ゆうき氏によれば、バチ抜け時には魚が典型的な明暗部から離れ、潮目やバチがいる一般的なエリアで捕食することがある 18。23では「引き波バチ」について「オープンエリアの回遊待ちの釣り」と言及しつつも、「川バチ」は「河川のカーブの内側や淵」で見つかるとしている。したがって、戦略としては、バチが大量に発生している場合はストラクチャー間の開けた水域で捕食の兆候(ボイルなど)を探しつつも、橋周りや流れの変化点は漂流するバチが自然に集まったり、流れが遮られたりするため、依然として高確率なゾーンとして捉えるべきである。スポットライトが設置された「聖地」佃大橋 27 は、光が生物活動を集める典型例である。
「つ抜け」達成のためには、状況に応じた柔軟な思考と、計画に基づいた効率的な行動が求められる。
全体的アプローチ:
機動力(ランガン):必須である。一つの場所に固執せず、状況に応じて移動する。ボイルの発生、バチの視認、他のアングラーの釣果などを観察し、判断材料とする 24。
潮汐主導型プラン:計画全体が下げ潮を中心に展開される。満潮止まり直前から釣りを開始し、バチの初期発生とそれに続く最も強い流れを捉える。
観察の重要性:常に水面を注視し、バチ 18、ボイル、シーバスの気配を探る。これがプランの微調整を左右する。
高確率時間帯への集中:下げ潮の最初の2~3時間(おおよそ18時から21時)が、最も生産的な時間帯となる可能性が高い。
推奨タックルとルアー:
タックル:
ロッド:8フィート6インチから9フィート6インチのライトからミディアムライトパワー、ファーストアクションで、バチ特有の繊細なアタリを感知できる高感度ティップを持つもの。「バチ抜け」用またはライトプラッギング用に設計されたロッドが望ましい(「普段よりもよりライトなセッティングになるため、専用のタックルが必須」との記述から示唆される 24)。
リール:2500番から3000番クラスのスピニングリールで、スムーズなドラグ性能を持つもの。
ライン:PEライン0.6号から1.0号。
リーダー:フロロカーボン12lbから16lb(約3号から4号)。
ルアー:バチを模倣した細身で、スローシンキングまたはフローティングタイプのペンシルベイトやミノーを中心に揃える。
主要タイプ:シンキングペンシル、フローティングミノー、状況が厳しい場合のジグヘッドリグによるソフトプラスチック。
具体的モデル例(24 より):
ノガレ (Nogare) 120F, 160S (ピックアップ) - 隅田川で高い実績 24。
マニック (Manic) 95, 115, 130 (DUO) - 「かっ飛び系」で遠投性能に優れ、効果的 24。
エリア10 (Area 10) (ガイア) - 定番バチルアー、極めてスローなリトリーブが求められる 30。
フィール (Feel) 100SG, 120SG (パズデザイン) - 表層直下攻略に適している 23。
キャロット (Carrot) 72S (ダイワ モアザンスライ) - 隅田川での実績あり 24。
アルデンテ (Aldente) 95S (ima) 30。
コモモ SF95スリム (Komomo SF95 Slim) (ima) - シャローの表層直下用 22。
ヒエイ (Hiei) 123SF - 佃大橋周辺で推奨 24。
ミドルアッパーjr2.5 (ダイワ) - ソフトプラスチック、ジグヘッドリグでの使用が想定される 24。
サイズ:一般的に70mmから130mm。シーズン後半になるとルアーサイズがよりシビアになることがあるとの指摘もある 24。5月27日はシーズン後半とは言えないが、幅広いサイズを準備しておくことが望ましい。
カラー 30:
赤系、ピンク系、オレンジ系(バチに近いレッド系、オレンジ) - バチを模倣。
クリア系、ゴースト系、半透明系(クリア系) - ナイトゲームで効果的。
チャート系(チャート) - 高視認性、特に濁りが入った水やアングラーからの視認性確保に。
ブラック系(ブラック系) - 都市の灯りを背景にしたシルエット効果。
過度に派手なカラーは、他のカラーで反応がない場合を除き避けるのが無難 30。
表2:隅田川バチ抜け推奨ルアーアーセナル
ルアータイプ |
モデル例 (ブランド) |
サイズ (mm/g) |
主要カラー |
主な用途 / リトリーブ |
関連資料 |
フローティングペンシル/ミノー |
ノガレ120F (ピックアップ), ヒエイ123SF |
120-123mm / 約12-15g |
クリア、レッドヘッド、ピンク、チャートヘッドブラック |
水面デッドスローリトリーブ、引き波、流れを横切るドリフト |
24 |
シンキングペンシル (スリム) |
マニック95/115 (DUO), エリア10 (ガイア), フィール100SG/120SG (パズデザイン), キャロット72S/スライ95F (ダイワ), アルデンテ95S (ima), ノガレ160S |
72-160mm / 8-20g |
レッド、ピンク、オレンジ、チャート、ブラック、クリアカーボン |
表層直下スローリトリーブ、ドリフト&シンク、流れを横切るキャスト&リトリーブ |
23 |
遠投系シンキングペンシル |
マニック115/130 (DUO), ノガレ160S (ピックアップ) |
115-160mm / 15-25g+ |
レッド、ピンク、チャート、イワシ(遠投用) |
遠距離のボイル攻略、広範囲サーチ、強めの流れ |
24 |
ソフトプラスチック |
ミドルアッパーjr2.5 (ダイワ), パワーイソメ (マルキュー) |
約2.5-3インチ |
レッド、ピンク、ブラウン、グロー |
フィネス、タフコンディション時、ボトム付近(羽化直後のバチを模倣) |
24 |
この表は、多様なルアー情報を実用的な選択ガイドとして整理したものである。複数のルアータイプ、モデル、サイズ、カラーが様々な資料で言及されている 23。アングラーは、バチ抜けに特化した実績のある選択肢と、その典型的な使用法を簡潔にまとめたリストを必要とする。この表はルアーを分類し、具体的な例を挙げ、調査に基づいた効果的なカラーを提案し、それらを応用方法と結びつけている。これにより、アングラーは釣行に向けて多目的なルアーボックスを構築し、さまざまなプレゼンテーション(表層、表層直下、遠投)や状況に対応できる選択肢を確保することで、シーバスの嗜好に合わせる可能性を直接的に高めることができる。
フェーズ別ランガン行程:
戦略は、上げ潮および満潮時の初期活動に適した場所から開始し、次に下げ潮の最盛期に適したポイントへ移動、最後に潮位が下がった終盤にバチが集積する可能性のあるエリアを確認するという流れで構成される。
佃大橋 24 や、競争率の高い永代橋と中央大橋の間、大島川水門手前 24 のような人気ポイントでは、早めの到着(例:17時52分の満潮に対し、16時30分~17時頃)が極めて重要となる。最優先ポイントが混雑している場合は、直ちにそのフェーズの代替ポイントへ移動する。
24および24で指摘されている「競争率」は、環境要因以外の重要な要素である。佃大橋や大島川水門のような生産性の高いポイントは多くのアングラーを引き付ける。これは、良い立ち位置を確保するためには非常に早く到着するか、表3で概説されているような確実な代替計画を持つことが最重要であることを意味する。「つ抜け」計画は、潜在的な場所の競合を考慮に入れなければならない。これらのポイントは混雑が予想されるため、良いキャスティングレーンや主要な魚の付き場へのアクセスは、早着なしには困難であろう。「つ抜け」(10匹)というユーザーの目標は、生産的なゾーンでの釣時間を最大化することを必要とする。したがって、戦略は、最優先ポイントへの早期到着を優先するか、あるいは混雑が少ないか異なる角度からアプローチできる同等に有望な代替ポイントを持つ必要がある。表3のランガンコースは、このバランスを取ろうと試みている。
また、永代橋(沖のボイル)や大島川水門(沖でのボイル)のようなポイントでマニック115/130やノガレ160Sといった「かっ飛び系ルアー」(遠投ルアー)が必要とされること 24 は、バチを捕食するシーバスの全てが岸際にいるわけではないことを示している。いくつかの主要な捕食ゾーンは川の中央部であったり、遠くのストラクチャーやカレントラインに到達する必要があるかもしれない。特定の場所で「沖でのボイル」に対応するために特定のルアーが推奨されているという事実は、シーバスが時にアングラーが標準的なルアーで容易にキャストできる範囲から離れた場所で捕食していることを意味する。「かっ飛び系」とは「超遠投」を意味する。したがって、アングラーのルアー選択(表2)にはこれらのタイプのルアーを必ず含めるべきであり、遠方での活動が観察された際にはそれらを使用する準備をしておく必要がある。これにより、アクセス可能な釣りエリアが広がる。
表3:2025年5月27日 ランガンポイント概要と目標
フェーズ / 時間帯 |
ポイント名(優先度) |
潮汐焦点 |
根拠と主要特徴 (資料) |
目標魚数 |
主要ルアー |
主要戦術 / アプローチ |
競争率 |
フェーズ1:上げ潮/満潮 (16:30 - 19:00) |
1A: 隅田川大橋周辺 |
上げ潮 / 満潮 |
川幅広く流れ緩やか。上げ潮推奨。高速道路の灯りでバチ集まる。深夜の小潮/若潮でも実績 24。初期のバチ発生に適す。 |
1-2匹 |
マニック130, ノガレ160S, ミドルアッパーjr2.5, キャロット72s |
灯り周りをスローリトリーブ。初期のボイルに注意。潮が反転し流れが出始める場所を重点的に。 |
中程度 |
1B (代替): 佃大橋と勝鬨橋間 |
全潮汐 |
超メジャーポイント、「聖地」27。ボイル多発。沖、中間、岸際全て。スポットライト 24。隅田川大橋が不調の場合に。 |
1-2匹 |
ノガレ160S, ヒエイ123SF, その他各種 |
スポットライト周辺を狙う。多様なリトリーブ。混雑覚悟。 |
非常に高い (早着必須) |
|
フェーズ2:下げ潮最盛期 (19:00 - 22:00) |
2A: 新大橋 |
下げ潮 |
岸際にバチ溜まる。下げ潮で流れ速いポイントも。ボイル長く続く 24。江東区側は特に流れが速い 27。 |
3-4匹 |
ノガレ120F, ミドルアッパーjr2.5, キャロット72s, ビームスティック |
バチが溜まる岸際を重点的に。カレントシームに沿ってルアーをドリフト。流れを利用して自然にルアーをプレゼンテーション。 |
低~中程度 |
2B: 永代橋と中央大橋の間 |
下げ潮 |
流れが二股に分かれ変化ありバチ溜まる。沖のボイル集中も 24。明暗部と流れのヨレ 25。 |
2-3匹 |
ノガレ160S/120S, ガルバスリム80S, マニック115 (かっ飛び系) |
カレントエッジや「ペターーーっと感」のある場所 25 を狙う。沖のボイルには遠投系ルアーを使用。 |
高い |
|
フェーズ3:下げ潮後半/干潮 (22:00 - 00:00+) |
3A: 大島川水門手前 |
下げ潮 |
潮が緩くなりバチ大量に溜まることあり。シーバス入ればフィーバー 24。 |
2-3匹 |
マニック115, キャロット72s (かっ飛び系) |
流れが緩みバチが溜まったりトラップされたりする場所を重点的に。表層が静かならやや深めを探る。「底バチ」の兆候を探す。 |
高い |
3B (代替): 佃大橋と勝鬨橋間 |
下げ潮 |
他のポイントが不調な場合の有力候補。魚はまだ灯り周りで活動し、遅れて流下するバチを捕食している可能性あり 24。 |
1-2匹 |
ノガレ160S, ヒエイ123SF |
再度スポットライト周辺を確認。スローリトリーブで反応がなければ、やや速めのリトリーブや異なるルアープロファイルを試す。 |
非常に高い |
|
3C (予備): 石川島公園 / 相生橋 |
下げ潮 |
河口エリア、ポイント広い 34。バチ抜けシーズンも有望 35。主要ポイントが混雑または不調な場合の探索用。 |
1-2匹 |
一般的なバチルアー (マニック, フィール, ワンダー等) |
広範囲を探り、カレントブレイクや微妙な変化を探す。 |
中程度 |
この表は、「つ抜け」計画の戦略的中核であり、ランガンアプローチを具体化したものである。ユーザーは「場所取りする場所やランガンコースと各エリアで何匹どのようにして釣るか」についての計画を必要としている。これに応えるため、釣行セッションをフェーズに分け、各フェーズに主要および代替ポイントを割り当て、資料データで選択理由を正当化し、現実的な釣果目標を設定し、各ポイントに適した特定のルアー/戦術を提案している。また、重要な「競争率」情報も組み込んでいる。これにより、構造化されつつも柔軟なロードマップが提供される。アングラーは、いつ、どこへ、なぜ行くのか、何を期待すべきか、各ポイントにどのようにアプローチすべきかを知ることができ、効率と10匹の目標達成確率を大幅に向上させる。代替ポイントは、重要な柔軟性を提供する。
緊急時対応計画:
広範囲にバチが視認できず、ボイルも皆無な場合は、やや深めのレンジを攻めるルアー(例:フィール100SG、アルデンテ95S)や、さらにはボトム付近を意識した釣り(ソフトプラスチックのミドルアッパーJr.やパワーイソメを軽量ジグヘッドで使用し、泥から出てくるバチや表層の主要なドリフトの直下を漂うバチを模倣する 8)に切り替える。
予期せず風が強まり水面が波立った場合は、非常に軽量な表層ルアーよりも、レンジとアクションを維持できる重めのシンキングペンシルが効果的となる。
最盛期の潮周りに1時間以上全く反応がない場合は、移動を決断する。待ちすぎは禁物である 18。
単にルアーを投げるだけでは、「つ抜け」という高い目標は達成できない。状況を読み解き、ルアーを巧みに操る技術が求められる。
「水を読む」技術:
バチの特定:泳いでいるバチが作る微妙なV字の引き波や、カレントラインやヨレに集積しているバチの群れを探す 18。ヘッドライトは確認のために最小限の使用に留める。
ボイルの見極め:バチ抜け時のボイルは、派手な水しぶきを上げるものから、水面を僅かに吸い込むような静かなライズまで様々である。どんな僅かな水面の乱れも、捕食中の魚のサインである可能性がある。
カレントシーム(潮目):これらはしばしば漂流するバチの集積場所となり、それを追う捕食者を引き寄せる。水面に見えるこれらの明確な筋を狙う 18。
「ペターーーっと感」 25:異なる流れがぶつかり合ってできる穏やかな水面を探す。このような場所はバチをトラップし、シーバスを引き付けることがある。
ルアープレゼンテーションの機微:
超スローリトリーブ(「ただ巻き」):これがバチ抜けパターンの基本である 31。ルアーは、その深度と微妙なアクションを維持するのに最低限必要な動き、時には全くアクションさせず、ただ漂わせるだけで十分な場合もある。
ドリフトテクニック:有望なポイントの上流または流れの上手側にキャストし、ルアーを自然にそのゾーンへと漂わせ、ラインスラックをコントロールする。これは特に警戒心の強い魚や、無力なバチを模倣する場合に効果的である 22。
バチの行動にルアーを合わせる:
バチが水面でV字の引き波を立てている場合(「引き波バチ」スタイル、または一般的な表層バチ)、フローティングまたは極浅潜行タイプのルアー(例:ノガレ120F)を使用する。
バチが表層直下にいる場合は、シンキングペンシル(例:マニック、フィール)を使用してその深度を狙う 8。
視認できる場合はバチのサイズに注意を払い、ルアーの長さを合わせるよう努める。
ライン角度とロッドティップの位置:これらを管理することで、特に流れを横切ってドリフトさせたりリトリーブしたりする際に、ルアーの深度と速度をコントロールする 9。
ステルス性とアプローチ:
水面への騒音や光を最小限に抑える。都市部のシーバスは、周囲の喧騒にもかかわらず警戒心が強い場合がある。
特に魚が岸近くにいる可能性のある浅いバンクへは、慎重にアプローチする。
「流れの速いポイントもあるが同時に、岸際にバチがたまる様な場所が発生する」(新大橋について 24)という概念は、重要なマイクロパターンである。全体的に流れが速いエリアであっても、小さなカレントブレイク、岸の窪み、またはストラクチャーが、バチがトラップされる局所的な緩流帯を作り出すことがある。これらが集中的な捕食ポイントとなる。新大橋は流れが速いが、同時に岸際にバチが溜まる場所もある 24。流体力学的に見ると、速い流れが障害物(岸の不規則性、杭など)に当たると、渦や緩流帯が形成される。バチは遊泳力が弱く、流れに運ばれる 8。したがって、本流を漂うバチはこれらの緩流帯に流れ込み、集積する。エネルギー効率の良い捕食者であるシーバスは、これらの場所やその近くに定位し、容易な獲物を捕食する。アングラーは、これらのマイクロフィーチャーを特に狙うべきである。
また、「ライズが出たら、流されるタイムラグを意識して少し下流側を攻めてみる」(初期の河川バチについてだが、適用可能 18)というアドバイスは、流れのある水域では極めて重要である。シーバスはしばしばバチを捕食した後、飲み込んだり向きを変えたりする間に流れに乗って少し下流へ移動する。特に強い流れの中でライズ地点に直接キャストすると、ルアーは魚が「いた」場所ではなく、魚が「いる」場所に到着しないことになる。流れのある水域ではライズのやや下流にキャストする 18。魚は獲物を捕らえた後、しばしば流れと共に一時的に移動する。魚も剥がれたバチも下流へ移動している。したがって、ライズした後の魚を捕らえるためには、キャストはその下流への移動を予測してわずかにリードする必要がある。流れが強いほど、ライズ地点に対してキャストをより下流に狙う必要があるかもしれない。これには迅速な思考と調整が求められる。
これまでの分析と戦略を踏まえ、釣行当日の成功を確実なものにするための最終確認を行う。
重要な成功要因の再確認:
潮のタイミング:最盛期の下げ潮時間帯(18時から21時)に、適切なポイントにいること。
ルアー選択とプレゼンテーション:スローリトリーブ、自然なドリフト、そしてルアーの形状やカラーをバチに合わせること。
機動力と観察力:一箇所に留まらず、バチや捕食魚の兆候を積極的に探し出すこと。
適応力:リアルタイムの状況に基づいて、ルアー、戦術、または場所を変更する準備をしておくこと。
都市型釣り場における安全とマナー:
特に遊歩道などでキャストする際は、周囲の状況(歩行者、自転車など)に常に注意を払う 28。
他のアングラーを尊重し、特に混雑した人気ポイントでは十分なスペースを確保する。
地域の釣り規制や禁止区域を確認する 35。
ゴミは必ず持ち帰る。
最後の激励:好条件と堅実な計画があれば、「つ抜け」は十分に達成可能な目標である。本計画を信じ、常に観察を怠らず、隅田川のバチ抜けというユニークな体験を存分に楽しんでいただきたい。幸運を祈る。
千葉の船橋 2025年05月の潮見表 | 潮カレンダー, 5月 26, 2025にアクセス、 https://siocal.com/chiba/funabashi/?y=2025&m=05
日本沿岸736港の潮汐表 - tide736.net, 5月 26, 2025にアクセス、 https://tide736.net/
潮汐・海面水位のデータ 潮位表 東京(TOKYO) - 気象庁, 5月 26, 2025にアクセス、 https://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/suisan/suisan.php?stn=TK
潮位表 - GPV Weather, 5月 26, 2025にアクセス、 https://www.gpvweather.com/suisan.php
天気予報 - 気象庁, 5月 26, 2025にアクセス、 https://www.data.jma.go.jp/multi/yoho/yoho_detail.html?code=130010&lang=jp
新宿区の1時間天気 - 日本気象協会 tenki.jp, 5月 26, 2025にアクセス、 https://tenki.jp/forecast/3/16/4410/13104/1hour.html
バチ抜けの新着記事|アメーバブログ(アメブロ), 5月 26, 2025にアクセス、 https://blogtag.ameba.jp/news/%E3%83%90%E3%83%81%E6%8A%9C%E3%81%91
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東京の天気:今日・明日と14日間(2週間)の1時間ごとの天気予報 - Toshin.com, 5月 26, 2025にアクセス、 https://www.toshin.com/weather/detail?id=56682
大阪の天気:今日・明日と14日間(2週間)の1時間ごとの天気予報 - Toshin.com, 5月 26, 2025にアクセス、 https://www.toshin.com/weather/detail?id=60694
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東京都墨田区の天気予報(1時間・今日明日・週間) - ウェザーニュース, 5月 26, 2025にアクセス、 https://weathernews.jp/onebox/tenki/tokyo/13107/
東京都港区の天気予報(1時間・今日明日・週間) - ウェザーニュース, 5月 26, 2025にアクセス、 https://weathernews.jp/onebox/tenki/tokyo/13103/
バチ抜けを基礎から学ぶ *大野ゆうきのバチ抜け講座 *実践編 | ima 公式ブランドサイト, 5月 26, 2025にアクセス、 https://www.ima-ams.co.jp/imag/fish/salt/bachi_sequel
東京の天気予報 - ウェザーニュース, 5月 26, 2025にアクセス、 https://weathernews.jp/onebox/tenki/tokyo/
東京(晴海)の潮汐表(タイドグラフ) - つりー, 5月 26, 2025にアクセス、 https://tsuree.jp/tide/tidesearch/13
隅田川シーバスにおける上げ潮と下げ潮の釣りやすさ比較 | マツタケの釣りモードブログ, 5月 26, 2025にアクセス、 https://t-mode-ch.com/ageshiotosageshio/
東京湾奥バチ抜けシーバスおすすめルアー15選! 第1回(全3回) - つり人オンライン, 5月 26, 2025にアクセス、 https://web.tsuribito.co.jp/beginner/seabasslife-bachinuke2201-01
2025年東京湾バチ抜けカレンダー|攻略のポイントも解説します! | TSURI HACK[釣りハック], 5月 26, 2025にアクセス、 https://tsurihack.com/9563
隅田川バチ抜け場所! - マツタケの釣りモードブログ, 5月 26, 2025にアクセス、 https://t-mode-ch.com/bachinukepointo/
【良く釣る人は読まないで】東京都の過酷な陸っぱり - 釣りキチ, 5月 26, 2025にアクセス、 https://onoringo.com/2023/11/28/%E3%80%90%E8%89%AF%E3%81%8F%E9%87%A3%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%81%AF%E8%AA%AD%E3%81%BE%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7%E3%80%91%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%81%AE%E9%81%8E%E9%85%B7%E3%81%AA%E9%99%B8%E3%81%A3/
東京湾奥はシーバス釣りを学ぶのに最高のポイント!?高橋優介が語るその理由とは, 5月 26, 2025にアクセス、 https://tsurihack.com/4841
隅田川の特徴 - マツタケの釣りモードブログ, 5月 26, 2025にアクセス、 https://t-mode-ch.com/sumidatokutyou/
隅田川橋脚の種類 - マツタケの釣りモードブログ, 5月 26, 2025にアクセス、 https://t-mode-ch.com/sumidagawakyoukyakumatome/
佃大橋の特徴 - マツタケの釣りモードブログ, 5月 26, 2025にアクセス、 https://t-mode-ch.com/tukudaoohashikouryaku/
【初心者必見】いまさら聞けない「バチ抜けシーバスに最適なルアー」の選び方・おすすめ12選を徹底解説‼︎ - 釣りGOOD, 5月 26, 2025にアクセス、 https://tsurigood.com/seabass-bait-lure/
ツレダス – バチ抜けパターンを爆釣するための心得(1) - Mark System Techno, 5月 26, 2025にアクセス、 https://www.mark-system.com/tredas_bachi_1/
【2025年最新】シーバス用バチ抜けルアー16選!最強の実績ルアーを紹介 | Lure Zukan, 5月 26, 2025にアクセス、 https://lurezukan.com/seabasss_lure_bachi/
永代橋でのシーバスの狙い方 - マツタケの釣りモードブログ, 5月 26, 2025にアクセス、 https://t-mode-ch.com/eitaibashitokutyou/
シーバスプロを目指す竹ちゃんブログ, 5月 26, 2025にアクセス、 https://takeuchi0030.livedoor.blog/
隅田川 相生橋付近 【東京】 - 難易度S 東京でバス釣り, 5月 26, 2025にアクセス、 http://tokyolurefishing.blog.fc2.com/blog-entry-217.html
バチ抜けパターンでシーバス攻略!ルアー選びや釣り方とは? - Fish Paradise, 5月 26, 2025にアクセス、 https://fishparadise.jp/blogs/fishing/485