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鹿児島バチ抜けシーバス -第3章- 〜バチ抜け黒鯛〜

 潮汐アプリを開いては、何時に家を出れば夜の満潮から潮が動き出す時間に間に合うかを、1日に何度も確認している自分がいる。


ややアップクロスにキャストしたルアーの着水の飛沫から、下流側へ弧を描くラインの先に出る引き波が、仕事中だろうが食事中だろうが頭の片隅に浮かび上がってくる。


"完全にバチ抜けにハマっている"


単発ボイルが起きる表層だけでなくルアーを引いてくるレンジを刻んでいけば、シーバスの他にチヌも釣れることがわかったその翌日。


同じパターンが通用するのか確かめる為、再び同じ時間と潮のタイミングでバチ抜けポイントへエントリーした。




■ バチ抜け黒鯛


 グーっとラインに掛かる流れのテンションを感じながら、この日新調したばかりの"Megabass/CUTTER90(オーシャンピンク)"を流していく。


レンジは中層より下のイメージ。イメージと曖昧な表現にとどまらせるのは、まだ釣り開始から数キャストしかしていなくて色々と状況を確認している最中だから。


ただ、良い意味で魚は空気は読めないし、待ってくれるわけではない。


ラインスラッグを巻き取るハンドルに掛けた左手も、ドリフトさせるラインの着水角度を調整する為にティップを保持する右手も、「グッ」と伝わる感触の後、すかさずアワセの動作に移った。


「ん?…気付いてない?」


アワセを入れたはずなのに、すぐには走り出そうとしない魚。


一応動きはするのでハンドルを巻き取り構わず寄せに掛かると、釣られてることに気付いたであろう途中から、18STELLA3000MHGのドラグを程よく鳴らし走り出す。


ファイト中のゴンゴンという首振りの感触と、下へ下へと潜る引きにチヌであることを確信。浮かび上がった魚体を見て、テンションは一段上がった。



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【叉長46センチの黒鯛】


 ギラリと立つ背ビレ、黒くそして銀色に輝く魚体は黒鯛だった。


すぐに水中に浸け、その姿にしばし見惚れる。ファイトで上がったであろう息を整えながら、すぐに胸鰭を揺らす黒鯛。


抵抗する力は、今まで釣ったどのチヌよりも強く重い。それもそのはず、叉長46センチは、僕自身自己記録更新サイズだった。


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【身体の厚み、背ビレの前部の張り出しがゴツい】


ヒラヒラとよく動く胸鰭。この胸鰭がしっかり動き出したら、ちゃんと蘇生が出来ている証拠。


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その魚体に似合わず照れ臭そうに胸鰭で顔を隠す黒鯛は、水面に小さなボイル音が静かに響くその海にゆらりと帰っていった。




■ ボトム狙いはやはりキビレ


 幸先よく良い魚が釣れたもんだからこの後の展開に期待するが、こういう時は決まって苦戦したりするのが釣りというもの。


最初の1匹から既に1時間は経過した頃、バチ抜けのボイルは少なくなり、この日の時合いはそろそろ終わりを告げようとしていた。


前章で得た"全層を刻む"手法を繰り返し、幾度となくルアーローテーションと細かい立ち位置の移動をおこない、次の手はima/CALM110でのボトム狙い。


流れが速いわけではないこの河川では、CALM110は神経を使わずともボトム付近を楽にトレースすることが出来るルアーという、僕の中の位置付け。


もう終わりかなぁと思っていたけど、こういう時に魚からの反応はあったりするのが釣りというもの。


コンっと当たり、小気味良い引きで上がってきたのは、黄色いヒレの端が映えるまだ若いキビレだった。


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【ヒットルアー:ima/CALM110(チャートバックパール】


バチパターンで釣ったのはまだ2匹目なのに、なんだか気持ち的にすっかりお馴染みになっている気がするキビレ。


黒鯛のように大きな身体にはならずとも、比較的大きいルアーにも果敢にアタックしてくる好奇心旺盛なターゲットは、リリースの際も元気に身を翻していった。




■ 中層〜ボトムはチヌのテリトリーなのか?


 前日の釣行から、シーバスに混じってチヌが姿を見せ始めた。どの個体にも共通していたのが、ヒットゾーンは中層〜ボトムであるということ。


表層のボイルで捕食を繰り返しているのはシーバスだと思うのだが、本来はチヌだってトップルアーに好反応を見せる魚。


そのチヌが水面でバチを捕食しないのは、中層〜ボトムまでしっかりとバチが流れていて、わざわざ水面まで浮上する必要はないからだろうと勝手に想像してみる。


と思いつつも、表層のボイルだって実はチヌだったりするのかもしれない。


今のところ圧倒的に数を釣っていないので、あくまでただの推測。ただ、今後の課題は明確だ。


表層バチボイルで、チヌがヒットする日が来るだろうか。表層はシーバスで、中層〜ボトムはチヌ、といった具合に釣り分けが出来る日が来るだろうか。


色々なことを想像し、思考する。バチ抜けシーバスの経験も少ないのにチヌまで入ってきて、完全にハマっているバチパターンの釣りは、さらなる深みへと突入していく。


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鹿児島バチ抜けシーバス -序章- 〜抜けたバチたち〜

鹿児島バチ抜けシーバス -第1章- 〜人生初のバチ抜けシーバス〜

鹿児島バチ抜けシーバス -第2章- 〜全層を刻む〜



【TACKLE DATA】

ZENAQ/PLAISIR ANSWER PA89 Technical Surfer

SHIMANO/18 STELLA 3000MHG

SUNLINE/CAREER HIGH6 1号(16lb.class)

SUNLINE/STATE CLUTCH SHOCK LEADER NYLON 16lb.


【WEAR & TOOL DATA】

Cap/1989Luresオリジナル(OTTO)

Life jacket/DAIWA 膨張式ライフジャケット(腰巻きタイプ)

Bag/LAMSESヒップバッグ

Lurecase/MAGBITE MAGTANK Free XL


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