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生分解とメバル

  • ジャンル:釣行記
まぁ、プラスチック射出成型屋が言うのもなんだけど、太平洋の在る場所には、大量のプラスチックがゴミとして蓄積されています。
その多くがペレットと言って、「溶けて固まる」樹脂製品になる前の、もしくは中途半端に分解されたカスのような状態の物です。
 
プラスチックは、もともと石油(一部天然ガス)から出来ているのですが、これらの物の多くは屋外等で太陽光線を浴びると、長い分子が千切れ形を崩していきます。
 
種類によって耐久年度は異なるのですが、その粉々になったプラスチックも、実は「形になっていないだけで、そのままプラスチックである」と言えます。
 
日差しが強い夏の時期などに、長期コンビニ袋などを放置しておくと、やたら強度がなくなっていることに気がついたことが在りませんか?
また、キャンプ用品で良く売られている、折りたたみ式の化学繊維で出来ている安い椅子。
あれを1年ほど外に放置すると、座った時にいきなり破れたりします。
その時に、粉のような物が舞います。
 
それらの、形を成さないプラスチックが、おそらく今後数十年で大きな問題になるのではないかと言われています。
海中にはかなりのプラスチックが含まれているとの報告があり、目に見えないレベルで生物層へも浸透している危険性が考えられています。
 
プラスチックは、半永久的に分解されないと言われています。
 
それに対し、生分解プラスチックと言う物が在ります。
大きく分けて2種類の考え方があります。
 
一つは、早い時間で形が崩れる事で、「ゴミとして放置されても美観を損なわない」という事を目的とした物。
もう一つは、微生物などによって、完全に分解(二酸化炭素と水になる)されるものです。
 
環境負荷が低いのは、とうぜんですが後者であると考えます。
 
 
さて現在、ルアーやーワームに用いられるプラスチックは、多くが生分解されない樹脂で出来ています。
なぜならば、生分解樹脂での成形は、特殊な成型機と材料を用いる為に、コストが上がってしまうからです。
 
また、これがとっても重要なことなのですが、ユーザーは生分解樹脂の製品を「強度を信用できない」と思ってしまうのです。
 
「海中に放棄された場合、1年で30%分解しますよ」と言うルアーが在ったとして、「でも、塗装膜を傷つけない・直射日光に当てない・水をちゃんとふき取れば、強度はおちることは在りません」と・・・
 
やはり「まだそれが許せる時代」では無いのです。
 
 
それともう一つ。
「生分解を売りにしている製品って、性能はどうなのだろうか・・・」という声もあります。
 
釣りの目的は魚を釣ることであり、生分解プラスチックを海中投棄してその分解速度を楽しむ遊びでは在りません。
釣れるルアーじゃないと、意味がないのです。
 
高い・釣れない・壊れる
 
これじゃ、一般ユーザーは、購入する気にもなれないのです。
もちろん私もその内の一人でした。
 
何とかならないかな?
でも、当分はなんともならないのだろうなぁ・・・
 
 
そんなある日、釣具屋で無料配布していたフリーペーパーで、ワームの生分解プラスチックに関する記事を読みました。
誰もが知ってる老舗メーカが、けっこう力を入れているようです。
 
 
ワームって、プラグよりもロスト頻度高いから、そんなに何年も持たなくても良いかも・・・
しかも、海洋投棄率が高い物こそ、生分解は環境負荷の削減に大きな役割を果たすのでは・・・
 
 
年に数回しか行かない冬のカサゴ&メバル釣りぐらいなら、コスト的に使ってみても良いかな?と思い、けっこう色々なお店を廻ってやっと見つけました。
まぁ、安いから、ダメだったらそのままお蔵入りすれば良いやw
 




専用箱は、先日行った、カレントウォークさんで購入♪
 
 


これともう一つ、メバル職人ってワームも購入。
 



写真撮り忘れw
 
 
で、さっそく東京湾でテストしてみました♪
 
 
まぁ、普通に釣れるわな(笑)
 

 
22~3cmがポツポツ。
小さいのは魚に触らずリリース。
 
メバル職人は、真剣に狙ったら50匹いくか?と思ったけど、せっかくなので色々なリグやアクションの検証をしました。
そうすると、また違ったパターンでのヒットがあり、結果数字が伸びていきます。
 
珍しく、良いサイクルに嵌めてる♪
 
 
ロッドはハルシオンシステムのアジ用ロッド ギャングスターを使いました。
大阪FSで、三重の幸田さんから色々と面白い話も聞いていたので。
 
アジで使う小さなメタルジグを想定していますので、いわゆる「メバル竿」よりもティップまで張りがあります。
ウェイトがあるテキサスを除けば、大概のライトラインの釣りができますね。
 
PE0.8に先糸(PEの強度を補うリーダーではなく、先糸としてフロロの細いのを使った)を入れて、順調にメバルを釣る事ができました。
 
3lbでメバルだけやるんだ!と言うよりも、状況に応じてアレコレ欲張る釣りを1本でやりたいアングラーにお勧め。
オカッパリで何本も持ってくの、かったるいしね。
 
 
本日、久し振りに気持ちの良い釣りをして終了。
 
ポテンシャルを把握するのに、十分な釣果でした。
 
生分解でも、きちんと結果が出るワームってのは本当にありがたいなと。
プラグはまだまだ先の話かも知れないのですが、取り合えず目の前の事から少し変えていくことができるのが嬉しいのです。
もちろんゲームフィッシングですから、常にこのワームが一番だ!とは言う気はありません(笑
わたしも全部このワームにする気も無いです。
きっと、良い時もあれば、悪い時もある。
 
ただ、今まで使えないもの代名詞的に言われてた生分解製品が、きちんと勝負できる土壌に乗っかれている事が、とても嬉しいのです。
 
実績が出来て、多くのアングラーが「あぁ、良いかも」と言い出し、ランニングコストが下がれば、いつか「完全性分解以外のワームって、釣れる気しないよね」って時が来るかもしれません。
 
糸もルアーも、何時かそうなって欲しいものです。
 
 
 
さて、今度は伊豆の磯でカサゴを狙ってみようかなと♪
 

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