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対象魚
▼ Martin仮説とBeukemaの学習説:スレの話
- ジャンル:日記/一般
魚がスレる、ってよく言いますよね。
『波動』がつよいバイブばっか投げ続けると、魚のスレが早くなる
とか。
ソフトベイトは『波動』が弱いから、ハードベイトと比べてスレにくい
とか。
すげー最もらしく聞こえますが、一つの文章に定義が曖昧な言葉が二つも入ってるから僕には全く理解できません。
『波動』と『スレ』です。
今回のテーマは『スレ』なので、波動はおいておきます。
魚のスレについて、調べていくと、Martin仮説とBeukemaの学習説という二つの説に辿りつきました。
Martin仮説
簡単に言うと、魚には釣られやすさの個体差があり、釣られやすい魚が先に釣られ、警戒心の強く釣られにくい魚ばかりが残る結果、最初と比べて釣れにくくなる、という説です。
そこに、バイブの波動がどうとか、ソフトベイトの波動がどうとか、は全く出てきません。
『波動』の強いバイブばっかり投げて『スレ』たのではなく、釣られやすい魚が釣られてしまった結果、釣れにくい魚が残った、だから釣れない、そういうことですね。
さらに、研究を進めると、釣られやすい魚というのは、そうでない魚と比べて、エサを食べる量が多かった、食いしん坊の魚だった、ということです。
Beukemaの学習説
魚は1回釣られると、針がかりの経験から学習し、針についた餌を避けるようになるため、釣られなくなるのだ、という説です。
『全ての魚に事前に標識をつけて個体識別できるようにし、1日4時間、一度に2–3人の釣り人の協力のもと、2週間のあいだ毎日釣りを行なった。
釣れた魚は、標識を確認した後すぐに同じ池にリリースした。なお、道具やエサは釣り人の自由とし、総勢800人近い釣り人が参加した。』
非常に大規模で、かつ当然のごとく、結果を統計学的に処理した結果、たどりついた説です。
やはり、そこに、バイブの波動がどうとか、ソフトベイトの波動がどうとか、は全く出てきません。
エサ釣りだから波動関係ない、じゃないと思うんですよ。
エサ釣りだろうが、ルアー釣りだろうが、魚は針を学習する、と言うのが論旨です。
種明かしをしてしまうと、スマルア技研というサイトの、『魚のスレを科学する』というシリーズからの引用抜粋です。
『魚のスレを科学する』は13シリーズで構成されており、どれもわかりやすく、根拠となる論文を引用しながら、統計学的に処理された『データ』と『図表』を用いて説明されています。
これを見たら、こんなデータより俺の経験の方が上だし、とか言える人いないと思います。
きちんとデータを取って、きちんとデータを処理すれば、起こり得るある事象が『100パーセントです』なんてあり得ないという事がわかると思うんですがね。
『波動』『フックの選択』のブログのやりとりの中で感じたことは、
データ軽視、経験重視の自称釣り経験者のなんと多いことか、です。
議論が煮詰まってくると、どちらの議題でも、
・この理論がわからないのは、あなたの経験が未熟だからだ。
・経験を積んでからコメントしてください
・『波動』は数値化できるけど、数値化する道具も持ち合わせていないし、する必要も需要もない。『波動』は経験的にあるのだ。あるに決まっている。
データや根拠を持ち合わせていない人に限って、経験を重視するようですね。
経験ってなんでしょう。
釣行日数でしょうか、釣った魚の数でしょうか。
んな、目に見えないものを振りかざして偉そうなことを言うな、と。
経験の定義が、釣行日数でも釣った魚の数でもなんでもいいのですが、
釣りに経験が必要ないとは言っていません。
経験と同じくらい、データの重要性を認識せよ、と言っておるのです。
経験者でも未熟者でも、フェアに手に入れられて、自分の釣りに活かせるのが、データであり根拠であると思うんですよね。
釣りは、その不確実性と複雑性を特徴としており、その不確実性や複雑性を楽しむものであることは理解しています。
釣りにデータを持ち込むことで、その不確実性や複雑性がきれいさっぱりなくなるとは考えていません。
ちなみに、僕はデータを集めたり、発表する側の人間ではありません。
集められたデータを利用する側の人間です。
そして、メーカーさんや開発に携わっている方々は、ユーザーの求めに応じて、きちんとしたデータを示す責任があると考えている人間です。
スマルア技研は『釣りのすべてをデータで解き明かす』と銘打っているサイトです。
経験至上主義のかたは、ぜひ訪れて、隅から隅までみて頂きたいです。
論文が読みやすく、わかりやすく要約され、図表も、検定方法も明記されています。
おれ経験至上主義だけど、データもとってるもーんと言う方は、御自身が『データだと思っているもの』との違いをよーく吟味してください。
どのように実験、研究がデザインされて、
魚やアングラー、釣具などの条件がどのように均一化されて、
集められたデータがどのように処理され、どのように図示されているか、
よーくみて『データだと思い込んでいるもの』と違いに打ちひしがれてください。
メーカーや、物を売る側の人間が、経験だけでモノを言う、物を売る時代はとっくに終わっていますよ。
経験至上主義の方は、データや根拠を求めるユーザー、消費者、がいることを受け入れることから始めてはいかがでしょうか。
- 2019年12月26日
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