奥深きルアー製作の世界⑦ペイントレス実践編

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前回取り上げたペイントレスカラーリング、おかげさまでたくさんの方々から反響をいただき感激です。まだまだ試行錯誤の段階ですが引き続きご紹介します。今回は検討中のバリエーションからいくつか。

アルミ ホワイトベリー

これはオーソドックスな表現のひとつ。アルミ貼りは旧来からある技法なので新しいことは特にないが、顔の部分を立体的に見えるよう本体を彫り込んでからアルミを貼ると表情が生きてくる。今回はお腹にインクジェット用伸びる白ラベルを色柄なしでそのまま使用。手軽でそれなりにリアル感が出せる。印刷色次第でオレンジベリーやピンクベリーにも。

キャンディ ウッドベリー

こちらはまずストレッチホログラムシートを背中から側面に三面貼りをし、その上に柄を印刷した透明のインクジェット伸びるラベルを重ね貼りしたもの。



本体の形状を大まかに取り込んでおき、それをガイドに図柄をデザイン、ラベルに印刷したらガイドに沿って切り抜いていく。あとはそれをシール感覚で貼っていくだけだ。貼る時は密着を上げるために本体に薄くリターダーを塗ったり、伸ばしたい部分にドライヤーで熱をかけたり、剥がれそうなところは瞬間接着剤で押さえを効かせたりと、いろいろ失敗を重ねながら試しているところ。

イワシバック アルミ ホワイトベリー


3種類のシートを貼り分けるフルカバータイプ。背中はウロコ模様とグラデーションでイワシっぽさを表現し、透明ラベルに印刷して貼り込む。


頭を濃いブルーで、背中から尾っぽにかけてライトグリーン、ライトブルーのグラデーションをかけることでイワシっぽいリアル感が出てくる。ウロコ模様は今回は単純なクロス柄としたが、魚種に応じて変えてみるのも面白いかも。不透明のラベルよりも透明ラベルに印刷してうっすらと下地が透ける方が全体としてのなじみが上がる。

PLCは、全体のイメージを決めてからどの部分にどのシートを使うか、継ぎ目をどこに持ってくるか、どのように重ねて貼り分けるかなどの割り付け作業が肝心だ。うまくいかなくてもすぐにはがしてまた貼り直せばいい。その間に道具を洗浄することも不要だから、手間は塗装に比べたらはるかに少なく、手が荒れることもない。この作業はもしかしたら女性の方が向いているのかもしれない。気に入った図柄はデータとして保管し再現ができるのもいいところだ。
(つづく)

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