プロフィール

TOMMY

和歌山県

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2025/7 >>

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

検索

:

アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:7
  • 昨日のアクセス:96
  • 総アクセス数:350163

QRコード

リンク先

邪道
楽宿おおはし
週刊つりニュース
手作りマリンアート
本州最南端潮岬タワー
横道坊主official site
Genie TATTOO
東北ライジングサンプロジェクト

晴天遊戯

  • ジャンル:釣行記
前日までの雨が嘘の様に、空は青く晴れ渡った。


日曜日がこんな快晴に恵まれたのはいつ振りだろう。


9月7日、TOMMYは未だ夏の余韻を残した太陽に照りつけられながら、ホーム木曽川の冷水に浸かっていた。


朝の4時にセットした筈の目覚ましは、この日もまったく役目を果たす事なく止まっていたが、それでも釣りに行きたいという気持ちがしっかりと5時に目覚めさせてくれた。



霧吹きの様な小雨を裂き、ポイントへと急ぐ。

30分程車を走らせ、現着する頃には雨も止んでいた。

さっさと用意を済ませ、ポイントである流れの先まで歩く。
東の空からは太陽が昇り始めていた。


(今日はデイゲームか・・・)


結んでいたERDA(TOMMYカラー)をタックルケースへとしまい、新たにグラバー(ママカリ)を結ぶ。

ここ最近、流れのあるポイント、それもデイではこのルアーが絶大の威力を発揮してくれている。


回遊待ちなんてダラダラした釣りには興味がない。
時合い、タイミング、レンジを合わせ、そこにいるだろう魚を狙撃する。

r3dm3b8jpac6ob2ckg8e_480_480-1ec6b4b7.jpg

イメージ通りにラインをトレース出来れば、一投で魚は出てくれる。

TOMMYにはこれがたまらない。


“常に目の前に魚はいる”

いつもそう思ってTOMMYはポイントに入る。
時合いやタイミングを合わせているつもりなので当たり前だ。

だからこそアプローチには人一倍気を遣う。
ライトは釣れるまで一切使わないし、デイなら極力魚から見えにくい様、立ち位置にも気を配る。

声や音だって極力発しない様に気を付けている。
水中には大気中とは比べものにならない程、音は響き伝わっている。

そりゃあ釣れるものだって釣れなくなるさ。

夜の静かな場所であれば、その差はより顕著に出る。


いっその事、スナイパーの様に体中に草木を貼り付け、インカムを纏いたい位だ(笑)。



この日のベイトはウグイやアブラハヤなどで、まだ鮎は落ちていなかった。

eofebtk75djpi4d3ceuf_480_480-5e0e7f75.jpg

釣れてくれた魚と共に、この日はいつもと違った写真撮影。


詳しくは邪道公式ブログにて(笑)。
http://ameblo.jp/staffm11


こちらもたま~に更新しているので、良かったら覗いてやって下さいまし。




数匹釣って満足したTOMMYは、急いで家路に着く。


そう、この日は日曜日。それも久し振りの晴天。

子供達をいつまでも放っておく訳にはいかない。


釣具屋にて手長海老タックルを物色し、またまた木曽川へ。

ごっさん親子も誘って、夏休みの続きだ!

ankx3ve2vy2djgjjdsjy_480_480-1ef162b9.jpg



赤とんぼ舞う土手を降り、背丈ほどもある草を掻き分け、クモの巣を棒っきれで取っ払う。

子供達にとって、普段なかなか立ち入る事のない藪の中は、ちょっとした冒険だ。


こうしたTOMMYが普段、シーバスを釣っているポイントは手長海老も豊富。

vwm2itz94dskhxe4y9ei_480_480-5a1daf7e.jpg



しかし……

昼間でもそれなりに釣れるだろうと家族を引き連れて来たものの、釣れるのはハゼ等の小魚ばかり・・・。

海老より先に魚が口を使ってしまう。

更に・・・


「引っ掛かった~!」

「絡まった~!」

「釣れた~!」

親父達はてんやわんや(笑)。

手長海老を釣る所じゃない。


そのうちに、くるぶし程だった水位も膝まで満ちて来る始末・・・。

「水がどんどん増えてくる!」

「帰れるのこれ!?」


終いには嫁も子供達もてんやわんや(笑)。


「あ~!もう撤収だ撤収!」


そう言った矢先、ごっさんの長男が
「うわぁぁぁぁ!」とこれまでに聞いた事のない声を発した。


続けてごっさんも「うわ!うわっ!」と・・・。

少し離れた場所で「どうした!?」とTOMMY。



そして木の向こうから返ってきた返答が・・・


「スズメバチ!!」


だった。



「どこに?」


『足!兄ちゃんの足に止まっとる!』


「何っ!?動くなよ!にぃ!」



慌てて近寄って見ると、兄ちゃんのズボンの裾辺り、ちょうど素肌との境界線!
その素肌の内股の部分に、モゾモゾと動くオオスズメバチの姿!

(やっかいな場所だな……。)


「動くなよ!何とかしてやるから!」


「ああああ~!どうしよう!こえ~!気持ち悪い!」


ただでさえ虫が苦手な兄(にぃ)。

それでなくても、相手はスズメバチだ!


息子が目の前で悶絶しているってのに、動く事が出来ないごっさん!

「どうしよう!朋君!!」


「待ってろ!今取ってやるから!こっちに矛先をむかせてやる!」


(畜生……。ついに来たかこの時が。追憶シリーズ、スズメバチ編……。)



すると、「ああああああ!!!」

一際声を発する兄!

「どした!!」


「やべぇ!ズボンの中に入ってった!」と笑いを堪えながら訴えるごっさん!(笑)


「マジかよ!チ〇チ〇でも刺されたら事だぞ!(笑)」


TOMMYが棒っきれを片手に急いで近づくと、モゾモゾっと裾から這い出して、スズメバチはどこかへ飛んで行った。


事なきを得て、皆大爆笑!


「よく耐えたな~!今日のMVPだ!」

rezxpke7tkxmpf3ktzge_480_480-c5aad182.jpg





夕日が川面を照らし、そいつを背にザブザブとズボンを濡らしながら、また来た道を戻る。

t93ffnbm3wykd9drohaz_480_480-d846c9d2.jpg


「またスズメバチが戻って来るかもしれないぞ!」


「うわ!ここ深ぇ!」


「行け行け!進め!進めぇぇぃ!」




貧果の事なんて皆忘れていた。

夏の終わりのちょっとした冒険。


76o9ii4ktnfgs7bam2ax_480_480-a497a185.jpg

土手に上がり、夕日に照らされた子供達の顔は、来たときよりも幾分かたくましく見えた気がした。

 

コメントを見る