プロフィール
TOMMY
和歌山県
プロフィール詳細
カレンダー
検索
アーカイブ
アクセスカウンター
- 今日のアクセス:5
- 昨日のアクセス:31
- 総アクセス数:342310
QRコード
▼ 祝福
- ジャンル:釣行記
雨の日も風の日も・・・
はたまた、ヒラスズキを狙う上では忌み嫌われる、晴天ベタ凪の日にも・・・
その男は何度も磯に立ち、挑戦し続けて来た。
およそ二年。
散々辛酸を舐め、苦汁を呑まされて来た男のロッドが、遂に・・・遂に曲がった!
6月21日。
後輩の結婚式に出席した後、TOMMYとごっさんは南紀へと車を走らせた。
時期的に考えてもラストチャンス。
いや、もしかすると既に厳しいかもしれない。
それでも一時間に10mmを超える土砂降りの雨と、波高3mの予報が期待を膨らませ、磯へと足を向けさせた。
串本市内の居酒屋で腹ごしらえを済ませ、予報通りの雨の中ポイントへ。
到着時の潮位時刻は、上げ6分といったところ。
この日は満潮から下げの時間に的を絞ったゲームプランを組んでいた為、ここでしばしの仮眠を取る事にした。
助手席ですぐに寝息を立てていたごっさんをよそに、TOMMYは中々寝付けずにいた。
濡れたフロントガラス越しに見える白波は、少しずつ高さとパワーを増していった。
(もう少しの辛抱だ。)
6月22日、AM1:00。
とてつもなく長い三時間がやっと過ぎた。
モソモソと準備を済ませ、いざ出撃!
風速10mの向かい風と、そいつに乗って顔面を叩く大粒の雨。
そしてとめどなく押し寄せる太い白波。
こんな状況にも関わらず、にやけてしまうのは、よほどのバカかヒラ師だけである。
ふとごっさんの顔に目をやると、やっぱり同じ顔をしていた。
加えて、「荒れろ荒れろ~!」とまで。
たくましくなったものだ(笑)。
AM3:00。
寒い。
ガタガタと自然と震えが起こるくらいにびしょ濡れ。
レインジャケットなど、何の役にも立たない。
実釣開始から二時間。
魚はおろか、バイトすら得られない。
(やはり魚は抜けてしまったのだろうか・・・。)
いればすぐに食って来る様な状況であっただけに、期待が次第に不安へと変わっていく。
とりあえず明るくなるまでは、あの手この手で反応を探す事にした。
AM4:30。
よくよく海況を見てみると、まとまりのない波によって、上っ面のみの“ガチャ波”に覆われているのが確認できた。
所々に切れ藻も流れている。
こいつは良くない。
波向きは西から。
ここで思い切って移動する事にした。
AM5:30。
移動した磯は風もなく、まとまりのある波が押し寄せており、素晴らしい海況に恵まれていた。
「出るぞこれは!」
右と左に別れて磯に立つ。
実績の高い右のスリットには、今にも出そうな雰囲気が漂っていた。
TOMMYは、左側にしばしルアーを放ってみるが反応はない。
「出ない?」
右のスリットを狙っていたごっさんに聞く。
「出ないね・・・。」
この状況で出なければ、魚はいない!と思える程の好条件。
(いないのか・・・?)
「ちょっと代わって」
と放ったTOMMYの一投。
『ガツン!』
「よっしゃ!いたぞコノヤロー!」
素晴らしいファイトの末に釣れたのは68cmのナイスサイズ!


興奮冷めやらぬTOMMYにごっさんが呟いた。
『また朋君が釣っちゃったじゃん・・・』
「いや待て待て!魚はいたじゃねーか!(笑) 釣れるから!まだ必ずいるから!」
もう必死(笑)。
魚をストリンガーに括りながら思う。
(やべぇ・・・ありゃマジだな(笑))
このまま終わっちまったら寝付きも悪い。
TOMMYはここで竿を置き、ごっさんのセコンドに付く事にした。
「右は荒れちゃっただろうから、今度は左を攻めてみよ!」
AM6:30。
下げ8分。
あまり時間はない。
「狙いはあそこ。ルアーを落とす場所はあの辺り。流れを掴ませてゆっくりロッドを引いてみて。」
正直そいつを伝えるまでごっさんは、リーリングのみに頼っていた感がしていた。
ロッドを有効に使い始めてから、途端に雰囲気が変わった。
「タイミングはごっさん次第で。」
そう言い放った次の一投。
「あっ!」
と声を発したごっさんのロッドティップに目を向けると、『グン!』と大きく引き込まれた!
「来たっ!!」
「おっしゃあ!バラすなよ!」
必死にファイトするごっさん!
すぐさま体を出してのエラ洗いを、二度魅せるヒラスズキ!
「おおっ!でけぇぞ!焦るな!」
ごっさんの右手に握られているのは、TOMMYの元相棒「BUCCANEER 120M」。
TOMMYに数々のヒラスズキを連れて来てくれた名竿だ!
「大丈夫だ!落ち着け!」
次の瞬間、引き波によって一気に引き込まれるライン!
「ごっさん!ドラグ!ドラグ!」
ラインが磯際でこすれて悲鳴を上げる度に、TOMMYも凍り付く。
「波は俺が見てるから、ファイトに集中して!」
「どうしたらいい!?どうしたらいい!?」
テンパるごっさん!(笑)
ザーッと引き波の中、顔だけ磯に乗った状態のヒラスズキ!
(ひえぇぇぇ~!)
最早一時の猶予もない!
「次だっ!この波でズリ上げろ!」
ザーーーッ!
オーシャングリップを片手にダッシュで魚に駆け寄るTOMMY!
「よっしゃ!穫ったぁ!」
「やった!やったぁ!」
「やったなぁ!」
肩をポンと叩いてやると、目に涙を浮かべ、クシャクシャの顔で抱き付いて来るごっさん(笑)
(やめろくっつくな・・・(笑))
早朝の磯で抱き合う、37才おっさん二人。
AM6:45。
ごっさん、人生初ヒラスズキGET!

数年前にTOMMYが人生初のヒラスズキを釣り上げた、思い出の磯での出来事であった。
計測の結果、仲良く68cm(笑)。

若干、ごっさんの方が太かったかな・・・。
まぁそういう事にしといてやるよ(笑)。
なぁヒーロー!
おめでとう!ごっさん!
はたまた、ヒラスズキを狙う上では忌み嫌われる、晴天ベタ凪の日にも・・・
その男は何度も磯に立ち、挑戦し続けて来た。
およそ二年。
散々辛酸を舐め、苦汁を呑まされて来た男のロッドが、遂に・・・遂に曲がった!
6月21日。
後輩の結婚式に出席した後、TOMMYとごっさんは南紀へと車を走らせた。
時期的に考えてもラストチャンス。
いや、もしかすると既に厳しいかもしれない。
それでも一時間に10mmを超える土砂降りの雨と、波高3mの予報が期待を膨らませ、磯へと足を向けさせた。
串本市内の居酒屋で腹ごしらえを済ませ、予報通りの雨の中ポイントへ。
到着時の潮位時刻は、上げ6分といったところ。
この日は満潮から下げの時間に的を絞ったゲームプランを組んでいた為、ここでしばしの仮眠を取る事にした。
助手席ですぐに寝息を立てていたごっさんをよそに、TOMMYは中々寝付けずにいた。
濡れたフロントガラス越しに見える白波は、少しずつ高さとパワーを増していった。
(もう少しの辛抱だ。)
6月22日、AM1:00。
とてつもなく長い三時間がやっと過ぎた。
モソモソと準備を済ませ、いざ出撃!
風速10mの向かい風と、そいつに乗って顔面を叩く大粒の雨。
そしてとめどなく押し寄せる太い白波。
こんな状況にも関わらず、にやけてしまうのは、よほどのバカかヒラ師だけである。
ふとごっさんの顔に目をやると、やっぱり同じ顔をしていた。
加えて、「荒れろ荒れろ~!」とまで。
たくましくなったものだ(笑)。
AM3:00。
寒い。
ガタガタと自然と震えが起こるくらいにびしょ濡れ。
レインジャケットなど、何の役にも立たない。
実釣開始から二時間。
魚はおろか、バイトすら得られない。
(やはり魚は抜けてしまったのだろうか・・・。)
いればすぐに食って来る様な状況であっただけに、期待が次第に不安へと変わっていく。
とりあえず明るくなるまでは、あの手この手で反応を探す事にした。
AM4:30。
よくよく海況を見てみると、まとまりのない波によって、上っ面のみの“ガチャ波”に覆われているのが確認できた。
所々に切れ藻も流れている。
こいつは良くない。
波向きは西から。
ここで思い切って移動する事にした。
AM5:30。
移動した磯は風もなく、まとまりのある波が押し寄せており、素晴らしい海況に恵まれていた。
「出るぞこれは!」
右と左に別れて磯に立つ。
実績の高い右のスリットには、今にも出そうな雰囲気が漂っていた。
TOMMYは、左側にしばしルアーを放ってみるが反応はない。
「出ない?」
右のスリットを狙っていたごっさんに聞く。
「出ないね・・・。」
この状況で出なければ、魚はいない!と思える程の好条件。
(いないのか・・・?)
「ちょっと代わって」
と放ったTOMMYの一投。
『ガツン!』
「よっしゃ!いたぞコノヤロー!」
素晴らしいファイトの末に釣れたのは68cmのナイスサイズ!


興奮冷めやらぬTOMMYにごっさんが呟いた。
『また朋君が釣っちゃったじゃん・・・』
「いや待て待て!魚はいたじゃねーか!(笑) 釣れるから!まだ必ずいるから!」
もう必死(笑)。
魚をストリンガーに括りながら思う。
(やべぇ・・・ありゃマジだな(笑))
このまま終わっちまったら寝付きも悪い。
TOMMYはここで竿を置き、ごっさんのセコンドに付く事にした。
「右は荒れちゃっただろうから、今度は左を攻めてみよ!」
AM6:30。
下げ8分。
あまり時間はない。
「狙いはあそこ。ルアーを落とす場所はあの辺り。流れを掴ませてゆっくりロッドを引いてみて。」
正直そいつを伝えるまでごっさんは、リーリングのみに頼っていた感がしていた。
ロッドを有効に使い始めてから、途端に雰囲気が変わった。
「タイミングはごっさん次第で。」
そう言い放った次の一投。
「あっ!」
と声を発したごっさんのロッドティップに目を向けると、『グン!』と大きく引き込まれた!
「来たっ!!」
「おっしゃあ!バラすなよ!」
必死にファイトするごっさん!
すぐさま体を出してのエラ洗いを、二度魅せるヒラスズキ!
「おおっ!でけぇぞ!焦るな!」
ごっさんの右手に握られているのは、TOMMYの元相棒「BUCCANEER 120M」。
TOMMYに数々のヒラスズキを連れて来てくれた名竿だ!
「大丈夫だ!落ち着け!」
次の瞬間、引き波によって一気に引き込まれるライン!
「ごっさん!ドラグ!ドラグ!」
ラインが磯際でこすれて悲鳴を上げる度に、TOMMYも凍り付く。
「波は俺が見てるから、ファイトに集中して!」
「どうしたらいい!?どうしたらいい!?」
テンパるごっさん!(笑)
ザーッと引き波の中、顔だけ磯に乗った状態のヒラスズキ!
(ひえぇぇぇ~!)
最早一時の猶予もない!
「次だっ!この波でズリ上げろ!」
ザーーーッ!
オーシャングリップを片手にダッシュで魚に駆け寄るTOMMY!
「よっしゃ!穫ったぁ!」
「やった!やったぁ!」
「やったなぁ!」
肩をポンと叩いてやると、目に涙を浮かべ、クシャクシャの顔で抱き付いて来るごっさん(笑)
(やめろくっつくな・・・(笑))
早朝の磯で抱き合う、37才おっさん二人。
AM6:45。
ごっさん、人生初ヒラスズキGET!

数年前にTOMMYが人生初のヒラスズキを釣り上げた、思い出の磯での出来事であった。
計測の結果、仲良く68cm(笑)。

若干、ごっさんの方が太かったかな・・・。
まぁそういう事にしといてやるよ(笑)。
なぁヒーロー!
おめでとう!ごっさん!
- 2014年6月30日
- コメント(11)
コメントを見る
fimoニュース
登録ライター
- たけのこのこのこ2025 #4
- 1 日前
- はしおさん
- ラッキークラフト:スクリュー…
- 1 日前
- ichi-goさん
- 41st Overture
- 2 日前
- pleasureさん
- バチ戦線異常アリ
- 4 日前
- rattleheadさん
- 『マイクロベイト』 2025/4/25…
- 10 日前
- hikaruさん
本日のGoodGame
シーバス
-
- 貴重なバイトをモノにできるか⁉︎
- JUMPMAN
-
- ラッキー!
- kamikaze
最新のコメント