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  • ジャンル:釣行記

 
“忘れ物を探しに行く旅がある”

“探し物を忘れに行く旅もある”

 
                    村岡昌憲 ~Seabass Journey より~



3月1日、今年も渓流解禁日を迎えた。


毎年この日のTOMMYは、決まって岐阜県飛騨市の宮川を訪れる。

昨年は一年越しのリベンジを達成。
45cmの丸々と太ったネイティブレインボーを釣る事が出来た。




詳しい模様はこちら。

http://www.fimosw.com/u/tommy/dnck1t1fvvf5yd

http://www.fimosw.com/u/tommy/dnck1t1x4r2w74



果たして今年の解禁日は如何に・・・。



2013年2月28日。

翌日の解禁に向けて準備を進める。
この日は全国的に四月上旬並の暖かさに包まれ、昼間は少し汗ばむ程の陽気であった。


しかし陽気な気候とは裏腹に、TOMMYの心は曇る・・・。



何故なら、こうも突然に暖かい日が訪れてしまうと、山の雪が一気に溶けて川に流れ込む。

この、川に流れ込む“雪代水”とは、水に氷を入れている様なもの。

更に、今年は雪が多い。
恐らくこの一日で、2~3度の水温を下げ、魚の活性も極端に落ちる事が予想された。


暖かいのは嬉しい事だが、こうした理由から、むしろ解禁は寒いまま迎えてくれた方が好都合なのだ。



そして迎えた1日。

昨年の失敗を踏まえ、しっかりと睡眠を取ってから出発。

現地にはAM5:00着。
暗い内からポイントをチェック。

やはり思った通りだ。

うっすらと見える白銀の向こう、水面が例年よりもかなり近い。
やはり相当な雪代が入ったに違いなかった。


それでも気温さえ上がってくれれば、何とか魚は動かないまでも、口を使ってくれるだろう。

後は気になる水色だ。
こればっかりは明るくならないとどうしようもない。

不安と期待が入り混ざった気持ちでアラームをセットし、仮眠を取る事にした。




AM6:55。
アラームが鳴るよりも数分前に目が覚めた。

覚悟を決めて車外に出る。
身を切る様な寒さに自然と身が縮まる。


まずは気になる水色をチェック。

黒に近い深い緑色。
たしかに水位は高いが、思っていた程悪い色ではなかった。

これなら、“ボトムを意識した釣りを展開すれば釣れる”


そう確信した。


早速、タックルをセット。

すると、一台の車が通りすがり、中から年配のおじさんが声を掛けて来た。

「まったく釣れんわ。ウグイも食いつかん。」

何とこの餌師のおじさんは、まだ夜も明ける前から上流で糸を垂れて来たとの事。


(餌でも釣れないだと!?)

開始前から聞きたくない情報だった。

(こいつは相当なタフコンだぜ・・・。)


「まぁ、頑張ってみますわ(苦笑)」

おじさんも苦笑いを浮かべながら、下流へと走り去って行った。


気温が上がれば、きっとチャンスはある筈だ。


AM7:30、気温は3℃。
昨年よりもずっと多い雪をラッセルし、川辺まで降りる。

水に足を入れた途端、ウェーダー越しからでもわかる程の低水温。

水温を測ろうかと思ったが、あえて水温計を出すのをやめた。


水量、水温、魚の活性から察するに、恐らくルアーでは釣りにならない。
8g~19gまでのスプーンを主体にレンジを刻んで探って行った。




AM10:30、雨が降り出したと同時に一度川を上がる。


ここまで三時間、完全ノーバイト。


やれる事は全てやった。
ここに魚はいないと思える程に。




少し下流に移動し、仕切り直しで入ろうと思っていた“瀬”の水色を見て愕然とした。







深場では気付かなかったが、とても魚の釣れる水色じゃあない。

想像していた“雪代”から来る、釣れない水色・・・。



それからも、濁りの影響少ないだろうと入った、宮川支流の渓流“小鳥川”を少し釣り歩くも、やはりノーバイト。

こちらはもう少し探りたかったが、全身ズブ濡れになる程の本降りになってしまった所で、潔く納竿。

魚の姿を一度も拝む事なく、今年の解禁日は幕を閉じた。




北陸、九頭竜川のサクラマス・・・

南紀、荒磯のヒラスズキ・・・

飛騨、宮川の渓流魚・・・


今年は忘れ物ばかりだぜ。



“探し物が見つからない旅がある”

“忘れ物すら忘れてしまう旅もある”

 
     TOMMY ~TOMMY’S Journeyより~


そうだ!
釣れる魚を釣りに行こう!(笑)。

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