あなたならどうしますか?

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魚捕りしていたらブラックバスが捕れました。あなたならどうしますか?

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1.近くの陸上に投棄する(駆除) 40.7%

2.持ち帰る(駆除) 22.0%

3.その他 18.6%

4.そのまま逃がす(再放流) 10.2%

5.殺生してから川に戻す(駆除) 8.5%
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と言うことらしい・・・・。

 
 上記はネット上で検索して出てきたものである。データとしては、あまり新しいものではないが、これより新しいものを見つけられなかった。もうすでにバスの駆除は社会常識になっているのかもしれない。さらにその後、議論すら行なわれていないのかもしれない。
 だから、今更、なぜこんなことを書くのか!と思われるかもしれないが、このログが書きたくて、この一週間、色んなアプローチでログを書いて試していた。実は、一週間前に同じようなものを書いたが、感情が剥き出しになり過ぎていて、世間様にお見せ出来るようなものではなかったからである(笑)
 とにかくこの一週間の皆さんの反応を元に、辛辣さや嫌味をとことん排除してマイルドに仕上げてみました(笑)。
 結局、例えてしまったのですが、例えなければ短くて済むのに、例えなければ気が済まない自分が自分でウザイです(涙)。
 そして予定より一日早いのですが、これでウザログも終了です。またヤル気の無い、たま~にしか更新しない日記に戻ります。
 

 
 

 実家の近隣に小さな野池があった。透明感はないが、山と直結していることもあり水質もそこそこ良く、以前はかなりバスが釣れる池だった。
 ところが数年前、養魚場にするとかで、網を張ってバスの駆除が行われた。その時は地元のテレビ局なども来ていて、バスとブルーギル多さばかりが注目され、その悪食と繁殖力の強さを嫌悪をもって強調し、レポーターの苦い顔と共に放送された。

 ところが、数年経った現在、その野池は養魚場として使われていない。ただ放置されているだけである。近所のじい様の話では、池が酸化して使えないのだそうだ。
 足元にいたテナガエビは消え、オイカワやフナまで姿が見えなくなった。近頃ではウシガエルすら鳴かなくなり、ただ腐臭が漂うだけの池に成り果ててしまっていた。

 
 ※以前は、こんなのが釣れてたんだよ~
 

 結局のところ、池の生態系のトップを根こそぎ抜き取ったせいで、餌となっていた小魚が増え過ぎ、そしてその餌となる動物性プランクトン類にダメージが及び、植物性プランクトンが大爆発してその死骸が水質悪化を招いたのだろう。キャパが小さかったというのもあるが、人の手によって行われた急激な変化は、この小さな野池を崩壊させてしまったのである。

 もし、この池に、ちゃんとした用水設備があれば(※一応、田んぼに直結したものがあるが、おそらく下流の農家が排水を拒否しているのではないかと思う。また山から注ぎ込んでいた水が土管から出ていないので、これも推測だが、農家の方が、池を経由せずに、直接、田んぼに入れているのではなかろうかと思われる)簡単に水を抜いてリセットできたかもしれないが・・・、住宅が隣接していれば、行政からの多少の予算が下りたかもしれないが・・・。この池は、あと何年、腐った水を抱えていなければならないのだろうか。

 また腹立たしいのは、水質悪化の原因が“判らない”と言うことになっていることだ。そして、バスを急に駆除してしまったことが、その元凶だったと、誰も口にしないことである。

 
 バスが日本に導入されて約70年。ならば日本の生態系からバスを抜くのであれば、やはり、それと同じだけの時間と年月をかけて、やるべきことではなかったかと、私は思う。
 さっさと駆除さえすれば、在来種が助かるというような簡単な問題ではない。水槽で模擬生態系を作った人なら判ると思うが、まずは小魚を守る為のハード面から着手すべきだった。
 私感ではあるが、護岸されていない池ではバスは増え難い。逆にフラットな河川や護岸された個所の多い池では増えやすい傾向にあるように思う(サイズは別だが)。
 これを逆に言えば、日本の河川湖がここまで護岸工事されていなければ、日本で、ここまでバスが数を増やすことはなかったとも言えるのではないだろうか。

 在来種を守るのであれば、まずは河川工事や護岸工事に目を向けるべきであり、在来種が逃げ隠れできるような河川環境に少しずつ戻していく必要がある。その上で、やはり少しずつ地道にバスを減少させて行かなければならないのだ。
 そして同時に、バスに替わるナマズなどの他のフィッシュイーターが台頭していけるような環境を作っていくのも忘れないようにしなればならない。
 消極的なようだが、時間をかける必要があるのだ。

 世間の風潮に流されている今の有様は、某国の反日運動とまるで変りない。生態系を破壊させる根本的な原因である河川工事や護岸工事から目を逸らさせる為に、バスという判りやすいモノに挿げ替えられているのだ。
 目的が、在来種と生態系の保護だけならば、計画性のない駆除はとても危険だということは、普通に考えれば判ることではないだろうか。


 今更こんなことを書きたくなかった。結局、こう言うのは、反社会的な発言になってしまうのだろう。さらに訴えるには少々遅すぎる事案であることも判っている。
 だけど先日、河川で会った人の話を聞いて無性に焦りを感じた。
 

 「バスが釣れなくなったんで、今年からシーバスに転向したんですよ♪。まあ仕方ないですよね。バスはリリースしたら怒られるんですから、そりゃ減りますよ」
 

 その人は笑い話か何かのように普通に話ていたけど、それは笑いごとではない。これまで、はい、そうですか!と素直にバスを駆除してきた人が、釣れなくなったからと、シーバスを始めたとしたら、先々、どうなってしまうのだろうか。
 もし川から、海からシーバスがいなくなってしまったら、私は堪えられない。いつまでも釣りが楽しめるようなフィールドであって欲しい。

 川へ、海へ、未来へ釣人の心を託していきたい。その心とは紛れもなく魚なのである。魚がいなければ釣りは出来ない。
 
 その為に、私に何が出来るのだろうか。あなたならどうしますか?

 

 

※今日の日記は、同意は受け付けるけど、反論は一切な受け付けないので、よろしくね(笑) と言うか、無理してコメントする必要はありませんよ。

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