朝マズメ

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 10月10日。結婚記念日
 「今日は、まさか釣りに行くとは言わんよね」(`⌒´)
 妻が、先制、釘を打つ。
 「バカヤロー、オレがそんな情けのない男か!大体、結婚記念日などという、ありがたい日は、オマエや家族と供に時を過ごしてだな...」(_ _|||)
 とにかく言い訳がましく、口数が多かったので、後半部分は、自分でも何を言ったのかわからん。

 昼間は少し忙しくバタバタして、夜はステーキ食って結婚記念日をお祝いをした。

 夜9時には子供たちと床に入ったが、夜中にふと目が覚めて、時計を見ると

【10.10 pm11:45】

 ベッドの中で、少々物思いにふける。
 妻と初めて会ったのは二十歳の時だった。色んな事があったなぁ~。喧嘩したこともあった。30過ぎて漸く子供が出来た時は嬉しかったな~。あれから随分と月日は流れたものだ。流れと言えば、今 満潮をやや過ぎたくらいか。今から出たら丁度良い流れが出る時間に到着するなぁ~。コノシロは帰ってきただろうか。なんか釣れそうだなぁ~。あぁ~思考がズレていく。
 しかし、今日は結婚記念日。さすがに釣りに出かけるのはヤボってもんだろう。さすがに、さすがに・・・それは出来はしない。
 ふとベッド脇に備え付けてあるデジタル表示の時計に目をやる。
 

【10.10 pm11:59】


そして、次の瞬間!!! 

 


とんでもないことが起こったーーー!!!!



 【10.11 am0:00】

驚いたことに!! 
我家の時計が日付を変えたのである!!!

 

もう結婚記念日やないやん(・ェ・。)


結婚記念日は、昨日のことやん( ̄ー ̄)ニヤリッ


とにかく従兄に電話。
 「もしもし、起きてた?」(●´▽`●)
 「はっ?何時と思っとる!」(-"-怒)
 「ちょうど12時だけど」(●´▽`●)
 「なら、起きてないのが普通やん」(-"-怒)
 「ナイトゲームどうよ」(●´▽`●)
 「眠い」(ー_ー~)。oうぜぇ~
 「デカイの入れ食いかもよ」(●´▽`●)
 「んっ!何かいい情報があったと?」(・ェ・。)
 「いや、オレの妄想だけど」(●´▽`●)
 「・・・・・・行こうか」(  ̄ー ̄)
 「釣りキチやね~」(●´▽`●)
 「お前が誘ったんやろがぁーー、でも朝ね」ヾ(。`Д´。)ノ彡☆ブーブーッ!!

 で、もう一回寝て、早朝5時頃、従兄の車に乗り込む。
 一応、Nさんにもメールしとくか...と思ったが、昨日、イカングで遠征してるし、さすがに無理だろうか...。これで来たら、釣りキチとか、釣りバカのレベルじゃない。もう何かに取り憑かれている。さしずめドラネコか何かだろうか。オバサンに追い駆けられ、魚を奪われた哀れなネコが、魚への執着をこの世に残してしまったのか。
   まあ、それは置いといて、メールしたら「おう、わかった、後から行く」って言いそう( ̄w ̄)ぷっ。いや絶対言う。オモロイからメールしてみよっと♪(゚∇^*)ゞテヘッ
 「もしかして、今、Nさんにメールしてる?」
 従兄が問う。
 「うん。誘ってない時に爆釣したら、あとが怖いやろ」
 「いや~、昨日はエギング遠征やろ? さすがに来んやろ。来たら来たで、逆にちょっと引くわ」
 従兄が引く。
 うん。確かに。
 ただNさんは必ず来る。何せ「おサカナ咥えたドラネコ♪」に憑かれているんだから、本人の体力や意思とは関係ないのだ(-(一)-。) 。
 ただ、しかし、まあそうだな。従兄の言う通り今日はやめておこう。たまには寝かせておかないと、さすがに体が持たないだろう。Nさんが壊れたら、憑いてるドラネコが、こっちに回ってくるかもしれないし((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル


 
 

 で、フィールドに到着すると、すでに辺りは明るくなり始めていた。思ったより寒い。すぐにウェーダーに着替えると、足場を確認しながら入水した。風向きは良くないが、強くないので、ワインドも何とかなりそうだった。
 それから私は、いつものようにポンポンと投げながらベイトを捜す。従兄は実績のあるポイントに入って動かない。ベイトは、いることは、いるようだが、かなり薄い。そして従兄から100m程離れたところで、私に早起きは三文の徳ヒット!

着水から2シャクリ目くらいで、

ガチンッ!

と来た。

 感触からすぐにデカイと判った。ドラグがジージー音を立てて出て行く。何度と無くエラ洗いされ、その度に手に汗握る。とにかく浅いのでジャンプは仕方がないとして、何とか、前方の積み石をうまく交さなければならなかった。
 跳ばせず、潜らせず、攻防は10分ほど続いた。少しづつ巻きながら、何とかウェーディングの優位性を生かし、積み石の近くまで迎え出ると、次のジャンプの瞬間に水面を滑らせ、積み石の手前まで引き吊り寄せた。
 そして自分も下がると、これで私とシーバスの間には何も障害はなく、あとはのんびり取り込むだけだった。
 まもなくしてシーバスはゆっくりと私の足元に滑り込んできた。かなりのサイズを期待していたが、目視すると70前半といったところだった。積み石のプレッシャーで実際より大きく感じたのかもしれない。
 ファイト音を聞きつけて、従兄が歩いてくる。
 「デカイね~」
 「いや、そうでもないみたい」
 もう勝負は終わっていると思った。ルアーを丸呑みしていたのもあって、油断したのだ。
 私は従兄と話しながら、魚も見ずに浜へ引き摺り上げようとした時、ふっとテンションが消えた。
 「あっ!とれた...」Σ( ̄ロ ̄lll) ガ-ン
 従兄は笑いを噛み殺している(* ゜艸^)。

 それから、何度となくアタリはあるが、バレるバレる。驚くほどバレる。もうバレっぱなし。掴み損ないっぱなし。
終いにはドラグ緩めて丁寧に丁寧に獲ったのが

 

コレ一本だけ(_ _|||)

 「いいやん。オレには今日アタリもなかったぞ(*  ̄⊇ ̄) 」
 従兄は言うが、アタろうが、アタるまいが、バレれば同じだ。しかし、これがドラネコの祟りとかじゃなければいいけど(´`)=3
 

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