今年も早いもので、今日からお盆である。
乗り物が大好きな性分であり、身近な物として単車が挙げられる。

元々は自転車少年で高１の夏には、独自にカスタムした自転車で北部九州を一周りしていた。
その頃は、楽をして坂道を登るれる事から、「単車に乗る奴は軟派な奴」と勝手に決め付けて
いたのだが、モトクロッサーを目の当りにした時から、見方が変わった。
小学時代に映画「大脱走」で S?ﾏｯｸｲｰﾝ のトラでのジャンプシーンには内心、痺れきっていた。
仮面ライダーがサイクロン号で飛ぶシーンなどスクランブラー的走りには、魅力を感じていた。

高校の悪友達と山に行ったある日、セミの鳴き声の様だが断続的過ぎるのでその音がする方に
行ってみると、緑の草原の中に焦げ茶色のラインが通じていた。更に目を凝らすと黄色の単車
と黄緑の単車がバトルを繰り返していた。
暫くの間、そのバトルを目で追っていたら、その２台が停止した。近づいて見るとヘルメット
とゴーグルを外し、顔や胸が泥を被った様に汚れていたが、お互いに談笑する真っ白な歯が妙
に印象的な光景であった。スズキRHとカワサキKXを初めて見た夏休みであった。

この時を境に、ライムグリーンのトレール車を探す日々が始まった。