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謎のサカナ

  • ジャンル:釣行記
自分の歳は忘れたけど、

確か、12~13年位前。

私は、いつもの運河で釣りをしていた。

いつも通りの竿に、いつも通りのリール。

リールは確か、クァンタムエナジーのE600Ti。

当時の中級機種だったと思う。

私は、何を拗らせたか、当時の国産には興味が無く、

E600Tiの前も、E500と言う下位機種を持って居た。

釣り場で、同じ物を持って居る人がいないのが自慢だった。

その後も暫くは、クァンタム信仰は続く訳だが・・・。

と言うより、バレーヒル信者か。

竿は、余り記憶に無い、バレーヒルのガッシュだったかな?

ラインは、当時から太い物を使用していて、

GT-Rの16lbか20lbと、自分の中で決まっていた。

そんな装備で、当時の私は、高い運河の護岸から、

40~50のバスを抜き上げる釣りをして居た。

確か、記憶に残るその日は、余り釣れずに、

どうしたモノかと悩んで居た。

当時、もう一つ拗らせて居たのが、

アンチ「ゲーリーワーム」な訳で、ZOOM信者となって居た。

釣れないので、底を狙おうと、

オフセットジグヘッドの7g(これも決まっていた)に、

ZOOMのシングルテールグラブを付けて準備。

そして数投目に、変なアタリが手元に伝わって来た、

しかし、合わせを入れる間も無く、相手は走り出した。

ドラグはガチガチ主義、しかし嫌な音を立てて、

ラインは出て行く、ギチ・・ギチギチ・・・と。

急なサカナの走りには、クラッチを切って対処するのだけど、

クラッチも、ギアが変な力を受けているのか切れない。

ラインは、根掛かった時に難儀するGT-R。

本当に耐荷重は表記通りか疑いたくなる代物で、

リールも、竿も限界付近、私だって手も足も出ない状態。

体勢すら立て直せない様な情けない有様だ。

それでも相手は正に、私は潜水艦だとも言わんばかりの走りで、

重く、強いし、浮き上がりもしない。

ブルーギル釣りの外道で掛かった、

80オーバーの鯉ですら、こんな目には合わなかった。

時間にして一分もないだろうけど、

耐えてる時間は長く感じた。

結局、最後にはラインが凄い音を立てて切れてしまった、

切れたと言うより、爆ぜたと言った方が近い、

切れたラインの先端をみたら、

綺麗に三つに裂けていたのだから。

その後も、何度も運河へ足を運んだけど、

未だに、それらしきサカナを見る事は無い。

手も足も出ず、悔しい思いをしたあの日の記憶は、

色褪るコト無く、私の中で、輝き続けている。

その運河では時折、化け物の様な、丸太に近い雷魚や、

熱帯魚の様な魚を見かけて居たので、

もしかすると、それらのサカナだったのでは?と、

妄想に更ける楽しみも残してくれた、あの日。

私の記憶の中では、

一際強い、夏の香りを残してくれている。







 

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