【Fishing Spirits 2】 5日間の夢

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▼ 5日間の夢

ジャンル:釣行記

あれは、夢だったのか、現実だったのか未だにわからない5日間の話。

出発の日、東北の気温は20℃。

到着すると、気温37℃と灼熱地獄。

この温度差が、夢と現実の区別が付かなくなった原因なのだろうか。

子供の頃から夢に見たこの魚を追うことは、今や環境や人々の生活によって厳しい状況となりつつある。

距離の遠さ、魚の少なさだけでない所で、出会いの壁が厚くなっているようだった。

初めての魚は、生態も分からない。

朝から…

夕方。

そして、夜まで投げ倒す。

そして、私のイメージとリンクしたとき、相手からの答えが帰ってくる。

しかし、必ず獲れる訳でもないのが釣り。

だが、私に焦りは無かった。

相手を信じていたし、自分も信じていた。

ファーストフィッシュは、感動だった。

綺麗なルビー色の目。

この目を見たかったんだ。

あとは、残りの時間でサイズが出れば言うことはない。

贅沢ではあるが、それを夢見て、最後までやりきる覚悟は出来ていた。

私がこの地を去る時まで、残り30分を切った頃、私に挨拶をしに来てくれた。

来てくれる。

そう信じていた。

本当に有り難い。

あれ程、緊張したファイトもここ数年無い。

赤い目をした私の夢は、ゆっくりと水中へ戻っていった。

良い夢だった。

あれは、現実だったのか夢だったのか。

夢は夢のままで良い。

そして、またいつか夢を見に行こう。

あの仲間と共に…

＊追伸＊

この釣りは非常に魅力的ではありますが、民家、工場等の密集した地域でもあり、マナーの問題（駐車場、話し声、ごみ、等）が叫ばれております。また、アカメ自体も稀少種と言うこともあり、リリースにも自分達が出来る最大限のケアをお願いしたいと思います。

もし、行かれる方がいらっしゃるならば、上記の内容を心掛けで頂き、いつまでも夢を追える環境となるよう、ご協力宜しくお願い致します。

皆様の夢が叶いますよう心よりお祈り申し上げます。

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