I君との出会いは二ヶ月前。

毎日通う荒川のホームに見慣れないアングラーが先行していて声をかけたのが始まりでした。

話を聞いてみると実にシーパスに真っ直ぐで、とても好感を持ちました。

まだシーパスフィッシングは始めたばかりで二匹しか釣ったことがない。

それじゃあと、その日からは私の知り得るあらゆるポイントで一緒に毎週末を過ごしてきました。

I君はとても始めたばかりとは思えないほどの釣果を叩き出す恐るべし男。

昨晩も荒川下流でいとも簡単に73を釣っていた。

とにかく私の教えるセオリーに、素直に取り組み、とにかくキャストを止めない。

そんな彼から先程電話がありました。


I君「サーモンさん！一メートル釣れました！」

私「！？ハクレン？鯉？」

I君「シーパスですよ！」

私「おいおい、いくらなんでもそりゃ…」

で、送られてきたのは、


たしかにメーター級。

しかもタイリクでしょ、これ。

顔も小さいし、何より別カットの画像を見ると背中に無数の黒い斑点が。
(場所特定を避けるため掲載なし)

紛れもなく釣ったのは年間50日は立っている私のホーム。


こいつは驚いた。

と言うか、ここ最近は全くベイトが入らず、打っても一時間程度で立ち去っていた場所。

やっぱりシーバスは分からない。だから面白い。

I君は「出会い頭です」なんて言うけど、
私から言わせればフィールドに立った行為こそキャッチの資格は生まれていた。

逆に言えば釣りに行かなければこの魚には出会えていなかった。

だからこの一本は実力。

本当におめでとう。

私も負けずにフィールドに立ち続けます。

ああ、今夜は興奮して眠れそうもない。


あ、そうだ、このタイリクは十分に蘇生してリリースしたとのことです。

皆様、荒川にはこんなのが入っていますよ。
疲れたなんて言ってられませんよね(笑)