持つべきものは友とベイトタックル

ブログを始めたことすらすっかり忘れていた私です。典型的な3日坊主。

そんな私が今年最後、いや、もしかしたら  人生最後の記事にしたいメモリアルな釣行の話をしたいと思う。


617日、大潮の夜、いつも通りいつものホーム河川。ここのところ昼間にチェックしてベイトの入りもよくポツポツと6070cmのスズキの釣果があったポイントに入る。


が、完全に空振りだった。狙っていたタイミング、想定していたパターンが見事に外れる。

鉄板バイブやらジグヘッドワームやらと悪あがきをしているところに電話がなる。釣り仲間の友人からだった。

なにやらその友人が入ったポイントでは明暗にエグいサイズが並んでいると、あれこれ試したが食わないと、そもそもこんなん獲れるタックルではないと、どうやらアカメやと、、、


そっち行くわ。


実は私、2ヶ月ほど前にベイトタックルを購入していた。さほど欲しかった訳ではない。懸賞的なものでジリオンTW HD 1000Hを入手、それに見合うロッドをということでAPIAFoojin'RSアルルカンC79MHを購入した。

シーバスタックルでアカメにちょっかいをかけてうまく獲れることもあれば、喰わせてから後悔することが圧倒的に多かったため、対アカメ用に持っていてもいいのではと思ったのだ。

そしていよいよこのおニューのタックルが陽の目を浴びる瞬間が訪れる。


現場に到着するとなるほど確かに、1mはあろうかという魚影が34つと確認できる。しばらく観察する。

橋の明暗に魚が並んでいると聞くと上流側の明暗のラインに鼻先をつけ、上流を向き、暗い中に身を潜めて流れてくるベイトを待っている姿を想像するのが普通だと思うが、何がどう言うわけかおかしな姿勢だった。1番手前の岸よりにいる魚は下流側の明暗ラインで下流に頭を向けて岸から約35mくらいの間を動物園のトラやライオンのようにいったり来たりを繰り返している。

しばらく喰わせるイメージが湧かなかった。

考えていても仕方がないのでとりあえずルアーを投げてみる。

これまた最近購入したBlueBlueのコノ野郎をすでにタックルにセットしてある。

何投かいろんな角度で魚から遠すぎず近すぎず、視界に入りそうな範囲を通す。明らかに見てはいるのだが口を使いそうな感じはない。

ジョイクロ、ダヴィンチ190を続けて投入するも同じような反応。

もう一度コノ野郎をセットし顎下のアイに5gのシンカーをつけボトムを取りながら魚の下を通す。

すると明らかに反応が違った。大きな魚体を反転させ潜水し、こちらからその姿が見えなくなった。チェイスしているのだろうか。しかしゴツゴツと川底の感触だけを伝えながらルアーが私の元に帰還した。

ならばと、今度は魚が行ったり来たりを繰り返しているルートにコノ野郎を沈めて放置してみる。

シンカーを底に着けてルアーは若干の浮力と流れによってユラユラと艶かしい動きをしながらそこにとどまっているようなイメージ。たまにチョンチョンとティップを操作してアクションを入れると同時に根掛かりしてないかを確認する。

これは究極のデッドスローではないか。

流れの速さとシンカーの重さが絶妙に噛み合って、ルアーは一点にとどまりながらもパタパタと揺れる感触がわずかに手元まで伝わってくる。

こんなん見つけたら喰うてまうやろ。

しばらくこのまま待ってみよう。30分か、1時間かと腹を括ったかと思うより先に手元に伝わる感触が明確に変わった。ラインがたるみ、ルアーが持ち上げられているのが分かる。

あわせてみるべきか悩んでいるうちにジリジリとドラグが鳴りはじめた。


喰った。

アカメだ。


今更ながらに恐る恐るあわせを入れると、ジリジリがジュルルルルルルーーーーに変わった。

たるみきった下腹と立体感のなくなった上腕に力を入れると早速に痛ぶられ、引き攣り、乳酸が溜まって行くのを感じる。

魚はそんなことお構いなしに必死の抵抗を続ける。


そこからの死闘は言うまでもなく、中年には十分堪えるものだったが、友人にも手伝ってもらい無事にキャッチすることができた。


デカい。水中にいる姿より遥かにデカい。

当面の目標をメーターオーバーに設定していた私は明らかに、あっさりと、大幅にその目標を達成したことに拍子抜けしてしまう。

正直言うともう少し小刻みに記録を伸ばしていく過程を楽しみたかった。

しかし、おおいに嬉しいのは間違いない。


普段使っているシーバスタックルであればこれまで何度も経験したように、のされるだけのされ、走るだけ走られ、暴れるだけ暴れられ、フックアウトなりラインブレイクなりで魚にも私にも何らかのダメージが残る結果となっていただろう。

今回は耐えた。ファイト中盤から獲れるという確信すらあった。主導権は常にこちらにあった。

こんな時のためにと用意したベイトタックルのお陰といっていいと思う。


そして何より、連絡をしてくれ、場を荒らすことなく、私にこんな機会を与えてくれ、ランディングから撮影に協力してくれた友人に心底感謝である。


ほんまありがとう。


お陰様で、

アカメのサイズとしては自己記録更新自身初のメーターオーバーとなる120cm

おニューのベイトタックルの入魂。

発売を今か今かと心待ちに心待ち、発売日に朝一で釣具屋に行き購入したBlueBlueのコノ野郎の入魂。

重ね重ねメモリアルでハッピーな釣行となり、更に私は沼にハマっていくこととなる。

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TACKLE DATE

ROD  APIA Foojin'RS ARLEQUIN C79MH

REEL  DAIWA ZILLION TW HD 1000H

LINE  SHIMANO  PITBULL4  3

READER  DAIWA フロロ 40lb







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