期待と不安のデビュー戦

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永遠の課題…乗り物に滅法弱い。


そうなんです。自分、乗り物系に弱いんです。
簡単に乗り物酔いします。
自動車は勿論。電車、バス、飛行機諸々の公共交通機関は苦手。
唯一酔わないものは自転車と原付くらい。
遊園地のアトラクションもものによっては酔います。


そしてこの世で一番苦手とする乗り物が…船!
今まで一度も乗ったことがない、というわけではない。
・初は江の島から漁港への運搬船…完敗
・千葉の鯛の浦遊覧船…玉砕
・福井の東尋坊遊覧船…破滅
・八丈島への夜間乗客船…酔い止めOverDoseの末惜敗

船という乗り物にとことん徹底的にやられている始末。


しかし、そこはアングラー。
誰しもがあこがれる”オフショア”の世界。
いつか船に乗り、大海原でロッドを振り回したい。





そんな願いが、現実になる日は急に訪れた。





とある夏の日、良くここに登場する後輩釣りガール
「船に乗って釣りしてきた」

聞けば、まだ夏を迎える前の都内有名釣り場で出会った方に
一緒に釣り漁船乗らないか?と誘われたとか。

送られてきた釣果写真は60㎝はあろうかというマゴチ。



…まじかよ。
初のオフショアで、初のルアーでそれかよ。


焦る。とても焦る。
つい、口から出た言葉は「俺も乗せろ」

船…乗れない身体なのに。





しかし、話は進み
9月某日、とうとうオフショアデビュー日が決まった。

決まった日から準備に没頭。
1週間前からありったけの使えそうなルアーを厳選(この時点で何を狙うか全く決まってない。エサ釣りの話も出てたくらい)
バッカンに押し込まれるルアーたち。

同じ日、持っていくであろうリールたちのノット組み直し慣行



手持ちの道具は準備が整った。
さて、問題はロッド。オフショア用のロッドは持ってない。
船の種類はクルージングができるほどの大きさと伺った。マグロキャストゲームで使用されるような大型の船ではないことはわかった。
一番短くて9ft。これは長すぎる。

最初に目を付けたのはAPIA グランデージSTD
…予算大幅にオーバー。あきらめる

次の候補はShimano ディアルーナBS
…お目当ての7.3ftがどこにも売ってない…断念。

どうしよう。ダイワにするか…ラテオ?ラブラックス?
と、思い出す。

「7 1/2にしよう」…76HS、迷わず購入。

フローターはブルーストームに。それも購入。





準備は整った。


迎えた当日。



前日から酔い止めを仕上げ。そこそこに睡眠をとり、現地へ。

@uptide.tokyobay さんへお邪魔しました。
さっそうとさわやかに登場したクルーズ船を操作するキャプテンにご挨拶。

AM7:00 いざ出船。




8:00
東京湾アクアラインを越えたあたりだろうか。
第一ポイントで停船。

早速開始。だが、四方を海に囲まれて釣りをする経験が一切ない。
と、いうことで。さっそうとルアーを四方八方にキャスト。

期待とは裏腹。何も起こらずポイント移動。



そんなことを2~3度繰り返してたどり着いた何か所目


あたりの水面が騒がしい。あちらこちらでボイルしてる。
こんな時に、選出されるルアーは一つ。

「スウィングウォブラー 125s」

周囲を探るが、今一つ反応が得られない。
何投かした後、ボイル直後の水面にすかさず投下。

早巻きした直後に水面爆発。
久しぶりに味わう魚の引き。
Hのロッドとツインパワーコンビのタックルを前にしては何もさせず、数十秒でノックアウト。









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オフショア初釣果は50㎝程のイナダさん
…念願の今年初&初オフショアシーバスではなかった。


しかし、ひっっっっっっっさしぶりのルアーでの釣果。
にやつく。ただひたすらにやつく。。。。

「顔うぜえぞ」と後輩ちゃん。
知ったこっちゃない。


その後、点々とポイントを変えつつも釣果は得られず。
太刀魚ポイントまで来たが、水深が5~60mの地。
海流もあり、40gのジグしかない自分はまず勝負にならず。
できる限りを尽くすが、惨敗。

先ほどボイルのあったポイントへ移動。
移動中に怪しい雰囲気を感じたので酔い止め追加して臨戦態勢。


現着。ここは天国か、と言わんばかりのボイル祭り。

後輩に「こいつをひたすら投げろ。着水と同時に早巻き」
と、ライザーベイト譲渡。

一緒に乗った初めましてのおねーさん(キャプテンのお友達で、今回の船を紹介してくれた恩人)にはスウィングウォブラー譲渡


自分はスイッチヒッター120s。こいつで十分。

キャプテンから
「今日はかなり凪なので良かったら特別に船首でどうですか?」

”Yes”か”はい”かの選択肢しかない。












水面から顔を出すか出さないかの間際でひたすらに巻く。
結果は早々に。2匹目をGet
似たようなサイズのイナダだった。
(…夢中すぎて写真撮り忘れた。)

再びにやけが止まらない。ボイルも収まらない。
後輩が言う。私にも釣らせろ。

「いいだろう。このルアーを魚がはねた付近に投げろ。」
「水面にルアーがついたらすぐに巻く。これで釣れる。」

鏡見なくてもわかる。うざいくらいのどや顔した自分が。


その前のポイントでライザーベイトを吹っ飛ばしてくれた後輩に
やさしさ込めてスイッチヒッター譲渡。

数分後、へっぴり腰になりながら
「き、き、きたああああああああ」と叫ぶ後輩。

念願のイナダをゲットし大満足。

同じくらいにニヤついてる。ドヤってやがった。


祭りも収まり、ポイント移動。
移動先でもひたすらにボイル祭り。イナダだ。


図々しく、船首へ。
タイミングを見計らい、遠方のボイルにスウィングウォブラーをキャスト。

遠くからでもわかる水面爆発。
船首から後方へ移動。


「またかけましたか!!??」

ジギングしてたキャプテン。慌ててネットを差し出してくれた。


型の良い3匹目のイナダゲット。

「私も船首で釣る!」と後輩。
ひたすら投げるが、タイミングが合わない。

「違う。ここに投げるんだ!」と
後輩の目の前ででたボイルにスウィングウォブラー再び投下。一撃。

「せんちょおおお~」
「またですか??早くないですか??ちょっと待ってください!」

3匹目の血抜き処理の準備をしてくれていたキャプテン。
みたび、慌ててネットを差し出してくれた。



気付けば風が冷たく感じる時間帯。帰船の時間が迫る。
食べる分を考えればイナダ4匹は十分。
粘る後輩を横目に小休止。

帰船の時間。
船の最後尾で余韻に浸りながら
途中、一級船舶免許を持つ後輩の操船で海風を感じてマリーナへ


船に揺られてロッドを振ってみる経験で終わると思っていたが
十分な釣果を上げられ大満足で初のオフショアを終える。

酔い止めを飲み過ぎってほど飲むくらいが丁度良いみたいだ。


新たな道が開けた。秋本番を迎える前に選択肢が増えたことはいいことだ。
オフショア…こんなに楽しいのか。
釣れなくても、大海原でロッドを振る。爽快感が段違い。
素晴らしいものに出会ってしまった。


問題は一つ。資金が足りない…。何とかしよう。




次、サワラ狙いたいなあ・・・・・





uotide.tokyobayさん、キャプテン。ありがとうございました!




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※ルアーでは4月のヒラスズキ以来のまともな釣果でした。
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