ヒラスズキ用ロッドを考える。

2024/10/24 更新

まず最初に、磯でヒラスズキを釣る条件として大きく3つの地域的な条件があります




1つは日本海側の、風で起きるサラシや波で釣りするエリア
Gクラフト moss 北西スペシャル的なポイントですね


2つ目は磯が低くて平たくて大した風や波が無くても簡単にサラシが出るエリア


3つ目に私の住む四国南東方面のように台風など太平洋からのウネリや2m以上の高い波がチャンスなエリア
 






当然地域によって必要なロッドは変わります


私の釣りに行く徳島県南部~高知県南東部の磯ポイントでレバーブレーキなんか使ってラインを出せば超高確率で根に巻かれてラインブレイクですし、柔らかいロッドでは波が3mの日の引き波に耐えられなかったり、高い足場での抜き上げは不可能






抜き上げに否定的な意見の方もいるようですが波を利用した抜き上げは技術次第で可能ですし、ランディングコースが全くない切り立った崖のような場所はさすがに避けております。
 
 
また、タモが荒磯にひっかかり事故が起きたり荒れた海でシャフトで伸ばしたギャフを打つなんて不可能に近いです
 
 
そもそも荒磯にタモはブサイクすぎます。






このログで紹介するロッドを使用するポイントの参考画像です

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なので今回の内容は波を利用しての抜き上げが必要な足場の高いポイントで使う磯ヒラ用のロッドとなります。
 
 




色んな竿を触るのが好きで機会があれば積極的にヒラスズキロッドを使ったり触ったりしてきました。



友人が新しいロッドを買えば交換してもらったり、気になれば買ってみたり、どこかの店に有名なロッドがあると聞けば触りに行ったり







今まで使った事があるのは
fcllaboのUC11(かなりいい、強め、ちょっと持ち重り、PEは2号~)

ウエダのプラッキングスペシャル133(もうベロンベロン!プラスチックの下敷きぐらいベロンベロン)

ダイコーのクロスブリード111サラシスペシャル(全体強過ぎ!多分ベースは青物ロッドでしょね)

ダイコーのイノセント116MMH(ベリー奥まで簡単に曲がってしまうのでSPMH #3以上はフッキングに難アリ、柔らかいのでファイト時のリーチはかなり短いが粘りはあるのでバラしは軽減、けど65以上の抜き上げは不安)

ワイルドブレイカー113R/S(理想のロッドを全体的に強く重くした感じ、筋力のある人にはいいかも?PE2〜2.5がベストな感じ)

ワイルドブレイカー106R(強過ぎ、青物混ざるならアリ!ヒラっていうよりブリにピッタリ?)

MCワークス パガニズム106Z-R/S(最高です、もう手に入りません、それ以外は最高です。ちょっと短いけど先調子でリーチは確保できます)
 
ラテオ110MH(入門にオススメ、ちょっと柔らかいけど軽いしコスパ高い!)

エクリプスのレクシータ107(ティップだけ柔らかすぎ、怖いぐらい軽い、てか怖い)

ApiaのフージンBB 113MH リライヤー(値段以外はいい感じ、PE1.5号をちゃんと使い切れる感じ)

ソルティック 126hira(ハリが無くベロンベロン、キャスト精度皆無)

ダイコー ストームミリアー110/11(ヒラ専用モデルと見せかけて磯でのマルチロッドです!パワフル過ぎて60以下のヒラや2号以下のラインは似合いません)
 
アンリパ ショアガン エボルブ 103H+ BL (青物モデルですがハッキリ先調子でスパッとミノーを投げるのに向いてます、短めとかコルクグリップファンは好きなはず!コスパも良し)

コルトスナイパー1000MH(悪くはないんですけど胴調子で爽快感は無し、風の強い日に弱く精度や感度は悪め!ダルさを感じるけど大型とのファイトや抜き上げは快適。青物兼用でロッドを選ぶならこういうのが良いかも)

MCワークス black&chrome 116(理想の竿をちょっと弱くした感じ。柔らかめロッドの中ではいい竿ですけど抜き上げには不安、ダイコーのイノセントに似てます!)


FCLLABO UC11 2S (曲がるつもりが毛頭ないロッド、キャストではベリーより上の部分でバチコンとルアーを弾き飛ばします、フッキングも同じ位置でファイトも大体そこ!ムッチムチでパツパツなのでキャストやフッキングの衝撃は手首にかなり来ます。ファイトでロッドあまり曲がらないです。重さを背負って投げるのではなく利き手のスナップでロッドの上の方を使って弾き飛ばすとキャストの爽快感が最上級!バイトは弾くしエラ洗い量産するしファイトでの誘導は困難だけど癖になるロッド!中毒性は高く使いこなしたくなるけど従順になる事は多分無い!ツンデレとかわがままな竿が欲しい方はぜひ)


SHIMANO エクスセンスジェノス S110MH/R wild contact
現代ヒラロッドの基準となるロッド
トータルバランスに優れ、全体的に軽く、持ち重り感も無いけど使用で不安を感じる事は無く、バットにはパワーがあります
凄くまとまった良い竿ですがベリーの深めな部分に癖があって、重めのシンペンをフルキャストする時や大型にフッキングする時にベリー部分がグニャッと曲がります
この癖は普段は感じないんですが、大事な部分で不意に現れるので私は苦手でしたが、大型とのファイトや青物が掛かった時はここが容易に曲がってくれてバットに負荷が乗せやすくなり不安を感じる事なくパワーファイトへ移行できます
あと典型的なセパレートグリップになってますが、これが磯ヒラと相性悪すぎて何考えてるんだってストレス感じます
もしストレートグリップだったら今でも使ってるかもしれないです
リールは4000番に1.2号から5000番に1.5号までがマッチしてリーダーは6~7号ぐらいがマッチかなと
ルアーは裂波120~アサシンぐらいがベスト
私が釣りするようなエリアに必要なヒラスズキロッドのド真ん中はこれかも


ジェノス 110H
硬くて強くて細い棒!
硬いけど細くて軽いので使うのに不快な感じはしないですが、しっかり硬いのでミノーをスローに巻いて水に馴染むとかは無いです
軽めのトップとか引き波に馴染ませてとかって使い方は諦めて漢らしいルアーを使う用に!
PEも1.5でいいような2号の方がいいような悩ましい使用感ですが多分どっちでもいけます
リールはSW4000XGとか5000DXH的なやつが合うかと
フックは4番以上で3番2フックぐらいがいいんじゃないでしょうか
MHで感じたベリーの癖は無くなってティップまでしっかり強い
裂波120程度だとスイングスピードをかなり上げないと重さを乗せにくいので結果的にキャスト精度が犠牲になるので近~中距離はティップで弾く意識に絞って遠距離はちゃんと重さのあるアサシン以上がいいかなと思います
波のアップダウンがあまり無い方が使いやすいから私はあまり使わないかも



YAMAGA Blanks バリスティックHIRA 11MH
ムチムチ!太くて硬くて逞しいやつ!でもカチカチみたいな硬すぎる感じではない
FCLLABOのUC11 2Sのような使用感は好きだけど2Sだとやりすぎと感じる人が気に入るであろうロッド
反発は強いけど魚が掛かればちゃんと曲がるハイテーパーロッド
これは徳島で1.5号巻いて使うっていうよりもっとヒラスズキ大国で2号を巻いて使う竿な感じがします
徳島ではロッドを2本所持して大荒れな日や足場の高いポイントやハイシーズン用として運用するならベストな1本!
徳島のオールシーズン用と考えるとナミノハナ対策の繊細なアプローチや小さなトゥイッチングやトウゴロウの弾かれバイトやキビナゴシーズンの横風に涙する日が多いでしょね
GクラのモスとかMCのB&Cやエイムスのブラックアローみたいな曲がる竿を1本持ってて強い竿を追加する場合のアンサー
PE2号にリーダー8~12号(30~40lb)合わせてヒラ抜き上げて青物もタマンも倒せる無敵マン用
そういう用途としてベイトを使ってた友人はこのロッドを手に入れてからベイトを処分してました





他にも色々使ってきました
 



昔ショアジギング用に買ったダイコーのジャークナイトS1002Mって3万ぐらいのロッドが使いやすくてジギングに使うよりもヒラを釣るのに向いててそれも使ってました



よく見るとロッドに『ショアジギング&エクストリームプラッキング』って書いてあるしこれでいいや!と思いながらヒラを初めて数年は愛用してました。
 
 
 
 
いい竿だったんですが、波の高い日の磯に立つ事にも慣れてくると初心者の頃より少し立ち位置が前になってきます
 
 
 
これは危険に慣れて前に出過ぎるようになったんではなくて、安全な立ち位置がわかってきて波を被りながらも釣りが成立できるようなったって意味です
 
 
 
そうなってくるとグリップの長いショアジギング用の10fロッドでは取り回しも悪く、長さが足りなくなってきます








僕がヒラロッドに求めるのは
108~11.3ftぐらいの長さ(徳島県南と室戸の併用)

シーバスロッドに近いグリップの細さ(太すぎるとロッドを捌く時に握力が必要になって疲れます)

28gのミノーを低弾道でフルキャストしてもルアーを弾き出してくれるような張りのあるロッド

60cm程度のヒラでも曲がる事(パワー不足は嫌ですが強過ぎてシビア過ぎる竿はヒラ釣りの醍醐味であるランディング時の誘導が楽しめません)

持ち重りがなく振り抜けのいいロッド


絶対ストレートグリップ!
セパレートグリップにデメリットはたくさんあるけどメリットなんて1mmも無いと思ってます


波が2.5m 風が10m以上の日にランカーが掛かっても勝負させてもらえるだけのパワーがあるロッド









気になるロッドは多いんですけど、自重が重かったり、予算オーバーだったり、デザインがどうしても嫌だったり、ヒラ釣り仲間が使ってたり…





あと、更に理想を言えばちょっとマイナーでヒラスズキ専用モデルが…
 
 
 
コアな遊びって『こだわりポイント』的な要素が欲しくなりません?笑
 
 


画像は友人が昨日釣ったヒラスズキです
やっぱり専用ロッドで釣った画像はカッコいいです(^^)




 
 
 
趣味の事なので専用モデルやハイスペックが欲しくなるのは当たり前なんですが、これから1本目を買う人には絶対に高価なモデルは勧めないようにしてます
 
 
 
 
 
濡れた磯から磯へ飛んだり歩いたり波に押されたりするので高確率で折ります(笑)
 
 

車もバイクもスノボも包丁も、男の趣味は最初からお金かけると後悔する場合が多いですので最初の一本は気を遣い過ぎずに使い潰せる竿を選ぶのも正解だと思います(^^)
 
 
 
 
 

ヒラロッドを迷われてこのブログに辿りついた方にはロッドはショアガン103H+( BL)かラテオ110MHかディアルーナ106MHをお勧めします

リールは4000~5000番のHG~XGで巻き取り量95~100cm程度で240〜350gぐらいのを勧めます


リールの重さについては軽い竿(230g以内)には軽いリール(250~300g程度)をお勧めします


逆に思い竿260g以上には重いリール(300~350g程度)がバランス取りやすいと思います



 
PEは迷ったら1.5号にフロロリーダー7~8号で!
 
 
 
太いラインに慣れてる方は2号でもいいと思いますが慣れてない方は風や波にライン取られやすいし締め込むのに苦労すると思うのでベーシックな1.5号をオススメします
 
 




ラテオでは派手に荒れた日を楽しむにはパワー不足な場面もありますが、本格的な磯ヒラを楽しむ為の勉強をする為の竿としては最高だと思います
 
 


磯はタックルも傷つきやすいし、とりあえず自分の中でのロッドの基準を作る為にも安くて癖がなく使いやすいロッドという理由で選びました





すでに入門ロッドは持っていたり、予算があったりで長く使えるような最高のロッドを探している方はロッドの自重と体感重量では全く違うので自重を意識し過ぎると損します
 
 
 
非力な方でも270gぐらいまでならいけるはずです!
 
逆に200gを切ると不安になりますよ(笑)
 
 
 
 
 

今まで色んな竿を触ってみて、軽いはずなのに振るのが辛くて手首が痛くなるような設計の悪い竿や、重いはずなのに先重りが無さすぎて軽く感じる竿がたくさんありました





いいヒラロッドは売却する時も相場が高いので中古相場を調べてみて高ければ当たりって考えてみるのもアリやと思います

その作戦が失敗して自分に合わなかったとしても元々売却相場が高いのは確定してるので安心して売りに出しましょう(笑)





あと、高くて軽くて使いやすい竿はどうしても折れやすいです

通常使用では折れませんが、衝撃に弱かったり無茶するとすぐ折れます

カチカチのカーボンで薄く作られてるので仕方ないです(>_<)



 
 
 

みなさんがいい竿と巡り会えますように




2024年 秋シーズンはFoojinBB 113MH リライヤー買いました
初めてのAPIAロッド笑
 

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